容疑者χの献身 公演情報 演劇集団キャラメルボックス「容疑者χの献身」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    心、のどうしようもなさ
    キャラメルボックスが演じる悲劇。原作を読んでいても終盤は食い入るように見入ってしまい、涙腺が緩んだ。
     
    理屈では分かっている。しかし、心が言うことを聞かない。一度芽生えた感情を押し殺すことが出来ない。そうした人間模様は生身の人間が演じることで更に重みが増すと思うので、原作を知っている方も劇場へ足を運ぶ価値は充分にあると思います。
     
    ちなみに原作を知らない方は劇場でもらえる冊子の「観終わってから読んでください」は絶対に観終わってから読んで下さい。事件の真相が書いてあるのでご注意を。

    ネタバレBOX

    「それは、絶対に完璧だと信じていた数式が、予期せぬ未知数によって徐々に乱れていく時の感覚に似ていた。」(原作より)
     
    違和感や物足りなさは全くありませんでしたが、湯川という「予期せぬ未知数」の登場に動揺・狼狽の色を見せる石神、という描写が原作より弱いと感じました。

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    2012/05/18 22:41

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