満足度★★★★★
家族の機微
戯曲賞の冠にもなっている岸田國士は、文学座の創立メンバーだ。その彼の短編を3本一気に観れるチャンスなのだから、観ておくにこしたことはない。なんつって偉そうに(岸田を既に呼び捨て!笑)言っちゃう!
またセットの画が素晴らしい。モチーフはクリムトの「接吻」だ。美術:奥村泰彦。
また今回のキャストは「連結の子」で拝見したキャストらが登場しており、なんとなく勝手に親しみを感じた。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
上品で下衆。
とっても人間臭くて、3篇ともにそれなりに楽しく観た。
演技を充分に堪能しました。
でも、「こんな感じ」を楽しむなら、イッセー尾形さんの芝居の方が好みかなあ。
岸田國士という古典を味わうには良い機会だったと思います。
この芝居を観ながら思ったことなんだけど・・・キチッとしたホールじゃなくて、桟敷席でゴロンと寝ころべるような下衆な芝居小屋で観たら、すっごく楽しいんだろうなあ、と。←あるわけない(笑)
満足度★★★★
日本語の言葉、会話が美しい
その美しい会話が噛み合っていないので、観ているこちらは可笑しいったらないのです。女の言葉は計算高く、男は言葉で見栄を張る。今も昔もずっとそうなんだろうなぁ〜と楽しく観ました。
満足度★★★★
近代の新古典文学
各組の夫婦の会話に、帰路クスッと思い出し笑いするような作品でした。
三島文学とはまた違う、気の利いた台詞まわしで日本語の美しさを堪能。
クルムトが見え隠れする奥村さんの美術も素敵。
満足度★★★
昭和初期
最近あまり聞かない言葉遣いやレトロな服装、昭和初期の上流の家庭のひとコマをのぞき見たようで面白かったです。
男女の意識の違いなどは、現代にも通じるように感じました。
が、やはり短編集なので物足りなさは否めません。(これは好みの問題だと思います)
役者さん達は、とても上手でした。話し方も自然で、その時代の人のようでした。
あと、舞台のクリムトが素敵でした。
満足度★★★★★
古風な上品さ
ウィーン世紀末風のセットと俳優の和服がなぜか良く合っていました。
ちょっと山椒が効いたようなストーリーもステキ。ベテランによる安定したステージ。
満足度★★★
とても美しい世界
夫婦のあいだに起こる小さな出来事が、静かに、ときにシニカルに描かれていて、淡々と進む話のリズムに気がつけば引き込まれていました。
印象に残ったのは、夫婦のあいだで交わされる言葉遣いがとても綺麗だということです。時代もあるのでしょうけれど、丁寧な言葉で話すというのはとても美しいことだとおもいました。