満足度★★★★★
さりげなくないけど、さりげない。
全員にイライラする、が、そこに笑えるし、話としてもそれでいい気がする。
嫌なイライラではない。
雑踏を凝縮したような会話も、間があきあきで静かにぼそぼそと交わされる会話も、奇妙な動きも、おかしいはずなのに見入ってしまう。あるあると思う。
一歩間違えば不快だけども、笑える。
笑いながらちょっとちくっとさされる。
あらすじにもある通り、震災後に何かせずにはいられずにボランティア団体を立ち上げた人たちの話で、刺さるものがたくさんある。
仰々しくその問題点を突き付けているわけではないが、結局、こうだろ?と言われている感じ。
押しつけがましくない程度の要素で、ハッとさせられる。
簡易のセットと少人数、多くない光源、でも充ち充ちている感じ。
初五反田団だったので、もっといろいろ観てみたいなと思う。