
のぞき穴、哀愁
MONO
HEP HALL(大阪府)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/12 (水)公演終了
満足度★★★★★
これがドラマ、新喜劇、大衆演劇だったら?
びっちりと埋め尽くされたHEP HALLの舞台セット。
先ずそこで圧倒されるのだが、そこから寸分の狂いもなく、ただ一般のお客様に分かり易く、面白いものだけに到達する老獪さは流石!
圧倒的
ふと考える。
これがドラマだったら。
これが新喜劇だったら。
これが大衆演劇だったら。
満席のお客様、そして笑顔のお客様を見て、
MONO さんは見事に普通のお客様に浸透しているコトに優れている。
公演前日に僕はたまたま、FM802 を聴く機会を得ていたのだが、
そのタイミングで 土田英生 さんがゲストに出られていた。
これ以上はないタイミングであろう。
そんな意味でも、そうした種をばら撒く作業は成し遂げている。
そして面白い。
誰一人、面白くないものはなく、
完璧に機能している。
凄いですね。
こういった公演を41回も続けられているとすれば、
本当に心の底から敬服する。
こういったものを、もっと普通に観れる社会に出来ることが演劇の願い出もあると感じました。

マンガタリLIVE第7号~FAMILY~
マンガタリ編集部
天満天六・音太小屋(大阪府)
2014/03/09 (日) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
この空間は癖になる。
この空間は癖になる。
漫画朗読。
これは大阪小劇場に居る者ならば一度は 石原正一さまの洗礼を受けているはずだ。
コミック本を片手に次々と繰り出される演劇的表現。
パワーマイムと相まって、
エンタメ的な表現方法。
それらと対を成す方法がこのマンガタリだ。
そもそもこれを主宰されている方 【菱田盛之】 さんが声優さんなのだから、
石原正一さんとは一線を画する方法である。
マイクを前にアフレコのようにマンガを読み上げてゆくという酷くシンプルな装いだ。
これをもう0号も併せ、8回もこなされている。
凄いですよね。
まぁ僕も菱田さんの声に惚れた一人なのだから、
この世界観が好きである事は間違いない。
だから足繁く通っているというのが事実だ。
大人の事情で何の作品かは書けないが、
その回ごとにテーマを決めて僕らを楽しませてくれる。
まだまだ続くであろうこの会合、
どこまで続くのか楽しみにしています。

真夏の夜の夢(再演)
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2014/01/18 (土) ~ 2014/03/01 (土)公演終了
満足度★★★★★
再訪!
あまりにも良かったので、またまた、行ってきました!
spac「真夏の夜の夢」!!
あの、感動と、面白さと、あとライさんに会いたくて。( *´艸`)
一般公開の千秋楽に!
1月の時と、比べると、俳優さんたちちょっとお疲れのご様子で
ミスもあったりしたけど、
なんか、より迫力と、疾走感があった!!
いきいき楽しんでる感じが、ひしひし伝わってきた!面白かった!
前回より、なんだか感情移入というか、切なかったです。
見納めだと思うと、余計にだったかな。

真夏の夜の夢(再演)
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2014/01/18 (土) ~ 2014/03/01 (土)公演終了
満足度★★★★★
観てきました!
観てきました。
高校時代に、部活で演ったシェイクスピア作品。
でもこちらは、野田秀樹の潤色したものだ。というのを
座席に座ってから気づいた次第(^^ゞ
のんびりしてたら、時間を読み間違えて、上演前のプレ・トークを
殆ど聞き損ねる。(;_;) 楽しみにしてたのに。
でも、全ての曲が舞台上で生演奏! しかも出演者が、演奏している!と
お話を聞き、びっくり!!!
入口で、びっくり!!!
演出の宮城 聰さんが、立っておられたーーーー!!!びっくり!
小柄で、にこやかで、いわゆる「演出家」のイメージと違ったのでびっくり!
一番前の席が取れて、前過ぎて全体が見えないかな~?と
心配してたけど、意外とこじんまりした舞台だったので
問題なかった。むしろ、汗まで見れて、迫力もあり、うっとり♪

