
煙草の害について
劇団東京乾電池
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/03/23 (金)公演終了
満足度★★★★
味わい深い、いぶし銀!
個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
東京乾電池公演、初見。柄本明さんの一人芝居。
新宿ゴールデン劇場なので、本当に目の前で芝居を堪能できた。
上演時間70分。

NMSグレイテストヒッツ
石原正一ショー
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
現在6本目・・
今のところ
3/21
『グレープフルーツムーン』
『踊る赤ちゃん人間』
3/23
『紛れて誰を言え』
3/24
『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』
『幸福論』
3/27
『元少年の歌』
を観ました・・。
ラストまで、石原氏ともども自分も走り抜けられるか・・(笑
『元少年の歌』
は、2年前に自分も大阪まで観に行きました。
コモンカフェで石原氏が上演した舞台を最初に観た(カフェ上演自体初めてだったのかな・・)思い出深い舞台です。
観客席も、やっぱり大阪ということもあり、
東京に比べてずっとぎゅうぎゅうで、
自分も右端の席に窮屈そうに座って観たのを、
今でもよく覚えてます(笑
今回、2年ぶりに東京で再演を観てみて、
物語の隅から隅まで、
役者二人の演技の端から端まで、
味とか哀愁とか、男同士の友情みたいなものが漲っていて、
改めて素晴らしい舞台だと感じました。
27日はこの演目一つきりで、
この演目の東京での千秋楽でもあることもあってか、
石原さんのとび蹴りにも力がこもっているようで(笑
なかなか見応えがありました。
また、2年前に大阪公演で観ていたからこそ、
今東京でこれだけ楽しめたのかな、
とも思い、ちょっと得したような気がしました(笑
ふだんは、自分も「この公演を観てきた・・」というような自慢めいたことは
思うことも言うことも全くないのですが、
・・この公演だけは、ちょっと自慢したくもなりました(笑
物語は、一見『元』少年たちの単純なやり取りのようでいて、
芯まで中年男の優しさとか、温かさとかが通っていて、
演技や物語の遊びが溢れていて、
石原さんと福山さんの「らしさ」が詰まった
素晴らしい傑作のように自分には感じられるのです。
2年前に観た舞台の物語が頭に入ったうえで、
今いちど、一瞬一瞬の表情をとらえたとき、
二人の演技の素晴らしさが改めて感じられました。
生でこの演技を間近で見られて自分は幸せだと思いました。
この公演を東京で見逃した方は大阪まで観に行くだけの価値が十分にあると自分は思います。
・・2年前の自分がそうしたように(苦笑
自分は、2年前に観たときより、今の方が、もっと舞台を好きになっていることに
気付きました。
きっと年とともに舞台も自分も成長したのかもしれません(笑
今回この公演を観た方は、
どうかお願いですから、
何年かしてこの舞台が再演したとき、
また観に行ってほしいです(こんなお願いを書くのは自分も初めてです(苦笑
きっと、もっとこの物語と、この2人の中年男の優しさが
分かるようになっていると思います。
この2年のあいだに、自分は父親を亡くしました。
入院してすぐ、父親の命はあと一週間と言われました。
その当時の職場の人たちはそう言っても、死ぬまで誰も気にもしませんでした。
社会というのはそういうもので、自分たちが忙しいと、
「父親の命があと一週間だと言われたので、病院の面会に行くため少し早く帰りたい」
と言っても、忙しいとみんなそんなドラマみたいな話は、最初から聴かなかったフリをするのです(そして死んだあとで初めて聞いたような顔をする。「・・いや、だから一週間で死ぬって言われたって言いましたよね。1年って言ったわけじゃないんですよ」って、素で言った記憶が。・・ああ、人間と言うのはこんなに残酷なものなんだな、と、改めて感じました。自分はその前年同僚の父親が死んだとき何も言わずに仕事手伝ったのにねぇ・・って、珍しく愚痴です、スミマセン(汗 )・・なので、残業が終わってから、病院の面会時間が過ぎていても諦めずに頼み込んでこっそり入れてもらって(さすがに向こうも人間なので一週間の命の患者の面会を断れない)
母親と死ぬまで、それでも毎日面会に行きました(なんとか必死に
父親は頑張って、年末年始の忙しい時期を生き延びて、
その後一週間ではなく1か月生きました。※
「体はもう死んでいる」と、医者には言われましたが、
それでも死ぬ前には、自分と母親の前に戻ってきてくれた(苦笑
