最新の観てきた!クチコミ一覧

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ラブ☆ガチャVol.3

ラブ☆ガチャVol.3

茶柱日和

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/09/06 (火) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

どの作品も胸キュン
今回初めて茶柱日和の舞台を見させていただきました。
始まる前にやるガチャガチャ、(毎回なんですかね?)外れなしだし、今回1等が出たのでいいお土産ができましたヽ(゜∀゜)ノ

ストーリーは短めのショートストーリーですが、1つ1つの話の中に胸キュンのラブストーリと笑いがあります♡あと、途中で別の話ともリンクしてたりするのでそれも楽しい☆
どの作品も面白かったし、胸キュンしちゃいましたw
自分的にはデフラブが好きでしたが、色々なストーリーがあるので、自分にあったストーリーを探して見るのもいいんじゃないでしょうか。


レゴが色々なところで登場。素敵なレゴ作品がいっぱいでストーリに関係ないところでもビックリ!

青い夏、エピローグ

青い夏、エピローグ

けったマシーン

タイニイアリス(東京都)

2011/09/07 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★★

なるほど。
最初、声が小さくて(というか空調の音がうるさくて)聞き取り辛かったです。

さて、純粋な青春会話劇と思っていましたが。。。
そういうことなの?って意外でした。

男子同士の会話、女子同士の会話、それぞれ楽しめました。

観終わった感じは、

シュールなお芝居だったんだ。

っていう感じ。

ラブ☆ガチャVol.3

ラブ☆ガチャVol.3

茶柱日和

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/09/06 (火) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

レゴで
レゴでいろいろな小道具が作ってあってとてもキュートでした。

小作品がたくさん並ぶのですが、少しづつ、登場人物たちが思わぬところで

かかわりがあったりでそこもまた楽しめました。キュンとしてクスっと笑えて元

気がもらえる作品でした。

仕込んでいこう!~新宿編~

仕込んでいこう!~新宿編~

円盤ライダー

SPACE107(東京都)

2011/09/06 (火) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

あにめちっく
流石にキタムラトシヒロ(演劇集団Z団) の演出・ 脚色だけあってヤマ場(ピッザ)での照明、音響の使い方が絶妙!たかがピッザくらいであんなに戦闘的な情景はないだろ。みたいな・・笑

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

物語は3つの劇団が同じ日に劇場をダブルブッキングしてしまったから、さあ、大変!
多重契約をしてしまった劇場側と小屋入りしてしまった3つの劇団側が大揉めに揉めるなか、それぞれの劇団が演劇に対する熱い情熱を語りだした辺りから、お互いに協力し合って合同公演と称して公演することに決定する。

最初に小屋入りした「劇団Oh!Yeah~」はまともだが次に小屋入りした「劇団流行病」はどいつもこいつも怪しい面々で特にクリリンみたいな主宰・藤堂はピッザの場面でいい仕事をしていた。

一方で、最後に小屋入りした「ラ・マン美少女歌劇団」などはもっと妖しい風情でバニラクイーンのキャラクターはお蝶夫人みたいなナリで、ってか白鳥麗子みたいなキャラクターで、妖しい動きをしながら完全に舞台を支配していた。苦笑!
このバニラを演じた川村りかがひじょうに素敵だ。
一糸乱れずのセレブクイーンっぷりはある意味、薔薇の花そのものなのだが、反転して、訛りまるだしのイナカッペぶりも絶妙だった。

全体的にコメディなのだけれど、流れは中盤からテンポが崩れ助長的になったものの、終盤の三体合同のステージは完全に絵になって見事だった。物語としてはベタでクサイ。しかしその中にも見どころは沢山あり、ワタクシは楽しめた舞台だった。

渡部将之,川村りか,田中伸一,重住綾, 飯田卓也,右近良之の演技力が秀逸でキャラクターの立ち上がりも見事だった。演劇集団Z団がスタッフとして来ていたせいもあって、観客は女子が多い。ワタクシも演劇集団Z団、BB団は好きな劇団だ。
ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

浅野演出により、よりクリアに
 2009年のペトル・ヴトカレウ演出に続き、今回は浅野芸術監督が演出、浅野さんにより、ジャンヌがより明瞭な姿を持って描かれた。  風のファンが増えてくれてうれしい。

