最新の観てきた!クチコミ一覧

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オニマウス

オニマウス

KAMAYAN

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

根性あるー
これからも頑張ってほしいと思いました。

ネタバレBOX

売れなくて芸人をやめようとする相方のいる別の漫才コンビのところにテレビ局からオファーが来る皮肉…、オニマウスというコンビの鬼塚は悔しくてオファーが取り消されればいいのにと本番中に叫んでそれが実現。しかし、その反動で声が出なくなってしまうことに。

それでも漫才が好きで、ボードに手書きしてでも漫才を続ける鬼塚の根性と、相方は鬼塚しかいないと心底思って支え続ける忠介の心意気、いいですね。

そしてこのような状態のままで終了、凄いリアル。

邪鬼口とかいう妖術のような設定ですが、そんなこともないでしょうから、病院で治療を受けながら頑張ってほしいと思いました。

芸人としての夢を諦めることも諦めないことにも正解はありません。アドバイスはできませんが、本人がやめると言い出したら認めるしかありません。

全体として間が悪く、役者さんの力量も様々でしたが、当面は夢を諦めないで役者を続けるという気持ちは伝わって来ました。
「まちづくりproject」11月

「まちづくりproject」11月

THE TRICKTOPS

ワーサルシアター(東京都)

2012/11/08 (木) ~ 2012/11/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題512(12-255)
18:00の回(晴)。「宇宙の旅」&「7月」からは毎月なので5作目。毎回、脚本演出の今泉さん、Island「Sometimes Cafe」もみてました。17:27受付、17:30開場。セットはいつもと同じ、真ん中に小さなテーブル。18:04駅員砂土さんの前説、今日は上着を脱ぎ正座して。①「命短し」②「カルメン」③「現実」④「スペースカフェ」の順~19:59終演。4ケ月目なので商店街のみなさんと顔なじみになったような感覚。いつものようにおしゃべりし、まちのため熱く(そしてやかましいほどのパワーで)語り合う。CMコーナーの「餃子」...美味しそうな匂いでした。
お芝居をみにいろんな所に行くと、たいてい「商店街」があり、そこに地元のパン屋さんがあれば買って帰ります。バッグの中に入れてしまうとせっかくのふかふかパンが潰れてしまうので、片手に持って…。いい匂いがするのを我慢して自宅へ。あとひと月になってしまいました。この「街」のパン屋さんも繁盛して欲しいな。

オーラルメソッド2

オーラルメソッド2

シンクロ少女

東中野レンタルスペース(東京都)

2012/11/02 (金) ~ 2012/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

間近でシンクロ三昧
ダージリン急行は兄弟の濃密な会話劇が観ていて楽しい。かつ悟りがひらけそう笑 

オーラルはシンクロの裏を覗いてるようで面白い!そして最後にそうくるとは!!! 
シンクロらしく独創的で刺激的◎

完全版・人間失格

完全版・人間失格

DULL-COLORED POP

青山円形劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/07 (水)公演終了

満足度★★★★★

生き物のような舞台
太宰治が描く世界を取り込んで、
でも、その物語を展開するだけの舞台ではありませんでした。

舞台自体が太宰の描く主人公を纏った生き物のように思えました。

ネタバレBOX

最初に女性版(11月4日)、中1日おいて男性版(11月6日)を。ちなみにWIP(男性版)も拝見していて。

冒頭の数シーンに、
役者が観る側を取り込む術があって・・・。
そこからの舞台の広がりが唐突に感じられず、
だからこそ、会場の空気の揺らぎにそのまま取り込まれる。

それでも、暫くは、舞台に語られる物語を追う意識があったのですが、
やがては、舞台の空気が一人の男の感覚に置き換わり、
そのなかに巻き込まれてしまったような気持ちになって。

舞台には何人かの役者が背負う一人の男のコアの部分と
彼に関わった人間たちが
描き分けられてもいるのですが、
それを第三者的に俯瞰するのではなく、
刹那ごとの男の心風景をもらったように感じ取っている・・・。