自分の周りで、余命いくばくかと言われ、死んだ人たちと同じように、
オヤジも決して怖いと言って泣いたりしなかった。
明るく笑って死んだ。
その光景が心に残っているから、
きっとこの物語がよけいに心にしみるんだと思います(笑
人生は悲しいことや苦しいことばかりだけれど、
こんな舞台に思いがけず出会い、
一緒に成長しているような気になると、
まだ何か光みたいなものがどこかに残っているんじゃないかと、
そんな気になったりもします(笑
※・・あとで母親から、
「子どもが今は忙しいから、頑張ってもう少し生きて」
と、カレンダーを手に、オヤジの耳元で囁いたのだと聞いた。
その時自分は、いくら苦しくても、生きることが愛なのだと知った。
父親は成人の日の朝死んで、その時、お袋は
「(あと1週間でお袋の誕生日だった)・・私の誕生日までは生きてくれなかったのね」
と、少し寂しそうに、でも少し誇らしそうに・・言っていたなぁ・・(苦笑
・・そう、生きることが愛なのです。
それは、あまりにも単純で、ただ、この世に、「真実」とでも言うものがあるのだとしたら・・
(ふだんはそんな偉そうなコトバ絶対使いませんが)
これこそが、真実のように、自分には感じられます。
(昆虫のように(そういっては昆虫に失礼かもしれませんが)ただ生きるというのではなく
人の心にも生き続けるという意味で)
それはどんな人にも、神さまから等しく与えられたもので、
ただ不幸なことに、
今は、そのことを忘れた人が多すぎる・・(苦笑
ただ、だれも言わないからと言って、
大事でないわけではない。
僕が、変わり者の役者や役柄を好むのも
そういうところから来るのかもしれません・・(笑
(思えば落語には変わり者がいっぱい出てくる)
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ちなみに、『紛れて誰を言え』は、美容整形の話だったのですが、
観劇してた男性客など結構みんな気軽に笑ってたのですが、
自分も観ていて気づいたのですが、
これだけ整形が一般的になると
なかなか笑い事ではない気がして、
なかなか根が深い問題だよなぁ・・と、
思ったりしました。
・・考えてみれば、女の子たち(ここでは女性とは言わずに、
高校生から20代前半くらいの、わりと若い女の子たちをイメージしてみます)
が、しばらく見かけないなぁ・・と、思ったら、
化粧とかというレベルではなく顔が少し変わっていて・・(気のせいじゃないよな・・(汗
なんてことは、世間ではわりとよく見かけるように思います・・。
そういうのには、男性より女の子たち同士の方がよほど敏感で、
自分たち男性(以前から気づいていたのですが、男性のほとんどの目はこういうとき節穴に近いように自分には思われる)には到底気付きえない小さな変化も、
彼女たちはけっして見逃さないのです・・(汗
そうして整形した(と思われる)女の子たちは、最初のうちこそ、
内面に見える変化はそうないのですが、
1~2年ほどたつと、すっかり別人のようになってたりします
(もっとも、最初から内面に変化はなく、自分が見逃してただけなのかもしれませんが・・)
別に性格が良くなるとか悪くなるとかではなく、
雰囲気というか、うまく説明できないですが、世間慣れするとでも言えばいいんでしょうか・・・?
(逆にそうした女の子たちに囲まれても
自分のことを見失わずに堪えて頑張っている女の子などを見かけると、
素直に応援したいなぁ、という気持ちになったりもするのです
・・別に整形が悪いというのではないのですが、
整形している人が割といるなかで整形しないで頑張るということは、
それはそれで、世の男性たちはきっちりと見極めて、
好きとか嫌いとかではなく、同じ人間として芯を持っているな、と、もっと評価して良いように思われます・・)
そうした事象のいくつかを、第三者の立場から観察してみたりすると、
なかなか、整形と言うのは、複雑な問題なのカナ?
とか、思ったりもするのです。
整形というのは、外見の問題だけでなく、
心の弱さ、というか傷つきやすさと関わってくる
(場合が多い・・あくまで全てそうだとは思ってないですが・・(苦笑
ように、自分には感じられます。
それなので、一概に「悪いこと」だと決めつけて人を苦しめたりすることは、
整形してない人にも、そうしたコンプレックスを軽視することとして
軽蔑されかねないことのように、自分には感じられたりもするのです。
(もちろん想像力のある男性にもですが・・)
物語の台詞のいくつかは、笑いのオブラートに包まれてはいますが、
非常に本質的なもののようにも思われます。
なかなか考えさせられる良い舞台だったな、と思えたりしました。

