満足度★★★★
醜くも可愛らしい
公演が延期される前から興味があった舞台だったのですが、チケットを入手できたので観てきました。
金瓶梅の原作を少し調べてから観劇しました。
二時間強に納まるように、筋書きが変更されてはいるようですが、西門慶を中心に潘金蓮たち女の愛憎が見られます。西門慶の寵愛を受けるために、婦人たちが互いを牽制したり罵り合ったりもするのですが、よく観察していると、可愛らしい一面も見えたりして、それぞれの人物が符号的なものではなく、複雑な内面が描き出されています。
快活な物語ではないし、非日常な舞台なので、好みの問題はあると思いますが、面白い劇でした。
ちなみに、大道具など舞台セットも素晴らしかったです。(小道具だけで屋外や屋敷の敷地内を表現するのも良いです)