満足度★★★★★
縒り合わせられる糸のように次第にまとまってゆく挿話たち友人の結婚で北九州を訪れた女性、定年退職を目前にした技術者、地元民などが織り成す人間模様。最初は個別かと思われた挿話が、糸が撚り合わせられるようにまとまってゆき「居場所」という共通のキーワードに収束する一方、人々の心のしこりは逆にほどけてゆくツクリが巧み。全体に「あたたかさ」も漂い135分の上演時間を感じさせないのはさすが。かつて北九州市で4年間暮らした身には旦過橋や皿倉山などの地名が懐かしくもあった。
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2014/03/11 07:33
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