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しゃぼん玉の欠片を集めて※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

しゃぼん玉の欠片を集めて※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2013/08/08 (木) ~ 2013/08/13 (火)公演終了

満足度★★★★

心が喜んでました
素敵な劇をありがとうございました。
久しぶりに、俳優さんの役に惚れこんだといえる劇を観せていただきました。あまり私にはないことです。
登場人物は、どこにでもいる市井の人たちです。しかし、その誰もが素敵な表情をしている。誰もが、一日一日を真摯に精一杯生きている。それが伝わってきました。
おそらくは多分に脚本の力強さにあるのでしょうが、どの役柄も個性的で、重みを感じました。
個人的には、相原さんの魅力的な演技、表情、山岡さんの表に出さない隠れた演技を、じっと観ていました。
年寄りくさい言い方ですが、人生とは、なんと重く、切なく、それでいて素晴らしいものなのでしょうね。
少し褒めすぎかもしれません。
脚本と演じるものとが、うまくマッチした今回の劇。次回での更なる発展に期待。

カンダタ ~自殺作家倶楽部によこそ~

カンダタ ~自殺作家倶楽部によこそ~

劇団与太組

ART THEATER かもめ座(東京都)

2013/08/06 (火) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

消化不良
何となく訳が分らずじまいで、消化不良な感じでした。有名作家の文学の引用が沢山あるので、文学好きの人には面白く感じるかもしれませんが、そうでない人は「?」だと思いました。私は小説は好きで、昔は沢山読んでいましたが、最近はさっぱりです。なので、もう一度読み返そうかなという気持ちになりました。役者さん達の演技は良かったと思います。

小野寺の弟・小野寺の姉

小野寺の弟・小野寺の姉

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

爽やかな、軽さ
『小野寺の弟・小野寺の姉』良質で軽いコメディ。片桐はいり、向井理の姉弟に片桐仁の隣人、姉の同級生ユースケ・サンタマリアなんて非現実的な人々ながら劇中劇でまとめるオーソドックスなホームドラマ仕立が返って巧みに見える。猛暑の夏にぴったり。 

副題「お茶と映画」にちなんで、映画観てお茶飲んで帰るカルチャーに芝居を巻き込みたいように見える。巧みに仕組まれているが細部は破綻してウェルメイドほど厚みは感じない。その軽さがテレビ的消費物だが、映画、ラジオを引き合いに演劇の濃さを敬遠しているかの意図を感じた。

ラジオ、映画を絡めて舞台で描くテレビ的演劇。手作り映画やラジオへの投稿という確かな手触りを求める姿はメディアに囲まれた私たちには共感しやすい。それはあるしかけをスペクタクルとして、演劇的な切り札として使用した演出家の、演劇に対する不安にも見えたが効果はいかに。

ゲッコウテラス【満員御礼!】

ゲッコウテラス【満員御礼!】

劇団ゴールデンタイム!

明石スタジオ(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

文明開化のもどかしさ
 新しい文明と融合することが出来ない武士の誇りを持った人。それを利用する人。人を守るために刀を捨てない人。それから文明を愛する人たち。
 
 文明開化という大きな変化の中で、それぞれの大切な想いを抱えた人たちがいます。みんな理由があって抱えているのに、上手くかみ合わない歯がゆい気持ち。それが一つの事件を通して思いが通じあっていく作品です。

 表面だけでは人の気持ちはわかりません。もっともっと深いところで理解しあえるなら、人は分かりあえるのかもしれない、と考えさせてくれた作品でした。

 ただ、人物の関係性がやや複雑だったかな?滑舌などなど不安定感のある役者さんもいましたが、これから楽しみな劇団さんです。

めいとーでん~鬼切之編~

めいとーでん~鬼切之編~

COTA-rs

シアターサンモール(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

名刀が全員集合!
おもしろいアイデアだと思ったけど、原作あり。それなら原作を生かすべくもっと視覚的に、演劇的に見せる工夫をしないと。なんだかつっ立ってるだけの場面が多いし、カラスは無意味に動きすぎてうっとおしい。舞台に役者が出てきたら背景に本物の刀の写真か絵を投影するぐらいはしてほしかった。(草薙とか無理?)出演者の演技及びアクションのレベルがまだまだ低い。

