
眠る羊
十七戦地
LIFT(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
凡庸な悪
政治家(特に二世議員)や官僚の中にある「凡庸な悪」を描いた作品だと思った。
おそらくこの芝居で描かれているような構造で、為政者は国を動かしているのだろう。とてもリアルに感じた。
硬いテーマだが、随所にユーモアがあるのもよい。
風刺的でありながらも、一つの立場から主義主張を提示している作品ではないので、その感覚もとてもよかった。

世迷言
柿喰う客
サンケイホールブリーゼ(大阪府)
2014/02/14 (金) ~ 2014/02/15 (土)公演終了
満足度★★★★
想像力が必要
東京で本痴気→乱痴気とマチソワで観て大阪3公演観ました。
まず1度目を観た時は少し物足りなく感じました。
テーマが前回の「無差別」と被る部分もあり、イメージも似ていることから新鮮さに欠けていると思いました。
今から思うと1度目はストーリーを追うことばかりで
頭がついていってなかったのかなと思います。
自分の感情が揺さぶられるというかそこまで達してなく
ポカンとしてたんだと思います。
大阪で改めて観て会場の雰囲気も本多とは違いブラックボックスで
よりあの世界に入り込めたしより集中出来た気がします。
そして漸くそれぞれの心の奥の思いも自分で感じたり、想像したりして
作品を楽しめたような思いです。

真田十勇士
日本テレビ
梅田芸術劇場メインホール(大阪府)
2014/02/07 (金) ~ 2014/02/19 (水)公演終了
満足度★★★
映像ふんだんに。
堤さん演出だし映像は使われるだろうと思ってましたが
ふんだんに使われてました。
場転はその分早いし展開が面白かったけど
これもらしいのですが無駄な笑いの演出(劇中でも言われてましたが)とワイヤーアクションがスピードを止めてしまい
せっかくの殺陣の凄さも打ち消されてしまうような思いでした。
全体的にはエンターテイメントとして創られていて
初めて舞台を観る方にはワクワクするような仕上がりだったと思います。
中島かずき脚本の真田十勇士も観て少し物足りなさを感じましたが
ストーリーの流れは中島かずき脚本の方が個人的には好きです。
勘九郎さんは歌舞伎の見得をきるようなところも有り
そこへ「中村屋」とおお向こうがかかって舞台に華を添えてました。
前半観に行った時にはこのおお向こうはなく中日あたりの時にありましたし、勘九郎さんのアドリブも増えていたので
より後半の方が楽しめました。

頭痛肩こり樋口一葉
演劇企画室ベクトル
広島市東区民文化センター・ホール(広島県)
2014/02/08 (土) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
山口氏の演出は安心して観れる。
戯曲が良くて、演出が山口氏なら、安心して舞台が観れます。
今回は、そこへB-LUCKS♪さんたち他、若いスタッフ(多分‥)が加わり、ひじょうにバランスの良いチームになってたと思います。
これが井上ひさしの世界なのでしょうね。
展開も面白かったし、ほんと良かったです。
役者さんは、6人すべて良かったですが、
今回は、花蛍を演じてた川井さんのなめらかな台詞としなやかな動き、
八重役山川さんのからだを張った熱演
に好感が持てました。
果てしなく5に近い満足度4.

新説・とりかへばや物語
カムヰヤッセン
ウイングフィールド(大阪府)
2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
☆★巧みに構成されたお芝居★☆
なかなか巧みに構成されたお芝居!
福岡公演を控えているので詳しくは書きませんが
現代と過去の話を繕っていくような
重なる話しが組み込まれていてる展開が面白い♪
役者さんも丁寧に演じて展開されるので見応えあります
自然な演技が本当の噺家のようにも見えました!
中でも北川竜二さん、笠井里美(アマヤドリ).工藤さやさんの
ベテラン?の役者さんのガッツリとした演技が目を引きます♪
男女が入れ替わってから得意な部分が強調されたらもっと説得力が感じたかも⁈
舞台のセットからキャスティングまで魅せ方や構成はなかなか計算されたお芝居!
☆印象に残った役者さん
貫禄の演技の笠井里美(アマヤドリ)
☆印象的なシーン
男女が入れ替わる場面
PS:残念だったのは劇場の座席が狭くて
後半、隣の人がこちらに寄ってきて気になり集中切れてしまった(ーー;)

こりす池のともぞう
コトリ会議
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
コトリ会議「こりす池のともぞう」観ました
名古屋でもミソゲキ等でおなじみのコトリ会議、やっと本公演を観れました。会場で、名古屋・オレンヂスタ主宰とバッタリw
(仙台の知り合いは、大雪で飛行機が欠航、こちらに来られず…)
ナレーションや兼役など、舞台の約束事を逆手に取って、軽快に切れ味よく展開を運ぶ楽しい演出。
大規模かつシンプルな舞台上を運動会のように駆け回る役者が、その勢いを体内に持ちながら会話劇へ即移行。そしてまたドタバタと動き回り、絵本のような様々な絵を作る。
激しい運動量で、バカバカしい事を真剣に。ぶれないあり方、演技。
いちおう時代劇だけど、ちょっとSF的設定が難しい?敵方の目的がよく分からなかった…
ただ、この世界で何を描きたいのかはっきりしているので、それほど気にはならず。
優しさと笑いと悲しみと愛。
人によって異なるいのちの重み、死生観。
ともぞうさんがつばめさんと二人で選んだあのラストを、大人にも子供にも、大切に受け止めてほしい。
終演後お話した出演者の室屋さんは、「ふだんのコトリ会議とは違う舞台でした」と言ってたけれど、これまでに接した脚本・山本さんの作品(仙台・若伊達プロジェクト、大阪・インディペンデント)と共通した、柔らかい肌触りを感じました。

