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星屑の町

星屑の町

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

ご来場ありがとうございました!
ご来場ありがとうございました!

「星屑の町 南国旅情編」無事に千穐楽を迎えることができました。

大変狭い劇場のため、窮屈な思いをされたことと思います。
ご協力、そしてたくさんの応援、本当にありがとうございました!

今後もだるま座は皆様に喜んでいただける作品作りに精進してまいります。
何卒応援よろしくお願いいたします。

Love Wars

Love Wars

激情コミュニティ

シアターブラッツ(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

ギャハハ
本当に WARSが勃発しました。

構成も斬新で素敵でした。

ネタバレBOX

振られた男の気持ちも考えず、塩をなすりつけるような言動をするあんなKYな彼氏がいたら、彼女の立場だったらホントに嫌になります。

彼の仕事に対する姿勢もそうで、頼まれた資料を自分から持って行かない、頼まれた仕事の最小限のことしかせずプラスアルファができない…、空気が読めないとは正に他人への配慮に欠けていることですね。

そして戦闘マニアの介在によって恋人同士に戦闘が勃発、さらには、振られた男と新しい方の男、媚びる女とそれを暴露する女等々、いがみ合う人間同士にも戦闘が始まって職場は戦場と化しました。

二人に「その先」はありませんでした。別れて当然です。

戦闘シーンも含めて、具体的な事案に則したようなダンスパフォーマンスが楽しくて素敵でした。職場の面々がマイクに向かって本音を話すシーンも斬新でした。
『川崎ガリバー』

『川崎ガリバー』

WBB

青山円形劇場(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった。
お話も面白くて、殺陣がかっこよくて、楽しい舞台でした。

ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

ウェルカムホーム
いや~若い才能の缶詰のようでした。もう一度見に行きたいです

平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

「走りながら眠れ」
演劇展3本目はアナキスト大杉栄と伊藤野枝の最期の数カ月を淡々と描いた作品。
静かな会話によってつづられる一見平凡な日常が
この直後に撲殺されるというあまりにも劇的な二人の運命を強烈に照らし出す。

ネタバレBOX

ファーブル昆虫記を翻訳したり、フランスへ行ってきたりと
まるでお洒落なインテリ夫婦のようだが
台詞にもあるように、栄は女に刺され、
野枝は三角どころか四角関係に勝利し、
二人は常に監視されながら生活している。
ウイットに富んだ会話から、それらの現実を
軽々と乗り越えて来たように見えるが
まさに“走りながら眠る”ような人生だったはず。

大杉栄を演じた古屋隆太さんは写真の栄に面影が似ていて
洗練された、尖ったアナキストにぴったりだと思う。
伊藤野枝役の能島瑞穂さん、お腹の大きい野枝の肝の座った感じが良い。
おおらかで、向上心にあふれ、好奇心旺盛。
冒頭、フランスから強制送還されて帰宅した栄を
お腹の大きい野枝が無言で迎えるシーン、
言葉はないが、その視線に“崖っぷちの同志”としての切なさがあった。
普通の暮らしが出来ない二人の、
寄り添わずにいられない絆を感じさせて秀逸。

まもなく起こる関東大震災を予言するかのような栄の台詞があったが
この後二人はそのどさくさの中、凶暴な力によって撲殺され
井戸に放り込まれるのである。

アナキストたちの思想を支える日常生活が意外にポジティブシンキングで、
それだけに壮絶な最期を遂げることが分かって観ている私たちには
非常に痛ましく、時代の失敗を恨めしく思わずにいられない。
今また、似たような匂いが立ち込めたりしなければ良いなと思う。
ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

アメリカナイズされてはいるがおもろい
 藤田家は大家族、子供10人、父、母、祖母を加えて13人家族なのだ。13年前、この一家は、TV番組の取材を受けた。ディレクターは、敏腕な松村。(追記4.24)シナリオもしっかりしており、力のある劇団と見た。

