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チェイサー

チェイサー

ZIPANGU Stage

調布市せんがわ劇場(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

まんまバー
相変わらずドタバタコメディ。妻がいなけりゃカクテルも作れないダメ男のマスター、フィリピン嬢のサーラン(どちらかというとタイ嬢にも見える!笑)、ホントは若いのに老け顔(頭)の福田・・と、ぶっ飛んだキャラクターの数々が登場する。なかでも宮本ゆるみが演じるキャラはジパングではもはや、宮本がリアルなのか、サーランがリアルなのかわけが解らなくなるほど定番中の定番になっちゃってる。笑
またこういったキャラが実に合っている宮本なのだ。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

物語は福田(佐土原正紀)が20年前に幼馴染の裕美と「20年たってもお互いに独身だったら結婚しよう」の約束どおり、結婚を申し込む為にバーにやって来たことから始まる。
二人は共に40歳。バーのマスターと常連客が福田の事情を聞いて彼を手助けするべく奮闘する物語だ。

しかし裕美一途かと思っていた福田はバーに居た若い女・りさ子からプロポーズされ、これにブレまくり結婚指輪を渡してしまう。福田には元々、優柔不断で他人に流されてしまうところがあり、裕美との約束は頭の片隅にあったものの、りさ子にいってしまうのだった。

そんな福田の性格を熟知していた裕美はバーにやってきたが、福田との結婚の約束を忘れていた。記憶障害だ。これは裕美がずっと前から福田と結婚したいと渇望していたが福田の優柔不断さに不安になった挙句に引き起こした病気だった。

一方でそんな裕美にポロポーズする刑事(よっし)。福田はライバルが現れた途端にまたまた気持ちがブレて裕美が欲しくなってしまう。男とはまったくもって、どーしようもない生きものだなぁ。なんて思いながら、楽しく観ていたが、結局薬局、福田と裕美は結ばれるのだ。

劇中、「20年たってもお互い独身だったら結婚しよう、というのは不謹慎だ。」というセリフがある。確かにこの言葉にはロマンがあるように感じられるが、本当に相手が好きだったら今、プロポーズするべきだと思う。未来の契約は結婚できなかった場合の受け皿に過ぎない。

また裕美を巡って決闘する福田と刑事の場面でアルコール96%のスピリタスというカクテルをバトル飲みするが、ワタクシはそれを飲んだことがない。きっと飲むときに喉が熱いんだろうな・・と漠然と考えながら、わはは・・と楽しめる舞台だった。福田の酔っ払いぶりも絶妙なコメディだった。また刑事役のよっしがベタで大げさな役を演じていた。緩く楽しめる舞台。

セットがリアルでまんまバー。
ルームシェア

ルームシェア

プロデュースユニット四方八方

d-倉庫(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

これは面白い!!
個人的には、良い時間を過ごせた!
4短編の芝居。それぞれ全く違った話であるが、どれも面白い!
観劇初見の友人と観に行ったが、友人も面白かったと満足していた。
子供の観客もいたようで、笑い声が聞こえた。
つまり、分かりやすいのだ。上演時間2時間。

ネタバレBOX

ルームシェアという同一テーマでありながら、全く違った味わい。
ルームシェアの経験のない私にはどれも新鮮で楽しめた!
満足できる内容であった。

①ままごと
 4人がルームシェアをしている中、皆のリクエストに応じ、家事を切り盛り
することになったナオ。家事は得意であり、皆の我儘な要求にも応じていたので最初は皆喜んだのであるが。
仲間の家事を行うことで、バイトも辞め、それだけでお金儲けをするナオに対して、裕美が意義を唱え、次第に仲間割れしていく。
「家事でお金を儲けることは悪いことなのか?」という問題を分かり易く、
描いた作品。主婦は我が意を得たり!旦那は奥さんと観ないように(笑)。
個人的には、ナオ役の釜野真希さんの芝居が味わい深くて、好み。

②昼夜
男女2人だけでルームシェアしているが、昼夜逆転の生活。
そのため、普段は入れ違いのため、部屋で会うことはない
マイペースな男の生活(部屋は散らかし放題)に、女が疲れ果て、おちゃめな復讐を行う。これは男女間の愛情を表現したお話なのだろうか?
セリフがほとんどない、役者の動きだけで表現する2人芝居(高野アツシオさん、石田麻織恵さん)であるが、魅せる魅せる!楽しめた!


