満足度★★★
かっこいいものだった!
シェークスピア『オセロ』を観た。これは,オセロというムーア人が,ベニスに雇われ気にいられて,登り詰めていくところから始まる。しかし,すぐに台風で,彼らの敵は撤退した。オセロはほどなく居場所を失っていく。そのために,彼自身少しばかりいらだっていたのだろう。部下の策略に落ちて,転落していくのだ。
どうして,オセロは,かくも憎まれたのか。よそものは,よそものであった。ほどなく去るべきであった。誰も彼がそのままベニスでトップに留まるのを望んでいなかった。そのために,彼をみなでわなにはめ,転落させることは容易であった。今回の,演劇では,一人の大悪党がすべての諸悪の根源だったが,そうともいえるが,オセロはベニスに不用だった。
テレビで良く見る顔が遠くから眺められた。人気がある俳優だから,若い女性がたくさん来ていた。比較的早く座席を取ったはずだが,行ってみると,三階になってしまった。でも,さらに後ろで立って観ているひとたちもいた。こういう演出もあるのか,と思うような,かっこいいものだったので,一度こういうのも観ておくのは良いと思う。