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馬のリンゴ 【3月15、16日 アフタートーク決定】

馬のリンゴ 【3月15、16日 アフタートーク決定】

ワワフラミンゴ

神楽坂フラスコ(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

一身上の都合で全てはわからないけれど・・・
冒頭の身体での表現にまず捉われ、
シーンごとのひとつの所作や言葉から
女性たちの、このメソッドだからこそ表現しうるであろう感覚が伝わってきて。

もし戯曲で読んだら、
きっと突飛に思える踏み出しも、
役者たちが組み上げる空間に置かれると、
単に言葉そのもののニュアンスを観る側に伝えるのではなく
そこに紐づいた感覚や想いを細微に組み上げて
観る側を淡く、強く、ぼんやりと、でもくっきりと
その時間に染め揺らす力があって。

幾色ものとても自然でつかみどころのない想いの肌触りに
深く浸されてしまいました。

ネタバレBOX

フラスコはウナギの寝床のようなスペースで
入口からの細長い空間の奥に一段高い畳敷きの場所があって。
入って右側が客席に、
左側にもベンチなどが並べられ舞台に供されて。

冒頭、畳の部分に一人の女性が現れます。
その身体で紡ぎ出される感覚に一気に取り込まれる
しなやかで、内にあってのびやかで、起伏があって、
繫がれて凛とし、解き放たれて快活で・・・。。
ダンスの精度に裏打ちされた所作や表情が醸す、
刹那ごとの瑞々しさとふくよかさに目を瞠る。
そのシークエンスは、
入口側に現われた二人の女性に引き継がれて。
想いと身体が縒り合されるよう。

そこからの展開というか、描かれていくものには
男性には直接にわかりえない感覚も多々あって。
でも、その感覚を抱える女性の想いが
舞台に置かれ、紡がれるものから
突然にすっと透けて垣間見える。
女性たちだけの内緒話を漏れ聞いてしまったような感じがあって、
でも、描かれているもののトリガーに気づき、
舞台に置かれ表されたものの寓意が解けると、
その躰と心がひとつの世界に交わって
織り上げられる様々なシーンの暗喩するものが、
きっと全てではないのだけれど、
むしろすべてでないがゆえに、
男性にもとてもナチュラルに伝わってくる。

ひと月の日々のなかに訪れるものや、満たすもの、
心に居続けるものや、鬱屈や、慰安や、逃避や、ピュアな欲望や、
どこか不安定であいまいな開放や希望までが
立ち上がり、突然歩みだし、さらに踏み出して。
表見上、不条理にすら思えるそれらの、
舫がふっと解けると、
女性が女性であることで抱くものの、
あるべくしてそこにある
男性すら受け取りうる
洗練されたあからさまさのようにも思えて。

吸血鬼撃退の道具にしても、場所にしても、
片方が連れ去られることにしても・・・。
隠れ、出ることにしても・・、
男性が持つ知識であってもすっとはまる。

その吸血鬼の噛み方や、寄り添い方、
さらには供される飲み物に対する感覚などは、
男性にとっては柔らかな驚きや、
気付きでもあったりして。
でも、それらが、生々しくならず、
しなやかに削ぎ研がれ、
透明感すらもって訪れてくるところに
作り手一流のウィットや、
表現の豊かな洗練を感じて。

ラフなようで、観客の咳ひとつで
場の空気がかわるような繊細さを持った舞台を、
強かに背負う役者たちの様々な筋力にも
舌を巻く。

終演時には、
一人の女性の内なる心と体の
緩やかな俯瞰と存在感がしなやかに残って。

正直なところ、
たとえば家賃と床下から取り出してくる封筒など
空気のテイストに惹かれつつ、
描かれているものが分からなかったりもしたのですが、
でも、たくさんのことを受け取りつつも
分からないことやぴんと来ない部分もある、
その在り様こそが、
男性に供されたこの表現たちの秀逸にも思えたことでした。
「ジャパニーズ・ジャンキーズ・テンプル」

「ジャパニーズ・ジャンキーズ・テンプル」

ハイブリットハイジ座

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/03/16 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

ちょっと荒削り
ちょっと荒削り過ぎな気がしました。
学生さんだし、もっと伸びる気がしましたので、次にもっと面白くなったのを楽しみにしたいと思います。

連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

まさに「観る」芝居
観ていて感覚に訴えてくる感じがする。

芝居の動きがきれいだし、とても効果的。だから観ているだけで楽しい。
今回は、視覚に訴えてくるもののほうが多かったかも。
聴覚に関するものは控えめ?

