最新の観てきた!クチコミ一覧

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蝶を夢む

蝶を夢む

風雷紡

シアター711(東京都)

2013/08/11 (日) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

作品世界を堪能
少年の頃は江戸川乱歩の小説に描かれた洋館に何とも言えぬ憧れを抱いたものだ。演劇において、舞台の空間表現というのはとても重要な要素であると思うが、この作品は戦前、戦後の混乱期に実在したであろう屋敷の一室にタイムスリップしたような錯覚さえ覚える見事な舞台美術であった。簡素なセットながら細部まで神経が行き届いていた。

またその舞台に出てくる役者たちが、不思議なものでその時代に生きていたであろう人間の顔をしている。中でも小笠原芙美子を演じた堀奈津美は、普段は能面のような表情だが、憎しみを抱いた時の眼の鋭さはたまらないものがある。

途中、探偵が後ろ向きの中腰でよく響く声で朔太郎の詩を朗誦したのは少々違和感があったが、前作からの流れでお駒さんと登場したという事情があったようなので、ご愛嬌といったところか。

オレンジの迷信行動

オレンジの迷信行動

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

独特の世界観があるのだが表現が…
非常に分かりづらい。「知りやがれ」と言うならもう少し分かり易く表現してほしいと思ったものだ。作家の頭の中には緻密で完璧な劇世界が構築されていて、役者もそれを忠実かつ巧みに表現しているんだろうなあ、とは思うのだが。

私には現実の事件の凄惨さを物語る内容ばかりが引っかかってしまい、(あの事件によって制度が大幅に改正された経緯は理解できたのだが。)本来作家が伝えたかったであろう部分がモヤモヤしたままで終わってしまった。

ただ一つ、ラスト近く、老女が死ぬことについて、「怒りのない世界に行けることに喜びを感じる。」(うろ覚えだが確かそんな趣旨のセリフ)と話したのが印象的だった。

OUR TOWN

OUR TOWN

劇団フライングステージ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/08/27 (火) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★

そこそこ楽しめました
猥雑で濃い話かと思ってましたが、意外にライト。感じの良いホームドラマ感覚かな。

許される許されざるに拘らずただ足枷の花束を抱いて

許される許されざるに拘らずただ足枷の花束を抱いて

兎桃企画

STAGE+PLUS(大阪府)

2013/08/24 (土) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

役者 キャスティングも有るが上手い
 4人の男女 世話やき おせっかい?、 まじめ いちず、 自由 自分を出せない、 個人主義 かかわらない、 それぞれの個性 3人は、知り合い、 付き合って下さい、結婚してない ほんとに私でいいの?変わってるよ、  彼女は別の男と暮らしている、 彼女が男と暮らしている事を知って、混乱する、彼女の過去 子供が出来た 育てられない、言えない。 今 猫を捨てた 同居の男は、猫好き 妊娠してるから、 産みたい 産んでいいの 言えない 同居の男も気がつかない。 4人が顔を合わして話す、 猫の声 帰ってくるよ。 今どきの若者4人の個性、人生観、トラウマ、上手く表せない恋心と優しさが、物語に有ります 演じる役者 キャスティングも有るでしょうが、とても上手かった、面白かった。

屋根裏

屋根裏

燐光群

梅ヶ丘BOX(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/05 (木)公演終了

満足度★★★★

面白い構造
舞台の使い方がとても面白かった。
物語構造としても面白かった。

どこまでが演出なのか、私が勝手にそう思っただけかはわからないが、
観客である私も屋根裏にいるような感覚を覚えた。

その圧迫感やもろもろで、作品がとても長く感じた。
観終わった後はヘトヘトになっていた。

それでも、「屋根裏」が意味するものが多様に解釈できて、とても面白い作品だと思った。

ネタバレBOX

物語は断片的なシーンがいくつも積み重なって描かれる。
大きな物語の流れがある訳ではないので、その作品の意味は様々に解釈できる。それを考えるのがとても刺激的で面白かった。
ただ、それは同時にとても集中力を要するので、観終わった後はヘトヘトになっていた。
2時間20分位の芝居であり、実際に長い芝居だったというのもある。

ヘトヘトになった理由は他にもある。
どこまでが演出によるものかわからないのだが、
客席間も狭く、冷房もあまり効いていないため、客席もまさに「屋根裏」を感じる息苦しさがあった。

舞台上の「屋根裏」も極めて小さいものなので、その小さい空間に意識を集中し続けるのにも、かなりの労力を必要とした。

それらの事情が相まって、
観劇後、ぐったりして劇場を出たが、この感覚も含めて『屋根裏』体験ということなのだろう。
だが、そのどこまでが演出意図なのかはよくわからない。