飛龍伝

飛龍伝

COTA-rs

シアターサンモール(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★

1人の女性の生涯が悲しかった
 飛龍伝が有名な作品であることは後から知った私。予備知識も無く見たからか、とても難しく思えました。ただ、主人公の志をもって上京してきた天才・美智子の生涯が悲しかったです。
 
 周りの流れに流されトップに祭り上げられた美智子。トップである責任感と頭の良さ、女であることが絡み合って、【イヤだけど、ツライけれど。そうするしかない】といった状況に耐える姿が苦しかったです。

 全体の作品としては、人の生涯のダイジェストを見た、という感想です。登場人物が常に一生懸命で、当時はきっとこうだったんだろうな、と考えさせられるお話でした。

cocoon

cocoon

マームとジプシー

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/08/05 (月) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

必見
ネバばれ

ネタバレBOX

マームとジプシーの新作【コクーン】を観劇。

この劇団は個人の記憶をつかさどる物語が概ね多いのだが、今作はこれまでの集大成なのか?それとも新しい世界観への挑戦なのか?とんでもない傑作を作ってしまったようだ。今年だけで既に2本も新作を発表しているが、毎回新しい事を試みようとしているのがハッキリと感じられる。
岸田戯曲賞を取っており、チケットが入手困難、若手演劇人ではほぼトップと言っても過言ではない。今作も追加公演が6回も出たとは驚きだ。

今作は沖縄戦争でのひめゆり学徒隊の少女たちを描いている。
http://www.himeyuri.or.jp/JP/war.html

ひめゆりでの出来事は説明するまでもないので割愛するが、少女たちの何気ない日常から始まり、国の命令による戦争への参加、負傷兵を看護、負傷兵からの暴行、米兵への恐怖、そして自決と少女たちに訪れる様々な運命を反復、リフレインという手法で、徹底的に深くえぐり出していく。
目を背けたくなるような場面ばかりの連続だが、反復、リフレインという技法が狂気の表現方法と思えるくらいに観ている観客を、演じている俳優をも追い込んでくる。今までならそこで主人公のセンチメンタル的な要素を感じられたのだが、今作に関しては、それを一切排除しているようだ。
あまりにも惨い少女たちの運命に涙している観客が多数いたようだが、作・演出の藤田貴大はそれを望んでいるのではなく、この出来事を直視せよ!という事を心の底から叫んでいるのである。だだそのような観客がいたのはまぎれもない事実である。
過去何本もこの劇団の作品を観ていて、毎作個人的要素が強い内容なので、もっと外へ、外へ向かった方が良いのになぁ?なんて思っていたら、全てはこの作品の諸準備の為の様だった気がする。
今作によって、作・演出の藤田貴大は大きく飛躍するだろう。

必見である。
絶望と握手

絶望と握手

Bobjack Theater

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

人の絆を感じた作品でした。
 一つの夢に向かって、真っすぐ真っすぐ進んでいた主人公が、その道を絶たれたれた。
 どんなにあがいても、叫んでも、泣いても、現代の発達した医学でもどうすることもできなくて、どんどん空っぽになっていく主人公。
 ずっと一緒にがんばっていた相方や、本人をよく知る家族や恋人も【本当にこの方向で正しいのか?】と自分と闘いながら主人公を元気づけていくが…

といった作品です。(かりん目線ですが。)

 キラキラした夢がキラキラしすぎてる故に手に入らないと分かったどん底の気持ち。見てる側も胸が痛くて、それでも大好きだから、なんとか立ち直ってほしい!とあの手この手を使う人たち。

 なんで自分が?と思うことは人生でたくさんあると思いますが、そんなときこの作品は大丈夫だよ、と元気づけてくれると思います。

 コメディ要素もたっぷりあって、とても面白い作品でした!