しかし、どの役者さんも目を惹くから、いつも思うのだけど、舞台全体が「クロムモリブデン」になって攻めかかってくる。

お話としては、もう少しぴりっと辛みを効かせてもいいかとおもったけど、
随所随所刺さってきた。

一遍~天演出編~

一遍~天演出編~

風雲かぼちゃの馬車

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

・・・これは、ファンタジー?
観ていて途中から気づいたのだけれど、
これってファンタジーだったんでしょうか?

自分も一遍のことは道後温泉の方に行ったり
高野山に行ったり・・
あちこち史跡をみているとたびたび見聞きすることがあったり。

大昔の人たちの感覚って、明治以前と20世紀になってからとではハッキリわかれていて、
基本的には同じ土地に住んでいるだけで
頭の中は完全に異国の人と考えて間違いはなく、
当時の人の考えを知るには歴史を本を読んでもイマイチ分からないので
でも高温多湿の日本で鎌倉時代の木造建築物って言ってもほとんどなく・・(苦笑

鎌倉時代の建物に行って何時間も過ごしたりもするけど、
ホント分からないことだらけだよなぁ・・。

木に塗られた色だって、当時はどうだったかと一生懸命想像してみてもどれだけ近づけるのか・・。

江戸時代どころか明治時代の人の日記読んだって異国の話みたいに思えるのに(その時代の人たちがまだ生きていることがいまだに自分は信じられない

ネタバレBOX

最初から、一遍の人生を元にしたファンタジーとして位置付けてくれれば、
自分も異国の人と言葉の壁も無く会話できても何とも思わないんだけど。

今になってウィキペディアをみていて、
『元に侵略される前は日本と同じ言葉を喋ってる人たちが高麗には大勢いた。元にみんな滅ぼされたか、元の人たちの影響で今の言語になった』
という想像の元に(そういう歴史はサッパリわからないケド
この物語を作ったのではないかな、とやっと思いついた。

でもそういうの当日パンフとかに書いてくれないと、観てて
「・・あれ、なんで?」
てなってしまう気がする。

他の人が書いてたみたく、
波乱万丈すぎる人生の一部だけを抜き出すかしてみたほうが
もう少し分かりやすかった気もする。

そうでないと、人がこれだけ死にまくるのに
それぞれの反応が薄すぎて
逆にこっちも戸惑ってしまう。

ミュージカルだからこそ、人の死や悲劇を哀悼の意を持って歌わないと・・って思うとホント西洋の文化だよなぁ・・(苦笑

平均寿命が短くても、
死ぬ人が多くても、
今も昔もそんなに人間の死に対する感情が変わるわけではないと思うんだけど(だから昔は今より宗教が盛んだったとも言えると思うのだけど


別に鎌倉時代と言うんじゃなく、
現代や中世ヨーロッパとか、色んな時代を横断した
一遍や他の宗教とか踊りとかを幅広くミックスしたミュージカルとかにすれば
そこまで掘り下げる必要もない気が・・(歴史ものや外国の話ってちょっとでもディテールが崩れると途端にリアリティがなくなるからホント難しい
『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

二回目
前回、ヒドイヒドイと書いてしまった今回のベルばらの脚本と演出ですが、二回目だと気にならなくなります。ヅカマジック。
一度しか見ないよりも、二度三度見た方が、だんぜん良く見えます。ヅカマジック。

明日海オスカルは、とてもきれいでした。
やはり(演出家の意図でしょう)女っぽいしぐさが多いのは真咲オスカルと同じでしたが、割と自然に演技していて、男の姿はしていても実は恋する女オスカルとして違和感無かったです。
そして龍真咲さんのアンドレがとてもよかった。前回のオスカルがあれ?だったので、特によく見えたのかもしれませんが、明日海オスカルを見に行って、真咲アンドレに惚れて帰ってきました。
アンドレがここまでイケメン設定なベルばらって、今でありませんでしたよね。

ネタバレBOX

明日海オスカルのヅラだけは、ちょっと残念。もう少しサイドにボリュームあった方がよかったなあ個人的に。
ボレロの時のカツラは、オスカル役の時は長くしてるんですね。そっちのほうが好み。