ネタバレBOX

 だが、彼が、この番組を受け継いだ頃には、やらせが定着しており、而も、藤田家の母親は、自らやらせを頼んでもきていた。松村の前任者は視聴率を下げており、松村は視聴率アップの為、嘱望されての配属であったから、視聴率回復の為にはエッジの立つようなシャープな構成と画面にするしかなかった。それもあって、松村は母の提案に乗ったのである。視聴率は上がり、番組は活気を取り戻したが、やらせ疑惑で頓挫。松村はしょぼいグルメ番組に左遷され仕事をやる気も無くしていた。ところでこの番組には、矢張り、誤解からスキャンダル騒ぎになって左遷されて来た市川と、市川にホノ字の郁美が部下としてついている。
 一方、藤田家では、その後、やらせ疑惑の件が出演した家族に重くのしかかっていた。学校で苛めに遭う。馬鹿にされる等々で、学校に行けなくなる子すら出る始末であった。而も、父は早く亡くなって金銭的にも追い詰められていた。番組放送から13年が経って、TV局、藤田家双方にとって、新たにその後の藤田家を撮ってみよう、出演しようとの機運が高まる。そこで、今回は、フェイクドキュメンタリーというコンセプトで撮影する運びとなった。フェイクだから、本当で無くとも言い訳が立つ。松村も藤田家の大黒柱、二男の充も各々、内々の計画を練っている。アットホームなバラエティー番組仕立てで出発したはずの番組だったが、そこは、フェイクドキュメンタリーという逃げがうってある。つまり、何をやっても許される、という次第だ。充は、このコンセプトを利用して、初回の撮影で受けた傷への意趣返しを狙ったのである。各々が、自分の言いたいことを言う。が、充のコンセプトだ。このコンセプトに沿って、家族一人一人が全員、自分の言いたいことを述べる。結果、本音から見えて来たことは、この国に住む我々観客にも無縁で無いどころか、抱え込んでいる問題そのものを提起してくる。
 而も、この撮影時に充を訪ねて刑事がやってくる。参考人として事情を訊きたい、と任意出頭を求めてきたのである。容疑は偽装倒産と背任横領であった。充は、刑事に従うが、容疑の件については、黙秘していた。彼は、完全に白だったにも拘わらず。その理由とは、こうだ。充は、藤田家の在り様が嫌で、独立した。いわば独立して、会社を持つことは、彼にとって新たな家族を作ることであった。自分が白であることは、彼自身よく分かっていたのだが、新しくできた家族でもある。それを悪しざまに言ったり、告発することを潔しとしなかったのである。
3軒茶屋婦人会5 ブライダル

3軒茶屋婦人会5 ブライダル

G2プロデュース

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/05/02 (木)公演終了

満足度★★★★

初日ソワレ観劇
仕事、本音、建前、恋愛、結婚、幸福、不幸、嫉妬、皮肉、友情‥etc
誰にでも通じるこの話、女優さんが演じると、一歩間違えると返って生々しくて殺伐としてくる話だが、達者な男性3人が演じる事により、中身がマイルドになりつつ、だけどリアリティで満たされる。
不思議、だけど滑稽で素晴らしい人間ドラマな舞台だった。

篠井さん/陽子の所作から言葉使い、スタイルの綺麗さ。
深沢さん/香織の正統派女子のシアワセ感満喫してる表情のかわいい事。
大谷さん/真由美の恋心吐露の場面が切ない。
隅々まで女性視点で包まれた面白い舞台だった。

ネタバレBOX

高校の同級生、同窓会で再会し現在39歳。
陽子はブライダルコーディネーターで順調満帆だったが、一時期より経営は困難になっている。真由美の紹介で香織の結婚式の世話を受ける事になるが、香織の結婚相手はかつて付き合っていた男だった。

全員女性らしい役割なんだけど、一番、女の感情が見えたのは香織への思慕が見えた真由美かな。
陽子と真由美の2人の場面は複雑になりつつも、聞き入ってしまう。

香織、ウェディング姿が可愛いし、良くお似合いだったが、柳原加奈子嬢に見えてしまった。
「女の幸せは結婚と子供」と言い切る辺りが、もう完全に可愛い女子で苦笑いしそうになった。
女性には色々発見が得られそうな舞台だった。
自分も頑張って生きますw
平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

銀河鉄道の夜
自分は悪くないと思った。

以前、神戸の高架下のライブハウスで鹿殺しが銀河鉄道の夜の舞台をやっていたのを見たときとはちょうど真逆の感覚かな?(笑

オール女性キャストということを念頭に置きながら舞台をみていくと、
ひとつひとつ完璧に表情の流れが組みあがりながらも、
きっちりと抑えた中に納まった美しさが際立ってくるようにも思う。

足穂チックな危うさの残る真っ直ぐな少年の美しさが読み取れると思う。

やはりある年齢をこえると、
女性の方が少年に対する観察眼が鋭いためか、
男優よりも女優の方がさまざまな少年を描写するには適しているようだ。

それを上回るとすれば、
少年の心をいまだ持ち続けている
高円寺あたりのモヒカンや金髪のパンク氏あたりくらいか・・?
まぁそれは趣向が180°変わるからさておき。

オール女性キャストということで、
主題が幸せや優しさや愛ではないかと想像できた。

自分は想像する。

お金持ちのカンパネルラは貧乏で父親が音信不通で母親が病気のジョバンニより幸せだったのか?