ネタバレBOX

主人公の相方のニモさんが可愛くてとても好きです。(^^)
七月花形歌舞伎

七月花形歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2013/07/04 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

菊之助のお岩が出色
江戸時代、三代目菊五郎が当てたお家芸に挑む菊之助。

玉三郎、18代目勘三郎の初役も観ているが、いままで観た中で一番哀れさが勝ったお岩だったと思う、出色の出来だ。

この若さで役の性根をしっかりつかみ、的確に表現できている。

場数を踏んでいる最近の若手の強みだ。

しかし、本当に腹がたったのは、隣の男性客が遅れて途中入場し席に着くなり、バッグをガサゴソとまさぐり、驚くことに舞台をまったく観ずにその場で足の水虫のケアをは始めた。

それが終わると半ズボンをはいているので素肌の太ももを附けうちに合わせてバシバシ叩く。台詞まで大声で言う始末。

うるさくてかなわない。こういうのが新しい歌舞伎座の常連客なのか。私の世代には考えられない所業だ。

ネタバレBOX

先ごろ亡くなった勘三郎の初演の際に問題となった「お岩が蚊帳にひきずられる場面で笑いがおきる」こと。

今回も注目したが、やはり笑いが起きた。

いまの客はコントをよく見ているせいか、動きで笑ってしまうのだろう。

となると、この演出はそろそろ考えるべきかもしれない。

17代目の勘三郎が演じた際は、老体と言うこともあり、長く引きずられる演出ではなかったため、笑いは起きなかった。

小仏小平に笑いが起きるのも、本来はおかしいのだ。

「薬くだせえ」は哀れさを感じるが、笑わせる場面ではない。

今回、やけに笑う客が多かったのには驚いた。

染五郎も父祖の当たり役伊右衛門をそつなくこなす。

松緑の直助権兵衛に当代の猿翁初演の直助を思い出した。武智鉄二氏が「世話物の芝居とは違う。時代劇のチンピラ」と酷評したが、私はこのときの直助が好きである。

今回の松緑も賛否あるかもしれないが、わかりやすい演じ方である。

宅悦の市蔵も子役時代から観ているので感慨深い。昨今、宅悦役者がけなされるjことは少ないが昔は点が辛かった。
40年前の故・坂東弥五郎の宅悦は今回の市蔵と孫色はなかったが、酷評された。

お袖の梅枝は昼の部の再岩藤でもおつゆを演じ、父の時蔵の演じた役を演じる機会が増えた。

この若女形も父親の初役の時よりは数段巧い。

今回はカットされた三角屋敷は、隠亡堀の伏線がつながる大事な場面だが、カットされることが多い。

お岩の櫛を直助が拾って持ち帰り、櫛を洗う盥の中から幽霊の手が伸びるなど怪談らしい演出があり、

お袖が直助の身代わりに与茂七に討たれ、実は二人が兄妹とわかり、畜生道と主家への不忠から直助が切腹するなど

平家物語の袈裟と盛遠の趣向が仕込まれていたり、観どころが多いので残念だ。

今回は三角屋敷の代わりに女形がお岩を演じる場合、常道の夢の場が出る。

女形は与茂七を替わらないので、夢の場かだんまりの茶屋女を替わる。

菊之助は与茂七を替わるうえ、夢の場も演じる。

役者の見た目の美しさで楽しませる演出で、これはこれでよかった。

また、昨今は上演時間がますます短くなっているので、三角屋敷の上演はなかなか望めなくなっている。




二都物語

二都物語

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/07/18 (木) ~ 2013/08/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

ずっと楽しみにしていました!
初演を観ることが出来て本当に幸せ。帝劇にふさわしい素晴らしいミュージカルだと思います。これから楽曲も心に沁みていくことでしょう。色んな座席で何度も観たい。
期待しています!

COMIX!!!!!

