
中之島春の文化祭2013
ABCホールプロデュース公演
ABCホール (大阪府)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
GWの濃~い充実した観劇3日間!
◆5月4日(土・休)
☆石原正一ショー ☆カブレラ☆劇団衛星
☆いいむろなおき ☆変ホ長調 ☆TEAM54PRODUCE
☆ABCアナウンス部です。 ☆ミジンコターボ
☆ステージタイガー ☆伊藤えん魔 ☆ピースピット
ステージタイガーが文化祭初参戦!
ピースピットも復活参戦!
ミジンコターボなどお目当ての劇団が多くあったので観劇♪
石原正一ショーは豪華女優陣の弾けたオープニング!
ミジンコターボはポップなコメディ!ステージタイガーの熱い作品!
中でもトリを飾ったピースピットはディープな世界観!
Ustreamで末満さんの二人死ぬのでトリでいいのかなぁの
ネタバレ発言したのもあって覚悟はできていたのですが
それでもかなりインパクトのある作品!
初見の方にはピースピットを印象づたかも⁈
他にはカブレラのコントは松竹芸能の若手の注目株だけあって面白かった!
初めて観たコンビだったのですがウミガメのシュールさがいいですね♪
◆5月5日(日・祝)
☆笑の内閣 ☆ブルーシャトル ☆劇団ヴィジュアル系バンド
☆関西カモフラージュドパーティ ☆いいむろなおき ☆アルミカン
☆売込隊バンガーGrammy ☆Micro To Macro
☆かのうとおっさん ☆劇団ガバメンツ ☆ムーンビームマシン
バラエティに富んだ一日でした♪
結構、お笑い系の劇団が多かったので劇場も笑いに包まれて居ました!
劇団ヴィジュアル系バンドはあまり観ないテイストの笑い♪
アルミカンは松竹芸能の女性コンビで若いのにいい味を出して笑いを誘っていました♪
売込隊バンガーGrammyも昨年に続いての裏ネタ的なコント!
毎月の様に見ている様なかのうとおっさんは相変わらずの脱力系の笑い♪
笑いの中でのMicro To Macroの音楽をミックスした温かい作品と
ムービームマシンのファンタジックな世界観のあるお芝居は印象的!
◆5月6日(月・祝)
☆スイス銀行 ☆かのうとおっさん ☆関西カモフラージュドパーティ
☆雷ジャクソン ☆パロディフライパフォーマンス+ ☆オイスターズ
☆N-Trance Fish ☆MousePiece-ree ☆林英世
☆ピースピット ☆スクエア
もう~~何と言ってもオイスターズ!
京都で観た本編を短くまとめたのですが
上手く凝縮してたので本編と変わらないぐらい面白かった!
名古屋から参戦して大きな爪痕残してくれました♪
観た人も正直なモノで物販のDVD完売!
ツイートでもかなり評判も良かったので嬉しい限り~(^^)
私も3日間、観た作品の中では一番印象的でした♪
また来年も出演して欲しい!
この文化祭にオイスターズを推薦して頂いた横山拓也さんに感謝!
そして、7月の伊丹AI・HALLでの公演が益々、愉しみです!
ゴールデンウィークはこの中之島 春の文化で3日間で計33作品!
濃~い充実した観劇生活になりました!
演者の皆さん&スタッフの皆さん愉しい時間をありがとうございました♪

チェンジング☆ホテル
アリスインプロジェクト
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/05/01 (水) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
華やかな舞台
チケットプレゼントにて観劇。
演技以外にも歌にダンスにアドリブにと複数回観ても楽しめる内容で、
結局リピート観劇しました。
そんなに広い劇場では無いKASSAIのステージの上で総勢20名近い女性陣が所狭しと作品を演じる姿はとても華やか。
可愛らしさ溢れるアリスインプロジェクトと、笑いのツボを心得たはちみつシアターとのコラボは本当にうまくはまっていたと思います。