ネタバレBOX

病気の母親は、お金は無いかもしれないけれど、
ジョバン二が持ち帰る食べかけのビスケットを渡されたときの幸せはお金では買えないものだと思う。

カンパネルラはお金持ちだけれど、
貧乏なジョバンニのように母親を喜ばせることができない。

自分が誰かの役に立てば、お母さんは喜んでくれるだろうか?と言って友達を助けるために川に飛び込んで死んだ彼のことを、父親はただ寂しく悲しく見送るばかり。

子供のために鉄道模型を買ってあげることはできたけれど、
優しい彼に、ジョバンニのように母親を喜ばせる手段を与えることは出来なかったことを悔やんでいたのではないんだろうか?

子供に何を与えるのが幸せなのか?

お金より言葉を、生きている実感を、喜びを人にあげる幸せを。

天の川の星々は、ただお母さんを喜ばせたくて
河に飛び込んで死んでしまったカンパネルラのような、
哀しくて美しい魂でできているんだ。

・・そういえば、お袋がいつもきれいな緑に囲まれたらいいと
特に父親が死んでからは家の木をヒマを見てはよく切ったりしているんだけど、
たいしてうまく切れたわけでもないのに(苦笑
そのたびにお袋がちょっとだけ元気になったりしてる気がするのは
そういうことなのかも知らん(聞いたことないからよく分からんが(笑

この銀河鉄道の夜は、
一見子供向けかもしれないが
内容は完全に子供の心を忘れてしまった大人のためにある。
アリスインデッドリースクール オルタナティブ

アリスインデッドリースクール オルタナティブ

アリスインプロジェクト

六行会ホール(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

想いはズシッと伝わって来た
起こってる事象を直接表現してないので、役者の台詞、動き、雰囲気で感じさせる必要がある難しい舞台なのだが、世界観や心情(平和だった日常から急に選択・決意を迫られる)についてはズシッと伝わって来ました。ただ、終盤の物語展開について、それまでシンプルだった展開を複雑(いろんな解釈が出来る)にしてしまったのは、ちょっと、おや?ん?と感じたかな。

TOKUGAWA15

TOKUGAWA15

タンバリンステージ

ザ・ポケット(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなかには面白かった
歴史に特に詳しくなくとも楽しめる内容だったと感じました。ただ、徳川将軍の各将軍が歴史的に言われている性格・評判等を知ってるとそれぞれのキャラも含めより楽しめたかも。
椎名さんもなかなかにキャラの特徴(含む年齢)をだせていてよかったが、平山空さんの演じるキャラの衝撃度はそれ以上でした(笑)

なかなかには面白かったです。

『プレ・ママ』

『プレ・ママ』

劇屋いっぷく堂

劇場MOMO(東京都)

2013/03/19 (火) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

少し物足りないか
舞台設定が舞台設定なんで、それ程予想外の展開ではなかったが、それぞれのキャラにきっちり物語が描かれててよかった。もう少しコメディ色を強めてもよかった気もするが、面白かったです。

マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

痛い
 とてもいたい。なぜ彼は僕の心の中をこんなに知っているのか。

 この感覚どこかで……と思ったら、

ネタバレBOX

 太宰治だった。

 まさに現代の太宰治。平成の人間失格。名前も大庭だったし。

 非現実なまでに生々しい。バンギャの清楚系ビッチな感じとか。いるよね。


 ただ、主人公の幼さという点においては、太宰より容赦ない。残酷なレベル。僕はもう少し反省があったほうが好みです。好みの問題ですが。


 僕は女にもてなくて本当によかったと思います。はい。
ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★


保坂萌×ヒザイミズキ

面白い。

ネタバレBOX

保坂が小学校~高校まで友人だったアクセルと、ヒザイが大学~30歳まで友人だったケミカルが死んだその通夜の会話劇。
クラスの人気者だったアクセル、偏屈なケミカルって逆の印象をうける死んだ「友達」。過去を話す二人が妙に楽しそう。そしてリアリティがある。エロイ仕事を隠すとことか。突っ込みのノリとか。

