キネマの天地 公演情報 こまつ座「キネマの天地」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    面白い!面白い!面白い!
    トップスターたちの個性、下積み役者の苦労、監督の思いが溢れていました。ラストは見応えあり、最高!!

    ネタバレBOX

    いい映画を作るために4人の女優を仲良くさせようとする監督の壮大なトラップ。

    先輩女優が登場する度に後輩女優が必ずいじられる、べただけど3回もあって冒頭から笑えます。女優たちは年齢や出身背景が異なるため、ぶりっ子だったり臭い大衆演劇風だったりで、いじられるのも無理はないという側面もあります。

    トップスター争いを意識する4人は互いに反目しあっていて、撮影所などで先輩から意地悪されると殺意が芽生えることもありますが、殺してやるーは、悔しいとか、まっ、といった程度のこと、青酸カリを入れるはソーダの素を入れる程度のこと、ヒ素を入れて徐々に殺すは味噌汁に毎日黒砂糖を入れるといった程度のこと…、女優語の翻訳は何とも可笑しいです。

    ライトを浴びて目が傷み、視界に現れる白い点がだんだん大きくなった方が大女優、尿の混濁が進んだ方が大女優…、過酷な女優業故の病気自慢も笑えます。

    こうしていつの間にか4人は共感を持ちあうようになり、もしかしたら4人の共犯だったのかもしれないというあたりから急展開していきました。

    芝居に対する情熱や心構えを話しているうちに墓穴を掘った犯人、残った女優たちは食事して帰ろうとか、私の家に来てくださいになり、めでたしめでたし。

    めでたしめでたしからのどんでん返しの連続が見せ場です!!!

    後追い自殺?、あれっ、犯人じゃなかったの?、やっぱり犯人で後悔して自殺?、なーんだそういうことだったのか!!

    全体としては淡々と進行していったという感じ、2時間半だから休憩なしは無理ですかね。後半の初めに前半の終り部分をリフレインしていたのはちょっと心地良かったです。

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    2011/09/07 11:38

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