
『おぶ・ざ・でっどな夜 壱』
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2014/01/22 (水) ~ 2014/01/28 (火)公演終了
満足度★★★★
異色も含む短編オムニバス
ジョニーさんお得意の…いやむしろライフワークの(?)「ヤツラ」にまつわる短編4編。
このテのものには珍しい「ヤツラ」視点のものと夫婦の愛情をテーマにしたものが特に印象的。

深い緑がねじれる
努力クラブ
アトリエ劇研(京都府)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
深い緑がねじれる
努力クラブ、初めて拝見しました。コミュニケーションがなくて、対人だけではなく、身体と思考、発せられた言葉の間においても断絶しています。これはモノローグ(台詞のすべてがモノローグだと思う)と明後日の方向へ向く視点と身体の演出から感じました。でもこの短絡的な狭い世界、怖くはなくて、なんだか笑えました。そこがチャームポイントなんだなと思います。決して暗くはなく、とても面白かったです。残念なのは、狭い世界をぼやけさせる要素がいくつかあり、美術とあえて普通の演出で芝居をした役者がいたのだけれどかえって浮いてしまったこと、そして人数が多いこと。この辺が徹底されていたらどうだっただろうと終演後に妄想して楽しみました。☆4.5

ツレがウヨになりまして
笑の内閣
KAIKA(京都府)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
笑の内閣の真骨頂!
社会を風刺するとか批評性社会性よりも、笑の内閣の遊び心に感心した。同じ遊ぶならちょっと危ない遊びをしたいというような感じ。後一歩踏み込んだら危険というぎりぎりのところを絶妙なバランス感覚で切り抜けているところにこそ高間響の真骨頂がある。
あれだけ話題の時事ネタを使いながら、そこに主義主張は(あえて)盛り込まず、右を切り左を笑い、縦横無尽に笑い飛ばすその切り口はお見事。
しかし、その裏で主宰の高間響の冷徹な眼が気になった。客席で笑っている観客さえも、冷静に観察しているようなまなざしは役者の眼ではなく、舞台上でも演出家であり脚本家のまなざしだ。私は客席で大笑いしながら、笑っている観客こそがこの作品における最も風刺の対象ではないのかと背筋が寒くなった。

大きなものを破壊命令(再演)
ニッポンの河川
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/03/01 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
良いモノを毎度ありがとう
今回はダブルキャストの内、前田希美さん編でした
とにかくテンポの良さ、でも自分の中で色々整理するだけの余裕もくれる
凄く見易くて分かりやすくて、でも安っぽくは無い
バカみたいに笑わせてくれるし、ちょっとホロッとさせてもくれる
何より、役者の方一人一人がしっかりと味付けをしていて、それを感じ取れるってのが素敵だな~と
そしてそれらがごった煮にならずに、しっかりと整えてられている
ホント何度でも、遠方からでも、観たくなる作品でした
ボク団、これからも毎度往復800キロの移動でも見て行きたいです

田園に死す
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
田園に死す。
言葉と言葉が、繋いでは断ち切り、放り投げては、予測不能なところから飛んでくる、映像の空間に投げ込まれたかと思うと、また、舞台に引き戻される。
寺山修司の言葉の海にダイブ。
叙情的で、湿っぽくなくて、でも胸を締め付けられる。
言葉は記憶に残る。
ぜひ、スズナリでの舞台をナマで体感して欲しい。

ぶらっくばーど~私の行く続編~
THE CHAINS
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
よくできたパズル
小説家でもある有力政治家、大泉 大吾朗が、出先で急死。死因は心筋梗塞とされた。(追記2014.3.5)