③「管理人」
これも男女2人だけのルームシェアの話。
どちらが管理人なのか?管理人交代劇!?
男の部屋に女が入居する。
女はルームシェアをする度、そこに住む男と恋愛関係になっていたが、
いつも振られてばかり。
一方男もルームシェアする女性を監視カメラでビデオに録画し、女性のことを単体として管理していた(芝居では夫婦・恋愛関係を共存、1人間のことを単体と表現していた)。
やがて女にこれがバレてしまい、女が男を管理するような件で物語が終了する。アブノーマル?な芝居(笑)。

④リハビリ
 一番笑えた作品!とにかく楽しい!!
「ままごと」が始まる前、実は一番最初にこの芝居の1シーンから始まる。
なので、まんまと騙される仕掛けが(笑)。
ある男の住む部屋に役人がルームシェアを薦めるところから物語は始まる。
しかし、男は乗る気がない。そこでルームシェアする前に練習してみたらと提案される。ここで「ままごと」へシーン移行する。

次のシーンは、男が3人の男女(女はオカマ?)とルームシェアを練習するところから再開。
しかし、実は練習シーンではなく、主であった男が出て行ってしまってから、残された3人が主が出て行った原因を探っていたシーンであった。
このシーンがとにかく笑える。
色々なシュミレーションをするのであるが、4人の役者さんがみんな上手い!
特に主の畑を演じた村尾俊明さんは、グッド!楽しかった!!

4つの芝居を2時間で演じていたが、内容がどれも違うものの満足度が高い。
これをみてプロデュースした四方八方の名前を覚えた!
次回公演も観劇したい!

ルームシェア

ルームシェア

プロデュースユニット四方八方

d-倉庫(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

リビングの中央にあるのはやさしさ
夫婦が最小コアで子供が生まれ家庭が出来る。これとはまったく別のコアを作ろうとする物語。

人のやさしさを試される。

相手を思いやるばかりに本当の自分を見せるためらい。
それを4話で構成される舞台は滑らかなエンディングに繋がります。

楽しめました。

8人の女たち

8人の女たち

Quaras

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

うーん、豪華な女優陣だが、
殺人事件をめぐる8人の女性たちの話。緊迫感やまとまりに欠けた印象。演技エリア・客席など会場配置や演出意図がうまく生かされていなかったと思う。一人一人の女優さんたちの力は相当なものだが…

ネタバレBOX

演技エリアを真ん中に置いて、客席が舞台奥にも設置されている。また芝居の最中も役者陣が袖に退場することなく上手・下手のいすに座って、控えている。一方で袖に退場していく女優もいたり。 このような演出は蜷川幸雄の「コーストオブユートピア」でもあったが、あの芝居は演出意図が明白で、それが効果的に芝居の世界を作っていたが、今回の芝居はなぜこのような演出が必要なのか全くわからなかったし、生きていない。女優陣もバラバラに存在していて、芝居としてのまとまりがない印象。
河童夫人

河童夫人

猫の会

劇場MOMO(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

河川敷に暮らす様々な人を観た。
人がいる。近未来なのかもしれない。河原で暮らす人たちの世界。

ネタバレBOX

もう少し広い間口で、河原の広さを感じたかった。(D倉庫くらい広いと)
GOLD~カミーユとロダン~

GOLD~カミーユとロダン~

東宝

シアタークリエ(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

ラストの新妻聖子の歌が素晴らしい
新妻聖子の才能を感じた。演技も歌も素晴らしい。
伊礼彼方も演技も歌も素晴らしい。
おすすめ。

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

絶妙な連係♪面白い〜!
初見でしたがアニメーション編、面白かった!

