
絶頂マクベス
柿喰う客
AI・HALL(兵庫県)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★
物足りなかった
事前の期待値を上げすぎていたのかもしれない。
柿喰う客ならこれくらい、という期待があった。
001ハムレットが、とかくとても素晴らしかった。
しかし、今回・・・初日を拝見しましたが。
まず、声にパワーを感じなかった。
柿の持ち味のあのリズムが、ゆるくて甘かった。
音響はド迫力で舞台を盛り上げるに足るものだったのですが、肝心の舞台から発せられるいつもの圧倒的なオーラを今回は感じることができず、盛り上がりきらなかった。
芝居の内容自体も、前回のハムレットのようなインパクトはなく、ぐっと迫り来るものをあまり感じられず。
今回はどちらかというと、歌劇寄りだったのかな?
歌とダンスが多めだったように思いました。
初日ゆえの堅さだったのかもしれない・・・と思うと、ちょっと残念な気もしたり。
でもこの女体シェイクスピアシリーズはまだまだ続くそうですので。
また次回に期待をかけたいと思います!

TheStoneAgeヘンドリックス「喪主もピアノが弾けたなら 」たくさんのご来場ありがとうございました!
The Stone Age
TORII HALL(大阪府)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★
吉本新喜劇の関西小劇場版
よくもわるくも、いつもどおりの変わらないストーンエイジらしいお話でした。
舞台の上には良い人しかおらず、毒はまったくなく。
どたばた泣き笑い、あったか人情劇場。
ここまで歪みなく貫き通してる舞台も、逆に珍しいくらいかもしれないというくらい。
毎週土曜昼にテレビをつければ必ず同じものが観られる吉本新喜劇と同様の、安心感のある舞台だと思います。
上演時間は2時間と、いささか長め。
長いな~と思いますが、登場人物のキャラが濃くって、主にキャラでみせるシーンが多いので、楽しんで観られました。

絶頂マクベス
柿喰う客
吉祥寺シアター(東京都)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了
満足度★★
いまいち
悩殺ハムレットの方が面白かった。
セリフも何言ってるかわからないので
話が全然わからないし
もともとシェークスピアをきちんと読んでいて
こういう演出もありだなぁって人は楽しめそう…

12匹の由緒ある猫たち
猫の会
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/04/24 (火) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

煙が目にしみる
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2012/04/27 (金) ~ 2012/05/02 (水)公演終了
満足度★★★★
傑作!素晴しい!
個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
これは「また観たい!」と思える作品である!
だるま座の小さな空間で、この作品を観劇できる贅沢さ。
舞台、空間を共有でき、幸せだった。
人の死を描きながら、とても暖かい気持ちになれた。
素晴しい作品である!

へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】
文月堂
OFF OFFシアター(東京都)
2012/04/24 (火) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題364(12-107)
19:30の回(晴)。18:50受付(整理番号あり)、19:00開場。舞台は和室から庭が見える設定です。中央に小さなテーブル、上手にはこれも小さな家具、木彫りの熊(らしい)やティッシュペーパーやこまごまとしたものが置いてあります。奥は廊下で、下手に手洗い、上手に玄関、庭には生垣。相関図をじっとみつめ開演を待っていると、開演直前、少し揺れます...地震です。会場内での地震は初めて、すぐスタッフの方が対応、混乱なく19:34開演...Que sera sera。

【日程決定です】『異説 金瓶梅』
クロジ
シアターサンモール(東京都)
2012/04/26 (木) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
醜くも可愛らしい
公演が延期される前から興味があった舞台だったのですが、チケットを入手できたので観てきました。
金瓶梅の原作を少し調べてから観劇しました。
二時間強に納まるように、筋書きが変更されてはいるようですが、西門慶を中心に潘金蓮たち女の愛憎が見られます。西門慶の寵愛を受けるために、婦人たちが互いを牽制したり罵り合ったりもするのですが、よく観察していると、可愛らしい一面も見えたりして、それぞれの人物が符号的なものではなく、複雑な内面が描き出されています。
快活な物語ではないし、非日常な舞台なので、好みの問題はあると思いますが、面白い劇でした。
ちなみに、大道具など舞台セットも素晴らしかったです。(小道具だけで屋外や屋敷の敷地内を表現するのも良いです)

