最新の観てきた!クチコミ一覧

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うつろな肖像

うつろな肖像

演劇プロデュースユニット コモレビ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演
自分を見つめる彼女の姿、熱演でした。

ネタバレBOX

自分だけが生き残ってのフレーズで何となく震災関連だとは思いました。

彼女は現在埼玉県志木市で一人暮らしとのことでしたが、本当に演劇をやっているのか、何かの治療を受けているのかなどと考えながら観ていました。

劇団員たちも、埼玉の近辺に住む人たちであれば震災とは関係のない生きた人たちであり、治療であれば医者とかナースなのかと思ったり、いわき市に住んでいたときにも演劇をやっていたとしたら、彼らは津波で死んで妄想の中にだけ生き続ける友人たちなのかとか、色々考えました。

いずれにせよ、これからを生きていくために、彼女にはもうしばらく演劇ロールプレイングが必要なのでしょう。
キミが、No.1☆/デカ長・園田獄太郎の憂鬱

キミが、No.1☆/デカ長・園田獄太郎の憂鬱

劇団東京都鈴木区

【閉館】(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鈴木区はラブコメも面白い!!
【デカ長・園田獄太郎の憂鬱】各人キャラ立ちしていて面白い。小ネタの効いたグダグダストーリーにクスクス笑い、ボヤボヤしてたくせに最後の最後でキメちゃってなんだかカッコイイデカ長!!少し悔しい気持ちになるのは何故だろう。
【キミが、No.1☆】3人(…4人?)芝居で作り上げられた濃い作品だった。好実ちゃんの溢れる感情に涙、イット/カズトの切り替えが絶妙でキュン、そしてテクノ先輩の最強っぷりに大笑い。いろんな感情を揺さぶられた。結論:鈴木区はラブコメも面白い!!

SUMMERTIME

SUMMERTIME

TOKYO PLAYERS COLLECTION

LIFT(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

晩夏
懐かしい感情と切ない気持ちが溢れてきました。

ネタバレBOX

子供の頃に一週間ほど一人で親戚の家に泊まったことを思い出していました。

出版社でちょっと疲れて実家に帰省した陽子(子どものようこ)は、佐賀の親戚から送られてきた果物箱の中に入っていた写真を見て、不登校だった、なりかけた頃に、佐賀の親戚の家に行って、二つ年上のハトコのあいちゃん(今の愛さん)と過ごしたことで気持ちが切り替わり、学校に行けるようになったことを思い出し、また会いに行くという話。

10代から20代への十数年の変化、成長の大きさには今更ながら驚かされます。寂しいことですが、40代からへ50代の変化とは大違いです。だからドラマになるのですが…。

ようこにとってのあいちゃんは颯爽として可愛らしく見えていましたが、少し憂いを含んだ愛さんの様子からも窺えるとおり、あの当時、両親の離婚問題や都会からの転校生ということなどもあり、実際は明るいだけではありませんでした。颯爽とした相楽樹さんと、しっとりとした冬月ちきさんを配置した意図が理解できます。

ようこと陽子は、とても良く似ていました。李そじんさんと松本みゆきさんが似ていることもありますが、心境が当時と今とで似ていることにも因るのでしょう。

また来年もの約束は、あいちゃんのアドバイスにより、学校の外で友だちを見つけようとしてダンスを習い、それが忙しくなって夏合宿があったりして、またそうした過程で友だちができて元気になってあいちゃんのことを次第に忘れていったことにより実現しませんでした。

子どもはそれでいいのですが、子どもの興味の示し方はある意味残酷さも持っています。いつの間にかピーターパンが見えなくなっていたことにすら気づかないのですね。大人の立場から見ると本当に切なくなってきます。

ところで、愛さんの婚約者は、もしかして野球のショート君だったりして…。
納涼☆岸田今日子ナイト

納涼☆岸田今日子ナイト

松之木天辺

四谷三丁目・BaD(東京都)

