
朱の半宵 ―アケノハンショウ―
お茶の間ゴブリン
d-倉庫(東京都)
2014/08/06 (水) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★
わからなくはない
ごちゃまぜ まずはそんな感じ
やりたいコトや方向性は分からなくはない
だけど 色がありすぎてシリアスにしたいのかふざけたいのか魅せたいのか
よく判らない
勿論 とても良い芝居をする人も居た
だけど 温度差がありすぎたし
台詞は被って聞き取れないし
何処をどう見ればいいのか理解する前に終わった
もう少し まとまっていないと面白いとか感想とか以前
よくわからなかった というのが素直なトコロ・・・
折角良い役者さんを客演に呼んでいるのに勿体無い

ハムレット
華のん企画
近鉄アート館(大阪府)
2014/07/29 (火) ~ 2014/07/31 (木)公演終了
満足度★★★
解りやすい演出、 上手い役者
全て死ぬ 物語が極端すぎるので、どう見せるかが難しい。 人形が一体 人と亡霊の声 黒い衣装で民衆 通行人を演じる 解りやすい演出、 上手い役者 面白かった

変身テトラポット
森林浴
IRORIMURA・プチホール(大阪府)
2014/08/09 (土) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
変身テトラポット
断片的な言葉から想像を。。の詩的といいますか、風景画を言葉で表そうとしたといいますか、そんな作品でした。集中力が必要です。しかし、客席の環境がそれを許しません・・・芝居そっちのけでチラシを広げる最前列のナイスミドル、早く帰りたいよーとぐずる自由な少年とそのママ・・・。繊細な作品をされるのであれば、環境を整えることも大事です。以上により、作品の評価はしません。

さまよひ魂
MousePiece-ree
劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)
2014/08/06 (水) ~ 2014/08/11 (月)公演終了
満足度★★★★
初めての観劇
初めて、観劇というものを観させて頂きました。
いろんな事を感じました。。
演劇を通して、自分の心理状態や、自分の心のどす黒さが解ってしまいました。。。
貴重な体験、ありがとうございます!

友達
sunday
AI・HALL(兵庫県)
2014/07/11 (金) ~ 2014/07/14 (月)公演終了
満足度★★★
世間ってなにかな
戯曲に関してまったく予習なしで観ました。
オープニングから影絵の演出が素敵。白いスクリーン?壁?に映し出される光と影。「sunday」「友達」の影文字も。
様々な大きさの枠がある舞台。点在するそれぞれが部屋のように。夜になればカーテンをかけ、灯りの向こうに各々の影。
カンカン、と枠になにかを当てて叩く効果音以外は、チェロの演奏と歌声のみが音響のすべて。不安を駆り立てるようなチェロの音色に、これ人の声?と思うものもあり、とてもよかった。
突如押し入り居座る「家族」。ここは彼の部屋であり、出て行けというのに、彼らは理不尽な権利をのたまい、いっこうに聞かない。押し入られた彼の方がどんどん染められ、飲み込まれていく。
「ひとりはさみしいでしょう?」それさえ押しつけでしかないのに。彼らは「親切」で部屋に居着く。
立場が強いはずの彼のほうが弱り磨り減っていく。お金の管理のくだりが一番恐ろしかったな。こうやってなにもかも呑まれていくのかと。
弱る彼の口からは、命令がお願いに変わる。「お願いだから出て行ってください。」完全に立場が入れ替わった。
大小交わる枠が中心に集まって彼を閉じ込める。逃げる気力さえ奪っていく。籠の中の、鳥。
鳥籠と指輪の、影絵が素晴らしかったです。
sundayさんの世界を堪能できました。観られてよかったです。
チケットプレゼントありがとうございました。

たまには純情
こゆび侍
駅前劇場(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/05 (火)公演終了
満足度★★★★
明日への一歩
個性豊かなキャラの立ち具合が素晴らしい。中でも須山造さん演じる「タイガ」に興味津々でした。明日への一歩を踏み出すために繰り出した伝家の宝刀。何度か泣きそうになりました。

激嬢ユニットバス旗揚げ公演 『甘い足どり』
激嬢ユニットバス
APOCシアター(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★
寝不足の雨篇
旗揚げ公演ですが、確かな実力に裏付けされた華やかな舞台。女性の持つ弱さと強さ、柔らかさとトゲトゲしさのバランスがいい。優しくて力強い舞台だと思いました。

喫茶がけっぷち
837B
カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)
2014/07/11 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★
ほんわか楽しいコメディでした♪
カウンターのあるカフェの席に喫茶店のお客さんとして座って、まったり。してたら近くでなんか始まった。きいてたらなんだか面白そうなので事の成り行きをみてみよー♪みたいなお芝居。お芝居だってこと、どっかいってた。
くすっと笑って気づけば頭からっぽにして楽しめてました。
客席と舞台の線引きがない舞台では表情がよく見える。それゆえ役のテンションを維持し演じきっていただかねば、万一、照れや迷いが見えてしまうと観ている側は一気に冷めてしまう。この近さで演じた役者のみなさんに拍手です。
空回るコンサルタント、バイトのハイテンションと、力みのないマスター、幽霊の変わらないテンションの低さがいいバランスでした。
チケットプレゼントありがとうございました。

