インフィニティ・エイト
劇団SE・TSU・NA
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2013/08/09 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★★
切り替わりが唐突な印象…
前半は教室での女子会の様な会話
後半から悪魔が出て来てファンタジーに切り替わる⁈
ん~なんでしょうか?
切り替わりがかなり唐突な印象に感じて
あまり話しに付いて行けなかった(^^;;
前半だけ見ているとリアルな女子の会話劇
それも30分ぐらい?そのままの展開だと思っていたら
その後急に⁈って印象で頭が切り替えできなくて…
ファンタジーに徹するなら全体の雰囲気創りから
世界観を醸し出す方が観ている方も入りやすいと思います
だからヒーローキャラに変身した時も
宿南さんの「恥ずかしい」だけが説得力ある言葉に聞こえて笑った♪
観ている私もそんな印象に感じました(ーー;)
女優陣を観ている分には楽しめますが全体の話の流れとしては
後半は説明が多くて最後まで馴染めないまま…
個性的な女優陣に面白そうなストーリーだったので
もっとファンタジーに重点を置いた表現の方が面白いと思いました
お盆に家族でバーへ行く
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2013/08/12 (月) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★
季節的にもよろしいかと
マチネの回で、汗をかきかき足を運ばせていただきましたが、
場内は冷房も効いており、生演奏も心地良く、
ワンドリンクもとても美味しく感じられて。
そして、それらがちゃんと添え物になるだけの内容が
メインディッシュのお芝居にもあって堪能しました。
ネタバレBOX
舞台のスペースは狭いといえば狭いのですが、
カウンターの内外とコンパクトなテーブルとを役者たちが上手く使って、
場の制約をほとんど感じさせない。
お芝居としての展開も、
掴みというか、物語が解けるまでを
役者たちのインパクトで笑いをとって
ロール間の関係が見えてくると、
リズムのある会話でさらにコンテンツを重ね、
登場人物ひとりずつの想いをしなやかに浮かび上がらせていく。
でも、物語にはそこからもう一段の奥行きがあって・・・。
しっかりと組みあがっているにもかかわらず
それほど長い上演時間ではなく、サクっとみられるし、
開演前や要所にはいるキーボードの生演奏も小粋だし
季節に似合った奇異な話と言えなくもないのだけれど、
陰鬱さがなく、からっとした明るさがあって、
観る側が沈むことなく、ちょっとほろっとしたりもしながら
お芝居に浸ることができる。
時間つぶしというと語弊があるけれど、
映画を観に行くような感覚で
お盆休みのひとときを過ごすには実に好適な作品で、
小難しい表現がなく、わかりやすく、
あまり演劇を観たことがない観客が
ちゃんとお芝居を好きになるような魅力もあって。
とてもベタな言い方だけれど、素直に楽しませていただきました。
劇団だるま座本公演「笑って死んでくれ」
劇団だるま座
座・高円寺1(東京都)
2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★
長すぎます。
開演前に開演を待つわくわくする気持ちがが死んでくれました。
ストリッパー物語
東京芸術劇場
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(滋賀県)
2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★★
ストリッパー物語
ストリップが楽しみで、張り出した舞台にかぶりつきの席を取ったのに、座席プラン変更で遠い席になってしまった。その時に終わったといっても過言ではない。ホールの係員からは「観やすいお席に変更しました」と言われてしまった。さらに空調が効きすぎで非常に寒く風邪をひいてしまった。そんな状態で幕が上がって、休憩があって、2幕目が始まって。。と小生の気持ちが暖かくなったのは、もう終わりまで幾ばくも無い頃でした。三浦さんの演出としては驚くほど過激ではない穏やかな作品に仕上がったと思います。
アンネの日記だけでは
劇団しようよ
KAIKA(京都府)
2013/08/09 (金) ~ 2013/08/12 (月)公演終了
満足度★★★