あとで思い返してみると、役者たちの秀逸な演技は
観る側に媚びることなく
豊かな創意とともにそれぞれのキャラクターや刹那を
紡ぎあげていて。
でも、この舞台にはそれを主人公の感覚として
観客に見せる力があって。
なんだろ、物語をもらって置き換えるひと手間を省いて
直接舞台に描かれる世界を受け取っている感じ。
切り取られていく時間が
しなやかに揺らぎ、ライブ感を醸し出し、
記憶の如くに
物語に積み上げられていくような・・・。
主人公を取り巻く女性たちも
デフォルメされているのに
形骸化されている感じがまったくなく
描かれた瞬間ごとがとてもビビットに思える。
台詞の遊び心や、音や光が、
舞台のリズムや鼓動を際立たせる。
舞台自体が呼吸する生き物のようにすら感じて・・・。

WIPで観たシーンも盛り込まれていましたが、
その時にあったシーンからやってくる強い印象が、
舞台に置かれるとテイストの一つとして
空気を支える存在になっていることにも目を瞠る。
この作品が、実は作りこまれたたくさんの立体的ニュアンスと印象の
コラージュ的な側面を持っていることにも思い当たって。
それらを束ねる作り手の手腕と
一つずつのパーツを編み上げていく役者たちの底力に思い当たり、
あらためて圧倒されたことでした。
また、その秀逸は、
円形の舞台の全方位に生まれるミザンスだからこそ
よりふくよかに映えるものであるようにも思え、
閉館が予定されているという
この劇場の魅力をを再確認したりも。

女性版と男性版では顛末が少し違っていました。
男性版では物語の流れが、
そのまま、踏み出して結末に至った感じ。
様々な色の表現の重なりに、
ふっとブランクのような白が生まれたようにも思えて、
一瞬息が止まる。
一方で女性版は描かれたものを
もう一層の外側をつくって納めて見せて。
そこに作者一流のウィットを織り込み
更なる俯瞰を組み上げる。
生き物のような舞台でも、バージョンごとに、
道程に微妙に異なる肌触りが作りこまれていて。
それぞれの世界を、躾け、手懐ける、
作り手の手腕にも舌を巻く。

男女版どちらも、観終わって、
やわらかな高揚があって、
舞台が与えてくれた達観や諦観も残り
でも、なによりも、ガッツリ消耗していることに気付いて。
観る側をして、自覚させることすらなく、
貪らせるように舞台に惹き込む、
この作品の力に改めて思い当たったことでした。
わたしたちはさまよえることりのように

わたしたちはさまよえることりのように

黒ヰ乙姫団

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い!
とにかく皆さん個性的、ストーリーも面白かったです!

ネタバレBOX

ストーカーをストーカーとも思わない自己中の40女子を中心にしたお話で、オムニバスというか、場面展開毎に小題を付したショートコント形式になった一本のお芝居。

ストーカーに宅配便の仕事とは鬼に金棒ですね。全ステージを制覇するくらいの宝塚ファンの引きこもりには、芸術文化系引きこもりとして共感しました。スーパーの食品売場で実演販売する人を派遣するマネキン会社にイスラムの格好して応募するバカバカしさ、妄想癖の少女の感情の起伏の激しさ、よく分からないけどちょこちょこ顔を出す大阪弁の女、インチキ占い師の集会の決めポーズ、どれも面白かったです。

ストーカー女子の強引なスカウトも、マネキン会社社長がヤクザに貢いでいたりしているところなどあながち嘘でもなくシュールでした。

最後の集会に宝塚ファンのいとこも出ていたらなあと思いました。
『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的
マチネで 『あの記憶の記録』観劇。こういうのこそ、WOWOWやBSで放送してくれないかねぇ。。

否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

否定されたくてする質問とは?
まず、それは何かを考えてから観させてもらいました。質問の形は否定であっても自分の中ではすでに答えがあり、それを確認したくてする作業なのかな!?と!で、本編は、中盤で着地点が見えなくなったりもしましたが、無難なところに落ち着いたのではないでしょうか。役者陣もみな安定感のある演技で、中でも白石廿日さんが役のキャラも含めて良かったです。最後に面白かったのですが、「面白い」ってなんなのでしょうね!?

