
ウェディング葬送曲
劇屋いっぷく堂
テアトルBONBON(東京都)
2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
あたたかくて良いお話でした
いろんな場面で「裏」を臭わせ、これからどうなるの?と、ドキドキワクワクさせる作りになっていたのですが、最後は落ち着くところに落ち着いた感じ。「裏」の設定が、弱いといえば弱いです。
でも、あたたかくていい話でした。
姉妹愛にはグッと来て、泣けました。
役者さんたちの熱演もよかったです。

ウェディング葬送曲
劇屋いっぷく堂
テアトルBONBON(東京都)
2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
結婚と葬式
人生の中で最大の主役となれるのは3回。出産、結婚、葬式だと思う。その中でも葬式は本人に意識のない主役だ。どちらも家族を巻き込んだドラマだが、前半はサスペンス調を強く押し出し、後半はアットホームな物語で終わらせる。結婚、葬式に纏わる2つの家族を交錯させながら構成した力量はお見事!

Fragments
津田記念日
OFF OFFシアター(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/22 (火)公演終了
満足度★★★
なかなか楽しめた!
個人的には、なかなか楽しめた!
今公演は5短編である。
舞台美術はシンプルながらも、工夫がある。
上演時間1時間45分。

首無し乙女は万事快調と笑ふ!
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
首なし乙女の笑顔
チケットプレゼントにて鑑賞。
本編とは関係ない笑いを入れつつ、涙も誘うスタイルで120分楽しめる。前説のサイショモンドダスト★がはやりハイテンション。

朗読劇 明暗
ミントシアター
イワト劇場(東京都)
2012/05/17 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
漱石
これはもう漱石とこの作品を選んで、「ミント+」と同じ日、同じ劇場で上演した演出家や劇場をほめるのべきだろう。流石、漱石。現在、我々がこの国に暮らして最も悩んでいる問題を、既に漱石は的確に捉え表現していたのだから。役者陣も、朗読を越えて、見事な演技になっていた人もあり、朗読劇の幅を感じた舞台でもあった。イワト劇場は、建物の老朽化の為、5月で閉館になるという。最後の公演が、今掛かっている舞台である。名残惜しい。

旗揚公演「ミント+」
ミントシアター
イワト劇場(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
下らなかったのは「現実」!
下らないコメディーと謙遜がパンフに書いてあったが、どっこい、楽しめた。むしろ、下らないのは夢見ることを知らない現実の法ではないか? 芸達者な役者たちに気の利いたシナリオと演出。うるさいことを言えば、細かいところで、値の張るレストランやハイソの集まる店ではやらないあな、と思わせるサービスも無いではなかったが、そんなことは無視できるだけの楽しさを提供してくれた。

恋するロビンソン
Theatre劇団子
あうるすぽっと(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★
シナリオの難
シナリオが焦点を結ばず散漫だったのが、残念。非正規雇用問題や不正を行う企業と立地自治体との癒着なども取り上げるのだが、取り組み方が表面的でリアリティーが全くないなど徹底性に欠けた。ファンタジーレベルでも同様に不徹底だったのは、深く物事を捉えようとしていないからだろう。
舞台美術が良かったことや役者の中に身体性の高さに秀でた者が居たことが救いではあった。

NASZA KLASA 私たちは共に学んだ
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/06/01 (金)公演終了
満足度★★★★★
日本って孤島だから
ポーランドにおける、宗教、戦争…。遠い昔のことと思ってはいけないんですよね。年を追いながら語られる事実。クラスメイトでも「血」によって立場が入れ替わったりする。人間は哀しい。なぜ?「真実」を語る必要性は?自分を守るため、生きるためにしてきたこと…。この舞台を観たことによって色々な事を考えました。生きるってどういうことなのか、ということ。

ミュージカル『フラボーイ』
STC公演事業部
ブディストホール(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
盛り上がったダンス
最後のダンスは大盛り上がり。
良いメッセージのあるエネルギーに溢れたステージでした。
ロビーの喫煙所から出た煙が客席に入ってくるのには閉口。

お先に幸せ
劇団ジャムジャムプレイヤーズ
上野ストアハウス(東京都)
2012/05/17 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
多摩丘陵のあのへん
一応東京都かもしれないけど、変な訛のある田舎ですね。
30年前くらいのアイテムがあるなつかしさと、都会からはずれた田舎のくせにもっと田舎を田舎呼ばわるする変な雰囲気とか、地主の立場とか、いかにも多摩丘陵的な精神風土がミックスされ、あ〜あ〜、そうそう、そうなんだよな、というリアリティ溢れたステージでした。これまでは行く気がしなかった地元のスナックを、今度冷やかしで覗いてみようかなという気になりました。
金曜昼の回、客の9割が人生経験豊富なお姉様がたでしたね。客層にビックリ。