COMIX!!!!!

斬撃☆ニトロ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2013/08/02 (金) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょっとラブリーな、面白いお芝居
その世界は 、頭の夢 今までのお芝居がマンガで、チヒロがマンガを書いた設定 勢いがあります、楽しい マキの優しさが良い ちょっとラブリーな、面白いお芝居でした。

ネタバレBOX

あかん 〆切 マンガ 気分転換、ただいま テンション高い 今日のご飯はハンバーグ 原稿の取り立て ダンス LEDライト 担当 イマニシ 新人 バンノ 助手を連れてきた ゴトー まだ出来ない 帰るでぇ 奥さん大変 結婚してない ジャンルは熱血 時代物 大泥棒 ヒーロー物 魔法少女 勇者 封印の書 何かたらん!! 〆切近い 何か足りない 次の世界は野球 宇宙野球。 
 マキ対チヒロ デットボール ロボット野球 ・・・   将来考えてる?この話いや?売れたら、 マンガ〆切 マキさんの事にも〆切 現実はつまらない。 ゴトー 次の世界は戦争 逃げた 学園物 マキと付き合ってる 分らない だめじゃん!! 現実に。 連載5週連続決定!! 担当のイマニシが編集長へごり押し 恋も仕事も中途半端 チヒロ逃げる 皆が探す。
適齢期 魔法熟女 ワイシャツ  5年後マキはいない マキに会いたい 熱血 バット 通信拳法。  封印の書、ノート書いてない、私って何? その世界は 、頭の夢 今までのお芝居がマンガで、チヒロがマンガを書いた設定 勢いがあります、楽しい ちょっとラブリーな、面白いお芝居でした。
頭痛肩こり樋口一葉

頭痛肩こり樋口一葉

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2013/07/11 (木) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

今の季節にぴったり!
せつないんだけれど台詞やしぐさが楽しく,ついつい笑ってしまう。
皆うまいなぁ!
若村麻由美さんのイメージ変わりました(笑)
舞台美術はシンプルなようで,ちょこちょこっと変わってくところが面白かった。

こまつ座のていねいな舞台作りは気持ちよく,本当に安心します。
これからも井上ひさしさんの作品をずっと観続けたいです。

cocoon

cocoon

マームとジプシー

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/08/05 (月) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

...
役者の演技で見せるというより、舞台全体をつかった動きで描き出すその劇世界には独特のものがあった。抽象画を見ているようなイメージ。

ただ、前衛というよりは、最新のおしゃれという印象。
何らかの本質に至るために新たな方法論が模索されているというよりは、面白おかしくするために新奇な方法が採用されているという印象を持った。
その印象が邪魔して、どうしてもその劇世界に馴染めなかった。

おしゃれ、と言っても、内容・テーマなどは重厚なもの。
そういう点では真摯な作家なのだと思う。
私が批判的に書いているのは、あくまで演出の方法論の話。
誤解なきよう。

好き嫌いで言ったら、好きな作品ではないが、
この作品にしかない強度は確かにあると思った。

李そじんさんの演技が印象に残った。

(その新奇さを考えたら☆5、好き嫌いで言ったら☆無、間をとって☆3)

ネタバレBOX

舞台の奥で行われている演技をビデオカメラで撮影し、それをリアルタイムで画面に映し出す演出は、特に興味深かった。

観客は、同じ時空間で行われている芝居を、映像を通して見ることになる。
それによって、ある部分では生の直接性が剥奪されているにもかかわらず、別のリアリティも付加される。

その別のリアリティには2つのものがある。

1つは、距離感。
舞台表現は、観客と舞台との間に、どうしても距離ができてしまう。その距離は、観客参加型演劇や、極めて小さな場所での公演(例えば「ガレキの太鼓」)などのような特殊な上演形態を選ばない限り、縮まることはない。
その距離を物理的に縮めるのではなく、ビデオカメラを使って縮める。本来これは、舞台表現に対しての映像表現の特権のようなものだったのだが、リアルタイムでの投影ということで、それを舞台の可能性の中に取り込んでいる。それによって、至近距離で体感するようなリアリティが付加される。

