ミュージカル『ドラキュラ』オーストリア・グラーツ版 公演情報 フジテレビジョン「ミュージカル『ドラキュラ』オーストリア・グラーツ版」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    研ぎ澄ます。
    まだ公演中なので、ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    再演と云うこともあり、初演キャスト・特に主役のドラキュラ伯爵の和央さんや、ヘルシング教授の鈴木さんの存在感が更に深くなっていたと感じました。
    外見上のデコラティヴな部分をシンプルにした分、より内面が伝わりやすくなった気がします。

    初演ではルーシーを演じたヒロイン・ミーナの安倍なつみさんの歌声には、彼女の揺れる複雑な女心を観客に届けるだけの表現力があり、ラストシーンのちょっと残念な脚本自体は変わっていないのですが、再演の方がこの物語に説得力があったようにお思いました。

    個人的にお目当てだったヴァンパイアのダンスは、妖しく、美しく、危険な獣のようでいて品があり、「ヴァンパイア」と云う「生き物」としての存在感が圧倒的でした。不穏な風のような人とは思えないキレのある動き、空間に留まる時には彫像のようなポーズを取る独特な振り付けやダンスでの身体表現は、まさに長谷川達也さんの真骨頂だと思います。
    DAZZLEとはまた違った一面が発見出来て、こんなにも相性の良いハイクオリティな作品で長谷川さんのダンスが再び拝見出来て眼福でした。

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    2013/09/02 23:21

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