最新の観てきた!クチコミ一覧

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或る夜の出来事

或る夜の出来事

或る夜の出来事

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★

60分なら
続きもやってほしいような。

ネタバレBOX

婚活パーティーで撃沈したアラフォー男子4人組の反省会的男子会の話。

つまらない会話で女性からピストルを撃たれズキュン、中には面と向かっただけで機関銃の嵐、撃沈の効果音が良かったです。

彼らは会社の同期生、会社は為替の影響で儲かっているようです。時期はクリスマス、正に今現在の話だと思います。であったら、円高で儲かっているなんて会話が出て来るでしょうか。当日は1ドル104円です。違和感を覚えました。

ある男の元妻が早期癌が発見された別の男と付き合っていたり、既婚者の男が婚活パーティーに参加したことが妻にバレたり、カフェの店員が男に一目惚れしたりと色々ありました。

女性と付き合うのが苦手な主人公にも社内に好きな人がいて、最後はその女性が女子会をしているお台場へ行くことになりなりました。ごっついゴリラのような女性でゴリエというアダ名でしたが、映像に現れた女性は清楚な人でした。

そして、続きはウェブでということで60分ほどで終了。

妻にバレたのは、妻もこの女子会に参加していたからのようですが、随分都合のいい狭い人間関係でした。それに、地方に営業所がある普通の会社、こう書くのでしょうか、菱光産業株式会社ですよ、そこの社員があんなおしゃれな髭を生やしていますかってんです。思いつきや継ぎ足しがあって、チグハグな感じになったのだろうと思いました。
夜更かしの女たち

夜更かしの女たち

直人と倉持の会

本多劇場(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

構成の面白さ!
1幕・2幕の途中に休憩20分。前半後半ともに1時間弱にしては長めの休憩…と思っていたが、2幕が始まってその必然性に納得。こういう見せ方があるのだというユニークな、でも俄然面白みを増す構成に、2幕から一気に引き込まれた。

役者の魅力は、もちろん1幕から。美しさが際立っていたのは、やはり中越典子さん。そして、浜野謙太さんはとても舞台は初めてとは思えず、笑いの大半を持っていく芸達者ぶり。ほかの出演陣も全員見応えがあった。

ネタバレBOX

1幕と2幕は、実は同じ時間軸という仕掛け。停車中の列車を挟んで、駅の待合室側で進行する1幕。その反対側、駅の裏手で展開される2幕で、1幕で残された疑問や伏線が解決されていく。もちろん、単なる謎解きではなく、同時間軸での複層的なドラマが作品全体の見応えと納得感を一層際立たせている。

そういう仕掛けだけに、1幕だけでは役者の魅力は感じられても、話が見えず、観る側に忍耐がいるのはたしか。

カーテンコールでは、クリスマス当日ということで出演者全員がそれぞれ用意したプレゼントを抽選で観客に手渡すというサプライズイベントが!私の同行者は篠原ともえさんから見事ゲットしていました(^^)
星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

最少で最適で最大の4人。
始まるまでは4人でどうなるのかな?と思っていましたが、
始まってすぐに配役だけでなく転換や効果も含めて、
4人という人数がこの作品に最少で最適で最大の人数だと感じました。
色んな工夫を、信頼し合えているであろう相手との作業で進めていく姿は
観ていて心地のいいものでした。

お話も、冒頭で示された哀しいラストへと紡がれていって、
ああ、その時がきてしまった、という胸に残る終わり方でした。

「ダークファンタジー」とは感じませんでしたが、素敵な本歌取りだったと思います。
面白かったです。

シラノ!

シラノ!

おおのの

「劇」小劇場(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど史上初。
生で落語を見るのは久しぶりだったので、まずはそれだけで嬉しくもあり。

志ら乃が落語家そのままの装いで芝居パートになったものだから
これはどうなるのかなと思ったら
芝居で会話をしているような落語で上下を切っているような、
そのやりとりが新鮮で面白かったです。

元のお話が好きなだけに、オリジナルのシラノ青年のエピソードが入って
それはそれでよかったんですがラストが元のお話のラストにならずの終了が残念でした。
最後まで観たかったというか。

