最新の観てきた!クチコミ一覧

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わたしたちの町

わたしたちの町

市川森一記念 長崎座

西鉄ホール(福岡県)

2012/05/06 (日) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★

素直な演出が引き出す、素直な演技だが
戯曲を素直に捉えて素直に演出していて、技量的には高くないが素直な演技を引き出していて、発展途上ではあるが素直な舞台になっていた。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

おかえりなさいII

おかえりなさいII

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★

負荷を掛けられた身体
飛行機事故で死んでしまうことになる人達のそれぞれのノスタルジックな前日談が変わった演技スタイルで描かれ、大切な人との繋がりのかけがえのなさを感じさせる作品でした。

それぞれが同時に台詞を言うカオスな冒頭の後、モノローグあるいはダイアローグの形でそれぞれの日常的な光景が優しく描かれ、途中で音楽が流れて次第にテンションが高まり、絶叫するように台詞を話すというシークエンスが繰り返され、終盤に飛行機が事故を起こす少し前の機内の様子が静かに描かれ、最後にまた冒頭のシーンに戻りそれぞれの台詞が途中に出てきたものだと分かる展開と同時に、床一面に広げられた衣服や鞄が次第に片付けられて行く構成でした。

相対性理論の曲が流れる中、台詞とは関係のないダンスや運動のような動きや力仕事、ゲームをし続けて身体に過度な負荷を掛けた状態で台詞を発させることによって、演技ではなかなか出せない切迫感を表現していました。
最近この手法を良く見掛けますが、物語の内容に即した動きの反復・増幅を用いるときは素晴らしい効果をあげることもありますが、今回のようにそのシーンに直接関係のない動きを用いるのは手法だけが浮いて見えました。そのために、役者がとても大変そうにしている割には、あまりギリギリ感が伝わって来なかったのが残念でした。
所々の台詞や、機内のシーンは素晴らしかったのですが、全体的には先鋭的な作品が好きな観客にアピールするような要素を使い過ぎているのが悪目立ちしていて鼻に突きました。

白シャツとカーキのボトムスに統一した衣装や人工的なパースをつけて配置された裸電球等、シンプルなビジュアルが洗練されていて良かったです。

オクトの樹

オクトの樹

La・Moon

あうるすぽっと(東京都)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/05 (土)公演終了

満足度★★★★★

良かった!
とっても良かったです。子供向けと思う方もいると思いますが、決して子供向けではなく全ての人が楽しめる内容だと思いました。笑いあり感動あり、そしてダンスも素敵でした。皆が笑顔になれるラストも、観た後に気分が良く満足でした。そして主人公のナナツのような心を持たなくては・・と思いました。

売春捜査官

売春捜査官

劇団上町クローズライン

西鉄ホール(福岡県)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/04 (金)公演終了

満足度★★★★

つかさんを知らない人にも
十分に熱意の伝わる舞台だった。独特の早台詞もなんとかクリアかと。
セリフでわかるのでなく演技でわからせる。そこに徹底していたと思う。
なんといっても伝兵衛女優の美人なことか!!!
びっくりするほどの美人だったし男前だったと思う。 
伝兵衛は美人(美男子)でなくてはならないのだ。

カフカの猿~フランツ・カフカ「ある学会報告」より~

カフカの猿~フランツ・カフカ「ある学会報告」より~

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

原作未読、最終日観劇
無理かなと思いつつ、当日券の電話かけたら、なんとか繋がり無事観劇出来ました。
谷さんの翻訳は澁澤龍彦の幻想文学みたいな訳し方で好きだ。
キャサリン・ハンターの関節の柔らかさと役者としての素晴らしさに敬服。

ネタバレBOX

船底から生き残る為に思案した末、猿でなくなれば自由になれる、その事を学会発表に登壇したのは一匹、いや、一人の類人猿?
基本的に孤独で「出口がない、自由とは違う」という台詞が頻回に使われていたような気がするが、カフカらしい回答の見せない作品ぽい。
なんだか、動物園の檻の中にいる猿から観た人間を、人間なんだから観ている方が考えなさいよ!と言われているような解釈。