2012/09/02 (日) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★

不条理で奇妙な世界
コンテンポラリー系のダンサーやミュージカル俳優として活動している松之木天辺さんによる、小さなバーでのワンマンステージで、岸田今日子さんの書いたシュールな短編小説の3つをモノオペラ、一人芝居、朗読とそれぞれ異なる形式で上演しました。奇妙な雰囲気が楽しかったです。

ドビュッシーのピアノ曲をBGMにして、舞台上で普段着からクラシカルなドレスに着替え化粧をした後、1本目が始まりました。

『鏡』
毒リンゴを食べることもなく、7人の小人や王子様に会うこともなく年老いた白雪姫の物語を、岸田今日子さんの朗読の録音に音楽と生歌を絡めたオペラの形式で上演しました。

『香港の黒豚』
また舞台上での生着替えタイムがあった後、香港旅行から帰って来た女教師がその話を生徒達の前でするものの、実はそれは妄想だったという話を一人芝居で上演しました。

『ミッシェル』
普段着に着替え、化粧も落とし、妻が水の外でも死なないイルカをペットとして連れて来る物語を、椅子に座って朗読しました。物語は面白かったものの、稽古不足だったのか、つっかえることが多くて残念でした。

岸田今日子さんが書いた物語に初めて触れたのですが、不条理感に溢れていて魅力的でした。

夜の帳と瞼がおりて

夜の帳と瞼がおりて

手のひらに星

【閉館】カラビンカ(大阪府)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

どうとでもとれる
1時間の2人芝居、深くて濃くてとてもクタッとした気持ちになりました。
トロリとした何とも言えない、居心地悪いような、眠たくなるような、不思議な空間がありました。
妙齢の自分と重なり、どこかチクッとした痛み。

暗さは優しくて怖かったです。
とても美しかった

yellow sunrise~それでもボクらはココにいる~

yellow sunrise~それでもボクらはココにいる~

星屑企画

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

まっすぐまっすぐ
あらすじからドタバタ☆元気活劇を想像して行ったら、だけじゃないグッとくる想いのつまった、かつ勢いある素敵なお話&パフォーマンスでした。
登場人物みんなの懸命さがキュンときて愛しくなる、応援したくなる。
ラストなんかステージにかけよって、全員をハグして頭撫でて「頑張ったね!偉かったね!」と飴ちゃんとかあげたい衝動を押さえるのにおばちゃん必死。

客席にも若いお客さんが多かったんですが、なんせメンズがたくさん泣いてた!
男の子だって泣いていいんだ!なかなかないと思い、感動しました。
作者が自分を削って作ったっていう思いが端々で伝わってるんだろうな。

大人ならみんなどっかにある思い出と重なって切なくなると同時に、大切に頑張ってこうって思えて。
大切な夏の思い出の作品になりました

背水の孤島

背水の孤島

TRASHMASTERS

本多劇場(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

饒舌な表現者
綿密な取材に裏打ちされた“リアル”と想像力の跳躍による”近未来”、この二つを一度に堪能できる脚本。
震災という人智の及ばぬ出来事の前に、人はどう生きるのか、どうあるべきか、メディアと国民性、
テレビに出来ないこと、演劇の可能性など
様々なことを考えずにはいられない素晴らしい舞台だった。

ネタバレBOX

客席に入ってまずセットに目が釘付けになった。
テレビ局らしい照明機材や机の上の小型モニター、
モニターの上に置かれている小さくなったガムテ、足元の紙袋のひしゃげ具合・・・。
ここに毎日通ってくる人々がもうすぐ登場するのを待つ血の通った現場だ。
重々しいBGMが流れる中、それを眺めながら開演を待つ。

プロローグ
やがて始まるプロローグでは、震災後まもなくこのスタジオで行われたひとつのインタビューが描かれる。
太陽光発電の1年分の発電量が、浜岡発電所の1時間分にしかならないという事実、
電力不足で、あのトヨタまでもが海外移転を考えているという日本の現実が明らかになる。

前編「蠅」
プロローグの後、数分間流れる字幕とその朗読で説明がなされ、
明けた時には、貧しい被災者が暮らす納屋のセットになっていた。
前編の「蠅」は、被災地の暮らしに密着するドキュメンタリー取材クルーと
被写体として選ばれた“最も貧しい被災者家族”の話だ。
 