しかし、あのラストで終われるのはその名を持つ志ら乃師匠唯一人、ですよね。

グッドバイ

グッドバイ

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

お見事!妙味が詰まる芝居にじんわり
信じられない程、素敵なお芝居でした。

昭和の空気感と、程よい笑いと、情感とがマッチした、実に上出来の作品。

5年前、劇作家セミナー同期に、大の北村想ファンの青年がいて、当時は、北村作品未見だったため、ただ彼の熱の籠った賛辞に耳を傾けていただけでしたが今回の舞台を観て、彼の気持ちがわかった気がしました。

北村さんも、彼と同じように、熱く太宰を語る方かしら?作品から、太宰ファンの匂いを感じたのですが…。

キャスティングが絶妙で、特に、屋台のおでん屋さんの半海さんは、もし私が今年の演劇賞の審査員なら、必ず、男優賞を差し上げます。(笑い)

セットも、時折、壁に投写される文字も、何もかもとても素敵で、観ていて、笑みがこぼれました。

寺十吾さんの演出も、とても洒落ていたのだと思います。

まだ、今年の演劇、見納めてはいませんが、たぶん、これが私のベスト1作品になるでしょう。久しぶりに、亡き父に見せてあげたくなるような佳作でした。

ネタバレBOX

演劇好きな、昭和世代の大人向きの、洒落たお芝居でした。

随所に、心を擽られる個所だらけ。

蒼井優さんの豹変ぶりにはしてやられました。ただ、後の面接を断るほど、一目で驚愕するほどの美人という設定には、やや疑問も。私、蒼井さんを美人だと思ったことは一度もないので…。この頃、演技の質が、大竹しのぶさんに似てきたような気もして、やや今後に懐疑的な気持ちも湧きました。

主役の段田さんは相変わらず、何をやらせても完璧な好演。黄村先生が、亡き奥様を思い出しながら、理七にパラソルを買うシーンは、まるで、チャップリンの「街の灯」を思い出すようなレトロな雰囲気。

太宰好きな酔っ払い男、高橋さんの味わい深い演技には、ため息が出るし、少し、C調な大学の助手渡山の柄本さんは、何度かトチッタリする部分も、役柄に合っていて、逆に人物に具体性が出たのは儲けもの。

山崎ハコさんは、私がラジオ番組で、曲を掛けていた頃は、ただもう暗い雰囲気の歌い手さんでしたが、年齢を重ねて、こんなに素敵な雰囲気の歌手になられたのかと感嘆してしまいました。彼女が、流しの歌手として歌う劇中歌「兄妹心中」の歌詞が、心に沁みました。

でも、誰より、素敵だったのは、半海さんの、屋台のおでん屋さんの佇まい。
黄村先生や理七の嘘も見抜いているのに、客の事情には、首を突っ込むことなく、そっと気持ちを察して、お酒を差し出す仕草に、何度、心を鷲掴みされたことやら…。惚れました!

タイジの記憶

タイジの記憶

ロリポップチキン

ひつじ座(東京都)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★★

通俗で青臭いけれど魅力的
サルトルの『出口なし』を、今どきの若者的な感覚のなかで置き換えた脚本はとてもよくできていると思った。また若いけれど演技力のある俳優が揃っていて、芝居としての完成度はこれまで私が見たこの劇団の三本の芝居のなかで最も高い。主役の琴美役の女優は竹垣萌香はとても可愛らしいし、靖子役の塚本皆実はとても達者な俳優だった。70分、エンジン全開で突っ走る芝居だったが、展開にうねりとスピードがあり、単調にはなっていなかった。

空席のある客席がもったいない。

RASCAL 第1回公演 『カミノキズ』

RASCAL 第1回公演 『カミノキズ』

RASCAL

シアター711(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

雰囲気はよかったです。
役と役者さんとマッチしていたと思うし、会話の感じや全体の雰囲気は好きでした。

12/31追記

ネタバレBOX

期待してた方向と違っていただけのことではありますが、
人の死という題材を持ってくるならもっとキャスト数も絞ってディープなものを描けたでしょうし、
その題材なしでも、ここで本意か不本意か人生さぼって過ごしてしまっている人たちの物語は描けたかな、という気はします。

