
珈琲法要
青年団若手自主企画 河村企画
アトリエ春風舎(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
この時代・・
ロシア人をアジアの人々が恐れたのは良く分かる。
赤鬼のような顔をして人を食う、とか言われても、
実際、ロシアの探検家(=略奪者)たちは、
海の向こうのアムール川流域なんかでそれに近い行為を行ってきた。
国家という形態を持たなかった少数民族などは、
今では言語に至るまで焼尽して、痕跡すら残っていないものも多い。
・・じゃあ、日本人はどうだったのか、と言われると、
アイヌ人などに同様の行為を行っていた。
あの世のような場所に送られて、
木の葉のように人の命が散る、
そんな姿を知床の神々はどう思っているんだろうか?
高校生の時、読んで感銘を受けた
ディーノ・ブッツァーティ「タタール人の砂漠」を思い出した。
企業に悲惨な土地に出向を命じられているサラリーマンと重ねても興味深いのかも・・。

アシュラ
平熱43度
ワーサルシアター(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
「一人二役!」「小道具なし!」「転換スピード脅威の0秒!」
ちょっと脱線した話をすると自分はフライヤーをほとんど見ません。
というか、チラシには芝居の面白さは載っていないものと捉えているので、芝居を観るための判断材料にしません。
随分な話ですが。。
抽象的な事しか書いてないんですもん。
性質からして芝居が出来上がっていない段階で作られるから、というのが原因かと思いますが。
なのでどんな芝居をするの?
って聞いたら「一人二役!」「小道具なし!」「転換スピード脅威の0秒!」とキャッチーに説明出きるのは素晴らしい。
広告の正しいありかただと思う。

※ただし、かわいい子に限る。
劇団テアトルジュンヌ
立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)
2013/12/10 (火) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
学園
上演時間2時間。学生劇ならではの生き生きとした学園もの。まだ磨く余地はあるが、気持ちがこもって輝いていて、楽しく充実した時間を過ごすことができた。

間宮汽船
立体再生ロロネッツ
上野ストアハウス(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★
台本かなぁ
開演前、「携帯電話はまだしまわなくて大丈夫です」というアナウンスは面白い。
楽屋での出来事を役者がツイッターで呟いているということ。
ただ、小屋が地下なのでアイフォンは圏外でした、惜しい。
上野ストアハウス、ホームグラウンドの様に毎回ここを使ってるみたいですが、もし、これが本当にやりたいことなのであれば小屋を変える検討もするべきだと思う。
また、開演直前にその緩さは大丈夫かな?
と客側からしたら思ってしまう部分ではある。

Modern Dance Performance
日本大学藝術学部演劇学科
日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/14 (土)公演終了
満足度★★★★
AとB鑑賞
A6作1時間15分、B7作1時間30分。自作以外にも多くに出演していて、相当に練習したはず。タンツテアター風の作品が好みだった。卒研は最終回のカーテンコールでの涙が美しい。

ba-mu ku-hen
演劇ユニットP-5
萬劇場(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★
あり得ない部分が多すぎたなあ!
ありそうであり得ない部分でなく、あり得ない部分が多すぎた感がある。
デザイナーズマンションは確かに機能的ではないことが多いかもしれないが、出入口にわざわざ階段は作らないでしょう。サラ金の金利に関しても、世の中でこれだけ問題になっているのだから、大家さんの年代なら対応方法は認識済みで、誰かに相談してるでしょう。先生の借金踏み倒しの件も然り。
もう少し、現実味のある非現実に工夫がほしかった。

ザ・ランド・オブ・レインボウズ
天才劇団バカバッカ
六行会ホール(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★
ハマると面白い劇団なのかも
バカバッカさん、初めて観てきました。
「コメディ」という事だったのですが、
(毎回こうなのかは不明ですが)お芝居というより
ミュージカル、パフォーマーのパフォーマンスなどを
中心に楽しむタイプの舞台のようです。
今日の観劇では自分はやはり「物語」の部分に
目がいってしまい、周りの観客同様に
「単純に面白い事を笑う」という事が出来ませんでした。
きっとこの流儀に慣れる
(というか深く考えるより目の前で
起きるものを観たままに感じられたら)
きっと爆笑してしまうような舞台だったと思います。
「お客様を喜ばせたい!」という意志は、
舞台からも、観劇後のパフォーマンスショー、
トークショーなどからもひしひしと伝わってきました。
もう10数公演やられているとの事ですが、
今後が期待できる劇団だと思いました。

