
闘争・オブ・ザ・リング
カラスカ
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
単純におもしろい
場所的に遠く感じる劇場なんですが観に行って満足しました。
某ファンタジー映画の本編は見たことないんですがイメージが存分に伝わり楽しめました。
とある雰囲気の影響でちょっと甘い評価かもなあ。

帰ってきた ザ・バックストリート・シャイニングス
スクエア
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ビール一杯から始まる物語
観始めてすぐ「あ、これは京橋の話だ」と気づきました(笑
立ち飲みの安い店やうどん屋とかなんかがいっぱいあって、
オッサンたちのクダのおもろいとこ。
たまに大阪に行くとちょっぴり覗いてみては、
立ち喰いのラーメン食べてみたり
飲み屋のおこぼれを狙う路地裏の猫を探してみたり(笑
水商売の人おおいなァとか思って遠巻きにそそくさと歩きながら、
やがて終電で慌てて宿に帰ったり。
なんだか大阪には東京生まれの自分にとってはまるっきりSFみたいな・・
そんなフシギなラビリンスがあちこちにあって、
どこにも人間の臭いが染みついていて、
こんなマジメなこと言うのもナンだけど「勉強になること」ばかり。
そんな京橋の路地裏で歌うってことを想像して、
立ち飲み屋のほろ酔いのオッサン達のカオを思い出してうずうずしてみる(笑
たぶん・・・あのオッサン達以上に自分の町を・・たった一杯のビールを、
あるいはくたびれた靴で踏みしめる汚い路地を愛している人たちなんて
いないんじゃないか、と思う。
たった一杯のビールが灯す明かりが、
・・・まるでマッチ売りの少女が擦るマッチの光みたいに、
赤らんだ顔をした男たちの心を照らしているのを僕は見ていたので、
この「ビール一杯から始まる物語」が、
いったいどんなカオをして京橋の立ち飲み屋で話し合われて生まれたんだろう・・
なんて妄想をしてみて(苦笑
また胸がいっぱいになったりするのでした(笑
大阪の愛すべき市井の人たちを歌った歌は、
それだけで染み入るように僕の心にも火を灯すので、
僕も京橋のガード下でビールを前にしているみたいな・・
そんなカオをして舞台を観ていたのかもしれません(笑

岸田國士傑作短編集
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/11/04 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
近代の新古典文学
各組の夫婦の会話に、帰路クスッと思い出し笑いするような作品でした。
三島文学とはまた違う、気の利いた台詞まわしで日本語の美しさを堪能。
クルムトが見え隠れする奥村さんの美術も素敵。

「許されざる者」
劇団ギルド
TACCS1179(東京都)
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★
強引さから来た不自然さ?
全く異なる2つの話を、かなり強引にひとつにした感じです。
甘粕の話は一貫性がありましたが、電力会社の話は、さすがに後からくっつけたという印象が拭えず、なんとも中途半端といった感じです。
役者さんは頑張っておられますが、動きに必然性が無い部分が目立ってしまい、不自然さが見えてしまいました。その点は演出の問題であろうかと思います。

ビルと廃材
拘束ピエロ
Studio Hatch(東京都)
2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
隠れ家!
公演内容ですが、ストーリーは「ある若者が実力はあるのに、まだ自分に自信が持てないためになかなか前に進めず、悩み苦しみ、仲間を巻き込んで騒動を起こし、最終的には自分の目指すべき方向性を見つけることができました。」っという、よくありがちなものでした。
なので、新しい視点とか、独自性はほとんど感じられなかったが、それを十分に凌駕するだけのコントロールされた情熱がほとばしり、キラキラと輝いていて、眩しかった!!!
会場の隠れ家的雰囲気(というか、完全に隠れ家。)で開催されたこともあって、なんだか友達の家のパーティーに来たみたいな感じで、とってもホッコリした気分になりました~!

鳥取イヴサンローラン
ロ字ック
シアター711(東京都)
2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
もはや文学。
もう1回観る予定なので、コメントはその後に。
やっぱ、ロ字ックはイイ!
前の本公演『燦燦』はコリッチでは賛否両論で、ボクも終演後は「?」なとこもあったんだけど・・・ジワジワと作品への思いが募ってきて、無理を言って上演台本をお取り寄せ。
今まで、何度『燦々』の台本を読み返したことか。
山田佳奈さんの台本は、もはや文学の域。
山田さんの脚本を読んだ後って、作風やディテールは異なるんだけど、松浦理英子さんの小説を読んだ後の余韻に似てる。。。
芝居としても、本当に楽しめる!
大胆に見えるけど、細かなところまで丁寧に創りこまれてる。
この舞台を一緒に観たい人がたくさんいるんだけど・・・もう当日券しか売られないんだよねえ。。。
『鳥取イブサンローラン』の他に、2つの過去公演の上演台本が売られています(1冊500円)。
どれもこれもオススメです!

「Idiot~ドストエフスキー白痴より~」
TOKYO NOVYI・ART
シアターX(東京都)
2011/11/11 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
見ました。美しい手の演技
弦楽器の深い音色で始まるドストエフスキーの「白痴」 ロシアの雰囲気満点。いつもながらにミニマムな渋いライティングに今回はフラッシュシーンを加え、より鮮烈な印象に。配役表を見た時、登場人物の多さに恐れをなしたが、分かりやすくまとめられ、その美しい台詞回しと手の演技に圧倒されました。主人公の、燕尾服の上にだらりと伸ばされた手が絶えず物言いたげに、もどかしげに動いている。「白痴」が自分の考えを表現できない苦しさを、男性にしては華奢な手が美しくよく表現していた。特に「白痴」の訥々とした語り口に周囲の人がまぶたを濡らしていくシーンは圧巻。素晴らしかったです!その後の激しい展開も見ものでした。青い照明やタフタっぽい女性の衣装もロシアらしく、雰囲気と美しさを盛り上げていました。緊密で鮮烈な3時間。すごすぎです。