R-古書店
Project*Rocca
遊空間がざびぃ(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

ガラスの動物園
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/03/10 (土) ~ 2012/04/03 (火)公演終了
満足度★★★
追憶のかたちが立ち上がる感覚
薄汚れたまだら模様の灰色の壁で三方囲まれた箱形の舞台装置と、壁と同色の衣装のダンサーたちの存在で、冒頭のトムの口上から、脳内の記憶が立ち上がっていくような錯覚を見事に見せてくれました。アマンダ役の立石さんが元気よく威勢よく演じるので、かえって過剰な愛と愚かさ存在のかなしさが、透明感を伴って立ち現れたように思います。

マイワン・アンド・オンリー
東京グローブ座
青山劇場(東京都)
2012/03/10 (土) ~ 2012/03/24 (土)公演終了
満足度★★★★★
極上の愛の賛歌
観る前は、かなり迷いましたが、行って本当に良かった!
素直に感動しました。
単なる、お気楽な、ボーイ・ミーツ・ガールの良くあるミュージカルかと、高をくくっていたのですが、してやられっぱなし。
久しぶりに、日本の上演ミュージカルで、プロの仕事ぶりを見せて頂きました。
主役の坂本さんは、所属事務所のイメージからか、真のミュージカルファンには敬遠される向きがあるのかもしれませんが、四半世紀も、ミュージカルを観ている自分的には、今や、日本の10本の指に入る、名エンタティナーのお一人ではと感じます。
大和田美帆さんも、同様で、彼女も初舞台から拝見しているので、最近の実力を観るにつけ、如何に努力されたかが、推量できます。
お二人が踊るシーンは、古き良き、アメリカミュージカル映画を観るようでした。
他のキャストも、それぞれ、役を楽しく演じられ、久々、観ているだけで、幸せになれる、素敵な作品でした。
最近、翻訳ミュージカルを観る度、違和感ある訳詞にゲンナリすることが多かったのですが、この訳詞は、グッドフィットでした。
ガーシュインの音楽が良いのはもちろんですが、訳詞がしっくりしているので、素直に舞台に酔いしれることができて、満足でした。
最後のカーテンコールで、ミュージシャンの挨拶を、映像で済ませたのも、奥ゆかしくて、好印象でした。
最近、やたら、出演者以上に、目立とうとして、最後に、我が物顔で挨拶するある指揮者に辟易しているので、この奥ゆかしさには、敬意さえ感じました。
昔から、何千という演劇を観て来ましたし、たくさんの演劇人や業界人にも会いましたが、とかく、プロ中のプロ程、出しゃばらず、謙虚なものですね。

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】
DULL-COLORED POP
アトリエ春風舎(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
「名は体をあらわす」
DULL-COLORED POP という劇団名は、ちゃんとやっていることを伝えているなあ。人間の見たくないような醜い部分、それをあくまでPOPに描くって。
・・・正直、見たくないものを見た感じです。私が(娘として)自分の母に言ったこと、母から言われたこと。あるいは、私が(母親として)子供たちに言っていること。結構、出てきました。笑えるほど・・・。母親って、病の一種かもしれません。男性が母親役、また母親の回想シーンはネコが代弁することで、「生々しい痛み」は少し和らいでいる気がします。
「人生って甘いもんじゃないのよ、我慢よ。」なんて台詞、そういえば「ガラスの動物園」のアマンダの台詞でも同じようにあったかも。

「ザ・シェルター」「寿歌」2本立て公演
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2012/03/02 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
余韻残る最終景。
本公演は2本立てですが、核戦争の前後のような感じでつながりを持っています。この2本の微妙なつながりを、本公演ではキャストのつながりとして、また小道具の「赤い傘」をモチーフにして描いていた。
「ザ・シェルター」は、核戦争に備えるための家庭用シェルターの製品テストで、社員の家族がシェルターの中に閉じ込められてしまう物語。シェルターの中に閉じ込められる境遇に陥って、なぜか「台風」の話で盛り上がってしまう。
台風って日本に住んでいる人は皆持っている災害体験。でも深刻な被害だけでなく、気分が高揚する感じとか、安全な場所(家)から、荒れ狂う外界を観る密かな喜びだとか、そういう共通した既視感が面白かった。
台詞にもあったけど、家族でシェルターに入るとしたら、やはり台風の話をするんじゃないかって。
2本目の「寿歌」は、核戦争により人類が殆ど消滅した世界を描いており、まさに「生き残った」世界そのもの。そう、シェルターに入るとは、「そのあと」への想像力が必要なのだと。
最終場面の雪(核の灰らしい)が降りしきるなか、地球丸と名づけられたリヤカーを引く男女二人の姿が明るく印象的。不思議な希望感。
今回は小松和重さん出演の楽しみもあって伺ったが、予想に違わぬ活躍ぶり。
ザ・シェルターのシェルター製造会社のサラリーマン役も、寿歌のキリストを髣髴させるヤスオ役も奇妙に重なりながら、小松さん独特のキャラクターが生きていて面白かった。