交響劇「船に乗れ!」
アトリエ・ダンカン
東急シアターオーブ(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/21 (土)公演終了
満足度★★★★
人生哲学書を読む趣きでした
何も事前情報を知らずに観劇したので、意外な印象でした。
のだめの高校版的な、音楽学校青春ストーリーを想像していましたが、もっとシビアで、やや胸に痛いストーリー展開でした。
「若きウエルテルの悩み」とか「初恋」とか、「車輪の下」とか、柔らかバージョンの「罪と罰」風と言うか…。とにかく、青春時代に読み漁った、海外青春小説の雰囲気が漂う、かなり深い内容のミュージカルでした。
育三郎さんが、童顔なので、高校生役が無理なく観られ、まさに適任でした。
田中麗奈さんのピアノ教師は、同性の私から観ても、大変魅惑的で、男子生徒がときめくのも無理ないと思える好配役。青春の痛みを語る、主人公の壮年期を演じる福井さんも、相変わらず、こういう役柄では光ります。
後半、重要な人物になる、倫社教師の加藤さんは、授業シーンなどに、リアルな存在感があったのですが、1幕でマイクの調子が悪く、何度も雑音を生じてしまったのは残念でした。枝里子の母役の木の実さん、サトルの祖父役の小野さんなど、脇役も、大変贅沢な布陣で、ドラマに厚みを持たせました。
オーケストラの見せ方にも工夫があり、想像したより、遥かに見応え充分な舞台でした。

目頭を押さえた
iaku
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
微妙な人間関係
微妙な人間関係とその変化がうまく描かれている。
特に修子の変化が流れの展開をリードしていた。
中谷家の主がいい感じだった。話のタイミングが絶妙。
言葉がちょうど自分のネイティブに近かったのでそれが影響しているのかもしれないがとても臨場感を感じた。

ナツヤスミ語辞典
演劇集団キャラメルボックス
ザ・ポケット(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
完全なキャラメルテイスト
友人の若い役者さんが出演しているので観てきました(Xキャスト)。
プログラムに「日本一厳しい養成所」とありましたが、さもありなん。
修了公演の力みはあるとしても、本公演と変わらないほどの、キャラメルらしさ一杯の舞台を、きちんと作り上げていました。
修了公演にありがちな甘さがないのが、心地よいですね。
ダンスもとてもキレがあって見事。
立ち姿ひとつとっても、完璧なまでにキャラメルスタイルになっていることに、本当に厳しく仕込まれたんだなと、感動的ですらありました。
そして、やっぱり、この作品は名作ですね。
憎いほど、落とし所を心得ている。
それもあって、ちゃんとした公演として充分楽しめました。
成井さんの前説も初めてで、ちょっとお得感がありましたしね。

新説・とりかへばや物語
カムヰヤッセン
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかったです。
昔、こちらの劇団のレドモン・・・でしたっけ?を観て大泣きした経験があったので、また観に行きました。
良かったです。
役者さん達も良かったですが、なにしろストーリーがいいですね、衣装もいいですし、舞台セットもよくて、で、セリフもいい・・・
って結局全部良かったです。

素
順風男女
OFF OFFシアター(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
観てきました。
そして最高に笑いました。
素敵なメンバーが素敵なコントを繰り広げてました。
なんとなく斜に構えながら「笑うわけないじゃん」などと思っていましたが、途中から普段使わないような表情筋まで動かしながら笑っていました。
本当に久しぶりに笑いました。
最高でした。
普段は男性陣と女性陣に別れて公演しているようですが、今回のように一緒にやった方が断然いいんだろうなと、勝手に想像してました。

愛人刑事
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
話もいいけど殺陣とダンスも〇!
役者さんたちは皆さん上手です。特に高野愛さんの殺陣とダンスはキレキレです。
いつも通りの素のステージに照明の妙での舞台表現ですが、小ホールにはピッタリで迫力満点です。分かり易いストーリーで面白かったです。