おるがん選集 3
風琴工房
くらしのアトリエ ひらや(東京都)
2013/04/27 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★
ぴんとこない
男だから?あまりぴんとこない。川上・鷺沢原作・ろば演出ってことで観劇前から危惧してたことではあるけれど・・。もっとも気になっていた5年ぶりらしい役者の演技がことのほか良かった(たぶん今回のゆきこ役にはまったのだろう)のとまちこ演じた役者がほぼ完璧だったのにセリフにあるとおり長い時間背中を見せてくれたのに背中が痩せて見えなかった(決して太いわけじゃなく・・)のが残念。

放課後グリム
花まる学習会王子小劇場
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/07/24 (日) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

SHOOTING PAIN
コロブチカ
横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)
2013/05/04 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★
次回は東京でやってね
結構空席あったけど東京だったら満席だったのでは?精神病院は芝居にとって恰好の舞台と思えるのは、年に1度は類似の芝居を観ている気がするからで、ゆえに内容的には新鮮味はない。だとしても単純におもしろいのだから笑える。どちらかと言えば芝居に不向きと思える会場を自分達に都合よく劇場化したことも称賛したい。小山田はこの芝居にとってキーパーソン(その出自の仕掛けは巧妙。)だったが、工藤はこの芝居を観劇した私のキーパーソン(つぼ)だった。ブラボー!

過大な評価癖
多少婦人
OFF OFFシアター(東京都)
2013/04/10 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった
タイトルとは違う方向になるのかと思いきや、終わってみればそういう評価の物語なのねとなる。
一部のキャラ、ある繋がりがあるが、それをあえて強めに見せない、頼らない物語の見せ方は悪くない。
また、あるキャラのある癖?は笑った。なかなかに面白かったです。

ブラック・サバンナ
世田谷シルク
アトリエ春風舎(東京都)
2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了
満足度★★★
物語はよくわからんかった
うん、物語はよくわからんかった(笑)。
物語はよくはわらんかったが、役者の全体通しての動き、舞台セット(小道具?)に照明が交じり合った見せ方は綺麗であり、よかった。面白かったです。

うそつき
踊れ場
RAFT(東京都)
2013/04/03 (水) ~ 2013/04/08 (月)公演終了
満足度★★★★
動脈ver.観劇
外国的な設定にすると世界観に入り込めなかったりするのだが、今回に関してはそれはなかったかな。観客の巻き込みがうまく作用して、会話に引き込まれた。
また、途中でたまに挿入されるダンスもいいアクセントになってた。面白かったです。

さよなら日本-瞑想のまま眠りたい-
範宙遊泳
STスポット(神奈川県)
2013/05/04 (土) ~ 2013/05/15 (水)公演終了
満足度★★★★
映像と身体と音声
上演時間90分。映像と身体のコラボで表現。ダンサーでもある役者がそろったことで芯の通った身体表現となっていた。核心に迫りすぎない作品で、今後何かの拍子にああこのことか、と思い出しそう。

斜い人 (はすいひと)
ナイスコンプレックス
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了
満足度★★★★
色んな視点
ナイコンの見やすさといったら
やはり色んな視点を描いているところにあります。
今回のテーマは特に社会的にも賛否両論だと思うので
上手く色んな視点から情報が入ってきたように感じました。
私には、不条理世界が難しいところもありましたが、
社会の動きや、自分の行動、ニュースにも、もっともっと関心を持っていきたいと思いました。
ありがとうございました。
次回も期待しています。

踏切があがるとき
神奈川県演劇連盟
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
いつもの「国家」犯罪
鉄道の効果音がくぐもったような部分を含めて再現されていて驚かされる。シナリオが実に良い。国鉄が民営化される前後のことを描いた作品だが、この物語で描かれた国家犯罪は、無論ごく一部である。

