最新の観てきた!クチコミ一覧

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ウェディング葬送曲

ウェディング葬送曲

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

あたたかくて良いお話でした
いろんな場面で「裏」を臭わせ、これからどうなるの?と、ドキドキワクワクさせる作りになっていたのですが、最後は落ち着くところに落ち着いた感じ。「裏」の設定が、弱いといえば弱いです。
でも、あたたかくていい話でした。
姉妹愛にはグッと来て、泣けました。
役者さんたちの熱演もよかったです。

ネタバレBOX

実はこうで・・・という種あかし部分が「えっ?それ?それだけ?」と。
もっと大仰なことを期待していたので、肩透かしを食った感は否めません(笑)

ことわざや慣用句の言い間違い、わざとらし過ぎるのは面白くなかったです。
「目が走る」とか言う人いますかね。
でも、薫ちゃんのご主人や葬儀屋さんのちょっとした会話や突っ込みが笑えました。あの二人が良かったです。

あと妹役の人も、好感もちました。

ウェディング葬送曲

ウェディング葬送曲

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

結婚と葬式
人生の中で最大の主役となれるのは3回。出産、結婚、葬式だと思う。その中でも葬式は本人に意識のない主役だ。どちらも家族を巻き込んだドラマだが、前半はサスペンス調を強く押し出し、後半はアットホームな物語で終わらせる。結婚、葬式に纏わる2つの家族を交錯させながら構成した力量はお見事!

Fragments

Fragments

津田記念日

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/22 (火)公演終了

満足度★★★

なかなか楽しめた!
個人的には、なかなか楽しめた!
今公演は5短編である。
舞台美術はシンプルながらも、工夫がある。
上演時間1時間45分。

ネタバレBOX

<脚本>
富士原直也さんの作品は、津田記念日の「Every day」があまりにも秀逸で
印象に残っている。
今回は短編集であったが、個人的には「Every day」のような長編の方が
好みであった。
短編だと、テーマによっては、上っ面な印象になってしまった。
「群盲と像」「Wristcutting/CyyBaby」の長編を観てみたいな。
「煙になる」も、津田記念日に合っていそうなので捨てがたい(笑)。

<演出>
個人的に、実直な、優しい雰囲気の感じの津田拓哉さんの演出は好み。
今回も健在。

<役者陣>
初見の牛水里美さんがとても印象的であったが、皆さん好演されていた。
野中さやかさんのWristcutting/CyyBabyの「イラッ」とさせる感じも良かった。

<舞台美術>
対面式の舞台であった。
舞台上はシンプルな作りで机、箱のみで構成される。
各短編が終了すると、恒例?の役者陣によるセット作り。
個人的には、この時間、結構好きである(笑)。

<あらすじ>
【鯨の爆発】
海からうちあげられた鯨が亡くなる前後、
その近くの喫茶店を舞台にした作品。
死体の処理をめぐる話。短時間の印象。

【おとなになりました】
ボーリングと犬好きの中年独身男性の話。
ボーリング場を舞台にした作品。短時間の印象。
なんとなく木村賢さんがコミカルでニヤリとしてしまった(笑)。

【煙になる】
友人(女)の葬式に出席する男女。火葬場の一室を舞台にした作品。
男性は、亡くなった女性に好意を持っていた。
女性は霊感が強く、亡くなった女性が見え、会話できる。
ありきたりな感じもするが、好きな設定。

【Wristcutting/CyyBaby】
精神的に不安定でリストカットを繰り返してしまう女性を描いた作品。
ラブホテルで一夜を共にしただけの男女の関係のようだが、
男性の優しさを感じた。みていて痛々しかった。。

【群盲と象】
原発をテーマにした作品。廃棄物処理施設が舞台
内容は理解はできるが、共感できない点が多い感じがした。
ただ一番の長編で見どころは多い。

<その他>
・受付の対応がとても良かった。
・タバコの演出があったが、私が観劇した回では公演後に説明があった。
 気にする人は座席決めにも関係するので、入場時に説明した方が
良いと思う。
首無し乙女は万事快調と笑ふ!