体感型演劇という意味では、凄いことだと思うが、
作品内容よりも、疲労感の方が後に残ってしまった。

ただ、私が観た回が初日だったからかもしれないが、
コメディ的な笑いを誘う部分の間やテンポがあまりよくなかったことは大きく影響していると思う。
狭苦しく、重いテーマを扱いながら、随所に笑いがちりばめられている。
その脚本上のバランスは素晴らしいと思うのだが、舞台上のテンポがきっちり決まっていなかった印象なので、笑うべき所で笑えなかった。
その為、緊張と弛緩のバランスが崩れ、緊張過多になっていたように思う。
他の回ではうまくいっていたのだろうか、、、?
これがうまくいっていたら、そこまでヘトヘトにはなっていなかったのだろう、、、

ともあれ、疲れはしたが、面白かった。

「自分の意志で一人でいることを選びとった一日は、流されて過ごす一年の長さに等しい。」という台詞がとても印象に残っている。
永遠の別れは永久の果てに

永遠の別れは永久の果てに

空想天象儀

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★

ついに…
三部作終わってしまいました…
初めて空想さんを観たのがこの第1章だったので、
尚の事感慨深いモノがありました。

これからの新しい作品作りにも期待してます!!

Interview with dark【終演!次回は劇団5454本公演、11月下旬!】

Interview with dark【終演!次回は劇団5454本公演、11月下旬!】

プロデュースユニット四方八方

萬劇場(東京都)

2013/08/28 (水) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

とてもあたたかい話しです。
芝居を初めて観る方にも安心して勧められます!

眠りの森-Girl's Side Adventure-【閉幕御礼】

眠りの森-Girl's Side Adventure-【閉幕御礼】

劇団やぶさか

黄金町スタジオ 八番館(神奈川県)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

遅くなりましたが…
観ました!!そしてお手伝いさせて頂きました!!
ありがとうございました!!
いつもながらに感じるのは、選曲のセンスが素晴らしい!!
続編も期待してます!!

RE:1k 【公演終了!】

RE:1k 【公演終了!】

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/05 (木)公演終了

無題809(13-248)
20:00の回(曇)。19:31受付、19:40開場。対面式(椅子席1列と3列)、真ん中に白の小さなテーブル、角に冷蔵庫(丸いマグネット、シール)、アナログTV(上に乗っているのはまゆとろだな)。19:59前説(1時間45分)、20:05開演〜21:47終演。5人の脚本家さんたち+演出の池田さん(エビスでみたことがあります)。初日だったからか、会場の雰囲気のせいか、ずっと低空飛行のように感じました。

ネタバレBOX

冒頭から刺され倒れ、死にかけていてもトランプをする…ところから違和感を感じてしまい、挙句、仕組まれたことだった…で覚めてしまいました。
『MOJITO』『想像』(ご来場ありがとうございました。御感想お待ちしています!)

『MOJITO』『想像』(ご来場ありがとうございました。御感想お待ちしています!)

BARHOPPER × MU

BAR COREDO(東京都)

2013/08/27 (火) ~ 2013/09/02 (月)公演終了

満足度★★★★

役者の質感と間の相関
戯曲の設定と
役者の醸し出す質感が、
舞台を単なる平面的なリーディングに留めず、
そこから踏み込んだ広がりへと導いていく。

上演された2本は、
それぞれに雰囲気も展開も異なりつつ、
直接交わることのないロールたちの距離で
物語を紡ぎ、観る側をとりこんで。

シンプルで、所詮は台詞の重なり合いではあるのですが、
なにかすっと引っ張り込まれてしまいました

ネタバレBOX

両作とも、二人が面と向かって会話をするシーンはなく、
手紙やメール、あるいは電話でのやり取りで
物語が組みあがっていく。

それが、リーディングだからこその
切っ先を導いていくれる。
なんだろ、ピンポンのように言葉が行きかうのではなく、
其々の台詞を繋ぐ間というか余白があって、
それが役者の個性を引き立てつつ、
観る側が語ることに
現実感や膨らみを与えてくれる。

MOJITO:

二人の声や雰囲気が
どこか異なる質感を持っていて、
でもそれが、手紙やメールの言葉にのると、
互いの想いが混濁せず
それぞれの想いの際立ちにつながっていく。

手紙は言うまでもなく、メールを互いに読む態でも
当然に互いの想いがいったん満ちてからの会話なので、
その「間」に、ロールが見つめる
自らに対する正直さのようなものが生まれて、
それが、時に歪み、あるいは溢れ、真っ直ぐな想いとなり
交わされていく。

ちょっとソープオペラのような風情もありつつ、
でも、やってくるそれぞれの心情には
実直さがクリアに残されておりました。

想像:

こちらは、電話での会話で綴られていく
双子のシンクロ感覚の物語。
リーディングの形式をとっているのですが
こちらは、舞台を二つに分けて演じられる
普通のお芝居の質感があって。

