岸田國士傑作短編集 公演情報 文学座「岸田國士傑作短編集」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    近代の新古典文学
    各組の夫婦の会話に、帰路クスッと思い出し笑いするような作品でした。
    三島文学とはまた違う、気の利いた台詞まわしで日本語の美しさを堪能。
    クルムトが見え隠れする奥村さんの美術も素敵。

    ネタバレBOX

    「明日は天気」避暑に来たのに天気雨に降られ遊ぶ事もままならず、妻相手によく喋る夫の浅野さんが可愛かった。
    「驟雨」男と女の心の内側は夫婦と言えど、理解するのはなかなか難しい、時代変わっても考えなきゃいけない事は普遍的なのか。夫にテンパリ気味に説明する奥さんが見ていて愛おしかったw。
    「秘密の代償」小間使いが強かで翻弄させられたのに、世間様への見栄と虚勢の仕方が日本的なんだけど、鷹揚に構えるやり方が欧米的小金持のようにも見え、思わず苦笑い。垣間見えた結末がヨーロッパ風の洒落た締め方のようで素敵だった。

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    2011/11/11 01:20

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