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

首なし乙女の笑顔
チケットプレゼントにて鑑賞。

本編とは関係ない笑いを入れつつ、涙も誘うスタイルで120分楽しめる。前説のサイショモンドダスト★がはやりハイテンション。

ネタバレBOX

ユダヤ人のエマ(小岩崎小恵)は、結婚を約束したカミル(野口オリジナル/堀晃大)と亡命しようとするも、ナチスに捕らえられ、強制収容所にて瀕死の重傷を負う。ナチスの科学者・オスカー(竹岡常吉)はエマを救い、エマは頭部だけで生き延びる。強制収容所にて包帯ぐるぐるで記憶喪失のカミルに再会し喜ぶエマ。苦しむカミルの記憶が戻り、カミルはオスカーに殺されたことが分かる。罪滅ぼしからエマに尽くしてきたオスカーに怒りをぶつけるエマ。ナチスへの侵攻が始まり、エマの家へ避難する一同。オスカーはエマを連れ、森へ入る。カミルと星を眺めた場所で独り涙するエマ。機械の電源が切れたエマは、オスカーに抱かれながら星となり、自殺したオスカーは、天国でカミルと寄り添うエマの姿をみる…。

序盤から中盤のコメディが、昔のお笑いTVを見ているようでなんだか嬉しい。で、急にハインツ(青山雅士)らの虐待シーンでガツンとくる。
エマとオスカーの親子みたいなあたたかな会話が一瞬で崩れ去り、二人の苦痛が客席を満たすよう。二人で森を歩くシーンの照明とSEが素晴らしく、怖いくらいの静けさが、二人の覚悟と悲劇の人生を際立たせる。
エマは独りでカミルに話しかけるも、たまらずオスカーを呼び、オスカーも応え、本音を伝える二人に、悲劇を乗り越える人間の姿が見える。そのあとの、自殺シーンでの音楽(トランペット系)が良い。狂ったようなオスカーの頭(心)の中を表すような感じのね。

金髪メイドのカーラ(杏実えいか)が美しい。顔小さいし。年老いたメイド(アイーダ正田)との別れのじんわりくる感じとボタン押しちゃうお約束シーンが好き。あと、エマを連れて森に行こうとするオスカーに一緒にメシを食べようというマルコ(加藤慎吾)も。
朗読劇 明暗

朗読劇 明暗

ミントシアター

イワト劇場(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

漱石
 これはもう漱石とこの作品を選んで、「ミント+」と同じ日、同じ劇場で上演した演出家や劇場をほめるのべきだろう。流石、漱石。現在、我々がこの国に暮らして最も悩んでいる問題を、既に漱石は的確に捉え表現していたのだから。役者陣も、朗読を越えて、見事な演技になっていた人もあり、朗読劇の幅を感じた舞台でもあった。イワト劇場は、建物の老朽化の為、5月で閉館になるという。最後の公演が、今掛かっている舞台である。名残惜しい。

旗揚公演「ミント+」

旗揚公演「ミント+」

ミントシアター

イワト劇場(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

下らなかったのは「現実」!
 下らないコメディーと謙遜がパンフに書いてあったが、どっこい、楽しめた。むしろ、下らないのは夢見ることを知らない現実の法ではないか? 芸達者な役者たちに気の利いたシナリオと演出。うるさいことを言えば、細かいところで、値の張るレストランやハイソの集まる店ではやらないあな、と思わせるサービスも無いではなかったが、そんなことは無視できるだけの楽しさを提供してくれた。

恋するロビンソン

恋するロビンソン

Theatre劇団子

あうるすぽっと(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★

シナリオの難
 シナリオが焦点を結ばず散漫だったのが、残念。非正規雇用問題や不正を行う企業と立地自治体との癒着なども取り上げるのだが、取り組み方が表面的でリアリティーが全くないなど徹底性に欠けた。ファンタジーレベルでも同様に不徹底だったのは、深く物事を捉えようとしていないからだろう。
 舞台美術が良かったことや役者の中に身体性の高さに秀でた者が居たことが救いではあった。