NO WAY OUT(非常口)から去っていく姿が粋。でも少し物悲しい。
猿そのものの仕草や生態に笑い、出口を目指す姿に切なくなり、観客との愛嬌あるアドリブにほっこりしたりで大変面白い舞台でした。
バートルビー

バートルビー

ttu【2017年5月末解散】

インストールの途中だビル(東京都)

2012/05/06 (日) ~ 2012/05/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

想像力への刺激
 役者2名、ダンサー2名の計4名で提示された表象。ちょうど、演劇とパフォーマンスの、中間のようなテイストの作品である。然し、メルヴィルの原作の持つアイロニーやパロディ、抽象的且つ実存的な風景を、身体を通して不在を浮かび上がらせる手法や、二つの旋律を交互に、而もだんだん強く演奏することで並々ならぬ高揚感をもたらすボレロを巧みに使いながら表現した。想像力を刺激すると共にパロディの素となった素材を、見る者には感じさせながら、非常にラディカルに、更には哲学的な思念を感じさせるまでにアウフヘーベンした上演は一見の価値あり。

パパ、アイ ラブ ユー!

パパ、アイ ラブ ユー!

タクトプレイ・プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2012/05/06 (日) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

職人芸
 如何にも英国の無責任な笑いだ。無論、この国が侵してきた数々の侵略と差別に目をつぶれば、この手の笑いは、楽しいものだ。然し、現在も尚続く、多くの国際紛争の原因を作って頬っかむりし、「紳士」の国だと傲然と言い放つこの国に腐臭を感じる者をすら、笑わせる場面を随所に持つこの作品を通して、作品が我々の鏡でもあると気付く時、この笑いは苦いものたらざるを得ない。
 一方、大道具や小道具の使い方一つとってみても、緻密で見事な職人芸が活かされており、舞台としての技術は高い。

絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★

かっこいい
前回の悩殺ハムレットに比べるとやや落ち着いた印象を受けるものの、華やかでかっこいい舞台。ただラスト間際の重要なシーン(帝王切開だったことがわかる所)は演出が間延びした感じがした。

春風

春風

年年有魚

駅前劇場(東京都)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

日常の日常はさすが
日常の中での日常を描くのがうまいなあと感じる。
大きな出来事が起こるわけではないが、目が離せない面白さ。
ただ、ラストに出社恐怖症?になっている女教師の背中を押すような感じに持っていってたが、女優の辛さを見てただで、そういうラストに持っていったように感じたので、女教師と女優の二人っきりの場面で直接的なやり取りがあってもよかったかな。

8人の女

8人の女

劇団フーダニット

タワーホール船堀 小ホール(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた
う~ん、おもしろかったが、会話が淡々とし過ぎなとこがちらほら…もう少し世界観に引き込んで欲しかった感じが否めない、でも海外作品でミステリー作品だから抑え目な感じで良いのかな


外の吹雪の音はセリフ中には必要ないかと、いやむしろ吹雪音必要ないかと。吹雪が酷いと言う演出よりも雑音に感じてしまいました。
お茶のサービス嬉しかったです(^^)ありがとうございました。

ネタバレBOX

あの凸形の舞台上は客席との距離感を感じさせ、また声の距離も遠くに聞こえてしまうので工夫が必要かもしれません。
Kon-Kon、昔話

Kon-Kon、昔話

世田谷シルク

pit北/区域(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

前半は若干つかみづらかった
前半少し世界観がつかみにくかったが、物語が安定(狐遊女の話になってからか?)してからは面白かった。
また、あの狭い中で、いつものシルクダンスに加え、縦の動きを加えてたのはなかなかに凄かった。

岡田あがさ リーディング公演「INTIMACY」【閉幕しました】

岡田あがさ リーディング公演「INTIMACY」【閉幕しました】

オーストラ・マコンドー

CCAAアートプラザ ランプ坂ギャラリー ランプ3(四ツ谷)(東京都)