急ごしらえの納屋を改造した部屋に父と医大生の娘、高校生の弟が住んでいる。
母親の遺体はまだ見つかっていない。
被災者の窮状をアピールするためには、洗濯機などあっては困るとか、
“知りたい”という欲求の前にはプライバシーなど無いも同然の取材する側の傲慢さ。
“人の役に立ちたい”と言いつつ自分の為に活動していることに気付かないボランティア。
補償金をもらって、働かなくても良くなった被災者の戸惑い。
再建には程遠い被災地の中小企業の現実。
もしかしたら死んだ人より生き残った人の方が悲惨なのかもしれないのが被災地だ。
取材クルーが目にしたのは、極限状態の中で価値観もモラルも
一瞬のうちにひっくり返り、あるいはじわじわと変貌する人間の危うさだった。
実はクルー二人のモラルだって異常事態を理由にとっくに崩壊しているのだが。

まさに“五月蠅い”蠅のぶ~んという羽音が時折客席の方にまで響く。
誰かが何かに群がって利を得ようとすると、その音が大きくなる辺り音響が絶妙。

後編「背水の孤島」
再び流れる字幕で時間の経過が説明され、彼らの7年後が始まる。
後編「背水の孤島」のセットは原発推進派の大臣室である。
開け閉てにびくともしない重厚なドア、調度品、壁面の作りなど相変わらず秀逸。
医大生だった娘は被爆した人々を救う為の研究を重ね、
その論文は海外では認められたが
日本政府は「補償金額が莫大になり財政が破たんする」ことを理由に認めようとしない。
高校生だった弟は、今その大臣の秘書を務めている。
その弟が、テロまがいの脅しで大臣に自分の要求をのませようとする。
その要求とは、姉の論文を認めさせ、それを踏まえた被爆者救済法案の立案と
国債の海外向け発行の中止である。
人を傷つけず、自分が逮捕された後に大臣が変心することを計算に入れた巧みな計画で
説得力があり、見ごたえがある。
(緊張感の極みの場面で銃の弾倉だろうか、外れて落ちたのは残念だった。笑っちゃった…)
最後は国家でもマスコミでもなく普通の人々が「正しいと信じる」選択をして終わる。
苦いけれど爽快で、未来に少し希望が持てそうなラストが良かった。

役者陣は皆役に染まって熱演だが、
父親役の山崎直樹さん、大臣役のカゴシマジローさんが見事にはまり役。
野崎役の龍坐さん、前編の放射能の影響に立ちすくむところ、観ていて怖くなった。

もちろんツッコミどころはあるだろうが、
私が震災のような現在進行形の出来事をテーマにした作品に求めるのは
「別の視点」と「想像力を駆使した可能性」の提示だ。
この作品は、その2つを最大限に見せてくれる。
東電や政治家の言い分も言わせた上で、「それは違うだろ!」と
真っ向から言える脚本がどれほどあるだろうか。
毎回の凝りに凝ったセットにしても、時間の蓄積を雄弁に語るところを目の当たりにすれば
登場人物のキャラ設定同様、背景も大切な表現者なのだと解る。
この暑苦しいまでの、表現せずに居られない体質がTRASHMASTERSのすごいところだ。
さっぱりと洗練されずに、ずっと饒舌な表現者で有り続けて欲しい。
忘れっぽい私にがつんと刺激を与えてくれたことを感謝したいと思う。

春のは、夏のな。

春のは、夏のな。

kanikuso

上野ストアハウス(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

春の方が
面白かったかな。キャラが立っていて、生きてた。
夏はとっちらかった印象がどうしても拭えず。

つきのいし

つきのいし

虹の素

相鉄本多劇場(神奈川県)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★

突っ込みどころが満載列車
SF恋愛ファンタジー・・・は、よいのですが。
まぁリアリティも置いとくとしても、
観客は上手に騙して強く作品世界観なんかを説得して欲しかった・・・・・。

役者さんがリズム良く台詞などの応酬しても、
屋台骨の話がフニャフニャでは引いてしまいます。

なんかコウ残念でした

ネタバレBOX

こぶし大の「月の石」
日本がアポロ計画から40年以上経って、
自国の技術で月面着陸して持ち帰った。という設定でスタート!