終盤、「友達」が保坂に乗り移り、死因とか10年周期の躁うつ病とか付き合ってた男はいとこだったとか、秘密が明らかになる。ここらへん秘めたままでもよかったかなと感じたけども。舞台自体は面白かった。演技もよかった。笑えるとこも多かったし。
マニュエル・ルグリの新しき世界III  Bプロ

マニュエル・ルグリの新しき世界III Bプロ

公益財団法人日本舞台芸術振興会

ゆうぽうとホール(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

現代中心
作品としては「クリアチュア」が一番気に入った。秋山珠子というダンサーは初見だが、コンテンポラリーの表現が素晴らしく、今回の収穫。「ノット・ウィズアウト・マイ・ヘッド」ではアッツォーニがさすがの踊りで、公演終盤にてやっと会場がわいた。おそらく今回がファイナルの肝心なルグリの出番が2作品のみでものたりない。プログラム構成としてはほとんどコンテンポラリーで、この出演者でこの作品だからこその均衡が保たれて、開演前の予想よりもずっとよい公演となった。

ONEMAN 2

ONEMAN 2

コロンびアーナ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いました~
18金なりの話は満載でしたがしかし、
笑ってしまうので、
ああ~そういうこともあるよねという理解でさらりと受け入れちゃいました。
このギリギリ感もたまりません。
みなさん、歌唱力抜群で素晴らしいです。
それだけでも楽しめました。

お芝居を観ているという概念がなかったです。
かなり現実から遠い部分もありながら、目の前で起きている臨場感にまんまと引き込まれて何度ビビったことでしょう。

展開が速く、起きるハプニングも思いがけな過ぎてとんでもないのですが、
トロい自分はついていけないかというとそんな事なくて、
無理なくちゃんと一緒に進んでいるんですよ。
いつものテンション以上に行動を起しているみたいな感覚で
終わった時にはひと運動した後のような気持ちよさを感じました~。

他の作品も楽しいに違いないと思いました。

ネタバレBOX

登場人物おひとりづつ、みなさんが強烈でした。
地味な存在がいませんね。
最後まで悪役がわからなくて、それぞれに理由があって大変な事になっちゃう。

ダンボールでできた追跡シーンにも大うけでした。
あえてダンボール!?
いや、お金をかける必要が無いですね。ヘリに対抗してカラス!?
その鳴き声にも哀愁感じて大うけしていました。

人間臭い死神も可愛かったです。お面がお馴染みでしたけど、
それがまた笑えました。
こういう事で死にたくないなあ~気をつけようっ。て思いました。
思い切り自分にはありえない他人事な出来事ですけど。
でも、今際の際に歌うっていいかも!!
美しいじゃないですか。上手ければですけど。
腹刺されて本腰入れた歌唱力で歌えるかって真似できませんが^^

20日に観劇して感激した夜は夢に案の定
緑のお姉さんが出て木ました。いっしょにラーメン食べました。
ありがとうございます。
余韻も強力で楽しい作品でありました。
あのひとと

あのひとと

かえるP

北品川フリースペース楽間(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

晴れれば
夜間であいにくの雨。晴天の日中にこそ面白さが発揮されると思われるので残念。山下彩子はダンサーとして強い印象を受けていたが、人に振付けると面白いのが今回の発見。誘導灯はもともとあの図柄だったか?NNNネタか?

おのれナポレオン

おのれナポレオン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★

芯が通っていない感じ・・・
説明文より

その存在のあまりの大きさゆえに、
その人間性のあまりの幼さゆえに、
あがめられ、
畏れられ、
愛され、
憎まれた男、ナポレオン。

んーっ・・・・・・

「歪められた」ってのを付け加える舞台でした。


面白いんですが、結局「三谷史劇」の枠を出ない作品。

ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

十八番
上演時間110分。さすが家族ものをやらせると絶品。

大きなトランクの中の箱

大きなトランクの中の箱

庭劇団ペニノ

森下スタジオBスタジオ(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

強烈な悪夢的世界観
凝ったディテールの美術を用いて受験生の性的オブセッションを奇妙且つ滑稽に描いた作品で、強烈な表現に圧倒されました。

父親を恐れつつ尊敬する感情がペニスに対してのオブセッションとなり、悪夢の様なイメージが展開していく物語で、ユーモアのあるシュールな変態性が際立っていました。
アトリエはこぶねで上演された3作品を1つに再構成したとのことで、3つのパートに分かれているのはなんとなく分かりましたが、様々なモチーフに関係性を持たせていて、継ぎ接ぎ感を感じさせませんでした。
女性との関係を想像させる、いわゆる「エロい」表現が皆無で、男性器にまつわるものばかりだったのが主人公の閉じた世界を象徴していてが印象的でした。

