
或る夜の出来事
或る夜の出来事
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

夜更かしの女たち
直人と倉持の会
本多劇場(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/29 (日)公演終了
満足度★★★★
構成の面白さ!
1幕・2幕の途中に休憩20分。前半後半ともに1時間弱にしては長めの休憩…と思っていたが、2幕が始まってその必然性に納得。こういう見せ方があるのだというユニークな、でも俄然面白みを増す構成に、2幕から一気に引き込まれた。
役者の魅力は、もちろん1幕から。美しさが際立っていたのは、やはり中越典子さん。そして、浜野謙太さんはとても舞台は初めてとは思えず、笑いの大半を持っていく芸達者ぶり。ほかの出演陣も全員見応えがあった。

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る
天幕旅団
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
最少で最適で最大の4人。
始まるまでは4人でどうなるのかな?と思っていましたが、
始まってすぐに配役だけでなく転換や効果も含めて、
4人という人数がこの作品に最少で最適で最大の人数だと感じました。
色んな工夫を、信頼し合えているであろう相手との作業で進めていく姿は
観ていて心地のいいものでした。
お話も、冒頭で示された哀しいラストへと紡がれていって、
ああ、その時がきてしまった、という胸に残る終わり方でした。
「ダークファンタジー」とは感じませんでしたが、素敵な本歌取りだったと思います。
面白かったです。

シラノ!
おおのの
「劇」小劇場(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど史上初。
生で落語を見るのは久しぶりだったので、まずはそれだけで嬉しくもあり。
志ら乃が落語家そのままの装いで芝居パートになったものだから
これはどうなるのかなと思ったら
芝居で会話をしているような落語で上下を切っているような、
そのやりとりが新鮮で面白かったです。
元のお話が好きなだけに、オリジナルのシラノ青年のエピソードが入って
それはそれでよかったんですがラストが元のお話のラストにならずの終了が残念でした。
最後まで観たかったというか。
しかし、あのラストで終われるのはその名を持つ志ら乃師匠唯一人、ですよね。

グッドバイ
シス・カンパニー
シアタートラム(東京都)
2013/11/29 (金) ~ 2013/12/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
お見事!妙味が詰まる芝居にじんわり
信じられない程、素敵なお芝居でした。
昭和の空気感と、程よい笑いと、情感とがマッチした、実に上出来の作品。
5年前、劇作家セミナー同期に、大の北村想ファンの青年がいて、当時は、北村作品未見だったため、ただ彼の熱の籠った賛辞に耳を傾けていただけでしたが今回の舞台を観て、彼の気持ちがわかった気がしました。
北村さんも、彼と同じように、熱く太宰を語る方かしら?作品から、太宰ファンの匂いを感じたのですが…。
キャスティングが絶妙で、特に、屋台のおでん屋さんの半海さんは、もし私が今年の演劇賞の審査員なら、必ず、男優賞を差し上げます。(笑い)
セットも、時折、壁に投写される文字も、何もかもとても素敵で、観ていて、笑みがこぼれました。
寺十吾さんの演出も、とても洒落ていたのだと思います。
まだ、今年の演劇、見納めてはいませんが、たぶん、これが私のベスト1作品になるでしょう。久しぶりに、亡き父に見せてあげたくなるような佳作でした。

タイジの記憶
ロリポップチキン
ひつじ座(東京都)
2013/12/21 (土) ~ 2013/12/26 (木)公演終了
満足度★★★★
通俗で青臭いけれど魅力的
サルトルの『出口なし』を、今どきの若者的な感覚のなかで置き換えた脚本はとてもよくできていると思った。また若いけれど演技力のある俳優が揃っていて、芝居としての完成度はこれまで私が見たこの劇団の三本の芝居のなかで最も高い。主役の琴美役の女優は竹垣萌香はとても可愛らしいし、靖子役の塚本皆実はとても達者な俳優だった。70分、エンジン全開で突っ走る芝居だったが、展開にうねりとスピードがあり、単調にはなっていなかった。
空席のある客席がもったいない。

RASCAL 第1回公演 『カミノキズ』
RASCAL
シアター711(東京都)
2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

Touch~孤独から愛へ
東京演劇集団風
レパートリーシアターKAZE(東京都)
2013/12/23 (月) ~ 2013/12/25 (水)公演終了
満足度★★★★
う~ん、タフすぎ・・・・。
この劇団の舞台はお芝居というより、演劇と呼ぶほうがふさわしい。緻密で熱量が大きく、素晴らしくタフ。ラストに向かっての一気呵成な求心力もすごい。噛みごたえがありすぎるステーキみたいだ。今回も期待に背かない素晴らしい舞台でした。美術、構成、演技がよく噛みあっていて楽しめた。でもこれ、授業の一環として中高生に見せるのってどうだろうか。絶対、演劇全般が嫌いになると思う。まず兄弟の共依存の関係が学生に理解できるとは思えないし、生活を支えてきた兄の、弟への強い束縛が実は強い依存であることなど、かなり精神病理学などわかってないと理解不能。いい若者がタッチしあって遊んでいるなど、演劇臭いと感じるだろうし、その孤独なバックグラウンドなどに思いを馳せることができるとは思えない。大学生でやっと理解可能かな。なんか、いかにも若者文化からずれてしまった教職員が選びそうな演劇だな、と残念です。これは、成熟した、すでに様々なトラウマや夾雑物を抱え混んでしまった大人のための演劇だと思います。親鳥が殻をつつく時は雛が自ら卵の殻を破る時でなくてはならないのでは。いわゆる啐啄同時ってやつ。