とは言っても電話の会話が醸し出す
二人の感覚の微妙なズレと
その重なり方が絶妙で・・・。
やりとりが二人の感覚をすっと重ねるのではなく
まるで昔のラジオのチューニングのように
じわぁっと合ってくるような感じが作り出す
舞台の空気感というか色合いがあって。
なんだろ、淡白に会話が作られていくのではなく
観る側を閉じ込める粘度のようなものがあるのです。
その常ならぬ感覚に閉じ込められてしまいました。

*** ***

私はワンバージョンしか観ることができなかったのですが、
この作品、きっと役者によって、
別物のような世界が生まれるのだろうなと思う。

定番作品として、この作品の繰り返しの上演も
面白いのではと思ったことでした。

「プラネッタ」「コスモシャウト」

「プラネッタ」「コスモシャウト」

劇団ノコリジルモ

甘棠館show劇場(福岡県)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

コスモ系二本立て
片方はとてもコミカルで惹かれ、片方はとても深い。それぞれとても、楽しめた!とても有意義な時間が過ごせた。客演陣もまたよい空間作ってた。これからはそれぞれの道を行くみたいだけど、こんな劇団があったこと忘れたくないなーと思う。

E&LP~死刑執行、そしてLINEPOP~

E&LP~死刑執行、そしてLINEPOP~

演劇ユニットらぞくま

船場サザンシアター(大阪府)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度

次回公演が気になる。
2人の女子 零子とパー子 力関係がはっきりとしている。絵馬子が現れる 詐欺の匂いがする 箱の中身は豚肉? 男子。 今日はカレー 箱の豚肉を使って、豚肉たっぷりのカレー・・・。
今回 旗揚げ公演 どう観て良いのか、次回公演 気になります。

僕にしてみれば正義

僕にしてみれば正義

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

地震、原発、戦争
『僕にしてみれば正義』ってタイトルほど、「何が正義なのか?」
みたいな事は考えずに観ちゃった。
けども、「正しい」と思ってやってた事が、
結果的によく分かんなくなっちゃうような、
やってる事の先に何が待ってるのか、って事への
想像力の欠如、のような、
モヤモヤした感じ。
が漂っていて、
軽妙な会話劇なのに、
なんだかとても不安になる。
この先どうするんですか、というか。

そして、立ち入り禁止区域、というものの、
この先どうするんですか、がまた重なって、
なんとも言えない。

「俺が育った町の空気吸っちゃいけないってどういう事」
目に見えない何かで窒息しそう。

中盤~終盤は、極めて密度が高いやり取り。
行き場のない感情を長音に乗せて、放つ感じが、
好き。


地震と原発と戦争、こういう事態が、
この先起こり得る可能性は十分にあんのよね、
と思うと肝が冷えます。
先にあるもの、を見据えて行動せねば。

「アリゾナ☆侍☆ガールズ」

「アリゾナ☆侍☆ガールズ」

UDA☆MAP

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/08/29 (木) ~ 2013/09/03 (火)公演終了

満足度★★★★

グズグズを大真面目に。
時代考証を無視したガールズコメディ。楽しかったです。アフタートークも盛り上がりました。
その日その日のハプニングやイレギュラーな出来事を笑いに変える余裕や、遊び心が加われば更に面白くなると思うので、千秋楽を迎える頃にはもっと面白くなってると思います。

ネタバレBOX

尺八のような音色に合わせて登場する宇田川美樹さん。「だからアリゾナだっつーのっ!」と心の中でツッコミを入れて楽しんでました。

出演者一覧から男性客が多くなることは予想できるので、ドラクエネタは有効ですよね。

仮に、コイントスのコインを落として失くしちゃったり、長い本名が噛み噛みで言えなかったりしても、それはそれで面白いと思うので、もっとグズグズでもよかったと思います。関係ないキャラが壁に貼り付いていても、ぜんぜんOKなんじゃないですかね(笑)
男おいらん

男おいらん

株式会社FPアドバンス

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

観劇しました^^
鏡組公演を観てきました。
俳優陣はまだ若手で荒削りな部分も多かったですが、演出やセット、衣装は予想以上に手が込んでいてビックリしました!
そして葛たか喜代さんの演技とその存在感で舞台がグッと締まっていて素晴らしかったです。
最後、ハッピーエンドではなくとも主人公の強く生きていこうとする姿勢が美しいなあと思いました^^