のにさくはな
桃園会
AI・HALL(兵庫県)
2014/02/06 (木) ~ 2014/02/10 (月)公演終了
満足度★★★★
桃園会「のにさくはな」観ました
集合住宅という日常の舞台と重なり侵食する古典物語の世界に、ニットキャップシアターを連想。不確かな手触り、薄皮一枚で隔てられた異界。
歌のシーンで、(特に流山児事務所での)天野天街さん演出の舞台を思い出した。元が野外劇と聞いて納得。
シンプルで可変的な美術も好き。ちょっと第七劇場を連想。アイホールの広いブラックボックスならではの、深い闇の中井を往来する人々。
話はよく呑み込めなかったけれど(汗)、創り手の確固たる意志が感じられる、自信を感じる舞台でした。
出演されていた知り合いの朝日山裕子さん(雲の劇団雨蛙)とは、この二日後の大阪・芸創CONNECTや、六日後の横浜・TPAMでニアミスの連続(笑) この後東京方面で新しいチャレンジをされる模様、がんばってください!

許して欲しいの
劇団競泳水着
高田馬場ラビネスト(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

あの世界
MCR
OFF OFFシアター(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
ガチだった
有川さんのレスリング出身という設定にほのかなリアリティを感じた(笑)
飛鳥ちゃん、次のMCRにも出るそうだ。
どうなってるんだ!つきあってんのか?
お兄ちゃんは許さないぞ!

妥協点P
劇団うりんこ
うりんこ劇場(愛知県)
2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
うりんこ「妥協点P」観ました
物語に飲み込まれていく現実、ループや上書きのメタ構造の中での、互いの精神の帰結点を賭けた真剣勝負。
建前と現実の矛盾の前に、もがく人間性と、それを冷酷に見つめる視点。
渦中の女子高生は、翻弄される教師たちに、もはや人間の領域を超えた位置から語りかける。台風の目、ブラックホールの特異点。
真剣を喉元に突きつけるような、学校という枠も超えた、私たち全ての問題。
物語が進むにつれ、独特の美術の中に置かれてイメージされる世界が、具象から抽象へシフトして見える。
展開と共に馴染んでいく美術の概念性、それをサポートする繊細な照明。
前衛的な手法は、あくまでもオーソドックスな舞台づくりに貢献。
コテコテの笑いと、安易な逃げを許さない問題意識の両立した、質の高い舞台でした。これから全国ツアーもあります!
ちなみに私は、美術を担当した杉原邦生さんがトークゲストの初日に行きました。客席には、木ノ下歌舞伎の木ノ下先生のお姿も。
何かの手違いで、おーじ×先生・トーク一時間コースになるのではと、内心ヒヤヒヤ…(笑)

眠る羊
十七戦地
LIFT(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1006(14-045)
19:30の回(晴)。ドアのガラスに「受付開始、開場までもう少しお待ちください」、ポストイット。19:00受付、会場は地階。「花と魚(2011/7@バビロン」からで5回目になります。此処は3回目(「獣のための倫理学:2013/2」、「AFTER shock:2013/12」)。
客席は入口側、奥(前列は椅子、後列は木製ベンチ)の対面式、奥側にはエアコンがあるので奥へ、入口側は上演中の出入りあり。左右の壁沿いにテーブル、椅子、錆びた鳥かご…調度品、みな茶系統で此処の備品なのでしょうか、座席後方にも。
19:26前説(柳井さん)、19:32開演〜ひとり入ってくる〜20:52終演。
決して広くはない空間に濃密な空気が満ちてくるようでした。

新説・とりかへばや物語
カムヰヤッセン
ウイングフィールド(大阪府)
2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
とりかえばや
観てきました!
もととなる、とりかえばや物語をイメージしてたら、まったく予想がつかない展開と、面白い演出で二時間があっという間でした。
今回観に行けて良かったです。
福岡公演もあるそうなんでぜひ劇場に足を運んでみてください(*^^*)
はまち

