ウルトラマリンブルー・クリスマス 公演情報 演劇集団キャラメルボックス「ウルトラマリンブルー・クリスマス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    最後は主人公同様抱き合って回りたい気分に(千秋楽だからここまで書いていい?)
    始まりの説明部分、なんとなくぬるい空気で物語が進んで、
    全然ハマれなかったんですよね、
    だから時折飛ばされる笑いのネタにもクスリとも出来ず。

    「あれ?キャラメルボックスさんってこんなもんだったっけ?」
    と思ってしまったんですが、中盤の盛り上げパートから
    演者さんの熱の入った演技がぐんぐん自分の心を引きつけて、
    最後にはキャラメルボックスワールドにはまってしまいました。

    (千秋楽だから書いていいんでしょうか?)
    主人公同様、「メリークリスマス!」って言いながらみんなに
    感謝のハグをして回りたい気分、まったく同じ気持ちになれました。

    物語の展開がうまいなあ。

    ネタバレBOX

    十数年前、1度だけキャラメルボックスさんの公演観た事があったんです。
    人生初の観劇で確か泣けるお話だったと思うんですが、
    すごく興奮して感動してその後の飲み会で熱く語ってしまうぐらいでした。
    (その後いろいろあって10何年お芝居観てなかったんですが・・・)


    で、今日ひさびさのキャラメルボックスさん観劇、
    しかも気付かなかったけど、これチケットぴあの抽選で当たった無料チケットだった。
    (まあ、タダだからってそれだけで「最高でした!」なんて言いませんけど)


    で、昔と変わらぬサンシャイン劇場、ちょっと広めな空間の
    後ろの方の席だったのもあって、
    「お芝居の空気、ここまで伝わるかな?
    演者さんの気持ちが(自分に)ノルかな?」
    ってちょっと心配してたんですが・・・




    で、開幕。
    (自殺しようか迷って)橋の上に立ってる所を天使に助けられるはずが
    逆に天使が川に落ちてそれを助けに飛び込んで
    心筋梗塞(心臓マヒ?)で死んでしまった、という主人公青年、

    天使達が「あなたの死は間違いだったので人間界に戻ってください」と言うも、
    主人公(建築会社社長)は
    「戻れない、このまま死んで天国へ行かせてくれ」と。


    で、そう思うに至るまでの理由がお芝居として演じられるんですが、
    このパートがぬるく(起伏がなく)長い、
    はっきりいって全然物語に入り込めませんでした。

    ・ 親父が建築会社社長、「お客様の為に安くていい家を建てる」がモットー

    ・ 弟が昔川で溺れたのを助けた際に主人公は片耳を悪くしてしまった

    ・ 主人公は高校時代かなりのピッチャーだったが、
      肩を壊して「外野手に移れ」と言われ、目標を無くしていた所で
      ガガーリン(?)が宇宙へ行くのを見て、
      「自分自身が(片耳悪いので)宇宙飛行士になれなくても、
      宇宙飛行士が乗る宇宙船を作りたい!その為に東大に行きたい!」
      と目標を持つ。主人公はかなり頭がいい。

    ・ 親父は自分と妹(叔母)で経営していた建築会社を主人公に
      継いでもらうのが夢だったので反対する。

    ・ 弟が「俺が継ぐよ!」と言ってでるが
      「馬鹿のお前じゃ無理だ」と家族中から総スカン。

    ・ しかし主人公が独学、バイトで2浪した上で東大合格すると
      家族みんな納得して「宇宙船を作る夢、頑張れよ!」と。

    ・ しかしそんな日に父親が倒れ、そして亡くなってしまう。

    ・ 主人公の建築会社を目の敵にしている大不動産屋の社長に
      会社を譲れ、と迫られる。
      しかし、叔母と主人公でやっていくから「NO!」と断る。

    ・ 東大を1年休学して、建築会社を手伝う主人公。

    ・ (なんでだったか)
      弟にそのままじゃ建築会社をまかせられない、と
      「お前は大学で経営を学んでこい!俺は東大をいずれまた受け直す!」
      と更に建築会社社長を続ける主人公。

    ・ 4年経って弟は戻ってくるが、なんと許嫁連れ、
      しかもその親は大会社の社長で婿に入れ、と。

    ・ 結局、東大で勉強して宇宙船を作る夢を諦め、
      建築会社社長として
      親父のモットー「お客様の為に安くていい家を建てる」を
      続ける主人公。

    ・ 途中、学生時代図書室でお互いに意識しあっていた彼女と結婚。

    ・ 新婚旅行当日に自分が昔家を売った地域で水害が発生し、
      それを助けに行って結局新婚旅行代まで全部使ってしまう。
      そんな主人公に「またいつか新婚旅行には行きましょう!」
      と優しくはげます妻。