ラストも他のシーン同様に、フェードアウトの方が好きだったかなあ。

トランクルームというより物置だな、とか
未整理の遺品を置いておくには広過ぎる空間だな、とか
箱の中の中身が少な過ぎだな、とか
親御さんがこの場所に彼がいることを許可している説明は、とか
気になる部分も少なくはなかったんですが
全体に流れる空気感は好きでした。
Touch~孤独から愛へ

Touch~孤独から愛へ

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2013/12/23 (月) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★

う~ん、タフすぎ・・・・。
この劇団の舞台はお芝居というより、演劇と呼ぶほうがふさわしい。緻密で熱量が大きく、素晴らしくタフ。ラストに向かっての一気呵成な求心力もすごい。噛みごたえがありすぎるステーキみたいだ。今回も期待に背かない素晴らしい舞台でした。美術、構成、演技がよく噛みあっていて楽しめた。でもこれ、授業の一環として中高生に見せるのってどうだろうか。絶対、演劇全般が嫌いになると思う。まず兄弟の共依存の関係が学生に理解できるとは思えないし、生活を支えてきた兄の、弟への強い束縛が実は強い依存であることなど、かなり精神病理学などわかってないと理解不能。いい若者がタッチしあって遊んでいるなど、演劇臭いと感じるだろうし、その孤独なバックグラウンドなどに思いを馳せることができるとは思えない。大学生でやっと理解可能かな。なんか、いかにも若者文化からずれてしまった教職員が選びそうな演劇だな、と残念です。これは、成熟した、すでに様々なトラウマや夾雑物を抱え混んでしまった大人のための演劇だと思います。親鳥が殻をつつく時は雛が自ら卵の殻を破る時でなくてはならないのでは。いわゆる啐啄同時ってやつ。

ネタバレBOX

ええ?!ハロルドってトリートに刺されたのではないの?大勘違いは私だけ?
トリートって、カタカナですが、トリートメント(治療)の意味が入っているのではないのでしょうか・・・・・・・?う~ん、アホすぎる私・・・・。これもタフ過ぎる脚本のため?
渇いた太陽 ~Sweet Bird of Youth~

渇いた太陽 ~Sweet Bird of Youth~

日本テレビ

シアタークリエ(東京都)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ビーチボーイは・・・
出世と野望に燃える青年にはみえなくて、
結構情けないチンピラにみえましたが・・・。

前半は結構平坦な感じで物語が進み眠気が生じたのですが、
後半はサスペンスが盛り上がって眠気は出なかった。

んだが、原作の古さかしら?
なかなかの出演者の技量ながら、
ぼやけた印象を受ける作品になっていたように感じました。

突然ダークネス

突然ダークネス

夕暮れ社 弱男ユニット

元・立誠小学校(京都府)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

夕暮れ社 弱男ユニット「突然ダークネス」観ました
 12/22、怒涛の京都観劇ツアー(gate→京極朋彦ダンス企画→GEAR→夕暮れ社 弱男ユニット)の、トリを飾る公演と相成りました。
 昨年夏の名古屋でのWSで、いろいろなスタイルを拝見しましたが(床を転がったりw)、さて今回は?


 劇場へ入るなり人を不安にさせる美術が(笑)


 それが決して見かけだけではないというのが、また夕暮れ社クオリティ。

 マンガのカット割のように鮮やかな場面転換。
 場の雰囲気やこころのもやもや・不安を質量を持たせて具現化。
 それらを実現する、実際に見るまで予想できないプリミティブな方法。

 他の追随を許さない独特さ。
 (じつは、ままごと・柴幸男さんが「日本の大人」の場面転換に、ちょっとだけ似た手法を)


 地鳴りのような音響が、劇場ごと観客を揺らす。
 本当にどうかなりそうでこわい。。。

 
 劇中ひとり、ミュージカル状態の女優が異様な存在。内海賢二ばりに無駄にいい声出しまくり。
 物語としても、最後まで謎を残す。
 (私の行った回では、終演後おまけリサイタルまで。女優の母が伴奏 笑)


