ガリレイの生涯 公演情報 文学座「ガリレイの生涯」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    何のために,科学はあるのか。
    ブレヒト『ガリレイの生涯』を観た。これは,今までのものと,少しちがった科学の世界を描いたもので,そういう点で新鮮だった。まず,最初に,ガリレオが,半裸で顔を洗いながら,科学の話を始めた。科学とは,何だろう。科学と人間はどうおつきあいしていくべきか。そういった現在において,生々しいテーマが背景にある演劇だったと思う。

    何度か出て来た印象深いことばは,次のようなものだった。
    真理を知らぬものは,ただのバカだ。しかしながら,真理を知っていながら,なお,それを隠して,世に広めないのは,うそつきであり,犯罪者にちがいない,といったもの。

    何のために,科学はあるのか。それは,人間が生きていくうえで,その辛さを少しでも緩和するためにあって,科学者は,そこで生きるべきだ。地位・名声・金への手段,あるいは,研究という名目で,趣味的に没頭してゆくようなことでは困るものにちがいない。

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    2013/06/24 01:47

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