今回とても良いお席だったので、馬車の馬を正面しかも間近から見られました。とってもかわいかった。あまりに可愛いので、馬車の上の2人を見ずに、しばらく馬ガン見してしまいました(笑)

気にならなくなったと書いたけれど、ロザリーとフェルゼンのセリフにイラッとしたのは変わらず。
「桜」

「桜」

613

しもきた空間リバティ(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど
こうなるのねと思いました。
桜というと、どことなくしっとりした話になるんですね。

それぞれ内容は全然違うけどカラッと明るいわけではないってあたりが。
いろいろ詰まっていて面白かったです。

ネタバレBOX

バッコスとめもりーずと613の桜の場所が同じ場所に見えたのは作為的なものでしょうか。
めもりーずとスカイシアタープロジェクトの娘の名前が両方さくらだったり、シアターHMさんと613で花粉症つながりだったりするのが深読みさせて面白かったです。
シアターHMさんが華やかでちょうど真ん中だったので途中飽きずに見られました。
獣のための倫理学

獣のための倫理学

十七戦地

LIFT(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

真摯
推理劇っぽいものを観るとまず間違いなくがっかりさせられるのでなるべく観ないようにしているのですが、この舞台は観たいと思いました。それは(1)タイトルに惹かれたから(2)制作過程を公開しているブログが非常に内容があって充実していたからです。
ブログでは、ここまで手の内を明かしていいの?と思うくらい脚本を練り上げていく過程が公開されていてとても興味深かったです。またブログに掲載されている写真もどれも素敵。劇団のブログでここまで内容の充実したものは初めて見たかもしれません。真摯に取り組んでいる姿がとてもよく伝わってきました。

客席はステージをはさんで向かい合わせになっていて、わたしの席の正面には作・演の柳井さんが座られました。舞台に集中しながらも時折、気になってちらちらと柳井さんを伺うと、熱心にメモを取っていたり笑いながら楽しそうにお芝居をご覧になっていて、そういうのも含めて真摯ないい舞台でした。

水の音

水の音

公益社団法人日本劇団協議会

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2013/03/12 (火) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

切なくてほろ苦い
昔馴染みの男女、地元に残った幼なじみの所に個別に立ち寄る。
外見はすっかり中年だけど、顔を見あわせば子供や学生時代へ戻り、その当時のままの喋り方が出てしまう。
気持ちは若いと思っても、自分では分らないうちに大人の部類に入っていた3人。前半、男同士の会話、後半、男と女の会話になってたが、顔見知りが故の、本音と建前の思いの術を見せてくれた。流石でした。
登場人物達の世代じゃないけど、この年代になったら身につまされそう。

水床の仕掛けは、以前、他の舞台公演でも見たが、照明の加減で壁から天井まで水面が綺麗に映えて反射していた。
地味だけど誰でも似たような悩みを持っていると自覚し、切なくってほろ苦くてじんわりと思い返せるような舞台だった。
方言のイントネーションに違和感が出てくるのは仕方がない。
約90分。

ネタバレBOX

小須田さんが2枚目半、近江谷さんは剽軽、津田さん真面目女子で成人したって感じ。
店長の敦志、姉の死亡原因を感じたまま、そこからの心情を吐露する場面は、水が心の闇に浸食していくかの様で綺麗でもあり、怖くもあり。仕掛け方が面白かった。
来訪者(作・演出:中津留章仁)

来訪者(作・演出:中津留章仁)

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

少し無理っぽい
そろそろワンパターンも考え時、題材によってはケースバイケースで臨機応変に対応しなければいけないのではないかと思いました。

ネタバレBOX

韓国人に、武器の使い方も知らずに平和を語るなみたいなことを言われ、武器を持つと使いたくなってしまうと反論していた外交官が、尖閣に住み始めてからヤギを退治するために猟銃を使っているという話を聞いたとき、これは使いたくなるんだろうなと思いました。

それにしても、やわな中国大使でした。色々な事を想定していないのでしょうか。

そしていつもの第二部ですが、第一部の関係者のその後ということで作らざるを得ない面はあるのでしょうが、と言うかそんなこと誰が決めたんやって言いたいですが、日中戦争休戦後に全員が外務省を辞めて尖閣に住みますかぁってんです。今回は少し無理があったと言わざるを得ませんでした。