遺作

遺作

ENBUゼミナール

RAFT(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

無題808(13-237)
12:30の回(晴、暑)。12:00受付、開場。一人用の机と椅子が二つ。薬瓶、ペットボトル、聖書(辞書かと思った)。紙とペン、BGMにピアノ曲。12:18桟敷席の前にさらに桟敷席(最前列)が設置されました。通路側に遅れたお客さん用席。12:27前説(1時間45分)、12:32開演~14:13終演。芥川は読んだことがなく、また読む予定もないので本作品との関係具合などはさっぱりわからない。「かもめマシーン」でみていた井黒さん、ENBUの卒業公演をみた川田さんのお名前があったのでみにきました。つなぎのお話+3話、結構面白かったのですが、不勉強なもので芥川だった理由(鳥、ネズミ...ですかね)は最後までわかりませんでした。

11月に「羅生門」劇団ドクトペッパズとありますね。先日、「板橋ビューネ」でみて個性的な演出だっのでみてみたいと思います。

臆病な町

臆病な町

玉田企画

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

実感系苦笑コメディ
夏合宿で来た中学卓球部の面々とダメ男・その彼女・そのまた親友3人組とのとある宿での邂逅。
「あるあるー!」な状況をじっくり積み上げておいてのクライマックスなので共感するというか、舞台上の人物の気持ちが手に取るようにワカる、あるいは「あったなぁ似たようなこと」で、面白い。
「実感系苦笑コメディ」とでも言うべきか?

僕にしてみれば正義

僕にしてみれば正義

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★

何だろう、この残念感
『見渡すかぎりの卑怯者』などの外部仕事が好きで、今回初の
箱庭円舞曲。作品のテーマも他の人が既に話しているように
すごくアクチュアルだし、演劇として調理するその手腕も高い。
冒頭の演出含め、全てが高レベルなのに、なぜか、満足できない。
どうしてか考えた末の理由は以下、ネタバレに。

ネタバレBOX

この作品が物足りないのは、いい意味で意固地な人間が
いないところですね。「徴兵忌避」、という、最初の前提から
既に作品世界ではタブーの行為を犯しているわけなのだから
誰になんと言われようと、その見苦しさを最後まで保って欲しかった。

なんか皆、少し強く押されただけで、自分の頑固さが砕け過ぎ。
そんなに覚悟の無い人間ばかりが、結局、この家には集まって
いたんだよ、という、作者からの隠れたメッセージだったの
かもしれないけど…。

子供作ることが、国家への反抗です! って言ってたやつなんて
それからすぐに逃げ出しちゃったりしてて、悪い意味で見苦しい。

なんだかんだで、一番ブレないのは、あの壊れて音の出ない
機器を首からぶら下げて聞き続けている人かな。人としては
ものの見方が斜に構えすぎてて好きになれるタイプじゃない
けど、一番ルールを守ってやってた気がする。

それにしても、みんな言うことは格好いいんだけど、それに
見合っていない、と言うのが、妙にリアリティある感じ。
戦場帰りの男なんて、最初言うこと筋通ってていいじゃん、
とか思ったけど、除隊した真の理由を知って萎えたわ。

最後、古川氏が、近作で対談する須貝氏に向けて花束
用意してて、そういうところに拍手する手も熱くなっちゃいました。
夏休みには屋根までとべた

夏休みには屋根までとべた

劇団晴天

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/08/30 (金) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

夏休みには屋根までとべた
とてもヘビーななようだけど、それを笑いを交えラフに演じてた。テンポが良く、個々が笑いを取るスキルがあった。個人的には、斬新な視点で際どい内容をかなり考えさせた作品かなと思う。好きな作品だど、悪く言えば高校演劇的かなと思う。今後の動向が気になる劇団に出会えてよかったと思った。

ミュージカル『ドラキュラ』オーストリア・グラーツ版

ミュージカル『ドラキュラ』オーストリア・グラーツ版

フジテレビジョン

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

研ぎ澄ます。
まだ公演中なので、ネタバレにて。

ネタバレBOX

再演と云うこともあり、初演キャスト・特に主役のドラキュラ伯爵の和央さんや、ヘルシング教授の鈴木さんの存在感が更に深くなっていたと感じました。
外見上のデコラティヴな部分をシンプルにした分、より内面が伝わりやすくなった気がします。

初演ではルーシーを演じたヒロイン・ミーナの安倍なつみさんの歌声には、彼女の揺れる複雑な女心を観客に届けるだけの表現力があり、ラストシーンのちょっと残念な脚本自体は変わっていないのですが、再演の方がこの物語に説得力があったようにお思いました。

個人的にお目当てだったヴァンパイアのダンスは、妖しく、美しく、危険な獣のようでいて品があり、「ヴァンパイア」と云う「生き物」としての存在感が圧倒的でした。不穏な風のような人とは思えないキレのある動き、空間に留まる時には彫像のようなポーズを取る独特な振り付けやダンスでの身体表現は、まさに長谷川達也さんの真骨頂だと思います。
DAZZLEとはまた違った一面が発見出来て、こんなにも相性の良いハイクオリティな作品で長谷川さんのダンスが再び拝見出来て眼福でした。

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