NEWSエンターテインメント12th★FESTIVAL
NEWSエンターテインメント
埼玉会館(埼玉県)
2013/05/05 (日) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
NEWSエンターテインメント12th★FESTIVAL
NEWSエンターテインメント12th★FESTIVALは,とても良い企画だった。これが,格安でありながら,三時間もある大企画だったので,一度見ても,消化しきれず,二回観ることになった。二回目は,中央の真ん中の席だったが,少し後方だった。全体として,場面にもよるがこのくらい引いてみると全体が良く見える。
これは,私の理解では,テレビ・タレント養成で一番なところが,年に一度合同で発表会をやっているものなのかもしれない。レベルもいろいろあって,あまりに幼稚なものもあったが,キレのあるダンスに終始圧倒された。短いミュージカルもあった。
きわめつけは,第二部の演劇だった。これは,すごい,傑作だったと思う。二度目は冷静になっていたので,テレビ番組を作る手法に長けている場合,こういったドラマはしごくありきたりのものだったかもしれないとは思った。それでも,最初の感動は残っていた。
話はおおむね,交通事故にあった家族の家庭崩壊的な内容だ。これを,少しずつ,わかり易く演劇で伝えていく。なかには,おもしろいキャラクターの登場人物が何人かいて,絶望的な暗さの救いとなっていた。最後が,少し不完全燃焼的だったものの,仕方ないかもしれない。

ミュージカル「ブッダ」
わらび座
THEATRE1010(東京都)
2013/05/07 (火) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ミュージカル「ブッダ」
人間の善と悪が舞台で描かれると、悪の方が光って見える。人間の弱さ、醜悪さが剥き出しになっているほど、私は惹かれてしまう。
わらび座ミュージカル「ブッダ」は人間ではない(とされる)者たちとブッダを鮮烈に対比する群像劇。野生を際立たせる群舞が良かった。身体表現はわらび座っぽくないと感じるほどワイルド。魑魅魍魎が跋扈し、ブッダの周囲に悪が渦巻く場面が白眉。タッタ役の三重野葵さん素晴らしい。化けたと思う。ルリ王子役の石井一彰さんも良かった。
ただ、最後にひとつの「宗教」に集約されて、世界が小さくなったように感じたのが残念。

スコア
エミューエッグミュージカルカンパニー
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
オリジナル・ミュージカル『スコア』は,素晴らしいものだった。
『スコア』は,一体なんのミュージカルか,見る前は,さっぱりわからなかった。それでも,観たい。そういうものに意外といい巡り合いがあるのだ。そうして,会場に向かった。少し早めに。
オリジナル・ミュージカル『スコア』は,素晴らしいものだった。まだ,このあとしばらく公演があるので,感想もほどほどにしておくが,数学とミュージカルの対比がすごいと思う。というのも,まさにそこのところが,西洋演劇の特徴だと思うからだ。
音楽と数学は,相当遠い世界であると普通は思うだろう。しかし,音楽,それも西洋音楽は,自然の音というものを分析し,楽譜におさめこんだ。つまり,どこか数学的な雰囲気があるのだ。
だからといって,このミュージカルがつまらないものか,というと,決してそうではない。数学の精,音楽の精を,子どもたちに演じさせていて楽しい。さらに,現代的な問題を,さりげなくもりこんでいた。すごいなあ,と思う。演劇的世界というのは,まさに今,自分たちが持つ問題までも,そのテーマに選ぶ。ミュージカルに夢中になる子どもの世界が,ちょっと異常だって,いうこと?でも,それでも,ミュージカルはしたいんだね。すべきなんだね。
ところで,三日前に,この『スコア』を予約しておくことも考えた。しかし,体調崩したら帰省すべく,迷ってしまった。何度か,実際に登録して,チケットを取ろうとしたが,何度も失敗して,結局ぶっつけ本番,当日券でいくことにした。ほぼ完売,ぎりぎり,キャンセル待ちでなんとか見られた。だめなら,翌週出直すつもりではあったものの。