さまよひ魂
MousePiece-ree
劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)
2014/08/06 (水) ~ 2014/08/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
お互いの為に前に進もう
中之島文化祭で二回ほどお見かけし、今回初の本公演。
もちろんあの体をはった笑いがてんこ盛りなのだけれど、ぎゅっと切なくなる。
思い出をたどりながら前に進む決心をする場面に一番胸をつかまれた。
踊っているのだけれど。だからこそ余計にかもしれない。
聴こえる声、『さまよひ』…なんとなく予兆はある。
前に進むと決められたから、きっと戻ってこれたんだろうなあ。
あの島は立ち止まってさまよってる人や心や魂の吹き溜まりで待合所なのかな。
みんなほんのちょっとのきっかけを待っている。
あの有名な鉄道とちょっと似ているかもしれない。
悲しくて切ないけど、前向きに明るくなれる。
お盆前のこの時期にもピッタリでよかった。

五反田の夜
五反田団
アトリエ劇研(京都府)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
さりげなくないけど、さりげない。
全員にイライラする、が、そこに笑えるし、話としてもそれでいい気がする。
嫌なイライラではない。
雑踏を凝縮したような会話も、間があきあきで静かにぼそぼそと交わされる会話も、奇妙な動きも、おかしいはずなのに見入ってしまう。あるあると思う。
一歩間違えば不快だけども、笑える。
笑いながらちょっとちくっとさされる。
あらすじにもある通り、震災後に何かせずにはいられずにボランティア団体を立ち上げた人たちの話で、刺さるものがたくさんある。
仰々しくその問題点を突き付けているわけではないが、結局、こうだろ?と言われている感じ。
押しつけがましくない程度の要素で、ハッとさせられる。
簡易のセットと少人数、多くない光源、でも充ち充ちている感じ。
初五反田団だったので、もっといろいろ観てみたいなと思う。

君が生まれた狂気の村
隕石少年トースター
Cafe Slow Osaka(大阪府)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
外に出た娘は違和感を感じなかったのか
各キャラに執着するものなどの個性があって笑えるが、閉じられた場所に蔓延するしきたりみたいなものの中に入ってしまって、所謂常識が通じない、自分が以上となってしまう空気感が君が悪い。
悪気などなくて、逆に各々引っ掛かりを持って入るのに、折り合いをつけてしまっているところが狂気のなせるわざなのか。
あれだけ異常性を訴えていた主人公は何でもってあの意識転換ができたのか、決心なのか、何か意図があるのか、呑まれたのか。
ちょっとあの狂気を壊して欲しかった気もする。

遠野物語
イッパイアンテナ
元・立誠小学校(京都府)
2014/08/07 (木) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
妖怪と相対しているときはね、それが妖怪だとか、怖いだなんて、感じないものなんですよ
台詞はうろおぼえでご愛嬌。
怖い話(苦手)だと腹をくくって聞いていたらば、なんとなく日本昔話を聞いているようで、割と心地が良い。
…と思っていたら、最後に「まさか」とそわっと怖くさせられた。
3名のスムーズな入れ代わり立ち代わりで、語り・再現がなされる空間。
効果音なども演者さんがタイミングよくたてられていて、ほんとうに「物語り」という感じ。
金田一さんの学者・作家然とした感じもすごくよかった。
昭和初期に建てられた小学校を使用していて、木製の床やガラス窓などが揺れ軋み、100年前の民家のほの暗さを想像しやすかった。
音響もささやかで、風の音が外で鳴っているのかスピーカーで鳴っているのか時々わからなくなる。
しっとりとした密な時間。

風当り、宵の葉擦れ。
ライトアイ
ACT cafe(大阪府)
2014/08/02 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
まさに職人。
一本筋通す、古風で生真面目でちょっと不器用なまさに職人がそこにいた。
旦那・女房の衣装もイメージぴったりで、工場…工房の一室を覗き見ている感じだった。
真利亜さん女房のかわいさとセクシーさにドキドキしながら、きゅっと変わる表情に笑ってしまったり。
そんな女房をひっぱろうとしつつ、なかなかうまくかみ合わない職人坂口さん、渋くてかっこいいのになんだかかわいい。
危険なものと敬遠されるようになってしまった扇風機、それでも扇風機にかける想いでもってたった一人携わり続ける職人…
扇風機はきっといろんなものに置き換えられると思う。
会話のテンポや挟み込まれるパロディーやネタに笑えるのだけど、最後のどうしようもない感がちょっと切なくなったりした。
京都や名古屋の女房も雰囲気が違うとのことで、そちらも観てみたかった。