アンネの日記だけでは
作/演出担当の大原さんと音楽家の吉見さんの組み合わせが劇団しようよとして存在させている理由だと思っています。今回、吉見さんは待機と言うことで、生演奏なしで大原さんがどれだけやれるのかということだったと思いますが、やはり二人でしようよだということを再確認することになりました。
今回女優さんがたくさん搭乗したわけですが、気が多いのはだめですね、純愛を貫けとは言いませんが、ほどほどにしないと愛が薄くなってしまいます。これは作品にも言えることなのですが。次回に期待します。それにしても当日スタッフがやたら多かったです。9人?それよりも、座席の間隔をあけてください。隣の人の肘が腹部に絶えず接触していてなんとも。痩せろってことですね。
彼らの敵
ミナモザ
元・立誠小学校(京都府)
2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★★★
彼らの敵
事件を取り上げたライター/編集者=この芝居の作者/演出者だと思う。ライター/編集者が安全なところから面白おかしく記事を作ることと同じように、作者/演出者が安全なところから芝居を作っている感じがした。たとえ実際に起きた事件であっても、再現されたものはすでにドキュメンタリーとしては存在しえず、フィクションとなってしまう。だからこの作品もフィクションだと思うのだけれど、物語を創造する覚悟があまり感じられなかった。イメージ的には、シイタケのような感じ。素晴らしい役者をそろえているのでそれなりには面白かったですが。
今回、小学校だったところの音楽室が会場だったのですが、美術が音楽室に完敗。パキスタンもインダス川も駅も出版社もみえませんでした。
前説で「携帯電話をお切りください」と言っていた張本人が、本番中に携帯電話を見ていたのには失笑しました。
ヒーローズ
少年社中
劇場MOMO(東京都)
2013/08/08 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★
☆
日時の変更を快く引き受けてくれた制作の方に感謝します。
ネタバレBOX
劇場のキャパにそぐわない声量や動きに感情移入できず、興ざめしたのが残念。
青い月の夜
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/08/13 (火) ~ 2013/08/19 (月)公演終了
蝶を夢む
風雷紡
シアター711(東京都)
2013/08/11 (日) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
哀れ
作家、演出家、美術、役者陣、照明、音響、歌唱力どれをとってもセンスの光る作品。
ネタバレBOX
腐り切ったこの植民地の退廃をGHQの関与も噂される帝銀事件を絡めて描き出した。GHQが絡むのではないか、との噂は、731部隊と当然のことながら関係する。広島・長崎への原爆投下以降、日本で、軍事研究に携わっていた研究者の多くが、自らの戦犯としての罪一等を減じる為、被爆後の現地に入って詳細なデータ(大学ノート183冊分)を取り、その後、僅か2ヶ月程で英訳してアメリカへ送っていることは衆知の事実である。731部隊のメンバーも多くが、敗戦後アメリカに協力した。無論、罪一等を減じて貰う為である。
日本の所謂エリートの腐り切った根性は今に始まったことではなく、連綿と続いてきたことなので、班目春樹、勝又 恒久、清水 正孝などの無責任ぶりは、今更驚くには価しないが、この作品は、伯爵家という貴族を絡ませた点に、深い意味がある。誰でも知って居て当たり前のことに、大日本帝国憲法における主権者の問題がある。現行憲法の主権者は、無論、我々、国民である。従って、戦争などを始めた場合、それが己の愛する者達全員の死に終わることになろうとも、そのオトシマエは主権者である我々、国民が負う。当然の理屈である。推進したのが政治屋であっても、結果責任を負うのは彼らではないことに注意しておいて貰いたい。彼らは、委託されたに過ぎないのだから。ふんぞり返って偉そうに詭弁を弄しているのは、彼らの無能の証であると同時に、それを糾弾しない国民である我々の不甲斐なさだ。閑話休題。