また、もう1つは、想像力。
芝居は、目の前で行われる生の演技といえども、つまるところ虚構でしかない。そこにある「虚構を演じている」という嘘くささはどうしても拭い去ることはできない。それを、カメラを通すことによって、嘘を嘘で見えなくする。映像の間接性によって、演劇の嘘を見えづらくする。映画の方が演劇よりは、嘘くささが少なく感じられるのは、まさにこの間接性に依拠している。そして、この作品の場合、設定が過去のために、更にもう一段階間接的になっている。観客は、そのように嘘くささの減った映像により、より映像の中に入り込みやすくなる。そこでは、嘘くささに邪魔されずに想像力の翼を広げることができる。

と言っても、映像が投影されている画面と同じ空間で演劇は続いているため、観客は、虚構と現実が様々に反転して、それぞれを補強したり、または相対化しながら、不思議な時空間を作り出していた。
ラジエーター

ラジエーター

シアターノーチラス

シアター711(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/14 (日)公演終了

満足度

どこにいきたいんだ
思い返すと、ハズレだったなあと思う芝居だった。
話は、リアリティの考証が弱い。バス来ないから、無理くり待たないといけないって、、諦めて帰るか、タクシー乗れよとつっこんでしまった。
話の中で延々人がいがみ合い、色んなエピソードは出るもぶん投げっぱなし。最後で一気に伏線回収してスッキリするのかと思って観たけど、最後まで何もなし。役者も万遍なく普通だったので、楽しみ方が分からず疲れた。久しぶりにガッカリしたので、コメント。

波よせて、果てなき僕らの宝島(ネバーランド)

波よせて、果てなき僕らの宝島(ネバーランド)

天幕旅団

ザ・ポケット(東京都)

2013/07/17 (水) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

パターンなのか、作風なのか
毎回良くも悪くも期待は裏切らない、安定したクオリティは流石です。
ただ前身の笑劇時代から観ていますが、だんだんパターン化してきた感がしました。良い脚本演出なのに、役者が微妙なのが残念。
オウムちゃんが何言ってるか全然分からなかったなあ。

あかい壁の家

あかい壁の家

オフィス3〇〇

本多劇場(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが!
芝居とは、本来こういうものを指すんだろう。
客の想像力に働きかけながら、舞台上の役者の演技と客の想像力が一体になって、すごいものを見せてくれる。
時空を跳ぶ不可思議感と、時折挟まれるミュージカルシーンのナンセンスでチープな空気が、劇場にも合ってる。

ゲゲゲのげにも出演した中川さんが一番好きでした。
久しぶりの観劇で調子を合わせられるか心配でしたが、良いものを観れて幸せでした。

あかい壁の家

あかい壁の家

オフィス3〇〇

本多劇場(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

不可思議な感動
「ゲゲゲのゲ」で、中川さんの才能にインスパイアされたらしいえりさんの、中川さんの存在故の音楽劇の誕生に、息を呑みました。

16年ぶりの舞台という緑魔子さんと、中川さんの共演は、まさに奇跡的なコラボという感覚があります。

芝居の内容自体は、頭の整理が追い付かない部分もあるのですが、何だか目ではなく、心の深淵で観た芝居という感覚です。

見逃さなくて良かったと心底思いました。

ただ、えりさんと同い年の私には、中のエピソードは全て理解できますが、若い観客には、少々不親切な部分もありそうな気はしました。

ネタバレBOX

それにしても、やはり緑魔子さんは、役名どおりの大女優でした。

この舞台は、えりさんが、中川さんと出会わなければ、あり得ない作品だったと思います。

以前たまたま喫茶店で、えりさんの隣の席だったため、中川さんを見染めた理由や覚悟を聞いてしまった私ですが、「ゲゲゲのゲ」で、益々お眼鏡に叶ったことが確信できました。