アンナ・カレーニナ
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2012/03/16 (金) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
満足度★★★★
濃密な時間
アンナとカレーニン、ヴロンスキーの三角関係に焦点を当てて、トルストイの長大な原作からシンプルに、想像した以上にスピーディに迫力をもって展開。アンナとカレーニン夫妻の踊りは二人の関係が表面的で不自然さを表現するために逆に技巧的で難しいのだと推察。チラシにデザインされていた写真は、夫婦の「愛のない夫婦関係」を描いていたのだと戦慄した。一方アンナとズロンスキーの踊りは伸びやかさな自然な美しさを感じる。
三人の主役と同じかそれ以上に群舞が迫力ある踊りを見せてくれて素晴らしかった。華やかな舞踏会、酔っ払った仕官たちの踊り、最後の機関車を表現する踊り。情景描写と心理描写交互に肌理細やかに表現されていました。濃密な面白い舞台でした。

平成演劇デモクラシー ~高校生文明開化の乱~
平成演劇デモクラシー実行委員会
ライブハウス・国立リバプール(東京都)
2012/03/20 (火) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
なんて素敵にバーレスク
大六本木帝国歌劇団「ノルウェイの森森3D」馬鹿馬鹿しい毒々しい華々しい、そして、たのしい。そんなちゃんとしたバーレスク、ベテランのそろったプロの舞台でもなかなかできるものではありません。なおかつ歌い踊ることもきちんとしているなんてことが10代の子たちにされたら立つ瀬のない人たちがたくさん出てしまいます。内緒にしておきましょう。世をはかなんでしまう人が出るかもしれませんから。
このあと是非とも戸川純とJ・A・シーザーにお礼参りを。

集・団・面・接
翠組 midori-gumi
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了
満足度★★★
楽しい面接
ゲームやクイズ、一発芸的な要素も多いドタバタ面接は面白かったけど、本編がもう30分長くて、ケンカを売りに来た男のようなドラマがもっとあったら良かったかなあ。新進気鋭のイケメン俳優×コメディでは定評のある磯川家の人が演出----この人材ならもっと凄いものが作れるはず。絶対に作って欲しい。第2回目には、本編終了後のトークがなくても十分満足して帰れるくらいの作品を期待します。

ハローワーク
国分寺大人倶楽部
テアトルBONBON(東京都)
2012/02/08 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
胸の奥を揺さぶられ続け…
初見であったのですが泣いてしまいました。どの役者さんも素晴らしい演技力で圧倒されてしまったからでしょうか。個人的に大竹さんの演じる妹が呟いた、姉に対しての「超わがまま」というセリフが今でも脳裏にこびりついてます。面白かったです。

囁く夜と飴玉のいくつか
スミカ
百想(re:tail別館)(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★
会場との相乗効果
メルヘンチックだったりミステリアスだったりな味わいが会場の落ち着いた雰囲気と相乗効果をあげて作品世界に没入する(ってか「いつしか引き込まれていた」的な)。
短編オムニバスということでちょっと漱石の「夢十夜」を連想したりもして。
ところで1編目の王女は死んでいるワケではないですよね?(←M0がアレなので、つい…)

一丁目ぞめき
THE SHAMPOO HAT
ザ・スズナリ(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/03/31 (土)公演終了

Wブッキング
ウカレコーポ
Blue-t(笹塚)(東京都)
2012/03/15 (木) ~ 2012/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
黒ver.
女流作家2人の盗作疑惑、思いがけない真相もさることながら、劇中設定通りの喫茶店での上演にピアノの生演奏付きとはオシャレ。
女性キャストが逆で異なる演出のもう一方も観たかったなぁ、想像がつかないもの。