さて、大日本帝国憲法にあって敗戦の責任を負うべき主権者は誰であったか、無論、天皇、裕仁である。彼だけが主権を持っていたのであるから。法解釈だけから言っても、このことは妥当である。而も、裕仁自身、1945年2月近衛文麿が早期終結意見書を提出した際「もう一度戦果を挙げてからでないと中々難しいと思う」と拒否、沖縄、広島、長崎、東京大空襲等々の惨劇を招いたのである。この国の唯一無二の政治家とアイロニカルに言われる裕仁とは、己と一族の利害の為だけに他の総てを犠牲に供し得る無責任者そのものなのであって、この作品における渡辺 秋利伯爵は、裕仁の矮小化された喩である。だから、小笠原 芙美子は、あのような形で復讐せざるを得なかったのであり、その復讐は人間的には最もなことだと納得されるのである。だってそうだろう。自分の住むエリアの法が、どんなに正当な手続きを踏んでも、不正をしか齎さない時、被害を受けるだけの者は、如何なる権利を持ち得るのか? 合法的権利ではあり得ない。而も、それなしに納得はあり得ない。そのような選択肢を迫られた時、誇りを持つ人間であれば、誰しも、非合法ではあるが、唯一、無残に殺された者を悼み、己自身も納得できる選択肢として復讐しか見出せないのは必然である。哀れを誘うのは、このエリアで起こって来た歴史的事件の背後には、常にこのような歪んだ制度があり、そこで苦しめられてきた者達が居たであろうこと、そして、このような形でしか復讐が果たされないような未分化な政治体制が現在も過去もこのエリアの住民を律してきたことなのである。その哀れを作品化し得ている所にこの作品の本当の凄さがある。
もう一言言っておくならば、貴族の最も愚劣な点とは、人生を退屈と捉えるディレッタンティズムが許されることである。退屈から逃れる為なら、人間は何だってする。このことの危険性を良く認識しておくべきだろう。渡辺伯爵も退屈していたのである。
そして、渡辺伯爵に仮託された無責任体制は、731部隊メンバーの訴追逃れをも齎し、原爆被害報告書を作成した軍事科学者らと共に、戦後、日本の暗部を形成してゆく。その結果が現在の日本だ。だから、マダラメ正しくはデタラメやかつまた、正しくは且つまた、しみず、正しくは沁みずなどの妖怪が跳梁跋扈するのである。
赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス
演劇ユニット パラレロニズム
シアターシャイン(東京都)
2013/08/13 (火) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★
別役作品
良く別役作品は不条理演劇といわれるが、果たして、ベケットやイヨネスコの作品のような不条理性を持つのだろうか。少なくとも、この作品は「ゴドーを待ちながら」でもなければ、「犀」のようでも無い。
ネタバレBOX
別役作品の特徴は、視点の転換にこそあるような気がする。例えば、この森の狼は、獲物の喉を一噛みで喰いちぎりガツガツ食べたりしないどころか、襲った相手の脇の下を擽って面白がっているのである。むしろ兎の方が怖い存在として描かれているのだが、何故、そうかというと兎は、擽ることさえしないからなのだ。その代わり、兎は、噂話をしたり、ちょっと斜めに構えて、他人の批評をしたりするのが得意である。そんな森の腐葉土は、古い新聞紙でできており、当然のことながら、森は、この腐葉土で養われているのである。ということは、好い加減だと言うことだ。F1事故を見ても分かる通り、この国のメディアの退廃は酷いの一語に尽きる。3.12以降、NHKは、爆発した建屋の外観を事故の起きる前の状態の物に差し替えてずっと放映していたし、東京新聞の記者が読者の知りたがる真っ当な質問を記者クラブ内で発した所、他の新聞社の記者から、攻撃され、記者クラブを抜けたこと、更に、その後、東京新聞は、メディアの機能をキチンと果たし続けている為、税の支払いで東京新聞にミスが無いか、アラ探しが徹底的に行われたこと等々、業界腐敗は、戦前と変わることなく現役である。
このようにお粗末な内容の新聞記事から養分を得ている森と、其処に住む住民がイカレテいるのは必然である。物語はそのように読まれなければなるまい。鳥の声が聞こえ、木漏れ陽が射しこんできそうな森の雰囲気が、実は仮想でしか無い所に、別役作品の持つグロテスクを照射する視点がある。
もっと日常的な視点で捉えても構わない。現在、この国では、ヒトの営む人間関係の基本さえ、訳の分からないものになっているのではないかということである。どこの家でも、パパ、ママが当たり前に使われ、誰も疑問を呈することさえない。文化の基本中の基本である言葉の表象する最も基本的な人間関係が、英語圏でも使われないようなへんてこな言葉で表象され、定着してしまっているのである。オゾマシサしか感じないのは自分だけだろうか?