小物からセットまで、まるで美術作品の様な作り込みがされていて、素晴らしかったです。回り舞台には見えない作りになっていて、中盤で明るい中で舞台が回されるまでは、どのような仕組みになっているのかが分からず、まるで魔法のようでした。

舞台のBGMとして頻繁に用いられるクラシックの有名曲が、ただ情緒を演出するためだけに使われているのではなく、作品の構造や美術と関連していて、強い説得力がありました。
セットにスピーカーが組み込まれているので、音を出しながら舞台が回転すると独特の音響効果があり不思議な感覚が強調されていました。

マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

土日の雨で水を含んで落ちた庭の紅い躑躅を拾いながら思ったこと
これは中高生に観て欲しいと思った。

以前に大阪のどっかで
別にカッコ良いと言うほどでもない中途半端な音を鳴らす
それほどカッコ良いとも思えないバンドに
知り合いの女の子たちがキャーキャー言ってる端の方で
別の女の子たちがこの世の地獄みたいな顔をして恨めしそうに眺めていたのを見たときのことを思い出した(苦笑

自分はそのとき、
「この人たちの音に別に良さはないし、
カッコ良いわけでもないと思うよ」
とは彼女たちに言わなかった(逆に「良んじゃない」くらいは言ってたかも。他に言いようがないし、友達感覚なら(苦笑

ただ、その子たちもその男たちのことなのか別の何かなのか
あとでその周りでみてた子たちのような顔をしだして、
「そーなのかな?」
と、ぼんやり思ったことを覚えている(なんとなくだけど

・・まぁ、人生こんなもんだ(苦笑

でも、それを冷静に描くのはなかなか難しい。

同じようなことを繰り返す若い女の子は多いけど、
自分は
「後悔しないで前向きに進めば別に致命的ではないし良い経験になると思う」
と内心思うけど、
それを実際口に出して女の子たちに言うほど状況に詳しくもないし、
逆に死ぬほど辛い言葉かもしれないと思うので
敢えて口に出しては言わない。

死んで灰になったりするよりは生きて血の廻った体でいる方が
余程良いと強く思うのだけれど、
そうでない子も結構いるようだ(苦笑

土日の雨で水をふくんで地べたに落ちた真っ赤に色づいた躑躅を拾いながらそんなことをふと思った。

・・まぁ、それがメインテーマかはよくわからんが。

ネタバレBOX

開演後1時間半は死ぬかと思った(苦笑

どこにでもありそうな展開は退屈でもう終わったとさえ思った。

ただ、最後の30分ほどの怒涛の展開もまた予想外だった。

薄っぺらにも見えた物語がシーソーゲームのように視点が五転六転していく(最終的に何回転がったのかもよく分からない(苦笑

前半部では、主人公を振ったまりや(30歳・女性)の方が、主人公(22歳・男性)の子供っぽさに飽きれることが分かりやすく描かれる。

ところが、フラれた挙句女性の旦那を怪我させてしまい、事件になって事務所(河西裕介事務所と思われる)を首になってバンド活動を休止した主人公のもとに、やっぱりベースにフラれたバンギャ?のちょいフシギ系?の女の子がやってきて、二人が好きなマスコットキャラクターの「しろたん」(30歳のまりやは子供っぽさの象徴として斬って捨てた)をきっかけにしてくっつくところから、
「ひょっとして真っ直ぐな主人公の方がまっとうなのでわ?」
という気に、ちょっとだけなってくる。

ところが、その主人公と彼女がくっつくと、その彼女を昔振ったハズのベースの様子がちょとおかしい。

やがてベースが死んだこと(自殺?)をきっかけに主人公に彼女が別れを切り出してくる。

実は、彼女はベースが死ぬ直前に彼と浮気をしていたようだ。


「あの素晴しい愛をもう一度」 を安っぽく歌ってベースは死んだんではないかと想像してみた(ナオト・インティライミのようにとは言わないが(汗
「死んだ人が実際の裏主人公である」という国分寺の法則(自分が勝手に読み取った
に従えば、河西氏の分身はこの舞台ではベースではないかと想像してみたりした。

彼女が別れを告げて出ようとすると
主人公は泣きわめいて縋りながら
「なんで自分の好きな人たちは自分から離れていくの?」
と言うと、彼女は
「みんな主人公のことが好きだから離れるの」
と言って部屋を出る。