2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

つかみにくい感はあったが
少しキャラが掴みにくい感じを受けた。とは言え中盤で演じたキャラはなかなかに珍しい感であった。
後、終わった後のカーテンコールはもう少し余韻が欲しかったな。でも、観ることが出来てよかった。

また、オマケであった佐藤みゆきのリーディング、おもろかった。コレだけでも十分公演を打てる出来でした。

【21ステ無事終了!】とーく・おぶ・ざ・でっど 弐【次回は夏か秋!】

【21ステ無事終了!】とーく・おぶ・ざ・でっど 弐【次回は夏か秋!】

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2012/03/22 (木) ~ 2012/04/02 (月)公演終了

満足度★★★★

いつもとは違い・・
開始早々休憩には、さすがジョニータイムと笑わせてもらったが、それ以降はジョニータイムらしからぬ展開だが、非常に面白かった。
映像で女医キャラがゾンビ化してたが、それに至る展開があってもよかったかな。

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★★

しっかりと想いを描きだす
物語を観る側にすっと受け取らせる力があって、
なおかつ、描かれる想いが
お芝居のテイストをも変えるほどに
しっかりと作りこまれていて・・・。

単なる喜劇ではない、
ふくらみを持った舞台だったように思います。

ネタバレBOX

冒頭からしばらくは、
芝居が
深くかみ合わないような部分も感じたのですが、
舞台の状況や関係性のカードが晒されてから、
ぐいっと面白くなりました

キャラクターの描き方も全編緻密というわけではないのですが、
ここ一番での想いのようなものは
しっかりと作りこまれていて。
しかも平板にワンシーンでそれらが現わされるのではなく、
時間や事象の流れにしたがって、
絶妙に浮かび上がってくる。
シーンたちの重なりに、ただ流されるのではない、
したたかな積み上げがあるのです。
設定のバランス感覚も良くて、
それぞれが背負うシチュエーションの特異さも
浮いたり突出したりすることなく、
物語のメリハリとなっていく。

たとえば父親を同性愛者だと知った男性が終盤に至る
中途半端な想いというか葛藤には
理と実存感が裏打ちされていて
その表現の正直さと確かさに捉えられる。
他のキャラクターたちにしても
ディテールにおぼれるのではなく、
観る側にとって物語をうけとるのに必要なベクトルが
しっかりと一本通されていて
揺らぐ心や、不安、怒り、
さらには生きることのスタンスなど、
シーンごとにここ一番の部分が
とても実直に作りこまれていて・・・。、
それが物語の骨格に組みあがっていく。

物語の現れ方や広がりが
しっかりとデザインされているから
笑いも構造を背負ったりしっかりと尺をとって組み上げた
良質なものをメインに、
表層的な低い組み上げでの
軽量で切っ先を持った笑いを差し込むといった
いくつものテイストのバリエーションを組み合わせることができる。
物語の構造に根差したり、
仕込みをかけた笑いが多いので、
観る側も、同じタイプの一本やりや
窮屈なタイミングでかもし出された笑いのように、
飽きたり疲れたりしないし
いろんなバリエーションでの驚きやおもしろさを
受け取ることができるのです。

しかも、この舞台には、もっと育つ要素があるように思う。
よしんば拝見した回の客席の反応が薄かったところでも
ちょっとタイミングを変えるだけで
大きな笑いにつながる可能性を感じたり
また、公演を重ねるうちに、
作品の奥行きの広がりが新しい笑いを導き、
それらが次に花開く笑いのさらなるトリガーとなって
広がっていくような匂いもあって。
いろんな部分の舞台としてのふくらみの萌芽が
より研がれ、刹那の精度があがるであろう公演の後半には
もうひと化けしそうな予感がありました。

この作品、どのように成長していくのか、
多分見届けられないのが残念な限り・・・。

*** ***

余談ですが、終演まぢかのころ、
外の雷鳴やはげしく屋根をうつ雨音がきこえてびっくり。
でも、これが、奇跡のように
舞台のラストシーンにつながって・・・。
お芝居の神様も粋なことをなさると
ちょっと感心したことでした。