だれかのことを強く思ってみたかった
手のひらに星
ウイングフィールド(大阪府)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/09 (水)公演終了
満足度★★★
試演会らしい内容
最初のほうは、あらかじめ収録しておいた音声に沿っての芝居。
表現は全体的に抽象的で、とても感覚的なお芝居でした。
印象的には、あまりどこそこの劇団に似てるという表現の仕方はしたくないのですが。
伝わりやすくあえて例えるならば、エイチエムピーシアターカンパニーとコレクトエリットを足して割ったような印象。
残念だったのが…芝居で表現したいことがこちら側に伝わってこなかったということ。
終始ぼんやりしていて、舞台上に景色、心象心理がまったくみえてこず。
シーンの活かし方が雑なように感じました。残念。

「定家」
d’UOMO ex machina
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/18 (金)公演終了
満足度★★★★★
無題382(12-125)
19:30の回(晴、風が強い)。19:15会場着、半蔵門線を逆に乗り、飯田橋で降り、とダブルで間違えたので少々焦る。もちろん開場時間は過ぎているので…受付はと…入口にはない、今夜はカウンターなのかな…と思った、けど舞台にありました。当日券である旨お伝えします。ドリンクはトマトジュース、今まではコーヒーをお願いしていましたがそろそろ冷たい物に切り替え。角本さんにご挨拶、席につきます。改めて舞台をみると鏡、照明が床に置いてあり、天井から黒いコード、床にも這っています。壁際にスツール、足の金属部分が照明を反射。譜面台+衣装が3セット、ペットボトル、台本、今夜は役者さん3名+お客さんも参加。先月の公演を見逃しているので、なんとかやって来ました。3作目になります。見えるもの(照明、椅子、衣装)、聴こえるもの(BGM、声、口調)、そのどれもが「和(あるいは古風)」ではない「洋(あるいは今風) 」を示しています。※一部、和的なトーンあり。「サダイエ」…「冷泉家 王朝の和歌守展」で観たのは2009年@東京都美術館。そこにあったのは「文字」、明月記は1235年。「言葉」と「文字」の違いはテキストを渡されたときに痛感。読む前に目で像を捉えようとするのでした。それにしても刺激的。舞台の変化と自身の感覚、これがたまらない。

チョイス!
T9企画
アドリブ小劇場(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

【満員御礼無事終了いたしました!!!!】「五月雨タッチパネル」
はちみつシアター
吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/17 (木)公演終了
満足度★★★★★
いったい何ナンダ!?この方達は!?
びっくり!ぽかーん…おもしろい!っっきゅうん!
それがスゲー速さで展開されました。
思わず「なんだ?この人達(笑)」(ごめんなさい)と呟いてしまいました。
すっごく期待しておりましたので一番前の真ん中通路横でガッツリ拝見。
もうおおう…楽しかったよう!
ビール飲みながら…あれ?ショー?芝居?演劇?
楽しいから何でもいっかあああ!
ワタシもまぜてえええ!
皆さんがステキで眩しくてカッコイイ。くそっつ!ハートつかまれた。
とご機嫌な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます♪
とくに郡司さんが気になっちゃいましてサイトのプロフを拝見してたら鈴舟さんの客演。おおおお?ワタシ観にいったな。え?なんの役だったかな。え?え?あ、えええええ?
…女優さんてスゲーなあ。
9月も伺います。たのしみ~♪

2ピアノ4ハンズ
松竹
日生劇場(東京都)
2012/05/13 (日) ~ 2012/05/21 (月)公演終了
なるほど、
面白かったです。これでもかと音楽聴けて、お得感?贅沢感?でした。
話や美術は、想像からはみ出ることなく収まっていましたし、個人的にはもっと小さい箱で観たかったですが。
イイ歳したオヂサン2人がこの話を演っていることが、だんだんシットリ幸せに感じ…それが何より、この作品の愛嬌で魅力なのだなと。
これ観て人生変わりはしないと思うけど、ふと立ち返るのに丁度良い所にいるお芝居。という感じで、良かったです。