ばたふらい
ソラリネ。
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/05/07 (火) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
悲しいかな人間の性
華を見てきました。
上演時間は約一時間で、会場は座席で囲む形式でした。
脱線事故の一方で、キャンパスやバイト先で
のんきに恋愛話で盛り上がる若者たち。
どんなときでも、(こういってはなんですが)ある種たくましい
人間の性、それを際立たせるために、あえて悲惨な脱線事故が
あった当日という設定にしたのかなぁと(勝手に)思いました。
ヒロシの部屋での修羅場のシーンとカオリがバイト先の同僚から、
詫び?を入れられたシーンが印象に残っています。

丸美屋食品ミュージカル「アニー」2013年
日本テレビ
青山劇場(東京都)
2013/04/20 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
ミュージカル『アニー』を観た。
ミュージカル『アニー』を観た。
これほど有名で,これほど子どもたちが好きなミュージカルはないだろう。一番の見どころは,犬のサンデーの演技かもしれない。主役のアニーを射止めた子どもが悩むのは,この犬のサンデーとしっかり友達になれるかどうか,という。映画版では,サンデーは,アニーの食べ物を盗んだり,アニーに怒られて戻したり忙しい。さらに,名場面は,自分の犬であるなら,名をつげ,その名で浮浪犬を呼び寄せなさいという警官とのシーンだろう。
アニーには,アニーが,二週間だけあずかられた富豪の歓迎で,ブロードウェイにつれていってもらうところがあって,これが意外と楽しい。かんじんのアニーは,観客席ごと舞台そでに消えていく。そこで始まるのが,タップダンスである。タップダンスというものは,私はそんなにすごいものだと思っていなかった。見る機会がないわけではないが,『アニー』ショーはもの凄い。
さて,このミュージカルもよくある,希望のないおじさんと,かわいい少女の接近である。たとえば,レ・ミゼラブルの主人公も孤児コゼットをあずかるし,赤毛のアンでも,マシューは,妻はいるがアンに夢中になり慰められる。一番,おそろしいのは,オペラ座の怪人で,育てた少女を完全に束縛しようとする。さがせば,結構多いのかもしれない。
これも,たった一度しか観ていないので,いろいろな発見ができていない。しかし,『アニー』という作品は,毎年メンバーを総入れ替えして,実に見事に公演を継続している珍しい例らしい。過去には,何度かスポンサーそのものが丸ごとかわってしまうという。それでも,筋もしっかりとして,一気に楽しめる。何をおいても,ものごとを楽天的に考えて,乗り越えようという思想である。
![[ぎふ葵劇場] 劇団朱雀特別公演](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/353/stage35370_1.jpg)
[ぎふ葵劇場] 劇団朱雀特別公演
早乙女太一
ぎふ葵劇場(岐阜県)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/15 (水)公演終了
満足度★★★
祭り!
初日行ってきました。
お芝居はいまいち泣きも笑いもあまり出来ませんでしたが
二部の舞踊ショーはさすがでした。
祭りメドレーは盛り上がります。
舞踊ショーでの写真OKです。
送り出しで太一くんと握手出来ます。(写真NG)
毎日日替り、昼夜も役換え有り。
リラックスして楽しむ大衆演劇です。

サクラにままごと
劇団「14歳」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
劇団14歳の輝きが戻り終始一貫して目が離せない美しさがあった。
劇団14歳 第3時限目 サクラにままごと
ついに,第3時限目に到達した。劇団14歳は,わたしに演劇のおもしろさを教えてくれた場であった。これは,非常に単純で,いくつかある入口のひとつとして偶然「演劇」のおもしろさに気がついたというに過ぎないだろう。しかし,その後,すぐ近くのジュンクドウで演劇の本を買って読みながら,池袋シアターグリーンが私の学校になった。「山に登る」の出だしで,明るくなってすぐ,登山服の少女が机にあがって,説明するシーンを私は,決して忘れないだろう。
さて,前回の「修学旅行」でださいジャージで布団の近くで,展開されるシーンは,少しテンションが下がったが,今回は,最初から,劇団14歳の輝きが戻り終始一貫して目が離せない美しさがあった。彼女たちの殺陣(たて)のレベルはともかく,テンポ良く美しかった。
今回は,日程が混んでいたので一度しか観てないので正確な描写はできない。タイムスリップして,滅私奉公の戦国時代に迷いこんだ中学生が,なぜか,その仲間にとけこみ,死ぬことが使命であった女子たちに熱く恋の話を伝えた。どたばたどたばた,ぜいぜいはあはあ,狭い舞台を走りまわるのは,転びそうで危ないと思った。実際,暗がりで鼻をぶつけたのは主役の「朝倉ふゆな」だったようだ。
このように,美しい,ただただ美しい少女たちのイメージをぶち壊すのは,演出家そのものの,カラオケ・タイム。しかし,まあ,グロテスクな化粧の男のゆくえで,逃げ惑う少女たちを見るのも,珍しい体験か。たしかに,舞台というのは何が起こるかわからない,何かのハプニングに,居眠り始めた観客もみな目を大きく開いて注目する効果もある。歌もなかなか上手だった。また,今度どこかのステージでお目にかかりましょう。