 後半のテンポは、映画のようにサスペンス感をあおろうとして、かえってちょっともたついた気も。役者の身体能力の限界を要求される。。。



 とはいえ、京都演劇界の、孤高の存在をゲップが出るほど堪能しました(笑)つくづく、奥が深いというか層が厚いというか…
 京都観劇ツアー、これにて閉幕でございます。

プラトニック・ギャグ

プラトニック・ギャグ

INUTOKUSHI

駅前劇場(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★

H2O
なんとなく「思い出がいっぱい」という感じだった。

いい意味でも悪い意味でも劇団自体、大人の階段を登り始めているような印象を受けた。シーズン2の始まりなのかもしれない。

いつもながらオープニングの1曲リピートは頭に残る。

ネタバレBOX

オープニングきますね。その後もっと来るかと思いきや少しおとなしめに進んでいく。

後藤さんの妙な落ち着きと、椎木さんと竹田さんの妙なマシンガン台詞が印象的だった。

アメリさんのセーラー服姿がしっくりきすぎていてびっくり。

別の作品でもそうだったが、ラストで石澤さんが「特異な」感じになって突然終わるのは、ちょっと尻切れトンボ感が。
個人的には彼女のシリアスなアクトが観てみたい。
RASCAL 第1回公演 『カミノキズ』

RASCAL 第1回公演 『カミノキズ』

RASCAL

シアター711(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★

聖夜とは関係ないよ
RASCAL第1回公演を観た。第1回、そして聖夜ということで、明るい内容の公演かと思った。タイトル「カミノキズ」⇨「神の傷」⇨「聖夜」と短絡的に連想した。しかし、まったく関係ない。
自殺した恋人を想い、その遺品と暮らす男。荷物はもちろん、自分の気持も整理出来ない。やるせない話が丁寧に、そしてゆっくりと描かれる。
そんな男の所に出入りする人間模様が淡々と展開する。そして会話の中に、チラッと社会批判を織り交ぜる。
劇団代表の野元氏が、公演チラシに「年々社会に適応出来なくなっている気がしてなりません」と記している。公演で、その気持は十分くみ取れる。それを書くとネタばれ。これだけ書いたらもうネタばれ?ギリギリのつもりなんですけど…何か。
是非とも劇場へ足を運んで観てほしい。


Romantic Love?【ご来場ありがとうございました】

Romantic Love?【ご来場ありがとうございました】

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★

男も女も・・・
色んな恋愛があるんだなぁと思いながらも男性キャストでは斉藤マッチュさん、女性キャストでは小野寺ずるさんの台詞に共感しながら観ました。森谷ふみさんも面白かったです。

王の血脈

王の血脈

劇団ZTON

京都府立文化芸術会館(京都府)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

王の血脈
久しぶりのZTONです。文芸会館へ移動してから初めてになります。ZTONはいちいちポーズをとるようなところがあり、それがくどいところが苦手でした。今回、戯曲的にも演出的にも演技的にも、加減が出来ており、リズムよく、最後まで舞台上を信用して観ることが出来ました。面白いですが、何かが足りません。人数とサイズが作品に合っていないからだとと私は思っています(だから文芸に移ってから観ていなかった)。人数が増え、舞台が広くなるにしたがって、濃厚さが失われているようです。アンサンブルの皆さんの頑張りが作品を支えていることが、かえって作品を希釈してしまっていないでしょうか。

『ギア-GEAR-』Ver.3.70

『ギア-GEAR-』Ver.3.70

ギア公演事務局

ギア専用劇場(京都府)

2013/11/01 (金) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

「ギア-GEAR-」Ver.3.50観ました
 観劇二日前に名古屋で放送された「探偵!ナイトスクープ」で、GEARがネタになっていました。
(「GEARを観に行った三歳児が、出演者と一緒の写真をうまく撮れなかったので撮影し直したい」という依頼)
 いやあ、いい予習になったなあ(笑)

 その中で興味深かったのが、無人の劇場に来た子供が怖くて泣き出したシーン。
 TVの放送終了映像の怖さは「死」を連想させる。
 人のいない劇場は死んでいる…



 前振りが長くなりましたが、一年越しで念願かなってGEARへ。

 築80年以上の建物が、魅力的なレトロモダンオーラをはなつ放つ。
 内装もこりに凝っているし、(トイレの電気のスイッチまでGEARw)
 スタッフも、呼び込みから前説まで、隙がないステキな役割ぶり♪