ヨミのうさぎと猫王子
夜光堂
シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
カワイイ•アラフォー
2008年流行語大賞に選ばれたのは、「アラフォー」だった。「アラフォー」とは、「アラウンド•フォーティー」の略で、天海祐希さん主演の民放ドラマが広めた新語だ。40代を迎えた女性を指す。本舞台には、一人だけ男性が出演していたが、後は客演を含め全員アラフォー世代であった。
特殊能力を持ったウサギ•ヨミ(七海 明美)と ある日出逢った猫王子(吉田 美千子)が、『思念』に取り憑かれた人物の自宅を訪れ、対決。当人は ぐっすり睡眠中だから、 闘う相手は『思念』そのものだ。制するとラムネ菓子ほどの小さな玉となり、カプセルの中へ封じ込めらる…。彼らは、こうした作業を、何度も何度も繰り返す公務員らしい。
今、担当大臣さえ設けられるほど過熱中なのがクール•ジャパンである。海外で日本のアニメ•漫画フェスティバルを開催すれば、多くの若い世代が集結する。2013年7月4日〜7月7日にかけフランス•パリ市で開催された【第14回Japan Expo】は、何と23万人が来場したという。入場料は一日最大17ユーロだった。
外国人の女性がセーラームーンのミニスカート制服を身につけ路上を歩く姿を目撃された方もいらっしゃるのではないか。今作は、アニメーション的ストーリー展開であり、「クール•ジャパン」というコンセプトから捉えることも可能だ。
※バレてないネタバレへ

オレの妹は8年前に死んでいる
Island
Gallery&Café FIND(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題930(13-369)
19:00の回(晴)。前の予定が早く終わっての帰り道、思い立って途中下車、会場着18:55、当日券(キャンセル待ち)があるか訊いてみると、席を作ってくださったようです。一番奥、見にくければ立っても良いということでしたので立ち見。私が最後、お客さんが揃ったので18:59開演、約60分の作品。3作目、今泉さんは「まちづくりproject(@八幡山)」の作品でも。明日の公演を予約しているので2回見ることになりました。劇団員4人によるお話し、最後はどう締めるのか…妹か恋人か…さすが今泉さん、そうきましたか。寒い冬、マフラーの温もりのように感じた良作。

片鱗
イキウメ
西鉄ホール(福岡県)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★
いつも通り、面白い。
いつもながら面白かった。
劇的効果や恐怖をしっかりわかった上で演出されていて心地よい。
これほどコンスタントに面白い作品を上演してくれるのに客席に空席が目立ったのが残念で仕方ない。
東京なら満席だと思うのだが。

虹色の涙 鋼色の月
企画演劇集団ボクラ団義
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
ものすごく、うまくまとめてる。
途中、「それは苦しいな」と思うところがあったのですが。それが、そう落ち着くかぁ。。と、感心させられるお話でした。
3時間休憩なしの長時間、退屈せずに観れましたし、とても良い作品だと思います。
ただ、この劇団さん、何回か観せてもらってますが。いつも、もうちょつとベテランさんを増やしたら、味が出るのにと思います。
私だけかな。。

空想、甚だ濃いめのブルー
キ上の空論
新宿眼科画廊(東京都)
2013/12/06 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

空想、甚だ濃いめのブルー
キ上の空論
新宿眼科画廊(東京都)
2013/12/06 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
Bチーム
おもしろかったです。70分くらいの中で前半の甘い系から後半のほろにが系に変わった感じやら、チラシの雰囲気が感じられたところもありよかった。
ただエチュード風の設定は私は微妙に思った。

MIWA
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2013/10/04 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
美輪明宏さんの半生と、その表現に、終始圧倒されっぱなし。特に前半!
美輪明宏さんの半生を元に、生まれてから、
現在に至るまでを、鮮やかにスピーディーに描く。
幕が開くと、即、舞台は動き出し、セリフが常に
滞ることなく、よどみなく続いていき、
最初から自然と引き込まれる。
三輪さんの人生がどんどんと進んでいく中、
突然止まり、重く、衝撃的な表現に。
全編の中では、この「ピカドン」と、
学生時代の淡い恋が印象に残る。
特に前半は、もう圧倒されっぱなし。
三輪さんの本当の人生は、まだまだこんなもん
じゃないだろうけれども、
それでもこれだけの激しい人生を
歩んだであろうという人に、
私などがもう何も言えることはない…。