オレンジの迷信行動
ナイスコンプレックス
サンモールスタジオ(東京都)
2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★
ちょっと違う感じ
説明の内容とちょっと違う感じがあり、戸惑いました。老人の生涯云々が消し飛び、ドロドロした裁判劇でした。誰が老人なのかよく判らないお芝居でした。裁判劇としては、見応えがありました。
オーラスライン 沢山のご来場ありがとうございました
七里ガ浜オールスターズ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/08/13 (火) ~ 2013/08/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
実力派
政治屋とつるんで、票獲得の手段としても、手下を利用してきた大物(・・)演出家が、全国からオーディションの応募者を募った。2000人の応募者の中から選ばれた600人の第一次審査会場のある建物の待合室が舞台だ。
ネタバレBOX
他の部屋は、応募者が鮨詰めで息をするのも苦しいほどだが、ここには、6名、ゆったりはしている。だからと言って平和なわけではない。其々は其々の事情を抱え、内心穏やかではないのだ。例えば、一人は殺人請負会社の社員である。今日は暗殺の密命を帯びて来ているのだ。無論、彼自身は人殺しなど嫌いである。仕事だから淡々とこなしているのだが、迷いが、隋所に現れているのも事実だ、とか。反対に幼少の頃から母に連れられて観ていた、宝塚などのミュージカルに魅せられ、8歳の時からダンスを習い、体操に励み、ミュージカルを学ぶに至った。という、まあ、応募してくる動機を普通に持った、至極目立ちたがり屋の若者も居る。
一方、小さな頃から、自分は何をやっても駄目で、クラスの皆から笑い物にされるのでなければ憐れまれているとのコンプレックスを何とか克服したくて、毎年、応募してきたのだが、毎回、待っている間に、肥大したコンプレックスの為に、オーディションを受けることなく戻ってしまう子、緊張すると腸の調子が悪くなり、漏らしてしまうので、何とかその悪癖に打ち勝とうと矢張り毎年チャレンジして居る人、このオーディションの広告を受け持つ広告会社の営業マンだったが、毎年取っていた仕事をライバル会社に出し抜かれ、ボーナスもカットされたので、クライアントの内側へ入り込んで、あわよくば、オーディションに合格し、それを放映されることで溜飲を下げようとのオトシマエ派、ずっとフリーターをやって来た男の単なる就活など。
こんな人々は、互いに雑談しあうことで、各々、少しリラックスしてオーディションに臨む気になるのだが、兎に角、待ち時間があまりにも長い。不満も溜まる。その不満が、スタッフに向けられた。ところが、スタッフが、逆切れ、自分の情況がどんなものか、実際に一次オーディションに合格した後、どうなるかについて具体的な話が展開される。1万人の希望者に対して、その希望を実現できる者は1人しか居ないと言われるこの業界の、下働きをしている者の言葉に、応募者全員が撃たれてしまう。
そんな中、次のオーディションを受ける者に呼び出しが掛かるが、順番では、審査員を殺すミッションを帯びた殺し屋であった。紅一点の受検者、コンプレックスの塊のような女の子に何とかチャンスを与える為、殺し屋は、彼女に順番を譲るが。
ラストは観てのお楽しみ。
タイトルからも推察できるように、「コーラスライン」を下敷きに、麻雀のオーラスを絡ませている所に、脚本家のセンスを見るべきだろう。つまり、長い待ち時間を半チャン、通常2時間のマージャンに例え、そのオーラスに掛けているのである。
舞台上はパイプ椅子が舞台奥と上手に並べられただけの裸舞台、下手には、ドアノブのついた横木だけでドアを表した出捌け口。つまり、完全にシナリオ、演出、役者の技量、照明、音響などの効果だけに頼った実力派の舞台構成である。結果、裏切られなかった。
舞台上に常にいるのは、オーディションに参加する志願者、彼らは、徒然に話をしたことで、一種のコミューンを形成している。これに対して、次の受検者を呼び出しに来るスタッフは、他所者である。だからこそ、ドラスティックなコミューン変容のきっかけを作りだすのである。この辺りの普遍的構造を実に巧みに業界内部の話に転移し、あまつさえ、オーディションには、来そうもない殺し屋、それもサラリーマンとしての殺し屋というキャラクターを設定することで、滑稽と意外性を加え、そこで生じる齟齬を逆用して、物語に深みを加える手法、実に見事である。
更に、小劇場の特性を活かし下手で身体パフォーマンスが行われている時、同時に上手では、科白中心の演技が行われているなど、同時進行的に異界が共存する、せわしない現代を表象するような演出も気が利いている。作品はちょっと短めで65分~70分程だが、内容の詰った、たるみの無い楽しめる舞台に仕上がっている。
オレンジの迷信行動
ナイスコンプレックス
サンモールスタジオ(東京都)
2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
立場逆転!