 そんなこんなで観劇。


 圧巻。

 息をもつかせぬ70分。

 
 びっくり箱のような仕掛けがあちこちに施された、廃墟のようなステージが、プロジェクションマッピングなどの技術を駆使して、電気仕掛けの夢のような空間に塗り替えられる。

 テクノロジーと一心同体になって躍動する、徹底的に訓練された役者陣の、それぞれの得意なパフォーマンスが次々に観れる贅沢さ。
 
 それらを組み込んだストーリーも、言語を必要としない単純なものながら、心を掴む。
 いのち、コミュニケーション、繋がり、こころ、再生。
 ラスト近くでは、不覚にも泣きそうに…



 なんといっても、徹底したお客様の満足第一サービス精神が印象深い。(後半で飛び出す大量の紙吹雪にさえも仕掛けが)

 家族連れのお客さんが多く、役者がしばしばパフォーマンスで客席をいじりに来たり、いわゆる小劇場演劇とはあきらかに違うノリで、とても開かれた「普通の人たちがたくさん来て楽しんでいる」空間でした。


 来月も上演しているので、週末に京都へ行く舞台表現者は必見ですよ!

いなづま

いなづま

梅パン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★

妄想が創ったモンスター!
意識をすればするほど大きくなっていくモンスター。
その呪縛から逃れるためには自分が変わらねばならないということでしょうか。
そのようなことって確かにあります。

東京パフォーマンスドール PLAY × LIVE 『1 × 0』(ワンバイゼロ)エピソード5

東京パフォーマンスドール PLAY × LIVE 『1 × 0』(ワンバイゼロ)エピソード5

キューブ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★

映像の勝利
やはりこれは映像が素晴らしい。TPDのお芝居自体はやっぱ幼いと思ってしまうが,それを見事に映像で補っている。この映像だけでも見応えはありました。しかし,4,5と続けて観ると,だんだん彼女たちに惹かれていきます。ダンスサミットは良い。クセになっちゃうかも。はやりアイドルは生でライブで観るに限ります。

ウルトラマリンブルー・クリスマス

ウルトラマリンブルー・クリスマス

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★

最後は主人公同様抱き合って回りたい気分に(千秋楽だからここまで書いていい?)
始まりの説明部分、なんとなくぬるい空気で物語が進んで、
全然ハマれなかったんですよね、
だから時折飛ばされる笑いのネタにもクスリとも出来ず。

「あれ?キャラメルボックスさんってこんなもんだったっけ?」
と思ってしまったんですが、中盤の盛り上げパートから
演者さんの熱の入った演技がぐんぐん自分の心を引きつけて、
最後にはキャラメルボックスワールドにはまってしまいました。

(千秋楽だから書いていいんでしょうか?)
主人公同様、「メリークリスマス!」って言いながらみんなに
感謝のハグをして回りたい気分、まったく同じ気持ちになれました。

物語の展開がうまいなあ。

ネタバレBOX

十数年前、1度だけキャラメルボックスさんの公演観た事があったんです。
人生初の観劇で確か泣けるお話だったと思うんですが、
すごく興奮して感動してその後の飲み会で熱く語ってしまうぐらいでした。
(その後いろいろあって10何年お芝居観てなかったんですが・・・)


で、今日ひさびさのキャラメルボックスさん観劇、
しかも気付かなかったけど、これチケットぴあの抽選で当たった無料チケットだった。
(まあ、タダだからってそれだけで「最高でした!」なんて言いませんけど)


で、昔と変わらぬサンシャイン劇場、ちょっと広めな空間の
後ろの方の席だったのもあって、
「お芝居の空気、ここまで伝わるかな?
演者さんの気持ちが(自分に)ノルかな?」
ってちょっと心配してたんですが・・・




で、開幕。
(自殺しようか迷って)橋の上に立ってる所を天使に助けられるはずが
逆に天使が川に落ちてそれを助けに飛び込んで
心筋梗塞(心臓マヒ?)で死んでしまった、という主人公青年、