渇いた太陽 ~Sweet Bird of Youth~
日本テレビ
シアタークリエ(東京都)
2013/12/21 (土) ~ 2013/12/29 (日)公演終了
満足度★★★★
ビーチボーイは・・・
出世と野望に燃える青年にはみえなくて、
結構情けないチンピラにみえましたが・・・。
前半は結構平坦な感じで物語が進み眠気が生じたのですが、
後半はサスペンスが盛り上がって眠気は出なかった。
んだが、原作の古さかしら?
なかなかの出演者の技量ながら、
ぼやけた印象を受ける作品になっていたように感じました。

突然ダークネス
夕暮れ社 弱男ユニット
元・立誠小学校(京都府)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
夕暮れ社 弱男ユニット「突然ダークネス」観ました
12/22、怒涛の京都観劇ツアー(gate→京極朋彦ダンス企画→GEAR→夕暮れ社 弱男ユニット)の、トリを飾る公演と相成りました。
昨年夏の名古屋でのWSで、いろいろなスタイルを拝見しましたが(床を転がったりw)、さて今回は?
劇場へ入るなり人を不安にさせる美術が(笑)
それが決して見かけだけではないというのが、また夕暮れ社クオリティ。
マンガのカット割のように鮮やかな場面転換。
場の雰囲気やこころのもやもや・不安を質量を持たせて具現化。
それらを実現する、実際に見るまで予想できないプリミティブな方法。
他の追随を許さない独特さ。
(じつは、ままごと・柴幸男さんが「日本の大人」の場面転換に、ちょっとだけ似た手法を)
地鳴りのような音響が、劇場ごと観客を揺らす。
本当にどうかなりそうでこわい。。。
劇中ひとり、ミュージカル状態の女優が異様な存在。内海賢二ばりに無駄にいい声出しまくり。
物語としても、最後まで謎を残す。
(私の行った回では、終演後おまけリサイタルまで。女優の母が伴奏 笑)
後半のテンポは、映画のようにサスペンス感をあおろうとして、かえってちょっともたついた気も。役者の身体能力の限界を要求される。。。
とはいえ、京都演劇界の、孤高の存在をゲップが出るほど堪能しました(笑)つくづく、奥が深いというか層が厚いというか…
京都観劇ツアー、これにて閉幕でございます。

プラトニック・ギャグ
INUTOKUSHI
駅前劇場(東京都)
2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了
満足度★★★
H2O
なんとなく「思い出がいっぱい」という感じだった。
いい意味でも悪い意味でも劇団自体、大人の階段を登り始めているような印象を受けた。シーズン2の始まりなのかもしれない。
いつもながらオープニングの1曲リピートは頭に残る。

RASCAL 第1回公演 『カミノキズ』
RASCAL
シアター711(東京都)
2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了
満足度★★★
聖夜とは関係ないよ
RASCAL第1回公演を観た。第1回、そして聖夜ということで、明るい内容の公演かと思った。タイトル「カミノキズ」⇨「神の傷」⇨「聖夜」と短絡的に連想した。しかし、まったく関係ない。
自殺した恋人を想い、その遺品と暮らす男。荷物はもちろん、自分の気持も整理出来ない。やるせない話が丁寧に、そしてゆっくりと描かれる。
そんな男の所に出入りする人間模様が淡々と展開する。そして会話の中に、チラッと社会批判を織り交ぜる。
劇団代表の野元氏が、公演チラシに「年々社会に適応出来なくなっている気がしてなりません」と記している。公演で、その気持は十分くみ取れる。それを書くとネタばれ。これだけ書いたらもうネタばれ?ギリギリのつもりなんですけど…何か。
是非とも劇場へ足を運んで観てほしい。

Romantic Love?【ご来場ありがとうございました】
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/26 (木)公演終了
満足度★★★
男も女も・・・
色んな恋愛があるんだなぁと思いながらも男性キャストでは斉藤マッチュさん、女性キャストでは小野寺ずるさんの台詞に共感しながら観ました。森谷ふみさんも面白かったです。