ネタバレBOX

最初のほうで、アトリエをカーテンで仕切っているのをわかりやすく見れたらもっと良かったです。
F/T12イェリネク三作連続上演 『レヒニッツ』 (皆殺しの天使)

F/T12イェリネク三作連続上演 『レヒニッツ』 (皆殺しの天使)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/10 (土)公演終了

満足度★★★★

使者による射撃の報告
難解なテクストを強烈な存在感のある役者5人がグロテスクなユーモアを感じさせる演技で語る作品で、分からない部分がたくさんありましたが、刺激的な演出もあり、110分の間で退屈することがなく観ることが出来ました。

第二次世界大戦中に、ある宴会の中で行われた200人もの大量殺人についての証言を「使者」達が伝えるという体裁で、登場人物同士の対話はなく、延々とモノローグが続く構成でした。
冒頭から笑顔で客席に手を振りながら登場し、途中でも何度も観客に対して「貴方達」との呼び掛けがあり、観客も共犯者のように感じてくる恐ろしさがありました。
舞台上で行われていたことが後になって台詞で出てきたりと、テクストと演出が直接的に対応していない複雑な作りになっていて、よく分からない印象を与えるのですが、『薮の中』的な何が真実か不明瞭な内容に適していると思いました。
多数の銃の上に服を掛けて隠したものの自らそれに躓いたり、ユダヤ人が嘆きの壁で祈るような動きが行われたり、雪崩落ちてくる毛皮のコート等、ブラックな仄めかしが沢山盛り込まれていて、不気味でした。

BGMはウェーバー作曲のオペラ『魔弾の射手』の序曲冒頭部をチープな感じにアレンジしたものが用いられていて、ドイツロマン主義オペラを確立したこの作品をドイツ人としてのアイデンティティーに絡め、オペラの中で描かれる「狩り/射撃大会」を虐殺と重ね合わせ(セットにはわざわざ鹿の頭の剥製が掛けてありました)、さらにこの序曲冒頭部が賛美歌として歌われているということも含めて興味深く、オペラの演出を多く手掛けているヨッシ・ヴィーラーさんらしい選曲だと思いました。

詩的で力強い数々の台詞が印象に残りましたが、台詞として次々に話されると追うことが困難で、むしろ文章で読みたく思いました。

オニマウス

オニマウス

KAMAYAN

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

夢に関する話でした
漫才のネタが現実になるというテイストから、
話の展開は不思議系でいくものと思っていたら。
結構シリアスな人間関係やリアルな登場人物の行動展開で驚かされた。

ただもう少しテンポよくリズミカルな感じでの展開だったら、
もっと見応えあったろうにと思われました。

(2時間弱)

ネタバレBOX

開演が19時ピッタリ! もうこれだけで星1つ追加してしまった(^^)