NASZA KLASA 私たちは共に学んだ

NASZA KLASA 私たちは共に学んだ

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/06/01 (金)公演終了

満足度★★★★★

日本って孤島だから
ポーランドにおける、宗教、戦争…。遠い昔のことと思ってはいけないんですよね。年を追いながら語られる事実。クラスメイトでも「血」によって立場が入れ替わったりする。人間は哀しい。なぜ?「真実」を語る必要性は?自分を守るため、生きるためにしてきたこと…。この舞台を観たことによって色々な事を考えました。生きるってどういうことなのか、ということ。

ネタバレBOX

休憩込みの2時間40分ですが、それぞれの一生を語るには短い位に感じました。歴史苦手な私でも、こういう投げかけられ方ならば歴史という土台はあっても人間として、生きることを選んだら、死を選ぶしか無かったら、ということが主に語られているので、受け入れやすかったです。歌も良かった。
ミュージカル『フラボーイ』

ミュージカル『フラボーイ』

STC公演事業部

ブディストホール(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

盛り上がったダンス
最後のダンスは大盛り上がり。
良いメッセージのあるエネルギーに溢れたステージでした。

ロビーの喫煙所から出た煙が客席に入ってくるのには閉口。

お先に幸せ

お先に幸せ

劇団ジャムジャムプレイヤーズ

上野ストアハウス(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

多摩丘陵のあのへん
一応東京都かもしれないけど、変な訛のある田舎ですね。
30年前くらいのアイテムがあるなつかしさと、都会からはずれた田舎のくせにもっと田舎を田舎呼ばわるする変な雰囲気とか、地主の立場とか、いかにも多摩丘陵的な精神風土がミックスされ、あ〜あ〜、そうそう、そうなんだよな、というリアリティ溢れたステージでした。これまでは行く気がしなかった地元のスナックを、今度冷やかしで覗いてみようかなという気になりました。

金曜昼の回、客の9割が人生経験豊富なお姉様がたでしたね。客層にビックリ。

だれかのことを強く思ってみたかった

だれかのことを強く思ってみたかった

手のひらに星

ウイングフィールド(大阪府)

2012/05/08 (火) ~ 2012/05/09 (水)公演終了

満足度★★★

試演会らしい内容
最初のほうは、あらかじめ収録しておいた音声に沿っての芝居。
表現は全体的に抽象的で、とても感覚的なお芝居でした。
印象的には、あまりどこそこの劇団に似てるという表現の仕方はしたくないのですが。
伝わりやすくあえて例えるならば、エイチエムピーシアターカンパニーとコレクトエリットを足して割ったような印象。

残念だったのが…芝居で表現したいことがこちら側に伝わってこなかったということ。
終始ぼんやりしていて、舞台上に景色、心象心理がまったくみえてこず。
シーンの活かし方が雑なように感じました。残念。

「定家」

「定家」

d’UOMO ex machina

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/18 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題382(12-125)
19:30の回(晴、風が強い)。19:15会場着、半蔵門線を逆に乗り、飯田橋で降り、とダブルで間違えたので少々焦る。もちろん開場時間は過ぎているので…受付はと…入口にはない、今夜はカウンターなのかな…と思った、けど舞台にありました。当日券である旨お伝えします。ドリンクはトマトジュース、今まではコーヒーをお願いしていましたがそろそろ冷たい物に切り替え。角本さんにご挨拶、席につきます。改めて舞台をみると鏡、照明が床に置いてあり、天井から黒いコード、床にも這っています。壁際にスツール、足の金属部分が照明を反射。譜面台+衣装が3セット、ペットボトル、台本、今夜は役者さん3名+お客さんも参加。先月の公演を見逃しているので、なんとかやって来ました。3作目になります。見えるもの(照明、椅子、衣装)、聴こえるもの(BGM、声、口調)、そのどれもが「和(あるいは古風)」ではない「洋(あるいは今風) 」を示しています。※一部、和的なトーンあり。「サダイエ」…「冷泉家 王朝の和歌守展」で観たのは2009年@東京都美術館。そこにあったのは「文字」、明月記は1235年。「言葉」と「文字」の違いはテキストを渡されたときに痛感。読む前に目で像を捉えようとするのでした。それにしても刺激的。舞台の変化と自身の感覚、これがたまらない。