作品も天秤がとてもキーワードな気がしました。
私もリアルタイムで、この事件を見ていました。
うるおぼえが蘇り、新しい記憶となりました。まだ私の中で、この舞台は終わっていません。
友人を誘い見に行き、その友人に、私が書いてるのに何で誘ったあんたが書いてないの!?と糾弾され、登録しました笑
見事に舞台が好きな人間が増えました。
ありがとうございました!
もう一度行く予定です。
応援させてくださいね。
クロスワールド
夏色プリズム
北池袋 新生館シアター(東京都)
2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
なるほど
前作ほどの奇抜な構成でないにしろ「そう来たか」という感じだった。世界がだんだんクロスして行く演出や客席の作り方に好感。出演者も適材適所で良かった。
ヒーローズ
少年社中
劇場MOMO(東京都)
2013/08/08 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★
斬新な演出は良いですが・・・
配役紹介の方法も解り易かったですし、
テープの巻き戻しのように繰り返される演出は斬新であり、そこから話のラストをまとめていく流れはとても良かったです。
役者の皆さんはとても言葉がはっきりしてて聞き取り易かったです。
ただ、この芝居が、私的には面白い、感動した、すごかったなどの範疇に属さないが残念!
お盆に家族でバーへ行く
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2013/08/12 (月) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★
きちんとしていました
本物のBarで上演された作品ですが、思いのほか良かったです。脚本と演出がしっかりしており、会場が本物であることに頼るだけ、という事態は避けられたようです。音楽も生演奏のメリットを生かしていました。照明だけは制約が大き過ぎて残念な結果でしたが。
話の内容も良く、芝居のテンポも申し分なく、70分という尺で丁度良かったと思います。
ネタバレBOX
若干あざとい展開ではありましたが、きれいにまとまっていました。
ただ、フライヤーの写真やオバケの絵などはネタバレになるので控えたほうがいいかと思いました。
オレンジの迷信行動
ナイスコンプレックス
サンモールスタジオ(東京都)
2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
更にどう進化するか
友人に誘われ、初めて観る劇団さん。
一言で言うと、
こんな芝居観た事ない。
池上彰のテレビみるよりために成り、
より胸に突き刺さる。
勿体無いのは、
足音とキャストの生理現象。
そして、
お客の数。
もっと沢山のヒトが観るべきです。
もう一度いきます。
弁当屋の四兄弟
スプリングマン
OFF OFFシアター(東京都)
2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★
兄弟の物語
上演時間2時間。決して劇的ではない起伏が描かれている。白河さん役のクラシックはさすが。若干ではあるが、都合がよすぎる個所があるところと、ストレスと救いの不釣り合いが気になった。
ヒーローズ
少年社中
劇場MOMO(東京都)
2013/08/08 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
名演出法は繰り返すーロボットダンス加え
「戦隊もの」から外された、所属なきヒーロー達の密室劇である。
冒頭15分程のプロローグと、その後の展開の関係が判らなかったので、ずっと疑問を持ち続けていた。
プロローグがヒーロー達の「日常風景」だとすれば、その後の展開は「ドラマティック」に進む事件だろう。
こうした理解の下、ある程度は両者の関係性を理解したつもりだったが、疑問を持ち続けなければならない箇所も あった。
例えば、冒頭のプロローグでは「一日前に秘密基地を退出しなければならない」ヒーロー•オオバヤシショウがおり、データマンという同僚が「ルールを守れ」など非難していた。
一方、データマンは米国に出没した怪人を攻めるためのハッキ○グ工作を進行中だった。
また、秘密基地に残れるかを賭け闘う、ヒーロー同士のダーツを投げ合う場面さえ あった。
では、その後の展開において、プロローグの内容が絡んでいたのだろうか?
退出期限の切れたヒーローVSデータマンの関係性は、そこに現れたか?