舞台ラズベリーボーイ
Smile Earth Project
俳優座劇場(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
「高校演劇」がブームになる日
高校演劇部・男子部員がアイドル化することなど、思いもよらない現象だろう。
たしかに巷に拡がる「演劇部」のイメージとは距離がある。
私は目黒パーシモンホールを運営する目黒芸術協会主催の「高校生演劇ワークショップ」発表会を例年、見学している。
このイベントは主に目黒区内に通う高校生を対象とし、稽古期間も3日に満たない即席だ。
トークショーによれば、男子参加者に限ると ほぼ「演劇部」らしい。
そこで、彼らの舞台を観て、親御さん達は「子どもたちの能力を生かしていない」とアンケート用紙に記すのだが、大変、不評なイベントである。
観客の30代女性は話す。
「男の子は真面目なタイプね…学校ではモテなさそう」
友人の30代女性も「あなたも言うわね」(笑)と一言、リアクションした。
これが世間の「演劇部・男子高校生」に対するイメージである。
ただ、こうした古い像へ一石を投じる演劇部も出現。
私が1月お正月明けに開催された「TOKYO ドラマフェスタ」(東京都私立中学高等学校演劇発表会」を観劇したところ、女子学生の「黄色い歓声」が響いていた。
それは最終演目、 獨協中学高等学校演劇部 吉川潤(高校1年生)作「ヘプタメロン - 七日物語」の作中であった。
「まるでアイドルのコンサート」(40代女性)
主演を務めたイケメン部員・◯に、女性高校生の熱い視線が注がれる。
あどけない中学一年生部員が台詞をいえば「かわいい〜」、高校生部員がズボンを脱ぐ際は「えぇー!」と歓喜した。
終演後、ただひとり手を振るイケメン部員・◯は「アイドル」だった。つまり、「高校演劇のアイドル化」である。
獨協演劇部は2011年公開映画『行け!男子高校演劇部』のモデルらしい。
私は大手事務所・テアトルカンパニー所属の子役が出る舞台だけが「プロ」ではないと思う。
もっとも、テアトル子役は礼儀正しく、今時の小学生にしては驚くほど大人と対話できる。
しかし、「高校演劇」には脚本、演出を生徒が担当する例もあり、何というか「主体共同性」が備わっている。
それが、まるでレアチーズのような「透きとおった青春」を、観客に味わせる秘訣だ。「感受性のプロ」だろう。
「高校演劇」という単語を聴くと、「教育委員会」の規制を感じ、つまらない、堅い、子供騙しのファンタジーだから観劇しない方もいると思う。
そういう疑念を払拭するプレ観劇が、「高校演劇部を舞台にした青春群像劇」を謳う『ラズベリーボーイ』なのだ。
※続く

座長芝居
ネコ脱出
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
結構、ありそう
ネコ脱出、ガラ劇、円盤ライダー、outlaws、カプセル兵団、劇団龍門の各座長によるオムニバス。ガラ劇は、6日までと7日以降の出演者が異なるので注意。

あうろらの君
ヅカ★ガール
秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

おそるべき親たち
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2014/03/02 (日) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★
愛情が歪んでる
tpt公演時は未観劇。
中嶋さん、つい先日上演したトライブス同様の役回りを彷彿する場面あるが今回の方が見ていてキツい。ボソっと呟く台詞につい笑ってしまうも、それはホンの息抜き程度。次第に緊迫し屈折した家族関係に薄気味悪い面白さがあった。ご近所にはあまり居てほしくないご家族さんw。
まー、舞台上も客席も大人多めの舞台でした。
役者さん全員素晴らしかったです。
三方囲み座席、休憩込約2時間25分。

許して欲しいの
劇団競泳水着
高田馬場ラビネスト(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
作家バージョン観劇。
競泳水着初観劇。すばらしかった。俳優バージョンを観て比較することができればよかったなと思いつつ、作家バージョンの個性豊かな演技に満足。とりわけ目に止まったのが名嘉さん。姉漫画家の「成長」を見事に表現していた。シンクロ少女、観に行こう。
アフタートークも非常に面白かった。とりわけ根本さんが指摘して、上野さんが展開した「ジュラシックパーク」と「マンハッタン」の話からの根本さんの話、非常に興味深かった。
文句なく☆5です。