ポリアモリー・ラブ・アンド・コメディ
匿名劇壇
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/06 (木)公演終了
満足度★★★★★
✩★不思議なラブコメディ★✩
見るたびに段々と面白味が分かってきた匿名劇壇!
若いのに何やら面白い事をしようという貪欲さが好きですね♪
そのチョイスも知的過ぎて置いてきぼりの時もありますが…
もう見逃せない劇団になってます(^^)
観劇後の第一声は
何とも面白いお芝居を作るなぁ~
恋愛を変な視点で捉えた表現や
ピンスポットを当てたりメタフィクション的な構成など
全体的に遊びゴコロが盛り込まれている不思議なラブコメディ♪
Twitterでも思わず呟きました!
………………………………………………
匿名劇壇『ポリアモリー・ラブ・アンド・コメディ』観劇♪
いゃ~~面白かった!
良くできた不思議な話!
こんな発想のお芝居を良く考えたなぁ~と感心するばかり!
それにしても福谷さんの才能は計り知れない!
匿名劇壇の作品の中では一番好きかも♪
………………………………………………
色んな意味で福谷さんの思考は私たちには思いつかないセンス
今回はそれがいっぱい盛り込まれている様に感じました♪
東京でも全然、受けそうな作品♪
これはもう才能なんでしょうね!
役者さんも演技に磨きが掛かってひとり一人の個性が魅力的に見えます♪
毎回違った刺激的な表現をするので益々楽しみな劇団!
☆印象に残っている役者さん
森山未來的な雰囲気漂う杉原公輔さん
☆印象的なシーン
玉ネギとタラバガニは笑った~!
後は全体の構成も思考回路巡ってた~!
大きな可能性に期待を込めて✩5つです

カラメルループプチ~LOVE & PASSION MIX~
たなぼた
ウイングフィールド(大阪府)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

真実の明暗 ~2014
有機事務所 / 劇団有機座
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
長い!
新幹線で新大阪駅に着いてしまうほどの時間は、ちょっと考えモノ。その割りに休憩を挟んだ前半と後半のバランスが悪い。結末は面白いけどそのプロセスが、あまりにもひっぱり過ぎていて、観ていてだらける。

Bouquet
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2014/02/23 (日) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
お幸せに!
楽しめた。客席も一体(披露宴の招待客)となった演出はウマイ。オーソドックスだが、よく煉られた内容と展開で、これぞ演劇の基本といいたくなるような仕上がりだった。あの狭い舞台で、これだけ盛大な披露宴が開催できるとは、驚き。

虚像の礎
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

「彼の地」
北九州芸術劇場
あうるすぽっと(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
縒り合わせられる糸のように次第にまとまってゆく挿話たち
友人の結婚で北九州を訪れた女性、定年退職を目前にした技術者、地元民などが織り成す人間模様。
最初は個別かと思われた挿話が、糸が撚り合わせられるようにまとまってゆき「居場所」という共通のキーワードに収束する一方、人々の心のしこりは逆にほどけてゆくツクリが巧み。
全体に「あたたかさ」も漂い135分の上演時間を感じさせないのはさすが。
かつて北九州市で4年間暮らした身には旦過橋や皿倉山などの地名が懐かしくもあった。

絵空ノート
演劇ユニット「クロ・クロ」
テアトルBONBON(東京都)
2014/03/05 (水) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
二重のメタフィクション構造が好み
タイプの異なる歴史小説家2人が紡ぎ出す幕末と明治の出来事。
大河ドラマ3-4本分の内容(笑)に、各時代における女性の立場(地位?)を織り込んだかと思えば後半では作家と作品の関係なども浮上して飽きさせない。
また、役者がモブを演じる時に羽織る黒いマントの「もう一つの使い方(=劇中劇内での“死”の暗示)」も妙案だし、劇中と現実の二重のメタフィクションという構造が好み。