それに、第二部の山崎直樹さんは全くの別人として出ているとばかり思っていましたが、自殺した中国大使の腹違いの兄弟、具体的にはお父さんのお妾さんの子供で、顔も見たことがなかったのが、領有権を巡るいざこざで自殺したことを聞いてお国のためにと一肌脱いで尖閣に住むようになった漁師さんとの設定で、もう無理でしょう、笑いというよりも失笑ものでした。

俺の言霊を聞けというナレーションがありましたが、言霊という表現は嫌いです。言葉は言葉です。俺の言葉を聞けで十分です。
仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

味のある空間で
味のある不条理劇を楽しみました。

シロツメの咲く後に

シロツメの咲く後に

夏色プリズム

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

ミステリー‥?
役者さんは全て初見の方ばかり。その為か、演技力の差や台詞回しのぎこちなさが見え隠れしていたような←あくまで私見。
舞台と客席の境目をなくし、ずっと終らない劇中劇を見ていたような感じ。
で、なんでこのタイトルだったんだろう?

何人かの方が指摘されていたように、事件状況に腑におちない点が何ヶ所かあり、推理と物語にあまり入り込み事が出来ずに終ってしまった。
また、劇中客席から役者が登場するシーンがあるのなら、前もって通路使用するの一言を告げて欲しかった。突然後ろから大声出されたり、歩かれたりすると座席態勢を整え直すのに苦労するんですよ(苦笑)。

ネタバレBOX

銃の発砲音が聞かれたのに、それはあまり触れず進行したので、密室でどこから銃撃されたの!?と、謎解きあるのかとハラハラ予想していたら特になかったなw
視点は面白いけど、不明瞭な供述と行動も多々あったので最後までなんか腑におちず。
ひとりごとターミナル

ひとりごとターミナル

劇団フルタ丸

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/03/16 (土)公演終了

満足度★★★★★

ひとりごとは本音のコミュニケーション
コミュニケーション下手な6人の人生が絶妙に交差するターミナルを舞台に
人生をギュッと絞ったような台詞を言わせる。
こういう濃くて短いやつ、大好きだ。

ネタバレBOX

深夜のバスターミナルに居合わせた見ず知らずの5人。
それぞれ事情を抱えて、これからバスに乗り込もうとしている。
が、実は彼らの人生は微妙に交差していたのだった。

恋人を年上OLに盗られた女。
年下の男の子どもをひとりで産もうとしている妊婦。
事故を起こして以来バスに乗れなくなったバスの運転手。
バスの事故で姉を喪ってから医師を目指して医大へ進み、年上OLに転んだ男。
医大を5浪の末、合格したにもかかわらず医師ではなくマッサージ師になった男。
大学卒業後、履歴を詐称しながらバイトを転々として来た男。

このうち医大生を除く5人がバスターミナルで出合う。
舞台では、彼らの“事情”が再現されるが、
みんな相手が立ち去ってひとりになってから真実を語り始める。
つまり相手に直接伝えない、ひとりごとは唯一の本音なのだ。
その本音に対してこれまた本音のひとりごとで返す、
これは究極のコミュニケーションと言えるだろう。

相手と目を合わせず、明後日の方向を向いてしゃべるのは
劇中語られるように「責任が半分になる」ような“逃げ”のスタンスでありながら
明らかに“余計なお世話”的に他人と関わりを持とうとしている。
この”逃げながら積極的に関わる“姿勢が、とてもリアルに感じられる。

本編終了後に、“エピソード0”的な「おまけの公演」として、
一人芝居で事の発端を語るというのがあった。
これが、よくある“蛇足”ではなくて、本当に良かった。
一人ひとりの役者さんの力量がモロに出る緊張感あふれるひとり芝居だった。
5浪男を演じた清水洋介さん、毎年合格発表を見に行く男の変化がとても面白かった。
篠原友紀さん、年下男を合コンでゲットする様が活き活きして超リアル。
宮内勇輝さん、事故を起こした運転手の振れ幅の大きい演技が面白かった、熱演。

時代を切り取ったような設定の妙と、台詞の面白さが際立つ舞台だった。
照明による時間の切り替えもスピーディーで良かったと思う。
フルタジュンさん、これからもこのタイプ観せてください!
舞台 死神姫の再婚〜旦那様、お買い上げありがとうございます!