その月の石は、月光を浴びると人間の女性に変化できると。
先に持ち去られた月の石=アテナを追って、
同じ月の石であるルナが日本に飛来する。
(どうやってきたんでしょう?)
で2個はいろいろあって再会し、
主人公たち宇宙飛行士の予備学生達が
スペースシャトル奪取して石たちを月へ戻そうとするのですが。
過去にあったシャトルの爆発事故や、
月の石の持つ癒しの力(人間の怪我なんかを跡形もなく治癒させる)
などなど話は繋がりあって進んでいって。
なんとか丸く収まって10年後に石はいよいよ月に帰れますで大団円。

いや、あのー。 石は月に撃ち込んじゃ駄目?
シャトル奪取せんでも小型の廃棄予定の
ロケットにでも載せて軌道計算して落とす方が納得できますが・・・。
そんなシャトルをその辺の自動車の窃盗みたく奪えるんですか?
現役の管制官やアストロノーツやカウンターテロ要員は?

小学低学年向けの空想科学漫画読んでる気分になりました

素舞台でしたが、照明や効果音など上手に使えていたり。
妙にアクションシーンが迫力あったり、
TV画面などの再現など上手な芝居も多かったので、
話の内容が本当に残念でありました。
(ハッピー圏外のロケット話など参考にされてはいかがでせうか?)
つきのいし

つきのいし

虹の素

相鉄本多劇場(神奈川県)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

総合的によかったと思う
役者、スタッフ陣、全体的なチームワークなかなかよかった。初見だったので、自分好みかどうかが気になるところだったけど、観てよかった

ひつじ

ひつじ

劇団CORPUS(コープス)

東京芸術劇場 ロワー広場(東京都)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

ひつじ放牧~!子供の歓声!
9月5日まで観覧無料。9月3日(月)は休演です。

背水の孤島

背水の孤島

TRASHMASTERS

本多劇場(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

字幕
演出が楽しかったです。
色々詰まっていて、なかなか整理するのに時間がかかりました。

ネタバレBOX

字幕の出てくるシーンの早口の言葉が切羽詰まっている感じがしてよかったです。
ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター  ~よいこのえほん~』/『ひつじ』

ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター ~よいこのえほん~』/『ひつじ』

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

幕開けからガツンとブラック!
でもユーモラスで愛らしいので、お子様も大丈夫。ハンガリーから来た超ブラックな親子向け音楽劇。ピットで生演奏あり。

ネタバレBOX

鼻もがれてオデコ剥がされて。ここでお子さんがドン引きする。でも指が切り取られて飛ぶころにはもう慣れてる(笑)。
ひつじ

ひつじ

劇団CORPUS(コープス)

東京芸術劇場 ロワー広場(東京都)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

とっても見たかったんです
ロワー広場にできた緑のシート+木の枠組み。
その中へ羊飼いに連れられた”ひつじ”さん達が入って、
食べたり飲んだり毛を刈られたり・・・・。

役者さん、羊になりきってました。

ネタバレBOX

もう子供達に大うけ(^^)
柵の周囲を駆け回っていましたねー

<おぼんろ主催の末原さんが以前見た感想UPしてて気になっていた作品>

さて始まりは1Fのエレベーターから黒1匹+白3匹が、
長身のカッコイイいかにもな格好(杖に帽子にマントにズタ袋)の
羊飼いさんに連れられて柵に入れられるのですが、
1匹は外の柱につながれたりします。

柵の中で毛を刈られたり、おしっこしちゃったり。
餌もらったり(羊飼いさん会場の観客に餌=キャベツの切れ端渡して
食べさせるようにと勧めたりします(^^)
またミルクを絞られて・・・バケツに受けたミルクをコップに入れ、
観客2~3人に渡したりもします(^^)
くつろいだり、ちょっかいかけたり。
水飲んだり桶に入れたエサ食べたり、
交尾したり・・・・・。  なりきってました