CRUSH THE TYMKS単独公演「星の降らない夜明け前」

CRUSH THE TYMKS単独公演「星の降らない夜明け前」

CRUSH THE TYMKS

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/08/23 (火) ~ 2011/08/24 (水)公演終了

2回見て、
2回とも寝た。全ては、私の寝不足のせいです。ごめんなさい。私に★。冒頭は見た。3人ともダンス、上手かった。

太陽のコトコト島

太陽のコトコト島

山下幼稚宴

相鉄本多劇場(神奈川県)

2011/09/03 (土) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

久々のミュージカル観劇
ミュージカルを観る機会は私はあまりないので、楽しく拝見しました。

ネタバレBOX

ある島(コトコト島)には、人形・道具・機械だけが生活している。
その島の憲法には「人間を入れてはいけない」とある。

ところが、ある時、人間の女の子が流れ着く。
弱っている彼女を気の毒に思った島の女性大統領
(といっても良い服を着ているわけでもなく、
その辺にいる普通のおばさんといった風情だが)ミシンは、
彼女を助け、ヒー子と名乗らせ、人間であることを隠して、
学校にも通わせ、リキ(リカちゃん人形のパロディ)の家に住まわせる等、
色々面倒を見てやる。

生徒が中心の芝居であり、かつ学校教室内の場面も多く、
それが童話的な雰囲気を観る者に与えていたことも
良い雰囲気を与えていたと思う。

さて、淡い恋心ながら、嫉妬から、リキは魔神に、恋敵を石にしてしまうよう躊躇しながらも頼んでしまう。
ところが、魔術は、誤ってミシンの子ボビンにかかってしまい、
彼は石になる。ところが、意外にも、級友たちも大人達も
「私達は道具だから、壊れたらそれまで…」と悲しまない。

それにどうしても付いていけないヒー子は、友を失った悲しみを訴え、
さらに、自分が人間であることをも告白してしまう。

だが、そのために、島の住民の会議が開かれ、憲法違反の罪で、
彼女が人間であることを隠して世話をした者として、
大統領に弁明を求める。

そこで大統領は「今までだって彼女が人間だと誰も気が付かなかったでは
ないか。それに、彼女は大切な「感情」を教えてくれた」と島民に訴える。
実は彼女自身も人間社会に嫌気がさし、魔神の力でここに辿り着いたという経緯があった。しかしここでも、自分が期せずして恋敵になってしまい、そのためボビンまで石になってしまったことに罪悪感を覚えるが、
今度は島民たちに「あなたによって大切な感情を教えられた」と励まされ、
人生に希望を持つことができ、人間社会に帰る決心をする…。

ステージの他、通路まで花道のように使っていたことも、
良い効果を上げていた。

服装については、全員白であり、ウェディングドレスのように見える人
(リキ)もいれば、作務服、柔道着、寝間着、下着…のように見える人もいて、様々。
ただ、例えば冴えない割には女性にもて、今回の恋の騒動の対象となった
「百科事典」は、腹のあたりにページがめくれるような工夫がされていて、それはそれで面白いのだが、なにしろ全員白なので、
そういう辺りが目立たないのは残念(私は最前列の端っこでした)。
全員白と言うのは、ここの住人が人間ではない、ということの象徴でも
あろうし、集団で歌う時も照明に映え独特の雰囲気ではあるのだが、
例えば各人の個性的部分だけ色を使ってみるのは、やってみないと分からないところもあるが、あるいは効果があるかもしれない。

それから、歌唱については、ミュージカルでは常々思うことであるが、
「もっと歌が上手ければなあ」と思う場面も正直、いくつかあった。
ただ、ミュージカルならではの、集団で歌う際の役者の輝かしい笑顔は
中々良いもの。(主役ヒー子はもっと輝いても良かったかも)
ともあれ、小劇場でのミュージカル公演でもあり、
現実を忘れる楽しいひと時を過ごせました。
ライリュウの化石