ドン・カルロ
東京二期会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★
平板な演出
16世紀スペインの王室を舞台にしたオペラをストレートなコスチュームプレイとして演出していて、このプロダクションならではという特徴が感じられず、音楽的には楽しめたものの、演劇としては物足りなかったです。した。
息子の婚約者を王である父親が奪うことから起こる悲劇で、ビジュアル的に美しく印象的な場面があったものの、物語としてはあまり惹かれる要素がなく、物語を通して訴えたいものも伝わって来ませんでした。
出演者は歌唱は悪くなかったのですが、取って付けた様な動きの演技で、ドラマ的魅力があまり感じられませんでした。特に第5幕は動きがあまり無く、ただ歌っているだけという状態が長く続き、視覚的に退屈感を覚えました。
柱・壁・床が白っぽいタイルで埋め尽された、大掛りな舞台機構を用いたセットでしたが、登場人物の心情とのリンクを感じさせることもなく、あるいは可動部に歌手が乗って歌うといったダイナミックな表現もなく、ただ異なる場所であることを示す為だけに形状を変化させている様に見えて、勿体なく感じました。
オーケストラは充実した演奏で、安心して聴けました。しかし、もう少しあおる様な勢いが欲しかったです。

うわつら
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
見て得だった!
自分も余命を宣告されたらあんな風になるのだろうか。周りの人もあんな風になるのだろうか。色々考えさせられる舞台でした。殿様ランチの舞台、また見に行きたいです。

眠る羊
十七戦地
LIFT(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
必見!
必見の舞台である。初日に拝見し、このあとが長いので、あらすじなどは書かないが、相変わらず、見事なダイアローグで成立した舞台である。(追記2014.2.20)

騒音と闇
革命アイドル暴走ちゃん
相鉄本多劇場(神奈川県)
2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
ふたたび
初日14日は雪、翌日15日は積雪の影響甚大でしたが2日間連続で横浜まで行ってきました。
2回見ても追いきれない部分があるが、全体が見られて新たに気づくところがたくさんあった。
男女問わずパフォーマンス中、ひとりひとりのフォルムに美しさがある。

騒音と闇
革命アイドル暴走ちゃん
相鉄本多劇場(神奈川県)
2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
待ちわびたぜ
変わらぬ戦闘能力、飛び散るモノの数々。
そして演者、客との相互愛情の結実がこの公演だ。
新しい人材登用で新鮮味もあり楽しかった。
あと終演後バレンタインイベントでチョコも頂いた。

狐雨の花嫁
株式会社Legs&Loins
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/02/15 (土) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
Bチームの舞台を観劇
ここの劇団さんはいつも親切で丁寧ですよね。
今回も、出演しないAチームの劇団員さんや代表のグリムさんまでが、積極的に客席への案内をしてくれていました。
お話の内容は、ぽんぽこりんのたぬきさんなんてかわいい印象を持っていたらとてもとても(笑)
狸族首領が迫力があって怖いのなんのって。
悪役顔でハマり役←
客席からはステージが近く、思わず首をすくめる程の大迫力で殺陣回し。
そうかと思えば可愛い子役に精霊の舞。
お約束のお笑いコーナーもちょいちょいあって、ここの劇団らしい安定のノリに客席も引き込まれて大爆笑(?)
ヒロインの柴小聖さんは、思わず前のめりになって見てしまった程の可憐なお姫様。
衣装も髪型もとても似合っていて綺麗でしたね(*^^*)
特に、複雑な思いを心にギュッとしまいこんで、全身で何かを訴えかけるように一歩一歩客席に向かって歩みを進めるシーンでは、なんて綺麗なんだろーと何度も一人呟いてた。
男どもにも怯まず食ってかかるキレる演技。
悲壮な決意の元、一人敵地に乗り込む時の思いつめた表情。
綺麗な歌声。泣き顔。
そして、一生懸命しゃべる時に見せる若干のあひる口w
色んな表情を楽しませてもらいました。
舞台上でとっても存在感のある素敵な女優さんでしたね。
あの衣装でのブロマイドが1枚500円で売っていたので、即行で2枚購入←
物語のラストをどうするか。
これは脚本家にとってとても難しい判断だと思うが、Bチームヒロインの柴さんはこれを、オシャレなラストだよねと評していました。
種族間の争い、友情、愛情、兄弟愛に親子愛。
色んな感情を考えさせる終わり方で、演者それぞれの立場での思いを込めたラストシーンには思わず涙。
つい1列目の主役に目が行ってしまったが、2列目以降の演者さんの必死の表情に気づいた時には、さらにぐっと気持ちが伝わって来てしまって大号泣でした(涙)
終演後には子役の女の子も含め、出演者全員でのお見送り。
こんなところからもこの劇団の暖かい気持ちが伝わってくる。
多くの人に見て頂いて、ぜひこの気持ちを共感して欲しい素敵な素敵な作品でした。

鬼切姫外伝 - 承前 -
ダブルフォックス
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/21 (金)公演終了
満足度★★★
歌や踊りなどは評価できる
物語は荒削りで細やかさが不足気味でした
(理詰めの説得力には欠けていた)
でも楽しそうに踊り歌う鬼さんは面白かった
(マジに人喰うんですがね・・・・)
1時間50分に休憩無しでアフタートーク付けて約2時間でした
(下北沢は長く芝居観に来てるけど今回のハコは初めてでチョット嬉しい(^^)

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青春事情
ザ・ポケット(東京都)
2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★
いいのに
青春事情らしいホームコメディで楽しい時間ではありましたが、話がうまくゆきすぎてひどく物足りない。
ひとつひとつのエピソードがとても良いのですが、まとまり過ぎたエンディングが余韻につながらない。