最後は狼さんがやってきて羊が襲われますが、
なんとか追い返して他の場所に移動していきます。

柵の近くで羊のUPを堪能するか、
全体的な流れを1階のエスカレーター近くで見るか、
お好みの場所でごらんになってみてくださいな(^^)。

柵内で羊眺めながら、
パン+ハム+ワインの食事を摂る羊飼いさんが、
なんかのんびりしてて気に入りましたな。
震災タクシー

震災タクシー

渡辺源四郎商店

アトリエ・グリーンパーク(青森県)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

なぜ私たちは?
役者としての畑澤さんを久々に堪能できました。凄い!女優陣のナチュラルな動きもいいですね。。「架空の劇団」の方たちも上手いです。特にくらもちさんのファンになってしまいました。
 今回も観終わってから、友達と「なぜ私たちは?」とたくさんの「なぜ」を語り合いました。観て、語って、これこそが観劇のだいご味です。いい時間でした。

なにわバタフライN.V

なにわバタフライN.V

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/07/11 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

芸達者
戸田さん、芸達者。

常夏の星

常夏の星

とくお組

駅前劇場(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/30 (木)公演終了

満足度★★★

初見でした!
前から気になっていた劇団。
観られてよかったです。

ほんと、すごい凝ったセット!
見応えありました!

ネタバレBOX

みなさん書かれているように、
車が潜水艦に突っ込むとか、地底人とか、
ありえないじゃ~んという設定も、
否定させるスキを起こさせないというか。

地底人と先生(?)の2役も、ちょっとお約束的だったけど、
それでもむしろそれが心地よく、楽しく見られました。
劇団劇場 ~Act In Rule~ vol.5

劇団劇場 ~Act In Rule~ vol.5

劇団劇場製作委員会

Glad(東京都)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった!!!
こういうイベント的な公演は賛否両論かと思いますが、私は楽しかったです♪クラブでお酒を飲みながら、演劇&38mmなぐりーずのライブを堪能。あとは個々の演目の評価に委ねられるかと。お目当てのqui-coは素晴らしかったです。声を出すと気持ちいいの会は冗談がキツ過ぎて、お芝居を楽しむどころじゃありませんでした。

ネタバレBOX

・鋼鉄村松「crpuscule~俺とアイツの千秋楽~」

くだらなすぎて、素直に面白かったです。鋼鉄村松さんは将棋のお芝居以来でしたが、おじさん達が相変わらずがんばってて、また本公演を観たくなりました。しかしママンスキーさんが金髪ズラ&スカートのまま上半身裸になると、そういう体型の女性みたいでなんかイヤ(笑)


・声を出すと気持ちいいの会「A Watcher by the Dead」

最初に、後藤くんが交通事故で出演できなくなったとのアナウンス。後藤くんの演技を楽しみにしていた身としては、この時点で心配で心配で仕方ありませんでした。その後のトラブルや時間制限に引っ掛かる等のゴタゴタも全部計画通りだったようですが、こちらとしては、「このようなトラブルで思うように上演できないコエキモの皆さんの悔しさ」や、本番で観に行けないけど応援してるよと口々に言っていた後藤くんの演劇仲間の人達の感情を考えて、芝居どころではありませんでした。結果、「無事でよかった」と心から安堵したものの、演劇として楽しむには程遠いものでした。


・ランチョンfeat.木皮成「BOOGIE BACK!!」

演劇じゃないし、ルールも守られていたのか全然把握してませんが(笑) DJ木皮くんがカッコ良すぎて素直にパフォーマンスを楽しんじゃいました。昨年のシアターグリーン学生芸術祭で賞を取ってから小劇場では有名人ですが、素直な疑問で、何故劇場?DJやダンスならクラブかなーと思うのに。でもカッコいいので劇場にいてください。またどこかで観たい方です☆


・月刊「根本宗子」「恋に生きる人、ばかり。」

15mmに続き2回目のねもしゅー。15mmと同シリーズになるのかな?「佐々木ふみ」という強烈なキャラクターにハマりました。強烈なのに脚がきれい(笑) ねもしゅーさんの可愛いランジェリー姿にはおお、っと(女なのにすみません、)。そしてすいーつ君!可愛かったです♪♪キレのあるダンスが素敵でした。