二人の長い影

二人の長い影

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2003/10/01 (水) ~ 2003/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

二度童子と云うけれど・・・・
年取るほど昔のことが鮮明に思い出されるものなんですねぇ、
と思いました。

実際に旧満州からの引き上げ体験を持つ、
南風洋子さんの演技は凄かった・・・。

ネタバレBOX

えーまたしても、
引越しの荷物整理からの発見でしたー(^^)。

コノ公演が初めての舞台化だったようで、
脚本が書き下ろしと資料にありました。

うーむ、今は年重ねていても。
誰しも17歳の時はあるものです、
忌まわしくとも、楽しくとも・・・。と考えさせられました話でした。
川を越えて、森を抜けて

川を越えて、森を抜けて

加藤健一事務所

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/05/01 (火) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「なんでもない毎日」の幸福感。
3年ぶりの再演だそうですが、日本では3.11前と後では、意味が違ってきてしまった。

特別なことも何もない、毎日の繰り返し、家族との生活。

昔なら、そんな日常を打破することに価値を見出していたのに、
今ではそんな日常が何と幸福だったことか、失って初めて気付かされる。

両方の祖父母4人と孫1人の組み合わせも珍しいかもしれませんが、
みんなでワイワイと、日常のやり取りをしているのを観ているだけでも面白い。
特に景子おばぁちゃんは、ずっとみんながおなかすいていないか気にして、
料理をつくっているだけ(+少しダンス)なのに、なんとかわいらしいことか。

客観的に見れば、実際に毎日一緒にいたら、劇中の孫のように、
邪険に扱ってしまうかもしれませんが。

物語も、結局、都合良くうまくまとまったりせず、かといって悲観的にもならない、
リアルな結末も良かったと思います。

「テンゴ、ファミーリア」家族を養う、という加藤さん演じる祖父のセリフに、少し後ろめたい自分でした。

NMSグレイテストヒッツ

NMSグレイテストヒッツ

石原正一ショー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

神様…のみ
なかなか都合がつかず、大阪の複数の友人が絶賛していた「神様それではひどいなり」の1作品だけしか観られませんでした。しかしこれは噂通り秀作。さすが石原さん。

自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

いびつだが生きてる世界
違和感がありつつも、どこかに日常性を感じる世界観の中で
アブノーマルすれすれのベクトルを示していたように感じました。

へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】

へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】

文月堂

OFF OFFシアター(東京都)

2012/04/24 (火) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

美しく優しい
登場人物の三姉妹が良いアンサンブルになっており、特に三谷さんの凛とした可愛らしさが秀逸でした。三姉妹以外もそれぞれ味があったのですが、長女と良い対比になる騒ぎキャラが被ってしまった感も否めず、舞台的では無い完全に普通の女性がいても良かったのかなあと思いました。

ストーリーも、日常にある葛藤をしみじみとそれでいてなかなかドラスティックに描いていて楽しめました。姉妹のそれぞれ見せ場エピソードで有りながら、その相手側の方が逆に映えると言うのも面白かったです。
ラストのワンカットは、非常に詩的な味わいがあり美しかったですし、説明過多にならない余韻を残す演出は好感が持てました。

時代の未明から来たるべきものへ

時代の未明から来たるべきものへ

CORVUS

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/05 (土)公演終了

満足度★★★

んん。
ダンサーの動きはむちゃくちゃかっこいい。それから肉体美。オイリュトミーという様式?は知らなかったし、そういうことへの興味はかなり湧きました。
勉強しようと思います。


ネタバレBOX

しかし、10‐BOXをあのように使うのはいかがなものかと、おもった。
せめて袖幕くらいはつってほしかった。

照明、音響、舞台。それから舞台の転換の間、埋められる間をもっと埋めてほしかった。
そういう「作品そのもの」ではない〈まあそれも含めて作品か〉部分でストレスを感じたくなかったなあ、と思います。

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