focus. 神話
ミームの心臓
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了
満足度★★★
熱量すさまじい
学生演劇と括って、未熟だと侮ってしまうのは勿体無いくらい、上手いし、アイディアも面白い。3団体とも初見なので、一気に見れて良かったです。こういう試みが、もっとたくさん生まれて、若い才能にチャンスが与えられると良いなと思います。

マクベス
東京二期会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2013/05/01 (水) ~ 2013/05/04 (土)公演終了
満足度★★★
上野の東京文化会館で,オペラ『マクベス』を観た。
上野の東京文化会館で,オペラ『マクベス』を観た。このホールは,学生時代,ジャン=ピエール・ランパルのフルートを聴いたとき以来だったと思われる。今回,初めて,三階席から観劇することになる。少しめまいがして気持ち悪かった。
正しいという字を,何度も書き加えているのが,不思議だったが,どうやら人が死ぬ度に訂正を加えていたような気がする。
シュエークスピアの全作品は,昔NHKのBBC版でひとおとり観たことはあったが,内容はほとんど忘れている。四大悲劇も,劇場ではまったく観たことはなかった。オペラも,フィガロの結婚とか,ツーランドットとか,それがオペラだったかもしれないくらいで縁がない。
さて,作品はきわめて斬新だった。一度だけしか観てないので,細かいことは無理である。『マクベス』は,17世紀,スコットランドの武将マクベスが,魔女の予言に誘発されて,ダンカン王を殺害し,結局は,悩み苦しみ,マクベスの息子にその座を奪われる物語であるというくらいのことを念頭にじっと見入っていた。
岩波文庫の解説によれば,どうやら『リチャード三世』が似た作品らしい。しかし,どちらかといえば,『リチャード三世』の方が史実的であり,わかりやすい。シェークスピアの全作品で,魔女が出て来ることも珍しく,そういう点でも短い作品でありながら,とっつきにくい要素があるという。
ダンカン王は,まぬけだ。自分の一番信頼を置いている部下に会いに来て,その城で夜襲に遭遇する。マクベスが,短剣を持ちかえると,非情冷酷な夫人は,それを取り上げ,当初の予定のとおり,王の従者の手に握らせる。この日から,マクベスは,良心の呵責に苦しむ。あげくのはてには,魔女の予言のせいだと,魔女を怨む。しかし,魔女などは,どこにもいない。最初から,マクベスは自らの卑しい野心のすがたであり,それにのみこまれて,自滅していく。
マクベス夫人が,「私の手もあなたのように,真っ赤よ。でも,あたしの心臓は,あなたの心臓のような青白くて,やわくはないんだわ」,という。それに対し,「王であるだけでなんの意味もない。心安く王であるのでなければ,何の意味もないのだ。」とあくまで人間的である。
たしかに,今回のオペラの演出にもあったように,殺人が殺人を呼び,王位簒奪は永久にくりかえされるだろう。そして,魔女はその人間の運命の愚かさを,あざわらうだけである。そうして見ると,壮大なオペラのすべての仕組みも良くわかる。とても良いオペラだったと思う。