サージェント
劇団 浪漫狂
紀伊國屋ホール(東京都)
2012/04/26 (木) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
。。。
全く良くなかったです。正直なところ、内容だけで見たら半値の価値もないのではと感じさせられました。
扱うには難しすぎるテーマです。戦争を描くならばもっと徹底的な理解と歩み寄りが必要です。なぜシリアスな方向に持って行き切らなかったのか。あれでは実際に死んだ日本の兵隊さんへの侮辱と受け取られてもおかしくないくらい、とにかく雑で浅かった。平手打ちはするのに兵隊は本気で殴らない生ぬるさ、曹長をわざわざ英語に訳したタイトルの必要性とそのタイトルの空っぽさ、舞台の内容と無関係すぎるフライヤー写真、いらない"女を抱く"件、最後まで把握できない役の名前と関係性、無理のある老人子供の役柄とそれを笑いに変えようとする全くいらない小ネタ、最後に流れるモンパチ、とにかくどれも見ていて溜息をつきたくなる所ばかりでした。
俳優の演技としては決して下手ではなかったと思うので、)演目は背伸びせず、できる年齢やキャラクターに見合ったものでやる方が俳優が活きるのではないでしょうか。とにかく戦争をテーマにするならば、もっと徹底的な覚悟が必要です。日本人の後世に残すべき戦争の形があれでは危険すぎます。

サージェント
劇団 浪漫狂
紀伊國屋ホール(東京都)
2012/04/26 (木) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
祝20周年記念公演
個人的には、まあまあ楽しめた。
それにしても、20周年公演をできるなんて、本当に凄いと思う。
上演時間2時間。

カルテット! 4/25浦安公演
アトリエ・ダンカン
東京グローブ座(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

OMEGA DRIVE
劇団東京ドラマハウス
上野ストアハウス(東京都)
2012/04/26 (木) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
悪くはないんだけど
これまでに観劇した東京ドラマハウスの作品に比べ,あんまし伝わらなかったかな。やっぱ,9・11である必要性はないし,新選組やパキスタン人が出てくる必然性もない。もっと身近なものを用いたほうが共感できたんだろうな。また,川添聡介が劇中では単なるドジでのろまの最終的には人に心を開かないデブとしか描かれてなく,なんで好かれるのかにも疑問は残る。演技も声がでかすぎで聞き苦しい役者さんもいた。最終的にはうまくまとめられた脚本だが,総合的に満足感は少ない。★は2と3の間くらいか。

シンベリン
彩の国さいたま芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
凄まじいオーラ
前売りをゲットできず、当日券狙いで早くから並びました。S席、1万円は正直痛かったけど、それに値する素晴らしい内容でした。なんてったって、役者さんの凄まじいオーラ!何も言わずとも、ただそこに立っているだけで感じる存在感・気・迫力は、ある意味恐ろしくなるくらいでした。『シェイクスピア作品は難しい』という私の固定観念を吹っ飛ばしてくれた本作品。あまりの感動で、人生初のスタンディングオベーションを行っちゃいました…

No Enemy, No Life?
village80%
西鉄ホール(福岡県)
2012/04/29 (日) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
ここまで来たら、とことん息苦しくなってみたい
登場人物それぞれの世界の狭さが強調されていて、
息苦しさを覚えました。
演出は内容に対して開放的な作りになってて、
見やすい感じでした。
とことん息苦しさを味わってもいいと思いましたが、
照明とかきれいでした。

へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】
文月堂
OFF OFFシアター(東京都)
2012/04/24 (火) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
三谷さんの出演が嬉しい
劇作家、演出家としての三谷さんも好きですが、私が最初に知ったのは、女優さんとしてでしたから、久しぶりに、女優の三谷さんを拝見できて、まず嬉しく思いました。
またしても、3姉妹もので、よくある設定のストーリーではありましたが、人物の性格付けが細部まで行き渡り、それぞれの人間や関係性がリアルだったので、比較的、引き込まれて、面白く観ることができました。
「ちょぼくれ~」の時は、気が変になった風のお姫様役だった辻沢さんが、今回は一転、どこにでもいそうな女子大生役で、大変な好演をされ、すっかりファンになりました。
当パンに相関図があり、ややこしいのかと心配になりましたが、芝居が始まってみれば、とてもわかり易い関係で、ほっとしました。
加藤茶の奥さんネタや、鉄の女サッチャーをたとえに出したり、今現在の空気をさり気なく出し、実際に存在する家族と錯覚させる程、何もかもが、秀逸な描き方だったように思います。

