河童夫人 公演情報 猫の会「河童夫人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    河童夫人の謎
    自己紹介のとおり「ゆるくてやさしい演劇」。とても気に入った。
    主演の中野架奈が終始魅力的。演出の賜物か。

    ネタバレBOX

    河川敷で誰かを待っている河野(中野)とその川の周辺に住む路上生活者(澤、緑川、高見)、浮気が原因で帰る家のない作家・関(田中伸一)、兄を探している紀子(佐藤祐香)、釣りに来た女子大生マイ(ゆにば)とナオ(宮本裕子)と30超の高校一年生・デク(内山)や関とW不倫関係にあるホームレス支援者・リカ(篠本美帆)らが、ゆるい雰囲気とクスッとする会話で温かい舞台を作り上げる。
    といっても、会話の中には、(固い表現をすれば)人生観(関の女性理論とか、陽子の一般的生活への疑問とか、リカの勝ち組論とか)のようなものが見え隠れして、ピリッとした辛さも含まれているのが面白い。

    ラスト、自分もそんな感じだったとリカと自分を重ねる河野。不倫の果てに孤独になるも、やはり誰かを求める寂しさと、前を向く明るさが同居して舞台を後味よく締めくくる。
    その河野を演じた中野架奈が麻生久美子に似てみえた。表情とか声とか。そんな理由で★5。

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    2011/12/11 00:52

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