満足度★★★★★
濃くて突き刺さる
驚きと笑いに満ちた物語のおかげで、暗くて重い物語を構えずに受け止められました。津軽弁も楽しい。3人芝居で、三様に難しい役を自然に演じられてるなと思いました。そして3人の周りにいるだろう、たくさんの人達までも浮かび上がってきました。観劇後に、パンフの山田さんの言葉が突き刺さる、今演るべき公演だなぁと思いました。どんな絶望的な境遇でも、笑いがある事がどれだけ救いになるだろうと思いました。
満足度★★★★★
この時代・・
ロシア人をアジアの人々が恐れたのは良く分かる。
赤鬼のような顔をして人を食う、とか言われても、
実際、ロシアの探検家(=略奪者)たちは、
海の向こうのアムール川流域なんかでそれに近い行為を行ってきた。
国家という形態を持たなかった少数民族などは、
今では言語に至るまで焼尽して、痕跡すら残っていないものも多い。
・・じゃあ、日本人はどうだったのか、と言われると、
アイヌ人などに同様の行為を行っていた。
あの世のような場所に送られて、
木の葉のように人の命が散る、
そんな姿を知床の神々はどう思っているんだろうか?
高校生の時、読んで感銘を受けた
ディーノ・ブッツァーティ「タタール人の砂漠」を思い出した。
企業に悲惨な土地に出向を命じられているサラリーマンと重ねても興味深いのかも・・。