オリジナル曲の作曲にも中川さんが参加していて、無関係ながら、こういう奇跡のコラボの実現には、大いなる喜びを感じました。

高岡早紀さんの姉の存在感も好きでした。

田根さんの老妖精振りも愉快。

更に、進化させて、震災地での上演等、是非続けてほしい作品でした。
ダヤンのフールスディ

ダヤンのフールスディ

Studio Life(劇団スタジオライフ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/08/06 (火) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

「銀河鉄道の夜」→「ダヤンのフールスディ」の回観劇
従来は学校などを巡るのが主なのだが、
今回は初めて劇場内での上演だそうです。
う~ん小さい頃に見たかったなぁと思わせる情感豊な劇でありました。
語り=ストーリーテラーが声優なさっているSHOGOさんであり、
ライブ進行でのつくりも効果がよかったであります。
お子様向けのコトもあり、進行するのにポンっと作品をやらずに。
前説口上をいろいろと述べて興味を掻きたててくれたのも楽しめました。

(80分+休憩10分+20分です)

カルメン、オレじゃダメなのか…

カルメン、オレじゃダメなのか…

シンクロナイズ・プロデュース

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

彫を深く。これが注文だ
 メリメの「カルメン」ともビゼーの「カルメン」とも異なりながら、カルメンの情熱的な本質を活かし、ロマンティシズムに彩られたfemme fataleを描いた作品と言えよう。

ネタバレBOX

 ただ、現在、植民地としてしか機能していないこの阿保な「国」にあってロマンティシズムをベースにしている所に、この劇団の甘さがあろう。一応、どうしようもない現政権を批判する文言が、歌われる曲の歌詞に描かれているのだが、捉え方が浅い為に表面的である。エスカミーリョ役の早川 毅は、歌もうまいし声の質も良いのだが、シナリオが浅いので表層に留まらざるを得なかったのが残念だ。カルメン役の水谷 純子は、それなりの貫目を出している。一つの形を作ったという意味で評価できる。他に気に入った演技をしていたのは、ホセ役の村上 貴弘 リリャス役の前川 翔。レメンダード役の玉城 大志は、タッパもあるし、二枚目役を優雅にこなしていた。スニガ役の張 徹雄も老け役を自然に演じて好感を持った。
 演出レベルでは、曲の使い方が上手い。また、開幕早々、カラフルな衣装を舞台上に投げ出し、必要に応じて様々な役割を持たせて使っていたが、衣装自体が派手な色彩なので、スペインの原色文化を彷彿とさせ、アナーキーで自由でカオティックな雰囲気を醸し出すのに役立っていた。無論、後半には、これらの衣装は、地味でフォーマルな物に変わる。それは、警察という権力の表象が機能するからである。この辺りを衣装の転換で表したセンスは中々のもの。評価されて然るべきだろう。
 気になった点は、序盤、音響と歌詞のボリュームの相関である。若干、歌詞が聞き取りずらい所があった。また、カルメンの性格が余りにも単純で陰影に欠ける。現在、我々の生きている時代を反映させるなら、もっと複雑なキャラを匂わせる芸が欲しい。カルメンを今のままで行くなら、脇でもっと陰影をつけるべきである。
 今後は、提起した問題を掘り下げ、内面化してから表象するように持って行けば更に高く深い表現を舞台化できよう。期待している。
ジゼル

ジゼル

萌木の村

萌木の村特設野外劇場(山梨県)

2013/07/30 (火) ~ 2013/08/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

『ジゼル』は,現代の不倫問題にも該当し,解釈によっては悲劇にもなる。
『ジゼル』は,現代の不倫問題にも該当し,解釈によっては悲劇にもなる。

タリオーニとエルスラーの時代は去った。カルロッタ・グリジの時代が来た。彼女は,7歳からバレエをやっている。15歳になったとき,24際だったジュール・ペローと出会う。ペローは,バレエの指導者として優秀で,その様子は,名画ドガ『踊り子』に残されている。当時,メートル・ド・バレエは,ジャン・コラーリであった。『ジゼル』を誰が振付するか。プリ・マドンナであったグリジは,振付もやっていた恋人ペローのいいなりであった。そのために,『ジゼル』の振付は,記録としては,ジャン・コラーリとなっているが,実際には,ジュール・ペローの振付である。

