満足度★★★★★
幅広く事件と人物が織り成す模様が、コメディチックでもあり、シリアス風でもあり、狂気を孕んでいたり、無垢であったり。根底を流れるテーマは本公演と同じでありながら、それを一歩引いて茶化したり振り回したり、遊び心とも実験的アプローチとも取れるような演出な気がするけれど、それをスタイリッシュにまとめ切った作風は、諸々が凝縮された均整な彫刻のよう。個人的には「面白い」と言い切るのに、いささかの躊躇もない。欲を言えば、会場の臨場感はよかったけれど、もう少し広い劇場で、全体を見渡しやすくなってると良かった。
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2012/09/02 22:38
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