The Flower 花を枯らさぬ、罪と罰
坂本企画
カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)
2014/08/09 (土) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★
「生きている」とは
石化症という人が石になっていく病が流行する時代・世界の話。
石化症、枯れない花、不死…そんなキーワードで短編が繋がるオムニバス形式のお話が罪編と罰編あわせて4話。
どれもこれも儚く、短編のようで繋がっている。
罪編⇒罰編の流れて見たので、『せっかしょう』ですべてが集約され、繋がった感がある。
魂を植物に宿したであろう研究者が残した花は薔薇。
もしかしたら始まりの薔薇も、そうして生まれた薔薇なのかな、とも思う。
全話通して「生きている」「生きていく」「生きる」とは何かということを考えさせられる話だったように思う。
白ベースの衣装と舞台美術がとても合っていてきれい。
その中に、黒い衣装とあかい紅を纏った女優の異質感がまた美しい。
石化して白くならない、という意味もあるんだろうか。
それぞれが求めていたことや起こした行動を書き起こして、繋がりをもう少し振り返ってみたい。

ミュージカル『CHEESE ! 』
ドラフタス
シアターシャイン(東京都)
2014/08/06 (水) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★
雑居ビルミュージカルの醍醐味
キャストの方全く初めましての状態で観劇。
小劇場ミュージカル、新鮮な感覚で楽しかった。
キャストが勢ぞろいするとすごい迫力。表情や感情が手に取るように分かるのも小劇場ならではではないでしょうか。
曲も素敵だったし、お芝居の部分も含めて、ウツシ君中心に個性が発揮されていたと思いました。
次回も楽しみです。

殉職の夢を見る
アフリカン寺越企画
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2014/08/07 (木) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★
次回も期待します!
社会復帰がいつになるか分からない患者にとって、夢と目標をもつ人は憧れであったのだろう。彼らとの関係には言動も行動も強い覚悟と責任が必要、中途半端な正義は悲劇を呼ぶ。
今後も目を逸らしがちな問題を取り扱って他の劇団との違いを出していってほしいです。

千年マチコ~書房編~
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/08/06 (水) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★
薄味の軽やかな物語に濃い出演陣
近頃、映画ばかりだったので、久しぶりの小劇場観劇だった。
物語的には大分薄味で、短編作品を長編に仕立てた感じだったが、これでもかとちりばめられたネタの数々に、濃い出演陣のパワーでセンス良くまとめられていた。主演の松村マチコさんは秀逸。これほど芸達者な女優さんも稀だろう。何処か知的でエレガントな雰囲気に、破壊力のある飛び道具的なボケ。とにかく高級玩具の缶詰のような美女だった。大下源一郎さんは、透明感漂うナチュラルな存在感と、しっかりと想いを感じさせてくれる言葉に思わず目がいってしまう。私がファンである佐藤伸之氏は、出演陣の中で異色な存在感を放っていた。こうしたコメディもこなす演技力の幅の広さに驚いた。これまでみたどの役とも異なり、氏の技術力の高さと、中年男性らしからぬエレガントな愛嬌に思わずにやけた。他にも芸達者な出演者が織りなすひと時はそれなりに満足した。欲を言えば、あと500円は安いと良いのに思った。

ミュージカル「ミス・サイゴン」
東宝
帝国劇場(東京都)
2014/07/21 (月) ~ 2014/08/26 (火)公演終了

解散
江古田のガールズ
本多劇場(東京都)
2014/08/05 (火) ~ 2014/08/06 (水)公演終了
満足度★★
本多劇場が泣いている
当日パンフを読むとこの劇団の主宰は長らく本多劇場に憧れ、進出を目指していたようだ。(以前は紀伊国屋が演劇人の聖地といわれたものだが、やっぱ今は本多なのかな。)
その本多劇場進出と劇団5周年記念の、ただのお祭り騒ぎにしか見えなかった。
「次世代娯楽会の女王」と銘打つなら、何よりも観客を楽しませる術を知らなければならない。今作のような、劇団の内幕物語でそれが達成されるとでも思ったのだろうか。内容的にもドラマを感じさせるものがなく、彼らの自慰行為にしか見えなかった。

あけみママを待ちながら
劇団ぺブル(ペブル・グラベル)
ワーサルシアター(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/04 (月)公演終了
満足度★★★★
夕子と優子と祐子の物語
初見でしたが、予想した通り素敵な物語でした。
家族の話ではないけど、ホームドラマ的(「スナックあけみ」がホームですね。)
で落ち着いて観られるし、各キャラクターの劇中での役割が明快で無駄がない。なんといってもあけみママの正体が明かされて、全てがつながるのである。「そうだったのか、あのセリフはこういうことだったのか。」と。観終わって幸せを感じることはそうそうあるものではないがこの作品はそれを感じさせてくれた。こういう作品が小劇場でもっともっと上演されることを切に願いたい。