ライリュウの化石

青果鹿

劇場MOMO(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★

俳優と役柄の隙間
座付き作家の澤藤さんは岩手県出身の作家なので宮沢憲治作品には格別の愛着があるようだ。

この劇団、観るのは三度目で、個人的には一番初めに観た『注文の多い料理店』を脚色した作品が一番面白かった。

テーマを盛り込みすぎた前回の作品に比べ、今回はシンプルな仕上がり。
しかし、澤藤さんの持つ“楽しい毒気”が今回は足りないように思えた。

小道具の化石がなかなかよくできていて、恐竜の骨格の大型レプリカも力作だが、作品としては物足りなさを感じた。

アングラ的な味付けが特徴の劇団だが、今回、キャラクターと俳優陣の演技に隙間が感じられ、一種ファンタジー作品なのだが全体に学芸会っぽい印象になってしまったように思う。

また、作品におけるキャラクターの配置も成功しているとは言えず、各自が際立ってこない。

作品イメージに合った演技力ある俳優を集めることが当面の課題だと思う。


ネタバレBOX

テンションの高い楢ノ木修一(島本和人)以外、客演陣の演技に思い切りが悪く、役によっては照れが見え隠れするので、観るほうが照れてしまう。

たとえば、バナナン大将(森一)は童話的な役だが、俳優が役になりきっていないせいか、演技がやすっぽく見えるのだ。

令嬢の水前寺彰子(佐橋美香)も、演技が普通すぎてこの役のすっとんきょうな面白さが出ていない。

役柄の設定では、質屋の妹娘瑠璃子(久保木彩)をわがままでバブリーなイケイケギャルにしているので、令嬢との対比が出ない。

田舎を嫌いながらも垢抜けしない娘の扮装にしないと、まるでキャバ嬢みたいで面食らう。
久保木は、M的演技なのに、英二といきなりと恋におちてしおらしくなるのが、見た目とギャップがありすぎてピンとこない。

何より1960年代のような超ミニの衣裳だから、いったいいつの時代の芝居かわからなくなってしまう。

姉娘菊子(遠藤紀子)のファッションは70年代のOL風だし。

童話調のクルミ(白石里子)以外、女優陣の衣裳選びがよくなかったと思う。

菊子は、もう少し強めに役を作らないと性格が中途半端に見えてしまう。

修一の弟の英二(加戸谷隆斗)は、純朴な感じはするが、演技がぎこちない。

おじさん役ばかり観ていたので、白石里子の少女役が新鮮だった。

ハッピーエンドの幕切れは、いまひとつ感動が薄かった。
ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★★

視覚効果が素晴らしい
マテイ・ヴィスニュック、ペトル・ヴトカレウ、浅野佳成のKAZEおなじみのトリオにより、当初予定の「セチュアンの善人」から変更しての上演となった。

若手の小劇場劇団の台頭により、新劇も時代を経てある意味、岐路に立たされていると思うが、東京演劇集団風は特色ある作品構成で、新しい観客層開拓を進めている。


以前から観たいと思っていた作品で楽しみにしていた。

ネタバレBOX

旅役者の一座が劇場に到着したという趣向で始まる。

KAZE自体、実際、旅公演の多い劇団だけに、面白い趣向だ。

人形劇風の小さな人形や、カーニバルのような大型人形なども登場し、豪華で美しい衣裳とともに視覚的効果もじゅうぶん。

戦争の場面の音楽が恐ろしく、髑髏の仮面をつけた死者のダンスも非常に不気味で印象に残る。

ラスト近く、ジャンヌが火刑に処せられる場面の語りは、その残酷さゆえに胸が塞がれる。

「ヘレン・ケラー」のときに白根有子の日を観られなかったので、今回のジャンヌ役は楽しみにしていた。「星の王子さま」の王子役など、小柄な白根は少年少女の役が得意なようだ。

今回の白根は、星の王子さまのときと同じような訥々としたしゃべりかたで、この作品の「純粋無垢な心を持つ、勇気ある、しかし平凡な少女が起こした奇跡の物語」という主題には沿った演技かもしれないが、以前に観た堀北真希のジャンヌの鮮烈な名演技が記憶に新しいせいもあり、物足りなさも感じてしまった。

オーラやカリスマ性が台詞からはあまり感じられず、後光を放つような衣裳の強い視覚効果に負けてしまっているように見えた。

神の啓示を受け、強固な行動力を発揮していく際も、それ以前との対比や変化が伝わってこないのだ。

いつものトコトコした歩幅の狭い白根の歩き方の癖が出ていて、違和感があった。

白根のセリフ回しは、劇団の重鎮、辻由美子を思わせ、彼女がお手本なのかもしれない。
若いころの辻は王子様役には定評があったそうなので、白根は正統派の後継者なのかもしれないが。