・キコ/qui-co.「赤猫の舌」

これ以上ないというほどの「演劇」。制約のある15分の中に、これでもかというほど思想を詰め込んできました。小栗さんの感性溢れる怖いほど壮絶で切ない詩的な世界、そこに生きる人達の美しさ。今がどんなに辛くても、キスしたくなる、愛し合いたくなる、生きたくなる。そんなお芝居でした。
終演後にお話を聞いたところ、2時間分のお話を15分に直したとかで、是非完全版を本公演で拝見したくなりました。小栗さんの演出作品は初めて観ましたが、実にフェティッシュで耽美的で私好み。
最後のシーン、赤猫(ハマカワフミエさん)の絶叫から、永遠の恋に落ちることができたレイラ(百花亜希さん)の舌を出してのキスがとてつもなくエロくて素敵でした。
小栗さんのギターと吉田さんのピアニカの音色も、退廃感の中から浮き出す生命力に溢れてて印象的。ああ早く本公演が観たいです!


・エキシビジョン「怪奇!ゴリラ人間」

タイトル全く関係ないし、くだらなすぎるwwwwwwwww こういうの大好きです。脚本・演出の河西さんて面白い人だなぁ。是非真面目な(?)作品も観てみたいです。


・38mmなぐりーず

Ustreamでは観たことがあるのですが、生ライブは初。普段役者さんとして観ている女優さんのアイドルとしての歌とダンスにすっかり参ってしまいました。特に、かおりん(佐山花織さん)「打ち上げ I miss you」をセンターで歌う姿・・・可愛すぎますよね。推しますよね(笑)
【ご来場ありがとうございました】諍わなければならないいくつかのこと

【ご来場ありがとうございました】諍わなければならないいくつかのこと

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

pit北/区域(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

幅広く
事件と人物が織り成す模様が、コメディチックでもあり、シリアス風でもあり、狂気を孕んでいたり、無垢であったり。

根底を流れるテーマは本公演と同じでありながら、それを一歩引いて茶化したり振り回したり、遊び心とも実験的アプローチとも取れるような演出な気がするけれど、それをスタイリッシュにまとめ切った作風は、諸々が凝縮された均整な彫刻のよう。

個人的には「面白い」と言い切るのに、いささかの躊躇もない。欲を言えば、会場の臨場感はよかったけれど、もう少し広い劇場で、全体を見渡しやすくなってると良かった。

法王庁の避妊法 [公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!]

法王庁の避妊法 [公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!]

劇団☆東京SaVannaT’s

アドリブ小劇場(東京都)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

劇団 SaVannaT's について
小林秀雄が初期の作品「手帳Ⅱ」の中で、サン・テグジュペリの次の言葉を引用している。「人間の幸福は、自由の裡にはない、義務の容認の裡にある。」
より正確に言えば、アンドレ・ジッドがこの言葉を引用しながら、この言葉自体に逆説的なものはない、個人主義というものの極限にこの真理を発見するということ、その事こそ逆説的なのだ、と述べているくだりを、小林秀雄が引用している。
この少々ややこしい話を紹介した理由は、劇団 東京SaVannaT's の劇を鑑賞するたびに(今回のは特に)、上に引用の言葉が私の脳裏をよぎるからだ。私事で大変恐縮だが、東京歯科大学で20年余り教員(英語)をしていて、最大の不思議の一つが、なぜこの大学から芸術的才能たちが開花するのだろう、というものであった。芸術的才能の開花には、おそらく芸術学部、文学部等にあふれているであろう「自由」が絶対的に必要なのではあるまいか。彼女ら、彼らの才能開花の秘密は、もしかしたら、歯科大学の課する多くの「義務」の(個人的)「容認」と、この容認を源とする(個人的)「幸福」(感)にあるのだろうか、などと考えてしまうのである。
この不思議は、私の中でついに解明されずに終るだろう。しかし願わくば、これらの開花した才能たちが、多くの方々の感性に触れずに終ることのないよう、祈るばかりの気持ちである。

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