東 京<reprise>
THE TRICKTOPS
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★★
良く組み立てられてはいるけれど
置かれたいくつかの物語がぼやけずにくっきりと描き出されているし、
その顛末もよく束ねられていたと思います。
一方で、もっと膨らんでもよいかなぁという余白を感じる部分もありました。

ある冬の朝、Kは
タテヨコ企画
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/02/26 (水) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★
久しぶりに観たタテヨコ
何だか演者が歳と取ったな、という印象。
別にそれが物語として成立しているなら問題はない。
ただ主軸を担う役者に華がないのが困る。
関西弁の役と死んでしまう役の2人は良かった。
一番最悪なのは死んでしまう役の彼女?が劇団の主宰。
主宰だからあの役なのかどうなのか・・・。
全くカップルに見えない。
話としては悪くないのだが、どうして離婚をしようとしているのか、どうして死んでしまったのか、その大事な2つが語られていないことが不満。
トータルでの感想は劇団員もっと頑張れよって感じ。

東 京<reprise>
THE TRICKTOPS
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★
ストレートでした
あのふたりがすれ違った時、男のほうは気づかずに行ってしまったんだけど、女のほうは、ふと振り返って「ん?」みたいな顔になる。
あのとき何かが起こるのかなって思ったけど、何も起こらず。
あれ?なんとなくいい感じ。とは思ったけど。
何もおこらなかったので、がっかりしたような。でもやっぱりあれでいいような。あのときの不思議な感じが面白かったです。
わし、泣く演技ってのがダメなんですよねえ。個人的に、きっとなんか、トラウマみたいなものがあるのかも。だから、最後のシーンとか、あーあ、泣いちゃってるよ、とか思ってしまってね。ちょっと。なんというか。あれです。
泣かなくてもいいんじゃないの?

森本薫を読む!
日本の近代戯曲研修セミナーin東京
「劇」小劇場(東京都)
2014/03/10 (月) ~ 2014/03/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
薔薇 記念 生まれた土地
3つのラジオドラマとして書かれた作品のリーディングを拝見。「薔薇」「記念」の演出は、shelfの矢野 靖人氏。「生まれた土地」の演出は青年座の須藤 黄英さんである。
上演中なので、余りに詳しいことは書かない。一例として「薔薇」について書いておく。
所謂、読みに拘ったリーディングではない。無論、それ以上である。科白を役者の身体や生活に落とし込んで、自然に動くように仕組まれた演出である。従って、頗る高度な演出でありながら、非常に分かり易く役者たちの素を舞台化し得ている。スタニスラフスキーでいえば、滲み出るような役作りができているということだ。のびのびと演じているので、間口が広いのだが、勘所をキチンと押さえているので、隙は無い。
役者は、演ずる時には、無論、存在感を出さなければならないが、自分にスポットが当たっていない時には、様々な対応が要求される。存在感を消すこともある。弱めたり、邪魔にならないように控えたり、ケースバイケースでスポットの当たっている役者をひきたてながら千変万化のポジショニングを要求されるのであるが、その辺りも非常に気の利いた、知的でしかも豊かな感受性を示す舞台になっている。

真実の明暗 ~2014
有機事務所 / 劇団有機座
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
長さに比べ密度が・・・
裁判までの過程で細かいところまで論じるのはいいが、舞台全体の精度を見ないと拍子抜けするほど甘い部分があるように思う。
悪くはなかったがたまにドラマチックな大げささがあった。

ライオンキング【大阪】
劇団四季
大阪四季劇場(大阪府)
2012/10/28 (日) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
専用劇場で・・・
初ライオンキング、いろんな演出で、見せてくれました。
思ったよりも、小さな劇場で、通路側に拘らなくても、よかったと思いました。

