満足度★★★★★
この時代・・
ロシア人をアジアの人々が恐れたのは良く分かる。
赤鬼のような顔をして人を食う、とか言われても、
実際、ロシアの探検家(=略奪者)たちは、
海の向こうのアムール川流域なんかでそれに近い行為を行ってきた。
国家という形態を持たなかった少数民族などは、
今では言語に至るまで焼尽して、痕跡すら残っていないものも多い。
・・じゃあ、日本人はどうだったのか、と言われると、
アイヌ人などに同様の行為を行っていた。
あの世のような場所に送られて、
木の葉のように人の命が散る、
そんな姿を知床の神々はどう思っているんだろうか?
高校生の時、読んで感銘を受けた
ディーノ・ブッツァーティ「タタール人の砂漠」を思い出した。
企業に悲惨な土地に出向を命じられているサラリーマンと重ねても興味深いのかも・・。