鳥取イヴサンローラン
ロ字ック
シアター711(東京都)
2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
本当にうっとおおしい!
全員の女が全員うっとおしい!
気持ちが良いほどのうっとおしさとその美しい生きざまに飽きることなく魅せられました。
また男ふたりが相反して存在している様も余計な部分が一切ない感じでさすが!段々と知名度も上がってきているようで711であんなに超満員な様子初めて見ましたが、今後が楽しみです。
でもちょっとみんなに知られていっちゃう感じは寂しかったりもしますが(笑)

かざかみパンチ
カムカムミニキーナ
座・高円寺1(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
ちょっと考えてしまう
カムカムは2回目。さすがのクオリティで創ってあるけど前回観た「水際パン屋」の方が話はわかりやすくて良かったかな。今回はちょっと長く感じたのと、どうしても後半が消化不良で辛かった。でもこれだけの人たちがこの値段で舞台をやり続けているのはすごく嬉しいし、広がっていってほしいと思う。あと、すごく消化不良な点は、ネタバレにて。

裏山の犬にでも喰われろ! - ドラマリーディング
三角フラスコ
エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)
2011/11/09 (水) ~ 2011/11/11 (金)公演終了
満足度★★★★
収束する物語
出演者10人で登場人物21人+犬役!
何が何やら分からなくなると思いながら観ていたが、一見 関係ない物語が収まるところに収まる展開に、芝居として観たいと思うのは過度な要望なのか?

家電のように解り合えない
あうるすぽっと
あうるすぽっと(東京都)
2011/09/24 (土) ~ 2011/10/02 (日)公演終了

TAROと踊ろう!
株式会社若尾綜合舞台
川崎市岡本太郎美術館(神奈川県)
2011/10/01 (土) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
観に行って良かった
開演時間間際に駅から猛ダッシュ!何とか間に合いBプロを観た。座席はフラットなホールにパイプ椅子。座ると見えにくいので客席後方で立ち見となったが白川編、小池編ともに堪能。

Surprise Guest どっと COME
東京おいっす!
「劇」小劇場(東京都)
2011/11/05 (土) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
Surprise 伏線回収 どっと COME
思いもよらないSurprise Guestが確かにどっとやってきました。
疲れるほど笑いました。

酉谷家の人々〜ブラザーズ・シスターズ〜
82-party
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
よかったぁ。
安定してます。役者さんみんな上手いです。イイ本にイイキャスト。ヨンジュンさんの自然体の演技は最高です。すごいなぁ。個人的には藤咲さんの魅力にハマッテしまいました。家族もののお芝居はいいですね。

アンダーグラウンド ファンク
あなピグモ捕獲団
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★
わかるけど
いい題材で、役者さんも初日での緊張感はありましたが、少し単調すぎる感じです。途中で笑いを入れるとか、流れを変えるとかしないと眠くなってしまいます。もったいないです。

43
モナカ興業
小劇場 楽園(東京都)
2011/11/09 (水) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
みた
好き嫌いがきっちり分かれそうな作品。
何がいいのかと問われてもうまく伝えられそうにないけれども、せりふの肌ざわりのようなものが好みに合った。サスペンデッズを観た時に感じるざわざわに近い。誰かと語りたくなるような、誰にも邪魔されず反芻したくなるような。

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★
赤の章
この舞台を観て戦時中の日本や、宗教とか国のイデオロギーとかを考えた。栄光のために死ぬという価値観を植えつけて死を恐れさせないようなシステムをつくる。よくある話ではある。でも結局みんな最後死を選んだ?から、「ん??何だ、何が言いたいんだ」とわからなくなってしまった。最後に残った2人が救いだった。
『テッドとリチャード』山口さんの検事役が面白かったー。。なんか英語の吹き替えみたいやった。みわちゃんもかわいかったし。あと何気にカメラマンがよかった、フットワークいい。
黒もみたかったけど、風邪ひいちゃって・・。ごめーむ。

岸田國士傑作短編集
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/11/04 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
昭和初期
最近あまり聞かない言葉遣いやレトロな服装、昭和初期の上流の家庭のひとコマをのぞき見たようで面白かったです。
男女の意識の違いなどは、現代にも通じるように感じました。
が、やはり短編集なので物足りなさは否めません。(これは好みの問題だと思います)
役者さん達は、とても上手でした。話し方も自然で、その時代の人のようでした。
あと、舞台のクリムトが素敵でした。

スキマに立つ
かもねぎショット
ザ・スズナリ(東京都)
2011/11/09 (水) ~ 2011/11/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
世界はスキマだらけ
時間のスキマ 空間のスキマ 心のスキマ 体のスキマ 文字のスキマ 法のスキマ 音のスキマ 光のスキマ 温度のスキマ…。
世界はスキマだらけで成り立っているようなもんですね。
会場だって隣の席とのスキマがないと窮屈ですもんね。

鳥取イヴサンローラン
ロ字ック
シアター711(東京都)
2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ファンキーな感じ
女のうっとうしさやめんどくささがとてもよく出ていて、
ひとりひとり、嫌な感じが出ていて良かった。
男から見ると実にうっとうしい。見たくない姿である。
しかしそれがよく描けていて、生々しく刺激的で良かった。
いつもこの劇場で舞台見ると思うが、ソファに座る芝居が多いのだけど、
前の人の背が高いとちょっと見え辛いかも。なるべく前の席が良いです。
主人公の田実陽子さんの演技がとても繊細で
綺麗な顔なのにコンプレックスが顔に現れて時々ブスに見える。
そこがとても良い。魅力的な俳優さんでした。