準決勝

準決勝

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了

満足度★★★★

脱力系の笑い
あひるなんちゃらを観るのは二度目だが、一種独特の雰囲気の芝居だなと思う。

コントともコメディーとも違う面白さがある。

登場人物は全員大真面目なのだが、言動がそれぞれおかしな人が出てきて笑いを誘う。

受け付けない人もいるかもしれないが、こういう脱力系の笑いが私はけっこう好きだ。

NHKの「サラリーマンNEO」の笑いとも共通するものを感じ、日頃、演劇になじみがない人にはむしろ受け入れやすいかもしれない。

受付で「チケットは特にありません」と言われ、これまた拍子抜けした。別になくてもかまわないが。

ネタバレBOX

まだ優勝もしていない段階で「応援チームにトロフィーを渡してやりたい」と言い出すクボ(黒岩三佳)を中心に話が進む。

しかも、単に渡すだけではなく、そのトロフィーは歴代の優勝チームの歴史が刻まれたものでないと意味がないと言う。

何とも矛盾した主張で、周囲が何を言ってもクボは聞き入れない。

クボは審判(三瓶大介)の頭を殴ってトロフィーを盗んできてしまい、トロフィーがないと大会が中止になるというので、もうひとつ同じトロフィーを注文して大会事務局に偽物のほうを返そうと言うのだから頑固だ。

場面としては、控室のやりとりが私の好みで面白かった。

次のトロフィーを扱う会社の事務所の場面も、どこか抜けている社長(永山智啓)とマイペースな女事務員ミト(墨井鯨子)、ミトの上司のカワカミ(松木美路子)の三者かみ合わない会話も面白い。

松木は風琴工房を離れてからは初めて観たが、いつもシリアスな役だったので新鮮だった。

今回も笑わない真面目な役なのだが、だからこそ墨井とのやりとりが可笑しい。

フリーになってから新境地を開拓するかもしれない。

トロフィー職人のセンゴク(篠本美帆)がいい味を出している。

弟子のイワイ(関村俊介)の退職理由が「子猫の世話」とは、昨今、どこの劇団もなぜか「猫」のネタが多くて不思議だ。

場面転換中に「男と女の準決勝」なるデュエット歌謡曲が流れ、この間、俳優が「ただいま、場面転換中です。」の横断幕を掲げて立っているが、池田ヒロユキのとき、あきらめたような無表情さにふき出した。


PRISON

PRISON

劇団伍季風 ~monsoon~

小劇場 楽園(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★

小劇場での刑務所&脱獄ものは、
もう見るのをやめよう。刑務所生活と脱獄の描写が雑すぎる。別に刑務所じゃなくてもいいじゃん、みたいな感じ。一番よかったのは、(以下、ネタばれにて)

ネタバレBOX

死刑囚となった外科医のエピソード。こっちの方がよっぽどいい芝居になりそうだったけど。それにしても観客が少なかったな。10人いたかぐらい。しかもそのほとんどは関係者の知り合いと招待客?開演時間が5時っていうのもどうか?来られる人は限られると思う。
準決勝

準決勝

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった!
周りを振り回す困ったちゃんなんだけど、憎めない主人公。
登場シーンから引き込まれる。
みんないい感じにゆるくておもしろかった。
金沢さんのかわいさアピールは可愛すぎるよ。

ネタバレBOX

草サッカーの試合で友達にトロフィーをあげたい→準決勝の前に会場から盗む(!)→が、トロフィーがないと決勝戦開催の危機→盗んだトロフィーは友達にあげるから返せないので、新しいトロフィーを手に入れるべく奮闘・・・。

監督とか審判とかトロフィーの会社の人たちとか、みんなおかしくて面白い。
「板橋スラム街疑惑」が笑えてしょうがなかった。なぜ板橋?