HOTEL CALL AT “杉並演劇大賞”受賞
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2012/03/16 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったです
入った途端に目に飛び込む舞台美術や小道具に「お」と思いました。
役者さんたちも巧みで、素直にこちらに気持ちが届き見ていて心地よかったです。
そのぶん、わかりやすすぎてオチが推察できてしまったのが少し残念です。
途中で「こうなるのかな」と思ったとおりにオチちゃったので。
★は五つでもいいのですが、おもしろかったので「次にさらにおもしろいものを見せてくれるだろう」という期待とともにあえて★四つでひとつ減らします。

A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM
声を出すと気持ちいいの会
小劇場 楽園(東京都)
2012/03/15 (木) ~ 2012/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待されている団体だ(弁明)
今回の公演が私にとっては期待外れな内容だったのだが、それはあくまでも今までの「声キモ」の実績ゆえのものであり、客観的に評価すれば十分及第点をとっていると思う。
しかし、才能とパワーと若さとセンスのある団体であり期待されている。それは、その後の厳しいレビューが沢山あることがそれを証明している。
今回、会場で販売されていた『黒猫』(再演)と台本を買いました。で、当然家で台本読んで、DVDをみました。いや、実に素晴らしい演出にひたすら脱帽、何度見ても面白い。カッコいい。音楽も踊りも、実に見事に舞台を数段ランク上のものに昇華している。
これだけのモノを作れる団体だからこそ、厳しい評価をされるということだろう。生活もしなけりゃいけないだろうから厳しいかもしれないけど、たくさんの期待しているファンを度肝を抜き唸らせる様な舞台を待ってます。

おひさま
劇団天動虫
こった創作空間(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
まっすぐでポップ!
出演者の年齢がとっても若い!ピチピチでハツラツでストーリーも彼女達の演技も真っ直ぐ素直で、すっかりファンになってしまいました!応援していきたいな~。でもって演出はなかなかにすきがない。狭い舞台が効率よくめまぐるしく展開されるって感じ。旗揚げ公演らしいが、内容は門出にふさわしい意気込みを感じた。

お嬢さんお手上げだ
ココロ・コーポレーション
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/03/15 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★
良くも悪くもオーソドックス
沢田研二さんのヒット曲『お嬢さんお手上げだ』にインスパイアされてマキノノゾミさんが書き下ろし、演出した、分かりやすいベタな作品でした。強引に笑わせよう・泣かせようとする嫌らしさを感じさせない、すっきりとした味わいで、思っていたよりも楽しめました。
スランプに陥り、友人達と酒や麻雀の毎日を送る中年の漫画家のところに、実の娘だと名乗る女性がやって来て、漫画家の心が次第に変わっていく、というハートウォーミングな展開の中に少しほろ苦さを感じさせる物語で、新鮮さや意外性はありませんでしたが、中年の役者達のちょっと力の抜けた感じの演技が楽しく、飽きることなく観ることが出来ました。
時代設定は昭和中頃のようでしたが、携帯電話が使われずダイヤル式電話が出てくることくらいしか時代を感じさせるネタがなく、もう少し時代を明確にする物や出来事が織り込んであっても良いと思いました。
漫画家を演じた沢田研二さんは全盛期(リアルタイムでは見ていませんが)とは大分体型が変わっていましたが、歌声は流石で演技も可愛らしさがあって魅力的でした、セルフパロディー的なシーンも自虐的な痛々しさがなく、余裕が感じられて面白かったです。
他の3人の男性役者もくどくならない程度に個性的でした。唯一の女性キャストのさん朝倉みかんさんはチャーミングな演技が素敵したが、第1幕最後のアカペラの曲で完全に音を外してしまっていて残念でした。
バンドネオン、チェロ、パーカッションによる生演奏は控え目ながらも安定感のあるノリの良い演奏で楽しめました。

HOTEL CALL AT “杉並演劇大賞”受賞
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2012/03/16 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
ひととき現世を忘れる
劇場に入ったその瞬間に「すげ~」と思わずつぶやいてしまった舞台美術。観客席も豪華。(椅子が大きい分客数は減るだろうに)こういう日常を完全に忘れさせてくれるような劇は大好き!登場人物も別世界の人々で楽しい。

ピーター・ブルックの魔笛
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
創造できる楽しさ
シンプルな舞台であれだけの世界をみせてくれるとは!!余計なものが何もないから想像できる楽しさも味わえる。翻訳字幕も邪魔にならに素敵な位置に掲げられていて訳もシンプルでよかった。なにより楽器はピアノ1台。あとは声(歌)と言う楽器が魔笛の世界を盛り上げていく。モ-ツァルト…。素晴らしい空間を楽しめたことに幸せを感じました。ただ、チケット代ケチってA席にしたのが悔やまれます(笑)