舞台 死神姫の再婚〜旦那様、お買い上げありがとうございます!

株式会社Decca

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

げんなり
華がなく、退屈でした。

ネタバレBOX

何もTシャツの販促、劇中に二回もやることないでしょ。

全てはアリシアの財産を手に入れようとする悪者たちの企てによるものでした。新興貴族のライセンは暴君だった父親を殺しはしましたが、民のことを考えてのことだったことが分かり、アリシアが貧困生活の中で肥料いらずという毒を持つ野草を食していたお陰で敵の毒針が効かず敵を倒すことができましたというあらすじを知ることができたのが唯一の収穫でした。
シロツメの咲く後に

シロツメの咲く後に

夏色プリズム

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

セーラー服
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

ネタバレBOX

とある舞台の入れ子舞台。
①始まり~演出・田中(川島康市)がストップかけるまで②田中刺殺~長谷部(近藤康弘)の自白と死んだ彼女?(北島莉恵)との会話まで③休憩~長谷部と死んだ彼女との会話~千秋(加藤玲子)のお疲れ様まで④終演の四構成でいいのかな。

舞台の練習中に田中が殺され、出入り口もふさがり携帯も通じずってサスペンス。その内共犯者・山本(高橋和博)もマスクを被った長谷部に絞殺され、和美を襲った白石を和美が刺殺し、犯人を追い詰めるという流れ自体は、スムーズで見やすかった。ここで、長谷部の彼女をひき逃げした新井(村松浩)への復讐が動機だったと分かる。

入れ子な構造を重ねて、死んだ彼女?と長谷部の演劇的シーンを1つ外の枠まで引き継ぐというのは面白いと思う。③の終わりの会話から長谷部が自殺でもしたのかなんなのかよくわからなかったけども、作中の死んだ彼女?とそれに似ている和美を重ねた混乱具合は良かった。

ただ、最後まで舞台でしたとする狙いはわからなかった。サスペンスの謎解きとかが雑なのはそういう作品の中の舞台なんですでいいけど。どーでもいいけど②の新井のクズっぷりが良かった。
「桜」

「桜」

613

しもきた空間リバティ(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
いろんな団体が見れて楽しかったです。
個性的でこうやって並べるとはっきり違いがわかるな、と思いました。

MCが楽しかった。
女の子が多い印象で、華やかで素敵。

音楽家のベートーベン

音楽家のベートーベン

ダックスープ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

訳すと青&空(☆にしなかったのは青☆組に気を遣ったのだろうか
良く考えれば東横線住民には王子よりよっぽど不便度が上がっていたアゴラに何となく向かい、
渋谷の人ごみでウロウロして当日拳の分際で10分遅刻したが(汗
何の苦も無く世界に入り込めた☆(途中から観てもOKなのがこういう舞台の良いところ(ストレートなストーリーもの(ファンタジーなど)も好きなんだけど、世界観を作り込んだ作品ほど、遅刻した瞬間に物語についていけないのが確定してしまい、折角大阪まで行ってもその瞬間に全ての苦労が水の泡になってしまったりするのは頂けないと思ったりする。その点、ナンセンスは遠征に強い☆

平成生まれには
「こんなん昭和の世界の出来事じゃないか!」
と言われそうだが
たまに仕事帰りに友路有(浅草の昭和な喫茶店。2階なので窓からアーケードの昭和な商店街がのぞけたりする)よったりして
浅草の町をぶらぶら歩きまわってからなってるハウスになんとなく向かっていくのが大好きな自分にはガッツリツボでした(そこまで昭和感は無かったかもしれんが

6のつく日に薄皮たい焼き たい夢のお店でどのたい焼きを何個買おうか迷う位のトキ☆メキはあったように思います(ちなみにスイーツ番長のイタリ餡はまだ食べられておりません(涙

ネタバレBOX

「これ絶対似合う!」と言ってスタバのコーヒーを持って向かってくるオバサンがいたら、
自分なら間違いなく調子に乗って
脇にはさんだり首の後ろに突っ込んだりして渋谷の雑踏を歩かずにはいられないだろうとふと思った(トチ狂ったことをいきなり書くが作品の話。こんなことを敢えて書くのは自分の大阪的な気質を強調するためである(東京から離れたことはないが(苦笑