役者さん⁈がマイクの前でテンション上げて話す様は
本当の声優さんに見えました(^^)

マイクを中心に個性的な役者さん達が次々とハイテンポで台詞を喋る!
観てる方も付いていくのが大変なぐらい(^_^;)
細かい間合いなど凄く練習を重ねられた様な絶妙な連係に魅力されます♪

主役の中年俳優役(前田屋七さん)の空気を読まない熱い演技と
それに対してマネージャー役(矢理田歩さん)の鋭い突っ込みが
ハイテンポの展開中でアクセントになって笑えました(^^)

それとゲストの湯浅さんは最初は誰か分からなかった?
反則技で大爆笑を誘って爪痕残してましたww♪

お芝居はかなり計算された脚本で
個性的な役キャラを見事に演じた役者さん!
アフレコ現場だけでも存分に愉しめるクオリティの高いお芝居でした♪

オンライン編も観たかったけど残念…
次回も必ず観たい劇団です♪

溶けるカフカ

溶けるカフカ

カトリ企画UR

日本基督教団 巣鴨教会(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/10 (土)公演終了

満足度★★★★

カフカはほとんど知らないけれど
広い教会のスペースに作られていく
役者たちのさまざまな関係性に目を奪われました。

カフカの作品とのリンクはほとんどできませんでしたが、
にも関わらずとても刺激的な舞台でありました。

ネタバレBOX

カフカについては、
はるか昔の高校生のとき、
図書館で読んだっきりだと思います。
だから、作品に織り込まれたものがなんであるかについて
ぴんとくるものはほとんどありませんでした。

にもかかわらず、
これ、面白い・・・。
ロジックとして積み上がるおもしろさとはちょっと違うのですが、
肌で感じることができるような魅力があって。

冒頭のキャラクター間の感覚のすれ違いや重なりのようなものを
息をつめて見つめる。
そのルーティンのなかでの空気の様々な変化に
観る側の時間感覚が消えるほどの密度が生まれ
作り出される距離、表情、苛立ち、
一つずつの要素が観る側に意味を作り出す。
そぎ落とされたシチュエーションの中で、
ひとりの男と順番を待つ3人の表情から
醸しだされるふくらみがあって・・・。

やがて、そのルーティンから外れると
舞台の空気も動き出します。
壁に貼られたペーパーに歪んだ映像が
シーンの広がりをしたたかに制御していく。
役者たちの断片的な台詞に加えて
様々な身体の表現が
空気の流れを広げ、あるいはまとめ
観る側を巻き込んでいく。

伝わるものと伝わらないもの。
同期するものとずれるもの。
感情の露出、あるいは内に統制されていく感覚。
進んでいく時間、
あるいは留まり広がる時間。
それらを演じる4人の異なるタイプの役者たちには
常に刹那の身体表現があって
物語の世界と彼ら自身の素の質感を浮き沈みしながら
途切れることなく観る側を舞台空間にとりこんでいく。

見続けるなかで、
気がつけば、
なにか様々な質感が
観る側のコントロールを離れてそこに置かれていて。
噛み合わない緊張と閉塞、ユニゾンが醸し出す実体のない解放、
ベクトルの見えない動いていく感覚、
エッジの見えない広がりの肌触り・・・。
理のない留まる意思・・・。

そしてそれらが、
高校生の時に放課後の図書館で読んだ
カフカの読後感に重なる。
宿題で書いたありきたりの感想文と
別枠で残しておいた、というか表現のしようのなかった感覚というか色が
やわらかく深くよみがえってきて・・・。
その感覚が、なんだろ、とても刺激的なのですよ。
内容なんてなにも理解していないのに、
あっ、カフカの世界だって思う。

観終わって、強い疲労感を感じて、
初めて恐ろしいほどの集中を強いられていたことに
気がつきました。
著しく好みが分かれる表現なのかもしれません。
でも、私にとって、
その消耗感は決して不快なものではなく
むしろ、ある種の心地よい高揚がのこったことでした。

法王庁の避妊法【全公演終演致しました!ありがとうございました!!】

法王庁の避妊法【全公演終演致しました!ありがとうございました!!】

ファルスシアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/01 (木) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★

初見
チケプレ当選につき、初日のたまご組公演を観劇させて頂きました。
寒い雨の日、カイロを全員に配ったスタッフ様のお心遣いに感激!