グリジは,ドニゼッティのオペラでのバレエ・シーンが,初舞台であった。五幕でなく二幕の『ジゼル』は,グリジには取り組み易く,彼女を有名にした。原題は,『Giselle, ou Les Wills』で,1842年,ボードレールも崇拝する文学者テオフィル・ゴーチエが,書き下ろしたものである。ゴーチエの作品としては,もう一つ『バラの精霊』がある。ハイネの民話からヒントを得て,ユーゴー作品中の舞踏会も参考にしている。ゴーチエ同様に,バレエ好きなアダンは音楽を担当した。アダンは,視覚的に,踊り子の足を見ることが快感であったことを告白している。

『ジゼル』は,ロマンチック・バレエなので,異国趣味の,妖精物語。淡いはかない貴族と,村娘の恋という以上の意図はなかった。しかし,これが,すぐに,ロシアに渡り改訂され,フランスで上演されなくなっても,人気を得ていく。1884年頃,マリウス・プティパが大規模に作品を手直ししている。貴族のきまぐれな恋の物語は,『フィガロの結婚』『二都物語』も同様である。しかし,『ジゼル』は,現代の不倫問題にも該当し,解釈によっては悲劇にもなる。


以下,ストーリーを追うと,

村娘ジゼルの笑顔は,人を引きつける。彼女は,ダンスがとても上手である。あるとき,とおりすがりの男は,この娘に出会い恋に落ちた。しかし,彼には,許婚がすでにいた。そのことを隠しても,娘に近付きたくなって,アルブレヒトは転落していく。

村娘ジゼルのことを村で一番想っていたヒラリオンは,アルブレヒトの許婚であるバディルドと,彼女の父親を,無理やり密会の現場に引きずり出す。愛するアルブレヒトに許婚がいたことに衝撃を受けたジゼルは,もはや生きている希望を失ってしまうのである。

村には言い伝えがあった。恋に盲目となり,身を滅ばした者は,妖精となって,暗い森を彷徨う。娘たちをだました男がその森を訪れたら,妖精は復讐をすれば良い。皆でからかってやるといい。祝宴を催し,酒をのませ,毒牙にかけて,ダンスの相手をさせるのだ。妖精には,疲れという言葉は存在しない。だから,妖精たちが気の済むまで,ダンスの相手したまぬけな男たちは,気が狂うか,絶命してしまうしかないのだ。

ある日,ジゼルたちの祝宴には,二人の懐かしい顔があった。ひとりは,一方的に自分にのぼせあがって,挙句に,アルブレヒトと自分の恋を見事に引き裂いた,ヒラリオンである。もう一人は,村にたまたま寄ったために,自分のダンスを見て,自分の美に釘付けになり,はからずも恋に落ちたアルブレヒトだった。妖精たちの判断は,まず,ヒラリオンを死ぬまで踊らせて,目的を果たす。しかし,次なる標的のアルブレヒトには,ジゼルはなんの恨みも抱いていなかった。しいていえば,許婚の存在を明かさなかったことだ。ただ,最初にそのような男を誘惑したのも自分であり,恨む筋合いでもなかったのだ。この男に,本当に罰を与えて良いものなのだろうか。

というようなことになると,『ジゼル』は,きまぐれな貴族の遊びにされた恋という意味を失う。現代人の恋,不倫的な気持ちが起こるのは,自然なものか,許されざるものか,そいうシリアスな劇になる。