ネタバレBOX

あらかじめ、日常の会話とは違い内容をつかめないことがあるというお話がありました。いままで何度か「古典」の原語版を読んでみようと思ったことがありましたが成功したことがありません。事前にテキストを読んでおいたほうがよかったような気もしますが、そうでない場合どうだったかという体験なのでこれはこれでよしと。

となると自身の体験や感覚に対してどのような反応が生じるのかがLiveの楽しさ。たとえば照明、壁にぼんやりと、緑、黄、赤。今、「巨大ブラックホールと宇宙」という本を手にしています(毎週、図書館から数冊借りていて、自然科学/社会科学系のものが多い)。ハッブル望遠鏡やさまざまな最新機器がとらえた数億年先(=前)の像は、壁に映っているものと少し似ています。可視光線、エックス線、私たちには見えない波長でとらえた像などはどれも美しいものです。そんなものが私の目に映っています。その前で語られているのは「鎌倉時代」...定家は没1241年とあったので約770年前...星の瞬の間の出来事のようでもあります。遺された「文字」を通じて伝える「3人」、そんな設定にしてみました。

聴こえてくる音楽は「洋」、聞き覚えのあるものは2つ、それ以外にもこれは好きだなと思うものがいくつか。曲調が変われば口調も変わる、風景までもが変わって見えてくる。会場を対角線上で切ってあり、横をみると座っているお客さんのお顔、角本さんの様子がよく見えます。何が起こるかわからない、即興、壁の色、お客さんの色、上手の受付。

客席に座って、お客さんにテキスト渡して読んでもらう、手を引き舞台へ、空気が動くようです。明かりの強弱、場所によってはシルエット、また壁に映る影絵、みんな動いています。こうやって今は過去へ流れつつ何百年も前の様子を想像します。

語り終わると'何か'が抜けた(去って行った)ように佇む3人。


チョイス!

チョイス!

T9企画

アドリブ小劇場(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

ハル
チケットプレゼントにて鑑賞。若者向け。

ネタバレBOX

3年前の交通事故で恋人を亡くしたダンユー(鵜飼)は、失意のまま、「蒼の森」のホームレス集団に入る。地元の富豪・岩咲財閥の長女・サクラ(中村)は、土橋coの専務・土橋(菊妻)との婚約や令嬢であることへの反発で、同じく「蒼の森」にやってくる。ホームレス集団とのやりとりの中で自分の居場所を意識する二人とホームレスたち。その裏で、ダンユーの恋人の死亡に関係する土橋は、岩崎家を手中にしようと画策する…。

基本コメディで、若干青臭くもある。センセ(広田)らが土橋の部下(薬物の研究員)だったとか、土橋への裏切りとか、刑事の辻(丸山)が岩咲家の長男だったとか、スパイスが含まれてて飽きはしない。
「蒼の森」が人物等の居場所、という印象が弱いので、終盤の「蒼の森」を守るという盛り上がりが薄いかな。人物の背景をさらっと描いてるので、その点見えにくのか。テンポが良かったのは嬉しいけど、センセやドクター(富川)らの気持ちとか考えとか、唐突な印象。千春(サイトウ)とか土橋は、シンプルな造型だけど、わかりやすくて安心する。
タイトルの「チョイス」ってとこも、インパクトがもっと欲しい。

演技は、丸山雷電が一番良かった。土橋の電話着信ネタは良かった。ホームレスが炭みたいなのを顔や体に塗るのはあざとく見える。終盤のサクラが辻にお願いするセリフに「お兄ちゃん」が入ってると、なお良し。
【満員御礼無事終了いたしました!!!!】「五月雨タッチパネル」

【満員御礼無事終了いたしました!!!!】「五月雨タッチパネル」

はちみつシアター

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/17 (木)公演終了

満足度★★★★★

いったい何ナンダ!?この方達は!?
びっくり!ぽかーん…おもしろい!っっきゅうん!


