ミュージカル「ミス・サイゴン」 公演情報 東宝「ミュージカル「ミス・サイゴン」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    良かった!!
    欧米人からみたアジアという雰囲気も強く感じますが、ラストは息を呑みました。素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    筧利夫、笹本玲奈、上野哲也、上原理生、木村花代、泉見洋平、池谷祐子の回。

    2008年7月以来久し振り、新演出となってからは初めてのミス・サイゴンでした。

    やはり、特定の娼婦を出先における現地妻として固定化することを公表するに過ぎない儀式を正式な結婚式と勘違いする女性の悲劇に、蝶々夫人のような、欧米人が植民地の人々を軽く見ているような感じで嫌な思いがしていました。

    ベトナムの祭りにしても、本当にそうかもしれませんが、あまりにも中国風で、欧米人から見たアジアとはこういう印象だという感じに、新演出に従う義務があるのでしょうが、アジア人として変更できないものかともどかしさも感じました。

    そうではありましたが、戦争末期の混乱時を生き残るためにと、クリスがキムに渡したピストルが、幼なじみでかつてのいいなずけで、新政府軍の将校になったトゥイを撃ち殺し、最後は自殺の道具に使われたことに改めて息を呑みました。感動のラストシーンでした。キム役の笹本玲奈さんは声に伸びがあって素晴らしかったです。

    8月から市村正親さんの代役として登板したエンジニア役の筧利夫さんもとても良かったです。うさん臭い、いい加減な男の役としては、白い歯をにやっと見せる筧さんの方がナボリンリンの重役顔の市村さんよりもむしろ適役かもしれないと思いました。アメリカン・ドリームのど派手さから虚しさへの変化も良かったです。

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    2014/08/11 14:18

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