ちなみに、自分も昨年、手に入れた無農薬の評判の梅を手に入れて
梅酒を作ったり(お袋に全て飲まれた♨
梅干を作ったりした経験があったので、
梅干のくだりは非常に興味深く聴けた(これも作品の話

だからと言って、自家製梅干を作ったことがある人がこれをわざわざ見に行ったら、
日本シャーロキアン協会の会長が以前ミルクホールのシャーロックものを観に行ったときのような清々しい肩すかし感を味わうことは必至であるため、
(会長は満足して帰ったが
おススメは出来ない。

やはりベートーベンを心から尊敬している人がわざわざ観に行ったら、
ひょっとしたら同様の結果を観るかもしれない。

自分は観て非常に感銘を受け大爆笑していたが、
正直、どういう人に向いているのかと聞かれてもサッパリわからない。

むしろ向いてない人が社会の中には大多数でないかと言う疑念を捨てきれない。

漠然とした喩で恐縮だけれど、
「ブルースカイ」が「ブルー&スカイ」になってるのを発見して、
「ブルー☆スカイ」だとカッコ良すぎるから(ジャンプで連載するならなんかカッコイイ必殺技が出てきそうだ
「ブルー@スカイ」「ブルースカイ♨」
あるいは「ブルーДスガイ」・・・いやいや「ブルー㌘スカィ」の方が良いんじゃないかと妄想するような類の暇人にはおススメなのではないかと思えるのだ♪(最後の方は露天風呂から、ほぼ「ブルーなスガイ氏(という名前の人)の口の形」と言う設定っぽくなってしまったあとどっか行ってしまったがω
フェアリーテイルアレゴリー

フェアリーテイルアレゴリー

なば缶

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

ラストが
全編を通じての少し刺のある笑い、楽しかったです。 終盤まではよかったのですが、最後の締め方が甘かったというか、今ひとつだったのが残念でした。

The ONE

The ONE

SOUND THEATRE

東京グローブ座(東京都)

2013/03/16 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

安定の沢城みゆき
沢城みゆきは可愛いなあ( ´ー`)

というのは単なる自分の趣味なので置いておいて「声優界、演劇界でもあれほど真面目で練習熱心な娘はいない」と太鼓判の沢城さんが選んだ朗読劇、という事である程度の確信は持っていたものの
・主役の藤岡さん知らなーい(沢城さん、平田さんは自分の中ではめっちゃ有名人)
・ひさびさの生伴奏付き朗読劇
という事もあり、、、

演奏が始まりそれにのせて藤岡さん、平田さん、沢城さんの3人朗読が始まったけど、序盤演奏が声を食ってしまっていた(音が大きくて声が聞き取りきれない)部分があり、「これがまさか最後まで続くのか!?(集中どころか舞台として成立しないΣ(゚Д゚」と不安がよぎったんですが、結局このような事態は冒頭と中盤のほんの数分の演奏盛り上がり部分だけで他はちゃんと演技に集中できるぐらいのほどよい演奏でした。

で、作品として
・朗読劇という事で声のプロフェッショナルの2人はもちろん主役の藤岡さんもかなりの演じよう、序盤でこの物語は泣き話ではないのだろうと思ってましたけど、終盤かなり泣き入りました(落とし方が非常に良い)
・東京グローブ座は立地はともかく施設としてかなり立派で音響・ライトなどの効果も良好、バンドが並んだりとスペースがない中簡単なセットに対してうまい照明効果などの使い方をしていて感心
・脚本的にもかなり良し(自分、不勉強の為日本史まったく詳しくないんですが、幕末から明治初期、新撰組の時代から倒幕、明治政府樹立後斎藤一が警察隊に入るあたりまで(るろうに剣心でもそうなってるけどこれって史実でしょうか?)を時代背景としたオリジナルストーリー)
・日本の話だからと日本の曲にこだわらず、場面に合わせていろいろな演奏がこれまたよし (カルメンとかでかかる曲ってなんだっけ?)
・1人剣術士の演舞よし(※最初はとまどったけど、後で「真意」とでもいうものが理解できた(というか自分が思い込んだだけかも知れませんが))
・好きな人にはたまらない演者さん達のアフタートークショー付き
という事で単なるBGM付き朗読劇ではなく、エンターテイメント朗読劇、といって良いレベルの出来かと思いました。