天使達が「あなたの死は間違いだったので人間界に戻ってください」と言うも、
主人公(建築会社社長)は
「戻れない、このまま死んで天国へ行かせてくれ」と。


で、そう思うに至るまでの理由がお芝居として演じられるんですが、
このパートがぬるく(起伏がなく)長い、
はっきりいって全然物語に入り込めませんでした。

・ 親父が建築会社社長、「お客様の為に安くていい家を建てる」がモットー

・ 弟が昔川で溺れたのを助けた際に主人公は片耳を悪くしてしまった

・ 主人公は高校時代かなりのピッチャーだったが、
  肩を壊して「外野手に移れ」と言われ、目標を無くしていた所で
  ガガーリン(?)が宇宙へ行くのを見て、
  「自分自身が(片耳悪いので)宇宙飛行士になれなくても、
  宇宙飛行士が乗る宇宙船を作りたい!その為に東大に行きたい!」
  と目標を持つ。主人公はかなり頭がいい。

・ 親父は自分と妹(叔母)で経営していた建築会社を主人公に
  継いでもらうのが夢だったので反対する。

・ 弟が「俺が継ぐよ!」と言ってでるが
  「馬鹿のお前じゃ無理だ」と家族中から総スカン。

・ しかし主人公が独学、バイトで2浪した上で東大合格すると
  家族みんな納得して「宇宙船を作る夢、頑張れよ!」と。

・ しかしそんな日に父親が倒れ、そして亡くなってしまう。

・ 主人公の建築会社を目の敵にしている大不動産屋の社長に
  会社を譲れ、と迫られる。
  しかし、叔母と主人公でやっていくから「NO!」と断る。

・ 東大を1年休学して、建築会社を手伝う主人公。

・ (なんでだったか)
  弟にそのままじゃ建築会社をまかせられない、と
  「お前は大学で経営を学んでこい!俺は東大をいずれまた受け直す!」
  と更に建築会社社長を続ける主人公。

・ 4年経って弟は戻ってくるが、なんと許嫁連れ、
  しかもその親は大会社の社長で婿に入れ、と。

・ 結局、東大で勉強して宇宙船を作る夢を諦め、
  建築会社社長として
  親父のモットー「お客様の為に安くていい家を建てる」を
  続ける主人公。

・ 途中、学生時代図書室でお互いに意識しあっていた彼女と結婚。

・ 新婚旅行当日に自分が昔家を売った地域で水害が発生し、
  それを助けに行って結局新婚旅行代まで全部使ってしまう。
  そんな主人公に「またいつか新婚旅行には行きましょう!」
  と優しくはげます妻。

・ 娘誕生。

・ モットーが客を呼び、仕事は忙しいが金にはならない毎日。
  未だ妻との新婚旅行にも行けず。

という日常がダラーっと続きます。


この辺特に感情移入できる場面がなく、
「うーん」という感じで観てたんですよね、
笑いのネタを振られてもなんか感情がノらないから笑えない。


「このまま終わっちゃうのかなー、かつて観た
キャラメルボックスさんってこんなレベルだったかなー?」
と思っていたら、舞台が急変します。


友人がやっと家を買う、という事になり
手付金の500万を主人公に渡し、
それを叔母が銀行に届けに行くのですが、
仕事の疲れからか倒れてしまい、そのまま病院へ。

そしてその場に残された500万の入った封筒を
なんと敵対する不動産屋社長が盗んでしまいます。


その500万を明日中に振り込まないと、銀行のいろんな引き落としが
できず、倒産してしまう、その上そんな日に限って
税務調査官がやってきます。
500万の行方が不明となったら、脱税だって疑われる!


主人公は色々な方面を駆けまわりなんとか
500万を工面しようとするのですが

・ 500万も貸してくれるような人はいない

・ 弟はパーティー参加で船の上

・ 敵対する不動産屋にも頼むがムゲに断られる
  (社員になれば貸してやる、とは言われますが
  「自分の建築会社を守る!」と断る主人公。)

など、どうにもなりません。

妻や嫁に相談しようと家に戻りますが、
子供に八つ当たりしてしまった上で相談も出来ず家を出ます。


そして、どうにもならないと
バーで酒を煽り、(その時自殺を思いついたのか)
橋の上で天使と出会い・・・と。


この急展開する場面でやっと演者さんの熱が伝わってきました。

焦り、恐怖、誰に当たっていいのか分からないもどかしさ、など。
はっきりいってこの場面からやっと自分の気持ちが
物語に引っ張られていきました。


そして「自分が死ねば生命保険1000万が家族の元に入り、
家族も会社もすべて助かる。
そもそも自分の人生すべて間違いだったんだ(宇宙飛行士に憧れたり云々)、
自分なんていなければよかったんだ・・・」
という主人公に対して、