全くと言っていいほど、そういったプロローグの内容は その後の展開に影響して おらず、私は 疑問を持ち続ける必要があったのだ。
氷山の雪解け水が川上へ落ちたのは、舞台上演後の挨拶によってだ。
メンバー9人が、それぞれ自分で脚本を書き上げ、プロローグを造ったというのである。
つまり、9通りのプロローグが存在することを意味する。
プロローグの目的は、あくまで秘密基地内の「日常風景」を見せることであって、その後の展開には絡ませる役割を負っていなかった。
9通りのプロローグが存在することを知らない観客にとってみれば、疑問を持ち続けてしまうのも無理はないのである。
物語は、中野サンプラザ近くの秘密基地へ「一般人」が忍び込んでいた事実を基に進む。
彼の口から出た基地の外、つまり 日本の状況を聞いた密室のヒーロー達が議論を繰り返す。
シベリア鉄道のように長く細い“謎”に囲われ、観客まで不安に浸る。
チラシには「シチュエーション•コメディ」なる舞台の紹介のされ方である。
だが、大どんでん返しはSFチックの集積体で、ロボット論へ通じる
重厚さが覗く。
科学コメディーדヒューマンドラマ”と表現してもよい。
ストロボを生かした、何度も何度も何度も繰り返す “再演”は身体性そのもの であった。
ロボット•ダンスに観客を裏切るメッセージが備わり、それが 私のいう大どんでん返し へ繋がる。
ヒーローズ
少年社中
劇場MOMO(東京都)
2013/08/08 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
名作ショートSFみているような楽しさ♪
こーゆーテイストは大好物なんだって(^^)
設定の甘さも無く、伏線もキタンなく回収され。
なおかつ説得力のあるヒーローにコメディタッチありと・・・。
面白かったですー!
見に行けて良かった100分でありました。
(全席指定です)
ネタバレBOX
ちなみに説明とはちょっと違って、実際はヒーロー達が閉じ込められた事もわからず気絶(?でいいのかな)してて、目覚めると基地から出られず、部外者が入り込んでいるという状況で進んでいきます。
今回は幸運の能力を持つヒーローさんのダーツの話が前にあって(例の解説にある15分のヤツです)暗転後、基地に所属のメンバー(ヒーロー)の紹介で本編のスタートとあいなります。(15分の各人話は全9話あるとのことです)
う~う~書きたい結末をー
でも公演終わるまで書くのよそおっと(^^)
話がとっても気に入ったのさぁ=理由
というわけで日曜過ぎたら書き足しますねっ!
ちなみに観客は若い方が多く、
女性の方がやや多かったかなという感じでありました。
あーちなみに作品世界観は、アニメの”虎&兎”みたいな感じで。
特殊能力持った人達が出始めて、凄い能力持った方々は大手のスポンサー付いたりして豪勢な基地とかのサポート受けられるが、主人公達の基地は、自らをインディーズ呼ばわりするほどの弱能力で、それでも人の役に立ちたい=ヒーローやりたいという方々の為の賃貸基地(月払いか年かはわかんないが、ローンとかで利用料払って使用しているそうです)基地No.320です。なかなか愉快な設定が気に入ったです。高橋留美子先生の初期ショート作品「ザ・超女」に出てくる地球型要塞の設定思い出しました(^^)
さて日曜も過ぎたなー
話は「涼宮はるひの憂鬱」エンドレスサマーの話みたいな繰り返しの話です。
地球はヒーローのひとり=魔法少女が名づけた機械の神<デウスエクスマキナ>が空中に浮かんで、地上の人間をランダムにカウントダウンごとに抹殺してゆく世界の中、立ち向かったヒーローたちは全て倒され、悲しんだ基地のコンピューターが特殊機能=ヒーローモート(基地の人工知能を人型マシーンに載せる)゙=自立行動型の人間と寸分変わらぬ(脈拍と味覚は無い)アンドロイドに各ヒーローの人格をダウンロードしていたという話でした。楽しかった時を続けて欲しくて=敵と戦いに行かず基地で時を過ごして欲しかったという=理想で、何度も基地を出て戦いに行こうとするシーンで巻き戻していたのだが、ヒーローの人格がついに巻き戻される記憶を取り戻して、全てわかった上で再び戦いに赴くというラストとなります・・・・・。 最初の記憶を取り戻したヒーローさんの時間時点が15年後・・・。 最後のシーンは何年経過しているのやら・・・。でも敵が残っているのならヒーローは戦いに赴くという話です。 哀愁感漂うオチですねぇ。
基地のアルターエゴが悲しいなぁ・・・。
皆にはいて欲しいのに、人格に変更は及ぼせない。
たぶん出て行くことはわかっているのに、止められない。
なんともいえませんなぁ ここがSF的に特に受けました
あとはインディーズヒーローという呼称もよかったです(^^)
基地のNo.320がヒーローモードでのアンドロイドの個体名称でミツオとなった、
という細かい設定も好みでありました。