最初から終幕までめっちゃ演技、お話、演奏、演舞、すべてに集中できて
充実した時間を過ごせました。

「サウンドヒストリー」シリーズ、もう何作かやってるらしいけど、次回も絶対行きたいです。

ネタバレBOX

(ちょっと物語全部は書き切らないのとオチを言ってしまうとアレなので箇所箇所を)
明治政府樹立後、元新撰組三番隊隊長斎藤一(藤岡さん)はその名を隠し、
明治政府が設立した警察隊に入る。そこへ沖田総司の姉沖田みつ(沢城さん、創作?)と、それを呼び出したかつての坂本龍馬の腹心陸奥宗光(平田さん、実際の人物?)が現れる。

陸奥「北海道五稜郭に新撰組の亡霊が現れ明治政府の人間を斬りまくったあげく五稜郭を占拠してしまった。このままでは争いが広がりやっと終わったはずの血で血を洗う幕末へ逆戻りしてしまう。そもそも本物の新撰組かどうか素性を確かめる為に土方歳三などの顔を知る2人のどちらかに北海道五稜郭へ来て欲しい」との事。

沖田総司の最後を見とった姉みつは「死んだ沖田総司に再び会えるような気がする」とすぐにこれを了承、一方斎藤は・・・

という流れなんですが、演奏部分は序盤の声を食っちゃった部分を除いて「良好」という事で置いておくとして、まず舞台上部に刀を持った武士が現れ、演舞(1人だから殺陣ではない?)を披露、「こういう形でたびたび現れて明治時代以前の武士の時代の空気を出すのかな?」と思ったら以降いっこうに現れない(この時点でこの人の空気(というか演出意図)が読めない)。

で、斎藤はというと、妻と子をもうけて生活するも、新撰組で唯一生き残り(他は消息不明が何人か)、かつての敵であった明治政府側の犬として働く屈辱の暮らしの中酒浸りになり、思い出すのはかつての新撰組沖田総司(沢城さん2役)、土方歳三(平田さんニ役)、その他の仲間たち。
そしてそれらがイメージさせる「桜の亡霊」という言葉。

明治初期と新撰組時代を場面転換しながら物語が進むんですが、平田さん、沢城さんがそれぞれ2役をうまく演じ分けているのに対して、斎藤一の藤岡さんが明治初期と新撰組で同じキャラの為か、何か朴訥というかいまひとつ感情を出せていない感じが・・・

そうこうしながら陸奥、沖田みつ、斎藤の三者が船で北海道へ渡ろうという所で暗転し、拍手喝さい。「あれ?まさかこの中途半端な場面で終わり?」と一瞬先日観た舞台の恐怖が蘇りかけたけれど単なる途中休憩でした。

ここまでの場面で採点するなら、演技(この時点では2声優のみ評価)、演奏、舞台セット、武士の演舞は不明で「70点がいいとこかな?」、「今後実際どう展開していく?沖田総司、土方歳三などの亡霊が現れるオカルト的展開かな?」と想像しながら待ちます。




で、後半開幕直後、まず驚かされたのが、再び舞台上部に現れる武士、両横に竹が伸びてたので「・・・まさか?」と思ったら演舞の中でいきなり竹をどんどん斬っちゃいます!まさか真剣だとは思わなかったので、今まで単に演舞として観ていたものがいっきに「この武士ホンモノの刀振ってたのか!(((( ;゚д゚))))」という恐怖とともにいろいろ想像を引き立たせる舞台装置的存在になってしまいました。(血は出ずとも触れれば指が飛ぶ刃物をあんなにうまく扱っていた、うわー、まさに武士だー、と(実際剣術家などの人かと思ったら役者さんだった模様、すごいなあ))
後半になって五稜郭の新撰組?に近づくにつれ、この武士の場面も増えていきます(武士の日常の佇まいからなにから。もしかして近藤勇局長の立ち位置を演じてたのかな?)