都内のライブハウスで毎週行われている売れない芸人たちの事務所ライブ。
黒い素舞台にパイプ椅子3脚あるだけで、芸人たちの待合室内で話が展開していきます。出番に合わせて集まってきたり待ったりしてる芸人達、目立つオレンジ色のシャツを着てるオニマウスの一人、鬼塚直也がネタで言った事が現実になるらしいので本当になるのなら何か言ってみて実現させようと、いろいろアイデアを出せとピン芸人の南平譲治が皆に詰め寄ります。オニマウスのもう一人橋本忠介(青いシャツに鼠がモチーフの派手なネクタイ)と遅れてきたピン芸人の永山吾郎。いろいろ話出てきますが、皆遅刻してきたりして、仕事も惰性で熱意が高くない事もさりげなく提示してたりしてました。結局鬼塚のカピパラ好きのカミングアウトでカピパラグッズが欲しいとなるのですが、本番終えて待ってるが。今だ実現が無い=いままではすぐに起きた=女性客のスカートがめくれるのと辛い評価した審査員の階段落ち。なので今回のグッズ話はいきなりの単なる発言だったから、実現するならネタで喋ったマネージャーが辞める話・・。と言っていると本当になる。これは本物と思って喜んでツイッターにつぶやく南平。咳き込む鬼塚。でも偶然が重なっただけともとれますと永山。仲間の芸人8TB(ハチテラバイト)の一人、仙川雅人は彼女に子供が出来たことで相方の稲城渉に辞めることを言い出しますが、TV出演が決まったと連絡があり、同じく7年も続けてきた鬼塚はネタでTV出演無くなるように言い→現実になります。そして鬼塚は咳き込みが酷くなって救急搬送されます。原因は不明のまま鬼塚は声が出なくなります。どうやらネタの現実化は言霊の力であり、西洋ではプネルマ、または邪鬼口とも呼ばれており=オニマウス=ともとられるので重なったのでは?との説がオカルト好きな劇場スタッフの北野知恵とツイッターからゴシップネタをかぎつけた雑誌ライターの高尾冴子からもたらされます。でもオカルト話はここまでで、そっからは声の出なくなった鬼塚の今後と辞めること宣言した仙川の身のふり方での盛り上がりになります。夢を諦めた人間は負けなのか?諦めて生きてゆくことは間違いなのかの問題定義をしてきます。結局仙川はやめる理由が欲しくて彼女の妊娠話をきっかけにした。辞める理由がきっかけが無いから続けている=南平もと話をします。稲城はピンになり、鬼塚は無言=筆談でオニマウスを続けていきます・・・・。

夢=欲望との解釈もあり、ライターの上司は夢をかなえて雑誌の編集になり。自分は夢を諦めてライターしている。夢を諦めたり折り合いつけて生きてゆくことは必要だし悪いことではない。でも選ぶのは自分であり結果も覚悟も自分のものだと。・・・いい話でした。

オニマウスの後任マネージャーで入った布田みのりは夢は持ち続けるべきといろいろ応援したりするキャラでしたが、ただ応援してもねぇ。その後は夢破れたら責任は取れるの?とか問題提議の煽りキャラとして良い立ち位置でした。無責任だよなーただの応援って、思ったです。

知恵ちゃんの背が低い肘置きネタは、あまり好ましくは思わなかった。

永山の持ち込んだチャンピオンネタとかしょうが焼きネタは笑えた



木曜スペシャル「谷口浩探検隊」

木曜スペシャル「谷口浩探検隊」

タッタタ探検組合

劇場MOMO(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

タッタタ探検組合の凄さ
 基本的に喜劇を演じる劇団であるが、通常喜劇の劇団というのは、笑いを取る為に人間性や品性を犠牲にしがちだ。一流の劇団や芸人でもそういうタイプが多いのではないだろうか。然るに、タッタタ探検組合は笑いも取り、同時に人生の機微をも捉えるのである。これは並大抵のことではない。単に、技術のレベルではなく深く鋭く厳しく同時に温かで品性の伴った堂々たる演劇だ。何より、この劇団は、あくまで人間を描くという点でブレがないこと。それを喜劇という枠で演じて、これにもブレがないことで評価できる。骨太のメインストリームに情況という思い通りにはならない運命・宿命を対置し、そこに起こるべくして起こってくる葛藤を個々人に集約して演劇化している点で本質を衝いているのだ。
 シナリオの良さは無論のこと、舞台美術、照明、音響、演技などを知的・統一的なコラボレーションに構成する演出は見事だ。それに応えて芸達者な役者たちが、実に丁寧に身体を律し、時に解放したり、箍を外したりしながら、役を演じるというより役に乗っているのである。而も、この喜劇の要諦を守ったまま、人間の普遍的な価値と其処での葛藤を描くことで、物語を単に社会性のある話題にではなく、各々生きる実存として提示しているのである。このような表出法は、決して国家だの社会だのを論ずることではない。寧ろ、観客と共に生きることなのだ。この姿勢が、一種の優しさと温かさを産み、更には劇団としての纏まりと観客との共鳴作用を産んでいるのだ。