ミュージカル「ロスト・フォレスト~Lost Forest~」
しんゆりシアター
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
地域劇場のこけら落としに相応しい作品とはなにか
音楽座を結成した横山由和さんが作・演出した舞台。
音楽座は名前を知っているだけで拝見したことはないのですが、非常に確かな舞台づくりをされて来た方なのだな、という印象を持ちました。
そして出演者は地力のある、基礎力の高い方が多く、この演出にも慣れた感じで安定感がありました。
けれど、どうしても、今ひとつ、心穏やかに観ることが出来ません。
これは脚本の個性がとても強い作品だと思います。だから、趣味が分かれる。いろんなものを混ぜたいみたいで、そして全く統一感がない。「あぁ、これはこういうものなんだな」と分かりやすいイメージを提示してくるのに、ちょっとずつ外してきます。意外とアヴァンギャルドなんですよね。とてもひねくれています。はっきり言ってよく分かりません。
例えばキャラクター造形について。
幽霊の役があります。
ピエロみたいな服を着ているのに、幽霊だと言って現れます。バレエダンスを踊ってクラシックの素地のある動きを見せつつ、パントマイムのような動きをしつつ、歌を歌い、自分は水子であることを示唆し、最後に道化になります。自分は生きた存在じゃないから命が欲しいと言ったり、幽霊然とすべく恨む能力が欲しいと言ったりもします。そして実は、彼は主人公が描いた絵本のキャラクターなんです。
・・・情報が多すぎます。こんなにいろんな情報を詰め込むと、もはや訳が分からない、スマートじゃないですよね。
人の潜在意識の下にある混沌を描いているので、こんなキャラクターが出て来ること自体は無理ではないのですが、ちょっとやり過ぎです。
でも役者がそれを演じちゃえるんですよね。凄い。
更に難を言うと、構成はくどくて、題材がギリギリなんです。
観客を飽きさせないためにだと思うんですけど、面白そうなオーソドックスなイメージをどんどんつなげてくる。でもそれがとにかくとりとめもなくばらんばらんなものなんです。しかも、楽しく見せようと押しつけてくるんです。疲れてしまいます。飽きさせたくなかったら、場面を重ねるより削る方が有効かもしれません。
また、主人公が女に流産させた胎児のことを題材にしているのだけど、それを何度も何度も重ねて説明してくる。きついですね。そんなに重ねなくてもいいでしょう。作者の個人的な強い思い入れを感じます。
川崎市の事業の1つ、地域劇場を目指して作られた「しんゆりシアター」という団体の最初の演目ですが、これで良かったのでしょうか?
地域を相手に、演劇をあまり観劇しない人にも観に来て貰うことを狙うならば、誰もが共感できそうな普遍的な題材を選ぶ方がいいのではないでしょうか? 胎児を失うこと(及び中絶)は、当事者にしか分からない非常に大きな感情の波を起こさせると思います。それは想像では補えないほどのものだと思います。その苦悩を負った男を応援する温かい、いや、熱い物語なんですけど、その熱さを役者も観客も共有出来るでしょうか? 経験者でなければ、おおいなる疎外感を持つのではないでしょうか。脚本を書いた人以外は。
私の読みでは、演出家の非常に身近な人にこういったことが起こり、
彼へのエールの気持ちから出来た物語なのではないかなぁ。
そんな"個人的な感じ"が強い作品を地域劇場のこけら落としに持って来るというのは、どうかなぁって思いました。

【日程決定です】『異説 金瓶梅』
クロジ
シアターサンモール(東京都)
2012/04/26 (木) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

必脚仕事人
博多力派演劇南無サンダー
湾岸劇場博多扇貝(福岡県)
2012/04/28 (土) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

シンベリン
彩の国さいたま芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
引き込まれました
3階の最後列、役者さんの表情は何とかわかります。
奥行きがしっかり見え、舞台の転換、戦闘シーンの厚みなどが観れて 新鮮でした。

楽屋
ゲキダン大河
ぽんプラザホール(福岡県)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
気付く
冒頭で、観たことがある作品ということに気付きました。
でも、演出が違うので。じっくり拝見。
美術として、楽屋の鏡があり客席側に向いています。
役者さんがメイクをする際は、客席に背中を向けるわけですが、
これは、ラストシーンのためなのですね。

FIRELIGHT
たすいち
吉祥寺シアター(東京都)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
幻覚の美しさが光る
主催の目崎剛が「娯楽、エンターテイメントを提供したい」と言う通り
舞台から飛んでくる直球が心地よく、演出のセンスの良さもあって楽しかった。
キャラの立った出演者の熱演と設定のアイデアが光る舞台だった。