    ・ 娘誕生。

    ・ モットーが客を呼び、仕事は忙しいが金にはならない毎日。
      未だ妻との新婚旅行にも行けず。

    という日常がダラーっと続きます。


    この辺特に感情移入できる場面がなく、
    「うーん」という感じで観てたんですよね、
    笑いのネタを振られてもなんか感情がノらないから笑えない。


    「このまま終わっちゃうのかなー、かつて観た
    キャラメルボックスさんってこんなレベルだったかなー?」
    と思っていたら、舞台が急変します。


    友人がやっと家を買う、という事になり
    手付金の500万を主人公に渡し、
    それを叔母が銀行に届けに行くのですが、
    仕事の疲れからか倒れてしまい、そのまま病院へ。

    そしてその場に残された500万の入った封筒を
    なんと敵対する不動産屋社長が盗んでしまいます。


    その500万を明日中に振り込まないと、銀行のいろんな引き落としが
    できず、倒産してしまう、その上そんな日に限って
    税務調査官がやってきます。
    500万の行方が不明となったら、脱税だって疑われる!


    主人公は色々な方面を駆けまわりなんとか
    500万を工面しようとするのですが

    ・ 500万も貸してくれるような人はいない

    ・ 弟はパーティー参加で船の上

    ・ 敵対する不動産屋にも頼むがムゲに断られる
      (社員になれば貸してやる、とは言われますが
      「自分の建築会社を守る!」と断る主人公。)

    など、どうにもなりません。

    妻や嫁に相談しようと家に戻りますが、
    子供に八つ当たりしてしまった上で相談も出来ず家を出ます。


    そして、どうにもならないと
    バーで酒を煽り、(その時自殺を思いついたのか)
    橋の上で天使と出会い・・・と。


    この急展開する場面でやっと演者さんの熱が伝わってきました。

    焦り、恐怖、誰に当たっていいのか分からないもどかしさ、など。
    はっきりいってこの場面からやっと自分の気持ちが
    物語に引っ張られていきました。


    そして「自分が死ねば生命保険1000万が家族の元に入り、
    家族も会社もすべて助かる。
    そもそも自分の人生すべて間違いだったんだ(宇宙飛行士に憧れたり云々)、
    自分なんていなければよかったんだ・・・」
    という主人公に対して、

    天使「じゃあ、あなたがいなかった場合の世界に連れて行ってあげましょう」
    と。


    そして、先ほどまでの街に案内される主人公、
    そこでは

    ・ やさぐれてしまった友人達

    ・ 張り合うべきライバルもなく、体調を崩した不動産屋

    ・ (自分が助けなかった為)死んでしまった弟

    ・ 誰とも付き合う事なく孤独に暮らしている妻(だったはずの女性)
      なんとか話をしようとしますが、知らない人間に警戒し、
      逃げられてしまいます

    そんな世界を知った主人公は、
    「自分がいない事で世界がこんなに悪くなってしまうなんて・・・
    会社なんて潰れたって生きていけるじゃないか!」
    と(開き直り?)前向きさを取り戻します。


    そして「元の世界に帰してくれ!」と天使にお願いすると
    すでにそこは元の世界。

    会う人会う人みんな自分の事を心配してくれていた事に感謝し、
    妻や弟が金策に駆けまわってくれていた事に感謝し、
    「生きていてみんなと知りあえてよかった!」と
    会う人会う人に「メリークリスマス!」と抱きついてまわります。


    このマイナスからの脱却での主人公のテンションの上がりようが
    なんだか自分にまで伝わってきて
    (途中一度主人公が会場から消え、通路から観客の中に現れ
    「メリークリスマス!」と叫ぶ演出が見事)
    なんだか「生きててよかった!何があってもやりなおせる!」
    と、啓発されてしまった気分でした。


    ※ しかし結局最後まで盗んだ金を返さない不動産屋は悪い人だなあ・・・




    と、最終的にはやっぱり演劇の雄「キャラメルボックス」はすごいな、
    こんなオチ(ハイテンションオチ!)に持っていくなんて、
    と思いながらも気になったのは、
    「物語のそれぞれのパートの比重に問題あったのかな?」と。


    説明部分をダラダラと流すよりも
    ・ 500万を盗まれてからのシリアスパート
    ・ 自分のいない世界、という悲しい世界のパート(特にこの部分の深堀り)
    ・ 生き返って「世界すべてがハッピーに見える!みんなメリークリスマス!」  というパート
    などにもっと比重を置いてたら、号泣モノだったのじゃないかなあ、と。


    最近とにかくボロボロ泣けるお話が観たくて、
    その中では本物語は少し涙腺緩んで泣けたかな、
    というぐらいでしたかね。




    千秋楽記念でたった今お芝居したばかりのメンバーが
    「キャラメルボックスのキャラメル」を配ってくれたのは
    うれしかったです( ´ー`)

    PS.物語が始まってすぐ思ったのは「発声がいいな」
      (自分の席は遠い方だけど十分にセリフが聴こえる)という事でした。
      他劇団など役者でないアイドルその他を入れてる所だと、
      その子のセリフだけ何言ってるか分からなかったり、と
      ガッカリする事があったので

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    2013/12/25 18:53

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