砂のカケラを取りに行く

砂のカケラを取りに行く

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2012/11/02 (金) ~ 2012/11/06 (火)公演終了

満足度★★★★

戦争
 砂のかけらが何を意味するかについては観客が各々考えるべき問題であろう。また、戦争が経済を要因としているという視点は、少なくともじっくり考えてみる必要があろう。実際、アメリカ経済は戦争を始終継続していないと成立しない。イスラエルも同様と考えて良かろう。極めてアイロニカルな視点であるにしても、戦争が人間にとって必要なものだという考え方を慎重に再検討する価値はあるかも知れない。

『石灯る夜』

『石灯る夜』

劇団TEAM-ODAC

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★



 歪んだ現代日本の病理を耐える方法として、神社境内にある名も無い石の周りを掘り続ける、訳ありの人々。掘り続けるという行為に大した意味は無いが、その事実を自覚しつつ耐え、生きることにも意味はないのか?
 現代日本の歪みを、何ら意味の無い行為によって耐えようとする姿勢に、庶民のいじましい努力が見られる。が、耐えるだけの人生に何の意味があるのかを矢張り問いたい。聞けば、この劇団の若手公演とのことである。その若者たちの未来が、閉ざされ、救いの無い罠に満ちたものであることに、暗澹たる思いである。

私は夢見る機械です

私は夢見る機械です

劇団HoneyTomato

シアターシャイン(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ケッパレ
 ロボットを通して見ようとしているのは、あくまで人間である。この視点は、恐らく正しい。人間は、人間にとって汲めども尽きぬテーマだからである。ロードムービーのような手法を用いて描かれた今回の舞台では、主人公のS1が旅先で出会う人型ロボットの様々な特技も紹介されていて楽しめる。更に、劇団の第一回公演で、演技とは演ずることではなく、演ずる対象に憑依されることだと述べているのも矢張り正しかろう。間の取り方などにも見るべき点がある。初心を忘れず、益々、精進して欲しい。

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

シオニズム
あの記憶の記録
 シオニズム解釈が、現在イスラエルのシオニストたちが主張していることと重なり、歴史的事実総体を表象していないとはいえ、かなりきちんと勉強していることと、芝居としては自然に用いられていたことは確かである。また、シオニストたちが、ホロコーストを政治的に利用していることをある程度描いている点でも評価できる。更に、イツハクや兄の姿勢が、ユダヤ教の戒律に則った生き方に近いものだという点で救いがある。舞台美術、音響、照明なども効果的で演技もしっかりしている。
 但し、「建国」以来、イスラエルの基本姿勢は、パレスチナ全域からアラブ人を追放乃至は殺戮することであり、イラン・パペも主張する通り、エスニック・クレンジングを本質とすることは、明らかである。実際、ガザで実験をやり西岸で仕上げを行っているバントゥスタン的政策は、イスラエルの二大国是、ユダヤ国家と民主国家のアポリアを白日のもとに晒している。このことこそが、パレスチナ紛争の最大の障壁なのであり、イスラエルがこの点を正し、アメリカ及び西側世界が、偏見を捨て、国際法上の正義を守り、公正な判断を下さない限り、現在は、パレスチナで起こっている、世界の恥を正すことはできまい。
 以上の点を踏まえるならば、この劇団には、是非、アラブの側から捉えたイスラエル問題をも演じて貰いたい。作品例を挙げておこう。“Incendies”などが相応しいと思われる。


グルリル

グルリル

sunday

ABCホール (大阪府)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

芸術性の高い刺激的な舞台!
いゃ~今回も刺激的でした!