漠然と知っていた学説発見までの道のり。博士を取り巻くひとびとの気持ちが丁寧に描写されており、じっくり物語に入り込めた2時間でした。
科学で大体のことは証明できる現在とは、出産に対する捉え方もこんなに違ったのかと驚き。
とめさんと高見先生が安定していて良かったです。

ネタバレBOX

素晴らしい脚本だったのですが、序盤の序盤から役者さんたちのセリフ噛みの多さに集中できませんでした。
慣れぬ東北弁・ダブルキャストで大変だとは思うのですが…。
溶けるカフカ

溶けるカフカ

カトリ企画UR

日本基督教団 巣鴨教会(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/10 (土)公演終了

満足度★★

難解
カフカは嫌いじゃないですよ。何作品も読んでるし。ただ,それを芝居となると難しかったなぁ。恥ずかしながら自分の理解力が及びませんでした。カフカだなぁってことはわかったくらいで。それでも芝居は教会にマッチしていたし,中村さんのひょっとこらしい動きには目を引かれたし,役者さんの演技は見応えあった事は収穫でした。

トーキョービッチ,アイラブユー

トーキョービッチ,アイラブユー

オーストラ・マコンドー

サンモールスタジオ(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

シーンごとの作り込みに感嘆
初日を拝見、
冒頭のルーズな感じからすっと物語が立ち上がる。

曽根崎心中をベースにしつつ
もっと今様な突き抜け方が
東京という街に鮮やかに縫い込まれて・・・。

初演を踏襲しつつ
さらに踏み込みをもった世界を堪能することができました。

ネタバレBOX

基本的な物語の構造は初演時と変わっていないと思います。

ただ、ギャラリーの閉塞した空間をどうにかやりくりしての
表現に比べて
今回はスペースをしっかりと生かした舞台作りができていて・・。

一つずつのシーンが繊細に作り込まれている。
それぞれに織り込まれた細かいニュアンスが
実に丁寧に織り込まれている。
それは時に下世話なものだったり
感情の発露だったりもするのですが、
単にそれが舞台に乗せられるというのではなく
ステレオタイプにならない
細かい工夫がしっかりと貫かれていて。

台を使って、物語を
近松の板の上の感覚と
東京の普遍的な風景の具象に切り分け、
性の世界や家庭のルーティンで
ちょっと行き場のない生活の感覚や
閉塞を浮かび上がらせる。
汚れたもの、綺麗なもの、確かなもの、崩れていくもの、
満たされるもの、満たされないもの・・・。
広い舞台を人や装置が満たすことがないにもかかわらず、、
近松の登場人物ひとりずつの感覚を纏ったキャラクターたちの
それぞれの色が鮮やかに照らし出されて、
鮮やかに観る側を巻き込んでいく。

語られる物語に
夫、妻、花魁、それぞれの想いが重なり
主人公の二人の生きる感覚の軽さと重さが
観る側を染める。
悲劇の構図が組み上げられて
道行きにはしっかりと一本道の感覚が作られて。

屋上の沈黙・・・。
そこから、近松の世界を踏み越えて
それぞれを東京の日々に二人を戻す時間に
観る側を解き放つ。
苦行の圧倒と、それをふっと乗り越えるいくつかの質感。
近松の世界が崩れた時、
屋上で東京の風景に抱かれる
ひとりの女性が立ち姿の切なさと美しさ・・・。
時間が街の日々にふたたび解かれていく。

よく、個々のシーンのニュアンスを
ここまでに組み上げ昇華させたものだと感嘆。
役者のひとりずつが台の上でも下でも、
したたかに物語のロールを背負いきって。
物語を音楽で染めあげた歌い手の力にも目を瞠る。