ここでまず自分のこの舞台を見る目が変わって来ました。新撰組といえば人斬り集団、と言われつつ、舞台上では隊士達の平和な日常を多く演じていた為、喜劇的なイメージもあったのですが、この辺りからいっきに幕末の血で血を洗う日常の空気が演技にも現れ始めます。そして、沖田総司の結核がひどくなっていく様も・・・

このタイミングになって斎藤さん(藤岡さん)がだんだん当時の感情(沖田総司が調子を崩していく、それを心配する土方歳三、の2人に対しての気持ちの荒ぶりよう)を思い出したかのように演技に熱を込めてきます。
「あ、この人演技が下手(朴訥?)なんじゃなくて、政府の犬として自分の気持ちを殺した所、また新撰組入隊当初のクールで通っていた所から始まってだんだんと新撰組末期の悲しい場面の感情へ移っていく部分をずっと表現しようとしていたのか」と、いやはや演者さんをちゃんと観れていないなあ、と深く反省。


その後、北海道へ到着してすぐに猛吹雪に遭う場面と新撰組時代の桜舞い散る場面をイメージとして重ねてきたり、五稜郭を占拠していた新撰組の正体について配役の妙をうまく使ってきたり、また「桜の亡霊」といったフレーズもここでうまく繋げてきたり、「あ、こことこことこことこことここがみんなつながるんだ」とミステリほどではないにしても、うまく話を作ったものだなあ、と感心してしまいました。


その上で中盤ポロッと出した伏線をうまく回収する形で沖田総司(またそれを演じた沢城さん)ならそうするんだろうなあ、とこれまた涙をさそったりとほんとうまい形で話をまとめました。

※後半かなり端折りましたがほんとよく出来た脚本とそれを演じる役者さん、そしてそれに良く合う音楽と演舞、舞台セット・効果など、今まで朗読劇はそれなりに観てきましたが、ここまで突っ込む所なしのよい物語になっているのは驚きです(単に自分が歴史を知らないだけで周りの歴女さん達はツッコンでたのかも知れませんが・・・)


で、アフタートークの中で沢城さんが「今まで演劇では沢山練習してその中で色々な人とお食事したりする機会などがあったんですが、今回朗読劇という事で~」みたいな話をしていた所で、(演劇中テンションの高い役という事もあり、平田さんが4、5回噛んだ箇所以外かなり演技にも熱入ってたし十分練習されてたのかと思ってんですが、実は(個人練習はともかく)本人的には十分というほどの練習ができていなかった、と思っている?それにしてはよく演じてたなあ」とこれまた感心。(まあ本当は十分な練習をされている方がありがたいんですが)



そういう意味で声優さん+役者さんの演技の妙と音楽、そして演出の妙、脚本の妙を楽しませてもらえたいい朗読劇だったと思います。


これこそ「声優だからって舞台をバカにしていない!ちゃんとプロとして仕事してるんだ!」って言えるものだと思います。
あー、明日で千秋楽というのが早すぎる、ぜひもっと色々な人に見てもらえたらなあ、と思いました。
発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

やはり舞台は生がいい。
結論。
柿喰う客『発情ジュリアス・シーザー』は女性が女性(女優さん)に惚れる舞台でした。
七味さんのアントニーのちょい悪っぽいところとか、
シーザーの可愛らしさ・こどもっぽさとか、
ブルータスの漢気とか、
キャシウス、キャスカ、ルーシアス…あぁ、全員に惚れてしまう…!

Ust配信でも見ていたのですが、
やっぱり生で見ると迫力が違いますね。
耳を震わせる空気の振動が違う。
音の伝わりが違う。
その場にしか生まれない独特の雰囲気も、
すべてが観客の喜怒哀楽に刺激を与えてくれて。

…明日も行きたい…と思ってしまう自分がいます。

ネタバレBOX

ネタバレ、というわけでもないのですが、

本日は「ガールズ・ナイト」ということで、
普段はアフタートークがある時間を使って
歌と踊りのスペシャル・イベントがありました。

慣れているヒトは知っていたのか、
ルミカを持参してきている方もいらっしゃいました。

歌は、ウェディング・ペルやら、三年目の浮気やら、
プレゼント(ジッタリンジン)やらと、
とっても懐かしい曲が満載で私的にはとっても幸せでした。

ラストは中島みゆきの「わかれうた」。
七味さんともう一人のかたとで、
舞台の上で寝っ転がったまま
♪道に倒れて誰かの名を~♪
とはじまったのには、びっくりというか、なんというか。

あぁ。
楽しかった。
「桜」

「桜」

613

しもきた空間リバティ(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★


それぞれバラバラの作風で楽しかったです。
2時間はいささか長いかなと思いましたが、MCやお笑いが間に入るので割と退屈せずに見れました。
個人的には最後の2団体が好き。

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