フライヤーにも書いてましたが2時間、灰のようなものが降り続ける!
そんなのできるの⁈って思える事をやってしまうウォーリー木下さん!

関西では1番、遊び心を持った演出家ではないでしょうか?
そこに高い芸術性にもこだわっている演出家でもあると思います♪
それは舞台の美しさに凝縮されています♪
その舞台を見たお客さんの驚いた顔を見て、
1番楽しんでいるのもご本人かも知れません(^^)

話しはいくつもの話が同時進行してレイヤーの様に重なっています!
この辺りもSandayらしい表現!
観ている方は頭を2時間、フル回転している状態になります…(^^;;
それもいいんですが観劇初心者の私にはには
もう少し優しくしてくれたら話に入り込めてもっと愉しめるのですが…
いつも頭を悩ませてしまいます(^^;;

前回公演の「牡丹灯龍」はその点ではストーリーを理解できたので
集中して魅入ることができました♪

まぁこの複雑な表現がSandayらしいのかも知れませんが⁈
私が知的であればもっと愉しめるのかも…(^^;;

毎回、観た事のない表現を追求していつも驚かせてくれる刺激的なお芝居♪

音楽劇「ヤクーバとライオン」

音楽劇「ヤクーバとライオン」

ヤクーバの会

アドリブ小劇場(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/10 (土)公演終了

満足度★★★★

よかった
濃密な完成度の高い迫力のある舞台でした。リズムが体にしみこみ、今夜はねむれそうにありません。すばらしかった。

エキスポ

エキスポ

ハイリンド

d-倉庫(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★

好きなシーンもあったけど・・。
中島淳彦氏の戯曲にひかれ観劇。ラストが胸を打つ。役者さん達の芝居のサイズやトーンにもうひとつ統一性がないのが惜しい。あと、チラシの文面から期待してた田舎らしさや南国感が、台詞の中にしかなく、空間や人間の有様の中には無かった。
そのことから、演出家の世界観やこだわりがちょっと希薄に感じてしまった。魅力的な脚本だったし、好きなシーンもあったのだが・・・期待値が高すぎたせいかもしれない。でも劇団の雰囲気には好感を持ったので、他の作品も観てみたい。

ネタバレBOX

ラストシーンでインタビューを受けている時のお父さん、よかった。
好き好き大好き超愛してる。

好き好き大好き超愛してる。

オーストラ・マコンドー

TOKYO FM HALL(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度

面白いからと言われたものの…
友人から面白いからと誘われ、
ハードルが上がっていた分もあるとは思いますが、
私にはさっぱり面白くない。

正直がっかりし、これが最近のお芝居なのかと飲んで友人と憂さ晴らし。
友人も今回はちょっと残念だったらしく、今回が酷かったのか元々私に合わなかったのか、次回公演があるようなので、行こうかと思います。

しかし、会場がまず悪い、
正直この会場を何故選んだのかと思います。

セリフ聞こえない。
BGMうるさい。

生演奏があったのですが、その音響と会場の広さと、役者の声量とがまったくバランスが取れておらず、ストレスが溜まるだけ、下手側だったのですが、舞台も見づらく、BGMや効果音量もやたらと大きくひどい。