初日で若干の硬さはあったとはいえ
時を忘れ、
舞台の世界に閉じ込められてしまいました。
秀作だと思います。




『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

友達の代役で行ったので
詳しくは、また今度まとめて書きますが、チラシからは想像できない、ほっこり系で、安堵しました。(あのチラシは、この芝居の動員目的としては、逆効果な気もします。あちこちで目にする構図だし…)
でも、女性の石原さんの脚本なので、ややきっちりプロットが出来すぎていて、まとまり過ぎ、もう少し、ラフな変化球的遊びがあっても良かったのではと思いました。

まあ、もう少し、ゲラゲラと大笑いしたかっただけなのかもだけど…。

ガム噛めの女性コンビ、奥山・日高さんは今回も魅力的に大活躍ですが、私個人的には、W吉岡さんの自然体演技に魅了されました。

啓司さんの日しか予約していないことに気づき、以前から注目していた役者さんだったと気づいた小林さんも拝見したくて、もう一度、観に行く回数増やしそうです。

ネタバレBOX

あやめ先生のご主人、いくらお風呂上りでも、クリスマス前の寒い頃に、幾らなんでも、あのカッコウじゃ風邪ひかないかな?

それと、「シャワー」は「入る」でなく、「浴びる」ではないかと…。

後、気になったのが、熊が出没してるのに、いなくなってしまった子供の安否。そこも、登場人物、心配しないと!と雑念が湧いてしまいました。

前日観た、ライトコメディとやらが、ライトではなく、チープだったので、さすが8割世界のコメディは、中身が濃くて、ほっとしました。もう少し、笑いたかったけど、最後はほっこり!ちょっとウルっと来そうになり、年末に相応しい、素敵な作品でした。(声高でなしに、それとなく、問題提議してる塩梅も絶妙でした。)

あのストリップ劇場みたいな舞台は、幕が開くまで、興味津々で、客席に座った瞬間から、お客さんのワクワク感を紡ぎ出し、秀逸な舞台設置だったと思います。
ニュートンの青いリンゴ

ニュートンの青いリンゴ

タマコロ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

無理して
観に行ってよかったです。途中で非現実的になりすぎて、ちょっとだけついていけないシーンもありましたが、それも池亀作品の好きなところです(笑)。丸石さんの動きのキレと、亀田さんの表情の豊かさは相変わらず素晴らしい個性。他の出演者の方々は初見なので、コメントできるほどの知識はないですが、皆さん素敵でした。特に唯一の男性キャストの津和野さんがイイ味だしてます^^
かなり満足ですが、今後の期待を込めて、評価は☆4つで!!

8人の女たち

8人の女たち

Quaras

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

最前列の席が取れたので
チケット代はちょっと高いけれど観てきた。結果、物語の面白さもあるけれど、やはり女優陣に見とれた。特に、大地真央さんの美貌と発声の美しさには感動!
観てよかった!

雪月歌

雪月歌

鮭スペアレ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

独特の世界
本当に希有なスタイルを持った劇団だと前回も強く印象に残ったけれど、今回はさらにその感じを強くしました。
能のようにゆっくりとした所作と歌い、さらに音楽もまたその印象を強く残しました。この劇団ならではの表現にはまりました。

乞局(こつぼね)

乞局(こつぼね)

乞局

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

独特なまちの独特なひとたち
劇団名と同じ「乞局」(旗揚げ前の作品名を劇団名にもってきたというべきか)という作品。120分、あっという間。面白かった。

ネタバレBOX

パンフのとおり、変な風習のあるまちのとある喫茶店が舞台。
千知の妻(田中のり子)は、寝ると記憶をなくす病気にかかっており、千知(石田潤一郎)はそれを看病している。妻・葉万子の兄・土手光(用松亮)はフリーターのような酒飲みで、千知と葉万子の子は千知の弟(三橋良平)夫婦に養子に出されている。そんな感じで千知には、金の負担と精神的な負担が重くのしかかる‥。
パンフ解説のとおりの独特な風習のある町で、千知夫婦を中心に独特な人間たちの光景を、ユーモアと閉塞感とリアリティを混ぜ込んで面白い舞台を形作っている。
陽気な喫茶店店員兼薬局屋の佐野、それに悩みを相談する墨井と墨井に異様な恋心をみせる善積、ふたなりの浅井とその内縁の妻的な岩本、キャバクラ的なお店を経営する石村とその夫・柴田と柴田と浮気的な関係にあるキャバ嬢の徳橋、千知に片思いの西田、新米の借金取立て屋・ザンヨウコなど、脇を固める人間らも、いるようないないようなキャラのオンパレード。それが舞台に上手くなじんでみえる。舌打ちが応酬されるような雰囲気の悪さが逆にここちよく感じられた不思議な舞台。

