カフカの猿~フランツ・カフカ「ある学会報告」より~ 公演情報 世田谷パブリックシアター「カフカの猿~フランツ・カフカ「ある学会報告」より~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    原作未読、最終日観劇
    無理かなと思いつつ、当日券の電話かけたら、なんとか繋がり無事観劇出来ました。
    谷さんの翻訳は澁澤龍彦の幻想文学みたいな訳し方で好きだ。
    キャサリン・ハンターの関節の柔らかさと役者としての素晴らしさに敬服。

    ネタバレBOX

    船底から生き残る為に思案した末、猿でなくなれば自由になれる、その事を学会発表に登壇したのは一匹、いや、一人の類人猿?
    基本的に孤独で「出口がない、自由とは違う」という台詞が頻回に使われていたような気がするが、カフカらしい回答の見せない作品ぽい。
    なんだか、動物園の檻の中にいる猿から観た人間を、人間なんだから観ている方が考えなさいよ!と言われているような解釈。

    NO WAY OUT(非常口)から去っていく姿が粋。でも少し物悲しい。
    猿そのものの仕草や生態に笑い、出口を目指す姿に切なくなり、観客との愛嬌あるアドリブにほっこりしたりで大変面白い舞台でした。

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    2012/05/07 02:07

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