内容は以下ネタバレに。

ネタバレBOX

ストーリー分からない。

原作者は私も知っている方なのですが、
元々奇抜な小説を書く方。

NECKは、その奇抜さが原作も舞台も映画も良かったのですが
今回は小説を読んでいない、アラサーの私にはぶっ飛んでて判りません。

これが若い感性なのかしら。

正直演出的にまとめきれていないなと。
それ故長く、2時間半近く苦痛を強いられる。

その上セリフまでよく聞こえないのですから
ひどいもんです。

舞台セットが良くない。

これは、良くないというか生かせていない。
昇降装置もあるから使った、
天井から下がってくるUFOを意識した装置も
出来るから使った。

演出的には、あっ!と言わせる効果がなく無しでも
成立してしまう話なのが残念。

役者が残念。

全体的に皆さん演出・内容と比較して
よくやっていましたが、

ミスターシスターという夢のなかの人物が
声が潰れており、必死に声を出されており、
夢のなかの人物感がゼロ。

こればかりはしょうがないのでしょうが、
声が潰れていない時に見たかったです。

お大事に。

その他の役者さんも多い割には効果的でない。
だだっ広い会場で学芸会を見ている感じ。

そして主役の二人。
埋没してました、残念。

見る人に伝える。
その事が出来てなかったのでは。

絵空事を見させられている舞台、白々しい舞台。

正直誘ってくれた友人にもガッカリ。

病気で苦しんでそれでも愛してるって、、、
セカチュウじゃあるまいし。

映画「50/50」の方がどれだけ
人のことを祈る、人を思う、
人を愛することを感じられたか。

原作がそれだけに余計気になりました。

原作を知っている劇団の方々だけが理解している世界を
見させられた、そんな気持ちです。

今までの劇団のお芝居が気になりました。

評価はゼロに近い1です。

ココロにはストレスだけが残りましたとさ。
DIVISION POINT -分岐点-

DIVISION POINT -分岐点-

いいむろなおきマイムカンパニー

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/11/08 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

言葉を感じる舞台
暗闇の中で始まるオープニングが、鳥肌がたつくらい綺麗で、一気に惹き込まれました。
各シーンのストーリーも面白かった。言葉がなくても、言葉の意味がわからなくても、体の動きや表情を観ているだけで十分伝わって、何と言うか、「言葉を感じる」、みたいな不思議な感覚でした。
全編を通して常に笑いがあって、観ていてとても楽しい気分になり、マイムの面白さ、奥深さを体感できる素晴らしい舞台でした。

言葉

言葉

村川拓也

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/11/08 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★

ドキュメンタリー作品を見たような感じ
プログラム発表時、上演時間60分との事だったが公演直前になり約80分に拡大変更。終演後、他の観劇を予定していたので間に合うか一抹の不安を抱えながら観劇。
舞台上にはスピーカーが2台、スタンド型の集音マイクが4本、他セットらしいセットはなんにもなし。途中スクリーン使用あり。
昨年の東日本大震災の被災地へボランティア参加した際の出来事、発表する演者の俳優と女優、それを手話通訳する通訳者。登場人物はこれだけ。
脚本演出の村川氏の挨拶から話は始まるが、これには手話通訳なし。

日本言語と日本手話、見ようによっては豊富な言葉のプレゼンテーション。静かにレポートを聞いているような時の流れ、見せ方の手法に多様なやり方があるんだなーと、上手く言えないけど感心した。

ネタバレBOX

昨年の震災時のボランティアでの出来事。
男女がそれぞれ体験した事を客席に向かい交互に話す。関西弁訛りの2人が顔を見あわせて会話をする訳でなく、ただありのまま、それぞれの体験談を話すのみ。
時折、動きもあるが、殆ど直立不動か椅子に座った姿勢。さほど、中身のあるような話でもなく、そこら辺で聞かれるような雑談にも思える。
一方でそれを手話通訳者が身振り手振りを交え、伝えていく。身振り手振り、と書いたが手話はそれを含めて言葉だから不自然ではない。むしろそれを見せる事により、俳優の発する言葉に情景を加えて観客は容易にイメージする事が出来てたような気がする。
音楽が流れた後の無音、言葉の数々から振動として想像、同じく自然現象の震動。ひらがな読みすれば言葉は同じだけど、同音異語の多いに異なる出来事。
この手の話はどうしても真面目に聞かないといけない、と言う思いが先走り、まともに理解出来ていない私の脳を恨みたい。

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