結局、葉万子の病気は、兄にも発症し、遺伝するものと判明する。おそらく、生きる希望のようなものだった実子も同じ病気になると悟った千知は、さらに内に黒いものをかかえる。ラスト、狂ったように舞台中央の金網をよじ登る姿に、内側に圧縮された闇をみた。
CIRCLE

CIRCLE

発電NOTE

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2011/12/10 (土) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめた!
個人的には、なかなか楽しめた!
特に照明の使い方が魅力的であった。
上演時間60分。観入っていたので、あっという間であった。

ネタバレBOX

照明によりCIRCLEが作りだされ、その中でのダンスは幻想的であった!
個人的には、ここが一番の見どころであった。
川添美和さんがメインとなった時は物語性があって分かり易かった。
ハイジャックの危機迫る演技とは違い、可愛らしい感じだった(笑)。
それにしても、演じ手にとっては、60分公演はかなりの運動量だと思う。
にもかかわらず、公演後の挨拶時は皆さん笑顔で、清々しい感じがした。
お辞儀も丁寧に深々とされており、好印象。こちらも恐縮した(笑)。
ニュートンの青いリンゴ

ニュートンの青いリンゴ

タマコロ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★

いまいち
私の感性が鈍いせいか、これと言って内容を感じられなかった。
が、小劇場女優たちの勢いとパワーを見れた舞台でした。

ネタバレBOX

池亀さんの作品でいつも感じるのですが、今回もセリフの聞き取りづらかったです。
池亀さんは誰に向けて作品をつくってるんだろう
河童夫人

河童夫人

猫の会

劇場MOMO(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

河童夫人の謎
自己紹介のとおり「ゆるくてやさしい演劇」。とても気に入った。
主演の中野架奈が終始魅力的。演出の賜物か。

ネタバレBOX

河川敷で誰かを待っている河野(中野)とその川の周辺に住む路上生活者(澤、緑川、高見)、浮気が原因で帰る家のない作家・関(田中伸一)、兄を探している紀子(佐藤祐香)、釣りに来た女子大生マイ(ゆにば)とナオ(宮本裕子)と30超の高校一年生・デク(内山)や関とW不倫関係にあるホームレス支援者・リカ(篠本美帆)らが、ゆるい雰囲気とクスッとする会話で温かい舞台を作り上げる。
といっても、会話の中には、(固い表現をすれば)人生観(関の女性理論とか、陽子の一般的生活への疑問とか、リカの勝ち組論とか)のようなものが見え隠れして、ピリッとした辛さも含まれているのが面白い。

ラスト、自分もそんな感じだったとリカと自分を重ねる河野。不倫の果てに孤独になるも、やはり誰かを求める寂しさと、前を向く明るさが同居して舞台を後味よく締めくくる。
その河野を演じた中野架奈が麻生久美子に似てみえた。表情とか声とか。そんな理由で★5。
乞局(こつぼね)

乞局(こつぼね)

乞局

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/13 (火)公演終了

満足度★★★★

ぢゅくぢゅくと
ぬかるんだ道を歩かされているような、
滑らかな語り口とは対極な芝居なので、
当然賛否分かれますわな。
美術や劇中曲など、局長はいい趣味だなと思う。
同じような印象の劇団はいくつかあるけど、乞局が一番独創性を感じる。

ネタバレBOX

不満という程ではないけど、
田中のり子はベストのキャスティングとは思わなかった。

ギャルな装いの徳橋みのりが意外な清涼剤になっていた。
もっと色々出てほしい人だ。

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