王の血脈
劇団ZTON
京都府立文化芸術会館(京都府)
2013/12/21 (土) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
王の血脈
久しぶりのZTONです。文芸会館へ移動してから初めてになります。ZTONはいちいちポーズをとるようなところがあり、それがくどいところが苦手でした。今回、戯曲的にも演出的にも演技的にも、加減が出来ており、リズムよく、最後まで舞台上を信用して観ることが出来ました。面白いですが、何かが足りません。人数とサイズが作品に合っていないからだとと私は思っています(だから文芸に移ってから観ていなかった)。人数が増え、舞台が広くなるにしたがって、濃厚さが失われているようです。アンサンブルの皆さんの頑張りが作品を支えていることが、かえって作品を希釈してしまっていないでしょうか。

『ギア-GEAR-』Ver.3.70
ギア公演事務局
ギア専用劇場(京都府)
2013/11/01 (金) ~ 2015/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
「ギア-GEAR-」Ver.3.50観ました
観劇二日前に名古屋で放送された「探偵!ナイトスクープ」で、GEARがネタになっていました。
(「GEARを観に行った三歳児が、出演者と一緒の写真をうまく撮れなかったので撮影し直したい」という依頼)
いやあ、いい予習になったなあ(笑)
その中で興味深かったのが、無人の劇場に来た子供が怖くて泣き出したシーン。
TVの放送終了映像の怖さは「死」を連想させる。
人のいない劇場は死んでいる…
前振りが長くなりましたが、一年越しで念願かなってGEARへ。
築80年以上の建物が、魅力的なレトロモダンオーラをはなつ放つ。
内装もこりに凝っているし、(トイレの電気のスイッチまでGEARw)
スタッフも、呼び込みから前説まで、隙がないステキな役割ぶり♪
そんなこんなで観劇。
圧巻。
息をもつかせぬ70分。
びっくり箱のような仕掛けがあちこちに施された、廃墟のようなステージが、プロジェクションマッピングなどの技術を駆使して、電気仕掛けの夢のような空間に塗り替えられる。
テクノロジーと一心同体になって躍動する、徹底的に訓練された役者陣の、それぞれの得意なパフォーマンスが次々に観れる贅沢さ。
それらを組み込んだストーリーも、言語を必要としない単純なものながら、心を掴む。
いのち、コミュニケーション、繋がり、こころ、再生。
ラスト近くでは、不覚にも泣きそうに…
なんといっても、徹底したお客様の満足第一サービス精神が印象深い。(後半で飛び出す大量の紙吹雪にさえも仕掛けが)
家族連れのお客さんが多く、役者がしばしばパフォーマンスで客席をいじりに来たり、いわゆる小劇場演劇とはあきらかに違うノリで、とても開かれた「普通の人たちがたくさん来て楽しんでいる」空間でした。
来月も上演しているので、週末に京都へ行く舞台表現者は必見ですよ!

いなづま
梅パン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★
妄想が創ったモンスター!
意識をすればするほど大きくなっていくモンスター。
その呪縛から逃れるためには自分が変わらねばならないということでしょうか。
そのようなことって確かにあります。

東京パフォーマンスドール PLAY × LIVE 『1 × 0』(ワンバイゼロ)エピソード5
キューブ
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了
満足度★★★★
映像の勝利
やはりこれは映像が素晴らしい。TPDのお芝居自体はやっぱ幼いと思ってしまうが,それを見事に映像で補っている。この映像だけでも見応えはありました。しかし,4,5と続けて観ると,だんだん彼女たちに惹かれていきます。ダンスサミットは良い。クセになっちゃうかも。はやりアイドルは生でライブで観るに限ります。

ウルトラマリンブルー・クリスマス
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/25 (水)公演終了
満足度★★★★
最後は主人公同様抱き合って回りたい気分に(千秋楽だからここまで書いていい?)
始まりの説明部分、なんとなくぬるい空気で物語が進んで、
全然ハマれなかったんですよね、
だから時折飛ばされる笑いのネタにもクスリとも出来ず。
「あれ?キャラメルボックスさんってこんなもんだったっけ?」
と思ってしまったんですが、中盤の盛り上げパートから
演者さんの熱の入った演技がぐんぐん自分の心を引きつけて、
最後にはキャラメルボックスワールドにはまってしまいました。
(千秋楽だから書いていいんでしょうか?)
主人公同様、「メリークリスマス!」って言いながらみんなに
感謝のハグをして回りたい気分、まったく同じ気持ちになれました。
物語の展開がうまいなあ。

ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了
満足度★★★★★
最終日リピ
話がわかっているからなのか、よくわからないが、
登場人物それぞれの表情が豊かでそれを追いかけているだけで楽しくて仕方ない。
追記: DVDについていた写真ばっちり。確かにこれは、「ここで、撮影しないでください」だ。

gate#11
KAIKA
KAIKA(京都府)
2013/12/21 (土) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
どれも難しかった。
今までのわいわい楽しいgateではなく、難しい作品ばかりで終わってからの繋ぎトークでなんとなくわかるかなぁというレベルでした。
それぞれに、こだわり、一点にしぼり、針穴くらいの小さなところから不思議の世界を観てるような、3作品でした。