首無し乙女は万事快調と笑ふ! 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「首無し乙女は万事快調と笑ふ!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    首なし乙女の笑顔
    チケットプレゼントにて鑑賞。

    本編とは関係ない笑いを入れつつ、涙も誘うスタイルで120分楽しめる。前説のサイショモンドダスト★がはやりハイテンション。

    ネタバレBOX

    ユダヤ人のエマ(小岩崎小恵)は、結婚を約束したカミル(野口オリジナル/堀晃大)と亡命しようとするも、ナチスに捕らえられ、強制収容所にて瀕死の重傷を負う。ナチスの科学者・オスカー(竹岡常吉)はエマを救い、エマは頭部だけで生き延びる。強制収容所にて包帯ぐるぐるで記憶喪失のカミルに再会し喜ぶエマ。苦しむカミルの記憶が戻り、カミルはオスカーに殺されたことが分かる。罪滅ぼしからエマに尽くしてきたオスカーに怒りをぶつけるエマ。ナチスへの侵攻が始まり、エマの家へ避難する一同。オスカーはエマを連れ、森へ入る。カミルと星を眺めた場所で独り涙するエマ。機械の電源が切れたエマは、オスカーに抱かれながら星となり、自殺したオスカーは、天国でカミルと寄り添うエマの姿をみる…。

    序盤から中盤のコメディが、昔のお笑いTVを見ているようでなんだか嬉しい。で、急にハインツ(青山雅士)らの虐待シーンでガツンとくる。
    エマとオスカーの親子みたいなあたたかな会話が一瞬で崩れ去り、二人の苦痛が客席を満たすよう。二人で森を歩くシーンの照明とSEが素晴らしく、怖いくらいの静けさが、二人の覚悟と悲劇の人生を際立たせる。
    エマは独りでカミルに話しかけるも、たまらずオスカーを呼び、オスカーも応え、本音を伝える二人に、悲劇を乗り越える人間の姿が見える。そのあとの、自殺シーンでの音楽(トランペット系)が良い。狂ったようなオスカーの頭(心)の中を表すような感じのね。

    金髪メイドのカーラ(杏実えいか)が美しい。顔小さいし。年老いたメイド(アイーダ正田)との別れのじんわりくる感じとボタン押しちゃうお約束シーンが好き。あと、エマを連れて森に行こうとするオスカーに一緒にメシを食べようというマルコ(加藤慎吾)も。

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    2012/05/19 01:56

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