それがスゲー速さで展開されました。
思わず「なんだ?この人達(笑)」(ごめんなさい)と呟いてしまいました。

すっごく期待しておりましたので一番前の真ん中通路横でガッツリ拝見。
もうおおう…楽しかったよう!
ビール飲みながら…あれ?ショー?芝居?演劇?


楽しいから何でもいっかあああ!
ワタシもまぜてえええ!

皆さんがステキで眩しくてカッコイイ。くそっつ!ハートつかまれた。

とご機嫌な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます♪





とくに郡司さんが気になっちゃいましてサイトのプロフを拝見してたら鈴舟さんの客演。おおおお?ワタシ観にいったな。え?なんの役だったかな。え?え?あ、えええええ?



…女優さんてスゲーなあ。


9月も伺います。たのしみ~♪

2ピアノ4ハンズ

2ピアノ4ハンズ

松竹

日生劇場(東京都)

2012/05/13 (日) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

なるほど、
面白かったです。これでもかと音楽聴けて、お得感?贅沢感?でした。
話や美術は、想像からはみ出ることなく収まっていましたし、個人的にはもっと小さい箱で観たかったですが。
イイ歳したオヂサン2人がこの話を演っていることが、だんだんシットリ幸せに感じ…それが何より、この作品の愛嬌で魅力なのだなと。
これ観て人生変わりはしないと思うけど、ふと立ち返るのに丁度良い所にいるお芝居。という感じで、良かったです。

ネタバレBOX

ピアノマンが悲しかったー!
カーテンコールに幸せバージョン♪を期待したら、超マジメなクラシックで締めでした。
上田ダイゴ×緒方晋トークライブvol.5『さくらと喉の痛み』

上田ダイゴ×緒方晋トークライブvol.5『さくらと喉の痛み』

上田ダイゴ×今井慎太郎トークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/09 (水)公演終了

満足度★★★

雷雨にマケズ
今月も行ってまいりました。
今回のベストはなんといっても、即興コントでしょう☆

いつもながらお客様からいただいたお題に沿って、様々なルールにのっとってトークをするわけですが。
最期のほうにいつもあるのが、即興コント。
お客様に書いていただいたお題の紙を引いて、そのお題に沿って即興でコントを行うという。

ここで今回、緒方さんが受賞役者の心意気として、得意分野で勝負することに。
緒方さんの得意分野、そうそれはコメディではなく、シリアス。
へぇ~…シリアスなんだぁ~…コメディじゃないんだ~…という雰囲気の中(笑)
ここで引いたお題が神。なんと「ブラジャー」。
「ブラジャー」でシリアスコント、やりましたね。

どうやるのかと思えば、ダイゴさんと緒方さんが、それぞれ左右のブラを演じるという斬新な。
腕で肩紐を表現する細かさ。
まぁなんともいえずシュールで、意外とちゃんとシリアスな感動作となりました。

さてさて、次はどんな神が舞い降りることやら(笑)

容疑者χの献身

容疑者χの献身

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

心、のどうしようもなさ
キャラメルボックスが演じる悲劇。原作を読んでいても終盤は食い入るように見入ってしまい、涙腺が緩んだ。
 
理屈では分かっている。しかし、心が言うことを聞かない。一度芽生えた感情を押し殺すことが出来ない。そうした人間模様は生身の人間が演じることで更に重みが増すと思うので、原作を知っている方も劇場へ足を運ぶ価値は充分にあると思います。
 
ちなみに原作を知らない方は劇場でもらえる冊子の「観終わってから読んでください」は絶対に観終わってから読んで下さい。事件の真相が書いてあるのでご注意を。

ネタバレBOX

「それは、絶対に完璧だと信じていた数式が、予期せぬ未知数によって徐々に乱れていく時の感覚に似ていた。」(原作より)
 