これはいろいろ読み取れそうだけど、
「真っ直ぐなままの主人公を見ていると真っ直ぐになれない自分の醜さ?を常に見つめなければいけないからそばにいるのが耐えられない」
だと、自分は勝手に解釈してみた
(これはおフランスの作家ロジェ・グルニエの得意技である。こういうのをたくさん読むと、実際にこういう場面に遭遇しても何とも思わなくなるかもしれない(保証はしない

ここからの主人公の行動が意外だった。

主人公は部屋を出ると血まみれにになって戻ってきた。

自分は、ここまで片親で甘やかされてきたために(自分は母親には甘やかされた記憶が無いのでよく分からないが
マスコットキャラクターのようにしてしか女性を愛せない主人公の様子が読み取れたので、
てっきり育て方を間違えたと言って逆恨みして母親を殺してきたのではないかと思ってしまった。

ところが、母親が後に出てきて(ここで殺されたのがさっきの彼女だったと分かる。ここでの時間差での描き方がとても上手い
主人公は悪くないと言って彼を庇い(この描写からすると、父親は相当立派であったが甘やかされた主人公はただのクズということになる
主人公は母親とキスする(描写がリアルなため気持ち悪さも倍増する(苦笑

一方では、元カノのまりやが人付き合いの良さそうな関西弁の旦那と
妊娠の喜びを分かち合っている。

ここで幕が下りてstarrringが上映され、
なんか後味の悪いラストだったな、
河西裕介事務所とかthanksのとこに書いてあるけど、
バンドを首にしたのってここ?

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舞台美術の作り方もうまく、舞台美術の上の方が完全になくなっていて、
セットの向こう側が見える。
最初から「この物語は虚構の世界です」と宣言しているようなものだ。
そのなかで物語の設定をさりげなく
starringの上映のなかに持ち込んで遊ぶあたり(ホントに河西裕介事務所があったらスミマセン)どこまで本気か遊びか分からず面白い(笑
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だとすると物語でバンドをハブるかもしれないと言われていた
悪の?事務所の所長って河西氏かね?
とか思っていると、
最初のシーンに戻って、え、まさかの夢オチ?

でも全然安易な感じはなく、
良く考えればラストの非現実的なまでの怒涛の展開を考えれば、
夢オチにした方が教訓としては呑み込みやすい。

描写としては、夢オチ後のつなぎは初出時の流れとさほど変わらないが、
夢の教訓を生かして、
女性をマスコットキャラクターのようにしてしか愛せないただのマザコンとして終わるのか、
これから自分から離れないようにしっかりと心をつなぎとめられるのかは
彼の心次第であると自分は思ってみたりした。

ちなみに、またしても知り合いの大阪ガールの例で悪いけど、
最初に書いたのとは別の知り合いの「女子in Osaka」
に、お袋と社交ダンスに通ってるって言ったら自分がマザコンだと思われていたのか(苦笑
「マザコンの男は女の子に嫌われるで」
とかおばちゃんぽく自分が言われた時のこと(つい先日)を思い出してみたりした。

「・・マザコンとかじゃないと思うんだけどな。女の子に負担を掛けないように料理を勉強しろと言うし(あんましできない)、一緒にやってる社交ダンスも、女性のことを考えた動きを身につけるようにとの指示で、厳しいんだよ。でもやってみて良かった。世の中勉強になることばかりだ。・・今のところ嫁探しにはまったく生かせてないけど(苦笑」
とかなんとか言ったっけな。

別にウチのお袋は優しくはないが(津波になったら自分を見捨てて逃げろとは言うが
自分は甘やかされて育ったとしても
マスコットキャラクターのように女の子を愛したいとも思わないし
そういう風に愛されたいと思う女の子に興味もないんで(ただ今のところその女の子の区別がつかないかも(苦笑
逆に最終的に気持ち悪い結末になりかけたけど
この物語のラストの夢オチの健全さにこそ救いはあると強く思ったりした(笑

作品としては夢オチにしない方が評価が高いかもしれないが、
フリッツ・ラングの「飾り窓の女」のように、
観客を気持ちよく帰らせながら教訓めいた感触を持ち帰らせることも重要だと思う。

Smells Like Teen Spiritのように、
「灯りを消せば、危険は減る」?
- With the Lights out,it's less dangerous -

それは気のせいで、夢の教訓を現実に生かせなければ、
人生の先もまた無いんだぜっ。

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