流れゆく庭-あるいは方舟-
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/12 (水)公演終了
満足度★★★★★
体験を生かせるか
10年ぐらい前に都内でも集中豪雨で浸水被害がありました。
毎度ギリギリで回避されてきたので今回も大丈夫だろうと、今回の舞台さながらの危機意識だったのを覚えています。
結果、路地では胸元まで水が上がり、自宅は浸水被害にあいました。
情報過多な時代ですし、個人の状況判断や危機意識は必要ですよねーとあらためて思う舞台でした。

流れゆく庭-あるいは方舟-
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/12 (水)公演終了
3.11クライシス 「憂い」こそ最大の「備え」だ
「TUNAMI」は世界語である。
2008年秋、投資会社リーマンブラザーズが経営破綻したことに伴う世界同時株安を「100年に一度の金融TUNAMI」だったと弁明したのはFRB議長(当時)グリーン・スパン氏であった。
2012年公開映画『ソウル・サーファー』は鮫に片腕を喰いちぎられながらもプロ・サーファーとして再起する少女ベサニー・ハミルトンを描いた実話のヒューマンドラマ。その裏には国際人権団体『ワールドビジョン』へ注いだボランティア活動がある。
彼女が復興支援に降り立つ2004年スマトラ沖大地震被災地のニュース映像(実際)で「TUNAMI」がナレーションされている。
ワンツワークスの本舞台が一度だけ強調(台詞)していた「備えあれば憂いなし」を、私たちは飲料水、保存用クッキー、懐中電灯に結びつけてしまう。
ところが、その逆に、震災へ対する警戒心は すぐ忘却する。
繰り返してはならない。
2004年にも、2008年にも、経済金融と、海の向こうで発生した震災という違いはあるが、CNNキャスターが「TUNAMI」を伝えていたことを。
物理的な「備えあれば」、決して「憂いなし」とはならない。東日本大震災に国土が呑み込まれた3.11を「憂う」ことが、私たちにできる最大の「備え」である。
劇団員・関谷美香子氏によると初演時と比べ「半分、書き直した」脚本らしいが、おそらく この部分であったと思う。
『ワンツワークス』は日本唯一のドキュメンタリーシアターを紡ぐ劇団。なぜ「当事者へのインタビューを演劇という形式に則り再現するのか?」といえば、それは社会的要求だろう。
つまり、福島第一原子力発電所事故作業員を直視した『恐怖が始まる』や、200○年○市河川災害を描く『流れゆく庭ーあるいは方舟ー』がドキュメンタリーシアターなる形式を放棄したからといって、この劇団「らしさ」は変わらない。
赤坂レッドシアターに噴水が出現か。セットは市役所災害対策室だが、その一部には巨樹が建つ。
木の枝からは「ジョロジョロ」水が流れる。
終演後には関谷氏、山下有佳氏、武田竹美氏がアフタートークを行い、「キャラクターを どう つくるか」について その考えを披露した。
本番中、記者クラブ会員や公務員のデスクワークだった机に用意されていたのは500㎖ペットボトル・ウォーター。
洪水災害は「水の脅威」だろう。それなのにもかかわらず、人間にとって「水は生命」であり、健康を維持するために欠かすことのできないパートナーだ。
3本のペットボトルが物語っていた。
関谷氏は(初演時から)「6年間経ったから苦労した。当時は素の自分を出せたが、今回はそうはいかない。若さを失った」と述べた。
武田氏は「私は読売で、高田(奥村洋治氏)さんは地元紙。上司か部下か…でも同僚ではなく他社同士。そこに気をつけてと古城さんから言われた。記者クラブならではの関係性が難しかった」と、振り返った。
※続く

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー
ココロノキンセンアワー演劇部
タイニイアリス(東京都)
2014/03/10 (月) ~ 2014/03/11 (火)公演終了
満足度★★★★
生への欲望が
切実なまでの生への欲望…、それをブラックコメディで表現する。重たい内容をあえてコメディ調にしたところに、現実を直視するのが辛い心情が出ている。しかし、あぁ悲しいと嘆くだけではない。台詞にもある「前を向く。」が最後の場面にある。喪服姿の女性は皆…怖いと逞しさが出ている。⇨続きは後日