違和感や物足りなさは全くありませんでしたが、湯川という「予期せぬ未知数」の登場に動揺・狼狽の色を見せる石神、という描写が原作より弱いと感じました。
ハラナイ荘の人々

ハラナイ荘の人々

ちからわざ

ザ・スズナリ(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★

やっぱり”いい”顔ぞろいの舞台でした
つくづく役者は顔だなあと思わせてくれる舞台でした。味なんでしょうか、技なんでしょうか、佇まいと雰囲気だけでもってっているのはさすがで、皆さん素晴らしかったです。

適度に自虐的な笑いとツッコミ笑いがバランス良く散りばめられていて、実はほの暗い鬱屈した世界ではあるんだけど重くなり過ぎず良かったです。

ネタバレBOX

ラスト近くのクライマックスに、映画「カッコーの巣の上で」が重なりましたね。結局壊れるのか救いが無いのかとも思いましたが、一筋の希望は見えて良かったです。ただ、ハラナイ荘の人達の精神疾患をで同一にして良いもんだかなと疑問に思いました。わきがや赤面症で対人恐怖症とそのもの自体(星や棒状の物)の恐怖症は病理的に微妙に違うんじゃないのかなあと。

話は変わりますが、佐藤二朗さんのアイドル性は凄いです。一挙手一投足に観客が敏感に反応すると言うのは稀有な存在だと改めて感心しました。
ラブソングでも書いてみる(ヒマだから)

ラブソングでも書いてみる(ヒマだから)

演劇ユニット スイス銀行

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★

儚いのに明るい人々
人生の酸いも甘いも噛み分けてきた、大人のラブストーリー。
わたしは初演を観ていないので、今回まったく初めて。
出てくる主要人物が全員死を宣告されているという。
そんな人々の溜まり場である病院の屋上が舞台。
そんな背景重い設定の中、病院の屋上という現実世界から切り離されたような場所で繰り広げられる、人生の機微の箱庭のようなお話。

ただ、みんな死を目の前にしているというのに、その重さを感じさせず。
残りの人生を限定された時間を笑って生きてる。
ここに到達するまでには悩み苦しんだろうけども、それをあからさまには芝居に出さず、でも根底には流れてる感じで。
命、人生というものを感じつつ、それでも笑って観ることができる晴れやかさ。
ご出演されておられるのがベテランさん揃いなので、非常に安定感もあり。
その演技に支えられたお話、とても素敵でした。

ただ、わたしの恋愛観的には、あのような男は選ばないですね(笑)
選ぶ選ばない以前に落ちてしまうものだったりもしますけども。
優しい人、とても優しい人なのだけども…ね。

闇言

闇言

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

露悪的趣味全開
二人の作家それぞれが持つアクの強い味とコラボしたことによって生じた臭みがが存分に発揮されている舞台でした。
静かに狂っていると言うか腐っている人たちが良いですね。
一話目の登場人物のわざわざガムを噛んでから拝む不謹慎さ、四話目の登場人物の台詞「勿論後から謝るんだよ」と言う無自覚に腐っている所とかダメだなあと思わせる感が絶妙でした。

見終わった直後は気分が高揚していて気づかなかったが、冷静になって振り返ってみるとおかしな所が全く無いわけでは無いのですが、短編のスピード感と視覚的に衝撃のある演出が文字通り目眩しになっていてテクニックとして素晴らしいです。

ネタバレBOX

「おっ」となる露悪趣味的なシーンが効果的で、残念?ながら私は端の席でよく見れませんでした。
端の席を利用して、そのシーンでの客席の顔を見ると言うもっと露悪趣味的なことはしませんでしたが、会場の空気が何とも言われない淀んでいるのが分かりましたね。四話目のドキッとある仕掛けでは、それまでの空気を一変したのがビビッドに感じられていい舞台体験でした。しかしながら、良い意味でこの両劇団、視界的嫌がらせが文句なしに上手いですね。

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