天使「じゃあ、あなたがいなかった場合の世界に連れて行ってあげましょう」
と。


そして、先ほどまでの街に案内される主人公、
そこでは

・ やさぐれてしまった友人達

・ 張り合うべきライバルもなく、体調を崩した不動産屋

・ (自分が助けなかった為)死んでしまった弟

・ 誰とも付き合う事なく孤独に暮らしている妻(だったはずの女性)
  なんとか話をしようとしますが、知らない人間に警戒し、
  逃げられてしまいます

そんな世界を知った主人公は、
「自分がいない事で世界がこんなに悪くなってしまうなんて・・・
会社なんて潰れたって生きていけるじゃないか!」
と(開き直り?)前向きさを取り戻します。


そして「元の世界に帰してくれ!」と天使にお願いすると
すでにそこは元の世界。

会う人会う人みんな自分の事を心配してくれていた事に感謝し、
妻や弟が金策に駆けまわってくれていた事に感謝し、
「生きていてみんなと知りあえてよかった!」と
会う人会う人に「メリークリスマス!」と抱きついてまわります。


このマイナスからの脱却での主人公のテンションの上がりようが
なんだか自分にまで伝わってきて
(途中一度主人公が会場から消え、通路から観客の中に現れ
「メリークリスマス!」と叫ぶ演出が見事)
なんだか「生きててよかった!何があってもやりなおせる!」
と、啓発されてしまった気分でした。


※ しかし結局最後まで盗んだ金を返さない不動産屋は悪い人だなあ・・・




と、最終的にはやっぱり演劇の雄「キャラメルボックス」はすごいな、
こんなオチ(ハイテンションオチ!)に持っていくなんて、
と思いながらも気になったのは、
「物語のそれぞれのパートの比重に問題あったのかな?」と。


説明部分をダラダラと流すよりも
・ 500万を盗まれてからのシリアスパート
・ 自分のいない世界、という悲しい世界のパート(特にこの部分の深堀り)
・ 生き返って「世界すべてがハッピーに見える!みんなメリークリスマス!」  というパート
などにもっと比重を置いてたら、号泣モノだったのじゃないかなあ、と。


最近とにかくボロボロ泣けるお話が観たくて、
その中では本物語は少し涙腺緩んで泣けたかな、
というぐらいでしたかね。




千秋楽記念でたった今お芝居したばかりのメンバーが
「キャラメルボックスのキャラメル」を配ってくれたのは
うれしかったです( ´ー`)

PS.物語が始まってすぐ思ったのは「発声がいいな」
  (自分の席は遠い方だけど十分にセリフが聴こえる)という事でした。
  他劇団など役者でないアイドルその他を入れてる所だと、
  その子のセリフだけ何言ってるか分からなかったり、と
  ガッカリする事があったので
ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

最終日リピ
話がわかっているからなのか、よくわからないが、
登場人物それぞれの表情が豊かでそれを追いかけているだけで楽しくて仕方ない。

追記: DVDについていた写真ばっちり。確かにこれは、「ここで、撮影しないでください」だ。

ネタバレBOX

メインの2人の掛け合いはもう「心落ち着く」ぐらい楽しい。

起伏の激しさでこちらがどぎまぎさせられる「理さん」。
唇がそれこそワナワナして震えている「明子さん」。
右眉の動きが強烈な「先輩」。
なんとなくしわくちゃなんだけど、まっすぐピンとした感じの「木佐貫」。
なんとかこらえて冷静さを保とうとしている「麻美」。
かわいらしくてダサい「課長」。

どのキャラも運がないなあと感じつつ、いい仲間になるんだろうなあと思った。

ああ、楽しかった。
gate#11

gate#11

KAIKA

KAIKA(京都府)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★

どれも難しかった。
今までのわいわい楽しいgateではなく、難しい作品ばかりで終わってからの繋ぎトークでなんとなくわかるかなぁというレベルでした。
それぞれに、こだわり、一点にしぼり、針穴くらいの小さなところから不思議の世界を観てるような、3作品でした。

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