くろねこちゃんとベージュねこちゃん
ENBUゼミナール
シアター風姿花伝(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/05 (水)公演終了
満足度★★★★★
初日観劇
(やっぱりこの『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』って作品、嫌ーなところも含めてかなり好きだなあ、とか改めて思いつつ)
ダルカラでの初演が相当面白かったんで、最初のほうは「ここ、こうやんのかー」とか「へーそうするのかー」とかいろいろ比べたりしながら観てたけども、途中からそういうこと忘れてすっかり見入っちゃってた。
シロートからすると、前回のENBUゼミ谷クラス『図書館に~』に比べて格段に「難しいんじゃないの?」って思っちゃうような脚本を、ここまで生き生きと生々しく立ち上げちゃってた役者の卵たちは、結構GJだなと。
作品の印象はダルカラの時とはまた違った感じで、こっちもこっちで結構好き。
特によし子役の西堀さんとくろねこベージュねこコンビのあのトリオ感、初演の「怪物と手下二匹」感とはまた違った面白さが。事前にキャストの男女比見て「あー大原さんがやってた役、女優さんがやるのかー、大丈夫かなあー」とか思ってたんだけども、無駄な心配だったみたいですね。
まあそうは言ってもやっぱり、素人目に見てて一人ひとり役者はまだまだだなあ、とかは確かに思った。必要以上に手が芝居芝居しちゃってるのとか「力入りすぎなんでねーの?」って思っちゃったり。
でも一方で、演劇ってそういう「上手い」「下手」じゃなくて「ちゃんとそう成立してるか否か」なのかも、とか改めて思わされた感も。
キャラクターの中で起こってるコトとか、その関係の中で蠢いてるモノとか、そういうのがちゃんと舞台上で「成立」してる、そんな瞬間がコンボで来るとやっぱりなんつーかこう、「アガる」なあ、と。

心の中、翼ひろげて
夏色プリズム
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/02/27 (木) ~ 2014/03/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
チケットプレゼントにて観賞
重いテーマで現実にこれから向き合っていかなければならないリアルな問題だと認識しました!断片的でわかりずらい箇所も残りますがチラシの文言がしみじみと伝わってきます。お兄さん役の柘植裕士さんの存在感が圧倒的!出演者の力量にばらつきがあったので☆4.5

くろねこちゃんとベージュねこちゃん
ENBUゼミナール
シアター風姿花伝(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/05 (水)公演終了
満足度★★★★
みてきた
初演が好評だったので気になっていたのですが、そういう話だったんですか。
私の実家では母と長兄の確執続行中です。
お父さん役の人がオリエンタルラジオに見えました。つっても竹でできたラジオじゃないです。

【終演しました】おやすみ、メインディシュ(再演)【ありがとうございました】
すこやかクラブ
渋谷リエゾンカフェ(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/04 (火)公演終了

ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
笑いと涙をありがとうございました。
昨日前田希美さん編を見ました。
舞台に行くのは初めてで最初はドキドキでどんな感じなんだろうと
思っていましたが見たら笑いと涙が止まらなかったです。
ほとんど笑っていました!そして
京佳さんの歌に前田希美さんが涙を流す。。。
私も涙が止まらなかったです。1人1人が一生懸命に演技してるのをみて
とても感動しました。日曜日の千秋楽も楽しみにしています。

Dear...私様
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
懐かしい世界がそこに
記憶障害に悩まされる男が振り返る自分史、敢えて言えば思いっきりベタなハナシだが、(初演を観ていたからということではなく)妙に懐かしい世界がそこに…。
名物の「役者が板付きのままの7分間の休憩」込みの140分も長く感じず。
10年前の初演も観ていたが、覚えている部分・忘れてしまった部分などあるのがまた作品のテーマにも関連しており、そんな意味でも楽しむ。
そういや「帝の音、夜に華やぐ怒り」もまた観たいモンだわさ。

コロブチカ
gojunko
atelier SENTIO(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
そういうのもアリなんだ
29歳、独身、無職…な女性のハナシ。
女性が女性を描いているだけに予想外な展開もありつつ「そういうのもアリなんだ」と妙に納得。
また、終盤での「縄跳び」の比喩的使い方も巧い。
それにしても、橋幸夫「いのちのうた」とは…(謎)