LA CRUZADA 2011

LA CRUZADA 2011

ヨランダオフィス

西鉄ホール(福岡県)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

時間が過ぎるのがあっという間だった。
ダンサー4人それぞれにキャラクターがあり、同じように踊っていても違う表情が見え楽しめた。
特に男性のフォルクローレが迫力があった。
ミュージシャン達の演奏・歌も良かった。

個人的にはやはりしっとりしたものより激しいものが好み。


チケット代が高いので諦めていたが、偶然知り合いから招待券を頂けた。

劇団劇場~Act In Rule~vol.4

劇団劇場~Act In Rule~vol.4

劇団劇場製作委員会

Glad(東京都)

2011/09/04 (日) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

タイプの違う団体の構成が絶妙
【総論】
割とオーソドックスな1組目、変化球の2組目、休憩前にせざるを得ない(爆)3組目、基本的には2人芝居(謎)の4組目、オーソドックスに締め括るかと思わせて…な5組目という構成が絶妙。

【各論】
劇団東京ペンギン「非番刑事道玄坂ノボル~戦慄の15分」
twitterで公募して自ら縛りを増やし、それをすべてクリアするとは恐れ入る。「写真」と「twitter」を組み合わせた使い方など特にナイスアイデア。
総論で「オーソドックス」と書いたが、換言すれば野球の一番打者の如く出塁率が高い(=まず観客を引き込む)、な感じ。

トレモロ「Ham!Ham?Hamlet!!」
一言で表現すれば「15分でワカるハムレット」。それにお得意のムーブメントを入れて、なおかつ昼夜で一部キャストを入れ替える(!)などの意欲(?)を買う。

あんかけフラミンゴ「駆け抜けてイタリアン初経」
上演前の養生がお祭り気分で楽しそうだったり終盤で客席にモノが飛び散らないよう配慮したりで好感を持ったが、(後で謝罪したとはいえ)他団体を揶揄するのはいかがなものか。

ロ字ック「ワールド・ワールド・ワールド」
二人芝居だが数人の「共犯者」(笑)により本編前から客席でパフォーマンスがあり(←なかなか愉快)ぬいぐるみハンターの「増殖にんげん」を想起。ラストの落とし方は5団体中一番鮮やか(私見)

はちみつシアター「月光ロック」
オーソドックスな同窓会系と思わせておいてのブッ跳んだ展開が楽しいが、やはり「変身」して再登場するまで「正体」がバレない方がインパクトがあったのではあるまいか?

『シバイ~演劇オブザデッド~』

『シバイ~演劇オブザデッド~』

The Dusty Walls

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

「演劇LOVE」が貫かれた変形バックステージもの
お約束満載のゾンビ系コメディを装いつつも底には「演劇LOVE」が貫かれた変形バックステージもの。
作者(と関係者)がいかに芝居が好きかが随所に見え隠れしていてツボを突かれる。しかし、客席、もっと笑って良くね?(ゾンビが苦手なお客さんが多かったのかしら?)

ネタバレBOX

ヤケになった演出家から下手とストレートに言われて初めて仲間入りできたと感ずる客寄せパンダ的な人気女優、「1番好きなのは芝居」と言われて銃爪をひけない演出家、芝居なんてなくても困らずいかに芝居が儲からないか自虐的に並べ立てる脚本家なんて、それぞれ上手いやね。
御伽草子

御伽草子

劇団三年物語

SPACE107(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

普遍性をも持たせた構造に笑いやアクションも
安倍清明や源頼光らの平安時代と役小角らの飛鳥時代を輪廻転生で結び付け…(以下ネタバレ)

ネタバレBOX

最後は現代にまで繋いで普遍性をも持たせた構造に笑いやアクションもちりばめて見事。
護法童子と「鬼」をペアで表現するアイデア(OPクレジット含む)もイイ感じだし、「泣いた赤おに」の引用まであるとは…(笑)
キネマの天地

キネマの天地

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2011/09/05 (月) ~ 2011/10/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

面白い!面白い!面白い!
トップスターたちの個性、下積み役者の苦労、監督の思いが溢れていました。ラストは見応えあり、最高!!