ところで,『ジゼル』の時代は,靴も十分に完成されていない。技術を,足の筋肉で補うのが精一杯であった。『ジゼル』の少し前の,『ラ・シルフィールド』で,初めて爪先の利用,ポワントが出現する。鳥のように軽やかで地に足がついていないこと,これを示すために,どうしたら良いだろう。一回跳ぶあいだに二回交差して,元に戻ってみよう,これが,アントルシャ・カトルと呼ばれた。


バレエの語幹bal-は,ラテン語の「踊り」を意味する。詩と音楽の融合,さらに,演劇・美術を加え,四つの要素から「バレエ」は生まれる。「バレリーナ」は,伊ballere「踊る」から来た。「マリー・タリオーニ」は史上最大のバレリーナだ。彼女は,北欧生まれのイタリア人であり,パリ・オペラ座の学校に入る。1830年,パリ民衆は,王政復古を嫌って,七月革命を起こす。ここで,パリ・オペラ座は,ときの権力者の直轄機関から,民営企業にかわる。ルイ・ヴェロン総裁は,複雑な風俗コメディを捨てた。音楽・美術に優れ,ストーリーはシンプルだが,踊りが自然に流れ出て来るようなバレエを構築した。そこで,ヴェロンは,タリオーニに白羽の矢をたてた。歴史上,ロマンチック・バレエといわれるものは,このとき出現する。

タリオーニは,風の精という当たり役を得る。 このドラマは,スコットランド大農園の子息が,許嫁との式直前に,風の精=シルフィードに心を奪われるという設定だ。風の精を一目みて,心奪われ,ジェームスは,許嫁エフィをすっぽかしてしまう。彼には,森の中で出会った妖精たちのことがどうしても忘れられなくなる。格別心を奪われたのは,シルフィードという名の妖精だ。妖精たちと,一晩中踊り,唄い,語らい,微笑みあっていた時間はあっと言う間に過ぎた。シルフィードは,妖精なので,その手に抱きしめることはできない。それは,わかっていた。悩んでいると,悪魔のささやきがあった。魔法使いマッジが,特別なスカーフをあげた。それでお好みの妖精を捕獲してしまえ。恋の炎に身も心も燃えつきてしまったジェームスは,そのようなことをすれば恐ろしいことが起こることは察知していたが,とうとう我慢できなくなる。ある日,宴が終わろうとするとき,突然,ジェームスは蛮行に及ぶ。たしかに,魔法使いマッジのいうとおり,妖精シルフィードを一度スカーフに絡みとることには成功する。だが,妖精シルフィードの羽根は,脆くも崩壊し,同時に,シルフィードの息も絶える。

この上演は,その後のバレエ史上にはかり知れない影響を与える存在となっていく。最大の功罪は,バレエの名を一方で破格の地位に押し上げたという点。それと,女子ども向きのセンチメンタルで甘ったるいスペクタルとの評価を強めてしまったという点。情景設定が,異国であり,幻想的な要素を多分に含むものが,バレエであるという認識も確立された。白い薄もののスカートのコール・ド・バレエが定番となった。シルフィードの息の根を止めた「スカーフ」は,バレエ芸術に生命力を与えた。

「ラ・シルフィード」が,1832年に初演された。マリー・タリオーニは,1837年にパリ・オペラ座を去る。彼女をスターにしたヴェロンは,彼女にライバルを与えた。パリ・オペラ座では,スターに独断場を決して与えない伝統があった。ここで,ファニー・エルスラーが抜擢された。彼女は,オーストリア人でロンドンにいたところを引き抜かれる。ヴァイオリンの名手に特訓を受ける。タリオーニは,宙を漂うように舞う。エルスラーは,しっかりと地についた踊り方をした。エルスラーは,タリオーニにとって手ごわいライバルとなった。エルスラーが,タリオーニの当たり役「ラ・シルフィード」を踊ると騒ぎになった。やがて,エルスラー自身は,アメリカに渡り大歓迎を受ける。パリ・オペラ座から,しばらくスターはいなくなった。


参考文献:バレエの歴史(佐々木涼子)

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