上田ダイゴ×緒方晋トークライブvol.5『さくらと喉の痛み』
上田ダイゴ×今井慎太郎トークライブ
ク・ビレ邸(大阪府)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/09 (水)公演終了
満足度★★★
雷雨にマケズ
今月も行ってまいりました。
今回のベストはなんといっても、即興コントでしょう☆
いつもながらお客様からいただいたお題に沿って、様々なルールにのっとってトークをするわけですが。
最期のほうにいつもあるのが、即興コント。
お客様に書いていただいたお題の紙を引いて、そのお題に沿って即興でコントを行うという。
ここで今回、緒方さんが受賞役者の心意気として、得意分野で勝負することに。
緒方さんの得意分野、そうそれはコメディではなく、シリアス。
へぇ~…シリアスなんだぁ~…コメディじゃないんだ~…という雰囲気の中(笑)
ここで引いたお題が神。なんと「ブラジャー」。
「ブラジャー」でシリアスコント、やりましたね。
どうやるのかと思えば、ダイゴさんと緒方さんが、それぞれ左右のブラを演じるという斬新な。
腕で肩紐を表現する細かさ。
まぁなんともいえずシュールで、意外とちゃんとシリアスな感動作となりました。
さてさて、次はどんな神が舞い降りることやら(笑)

容疑者χの献身
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2012/05/12 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
心、のどうしようもなさ
キャラメルボックスが演じる悲劇。原作を読んでいても終盤は食い入るように見入ってしまい、涙腺が緩んだ。
理屈では分かっている。しかし、心が言うことを聞かない。一度芽生えた感情を押し殺すことが出来ない。そうした人間模様は生身の人間が演じることで更に重みが増すと思うので、原作を知っている方も劇場へ足を運ぶ価値は充分にあると思います。
ちなみに原作を知らない方は劇場でもらえる冊子の「観終わってから読んでください」は絶対に観終わってから読んで下さい。事件の真相が書いてあるのでご注意を。

ハラナイ荘の人々
ちからわざ
ザ・スズナリ(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了
満足度★★★★
やっぱり”いい”顔ぞろいの舞台でした
つくづく役者は顔だなあと思わせてくれる舞台でした。味なんでしょうか、技なんでしょうか、佇まいと雰囲気だけでもってっているのはさすがで、皆さん素晴らしかったです。
適度に自虐的な笑いとツッコミ笑いがバランス良く散りばめられていて、実はほの暗い鬱屈した世界ではあるんだけど重くなり過ぎず良かったです。

ラブソングでも書いてみる(ヒマだから)
演劇ユニット スイス銀行
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/14 (月)公演終了
満足度★★★
儚いのに明るい人々
人生の酸いも甘いも噛み分けてきた、大人のラブストーリー。
わたしは初演を観ていないので、今回まったく初めて。
出てくる主要人物が全員死を宣告されているという。
そんな人々の溜まり場である病院の屋上が舞台。
そんな背景重い設定の中、病院の屋上という現実世界から切り離されたような場所で繰り広げられる、人生の機微の箱庭のようなお話。
ただ、みんな死を目の前にしているというのに、その重さを感じさせず。
残りの人生を限定された時間を笑って生きてる。
ここに到達するまでには悩み苦しんだろうけども、それをあからさまには芝居に出さず、でも根底には流れてる感じで。
命、人生というものを感じつつ、それでも笑って観ることができる晴れやかさ。
ご出演されておられるのがベテランさん揃いなので、非常に安定感もあり。
その演技に支えられたお話、とても素敵でした。
ただ、わたしの恋愛観的には、あのような男は選ばないですね(笑)
選ぶ選ばない以前に落ちてしまうものだったりもしますけども。
優しい人、とても優しい人なのだけども…ね。

闇言
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★
露悪的趣味全開
二人の作家それぞれが持つアクの強い味とコラボしたことによって生じた臭みがが存分に発揮されている舞台でした。
静かに狂っていると言うか腐っている人たちが良いですね。
一話目の登場人物のわざわざガムを噛んでから拝む不謹慎さ、四話目の登場人物の台詞「勿論後から謝るんだよ」と言う無自覚に腐っている所とかダメだなあと思わせる感が絶妙でした。
見終わった直後は気分が高揚していて気づかなかったが、冷静になって振り返ってみるとおかしな所が全く無いわけでは無いのですが、短編のスピード感と視覚的に衝撃のある演出が文字通り目眩しになっていてテクニックとして素晴らしいです。