ネタバレBOX

いい映画を作るために4人の女優を仲良くさせようとする監督の壮大なトラップ。

先輩女優が登場する度に後輩女優が必ずいじられる、べただけど3回もあって冒頭から笑えます。女優たちは年齢や出身背景が異なるため、ぶりっ子だったり臭い大衆演劇風だったりで、いじられるのも無理はないという側面もあります。

トップスター争いを意識する4人は互いに反目しあっていて、撮影所などで先輩から意地悪されると殺意が芽生えることもありますが、殺してやるーは、悔しいとか、まっ、といった程度のこと、青酸カリを入れるはソーダの素を入れる程度のこと、ヒ素を入れて徐々に殺すは味噌汁に毎日黒砂糖を入れるといった程度のこと…、女優語の翻訳は何とも可笑しいです。

ライトを浴びて目が傷み、視界に現れる白い点がだんだん大きくなった方が大女優、尿の混濁が進んだ方が大女優…、過酷な女優業故の病気自慢も笑えます。

こうしていつの間にか4人は共感を持ちあうようになり、もしかしたら4人の共犯だったのかもしれないというあたりから急展開していきました。

芝居に対する情熱や心構えを話しているうちに墓穴を掘った犯人、残った女優たちは食事して帰ろうとか、私の家に来てくださいになり、めでたしめでたし。

めでたしめでたしからのどんでん返しの連続が見せ場です!!!

後追い自殺?、あれっ、犯人じゃなかったの?、やっぱり犯人で後悔して自殺?、なーんだそういうことだったのか!!

全体としては淡々と進行していったという感じ、2時間半だから休憩なしは無理ですかね。後半の初めに前半の終り部分をリフレインしていたのはちょっと心地良かったです。
PRISON

PRISON

劇団伍季風 ~monsoon~

小劇場 楽園(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★

女性バージョン観ました
ちょっと設定がズサン過ぎないか?コメディだから、リアリティ追求する必要なしといってしまえばそれまでだが。ガールズトークをちょっと楽しめたのみ。残念な感じ。

ランディおじさん

ランディおじさん

個人企画集団*ガマ発動期

サンモールスタジオ(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

引き込まれた
フライヤーなどから想像していたのと全く違う物語だった。
なるほど、宣伝文に偽りなしで文句のない面白さ。
何といっても役者さんがみなさん達者。
ありえないような設定でも、抜群の安定感でどこか憎めない「とっても残念な人達」を演じれば説得力が出てくるから不思議だ。
笑いのとり方も緩急織り交ぜたテンポも絶妙で引き込まれた。

とても面白かった!

夏も

夏も

ロロ

アトリエ劇研(京都府)

2011/10/05 (水) ~ 2011/10/06 (木)公演終了

満足度★★★★

ロロの面白さとは
深川にて劇団・ロロの夏もを観劇。20代の期待の若手劇団だ。
前作の短編で、若手とは思えない完成度の高さと表現の巧みさに驚いたので、今作も当然期待をしてしまう。
秘密基地を持って遊んでいる子供達の悩みは異性。好き、嫌い、振られたなどと大騒ぎしている内に、振られたショックで自殺しようとした少女を助けた少年が互いに入れ変わってします。それからがてんやわんやである。が、ここまでは映画・転校生の真似だが、入れ変わっても以外にあっという間に元に戻ってしまうのだが、元に戻ったのは少女のみで、少年の中身は何処かに行ってします。そして何処に行ってしまった少年の中身は、友人の中へ入れ替わり立ち替わり出たり入ったりして、やっと最後には元に戻って少年と少女が愛を誓い合うという話しである。作・演出の三浦直之は、子供達には大変な出来事を決して観客には心情的には見せずに、事実の事柄として見せていく。そこには明らかに馬鹿馬鹿しい事やこれってアングラじゃん?と思ってもおかしくない表現で見せていく。
この辺りの表現は世代のギャップを大いに感じさせてくれるのだが、それがラストに向かっていくまでの伏線になっているとは思えないほど、ラストとの愛の誓いはしんみりさせるのである。これは作・演出の三浦直之の計算か?計算違いか?で分かれる所だが、それはそのような考えで演劇という物を観てしまう事自体が間違いなのである。その??を如何に提示出来る事かが新しい演劇人、天才の登場だと思う。
既に次回の公演も決まっていて、勝負が掛かっているような公演なので、次回作も期待。

ブス会に出演していた望月綾乃はロロの看板女優。
この子はどんな役でも出来そうな、かなり上手い俳優と見た。
これから必ず小演劇界で売れるの間違いなし!

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