SUMMERTIME 公演情報 TOKYO PLAYERS COLLECTION「SUMMERTIME」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    晩夏
    懐かしい感情と切ない気持ちが溢れてきました。

    ネタバレBOX

    子供の頃に一週間ほど一人で親戚の家に泊まったことを思い出していました。

    出版社でちょっと疲れて実家に帰省した陽子(子どものようこ)は、佐賀の親戚から送られてきた果物箱の中に入っていた写真を見て、不登校だった、なりかけた頃に、佐賀の親戚の家に行って、二つ年上のハトコのあいちゃん(今の愛さん)と過ごしたことで気持ちが切り替わり、学校に行けるようになったことを思い出し、また会いに行くという話。

    10代から20代への十数年の変化、成長の大きさには今更ながら驚かされます。寂しいことですが、40代からへ50代の変化とは大違いです。だからドラマになるのですが…。

    ようこにとってのあいちゃんは颯爽として可愛らしく見えていましたが、少し憂いを含んだ愛さんの様子からも窺えるとおり、あの当時、両親の離婚問題や都会からの転校生ということなどもあり、実際は明るいだけではありませんでした。颯爽とした相楽樹さんと、しっとりとした冬月ちきさんを配置した意図が理解できます。

    ようこと陽子は、とても良く似ていました。李そじんさんと松本みゆきさんが似ていることもありますが、心境が当時と今とで似ていることにも因るのでしょう。

    また来年もの約束は、あいちゃんのアドバイスにより、学校の外で友だちを見つけようとしてダンスを習い、それが忙しくなって夏合宿があったりして、またそうした過程で友だちができて元気になってあいちゃんのことを次第に忘れていったことにより実現しませんでした。

    子どもはそれでいいのですが、子どもの興味の示し方はある意味残酷さも持っています。いつの間にかピーターパンが見えなくなっていたことにすら気づかないのですね。大人の立場から見ると本当に切なくなってきます。

    ところで、愛さんの婚約者は、もしかして野球のショート君だったりして…。

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    2012/09/03 10:16

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