満足度★★★★
「生きている」とは
石化症という人が石になっていく病が流行する時代・世界の話。
石化症、枯れない花、不死…そんなキーワードで短編が繋がるオムニバス形式のお話が罪編と罰編あわせて4話。
どれもこれも儚く、短編のようで繋がっている。
罪編⇒罰編の流れて見たので、『せっかしょう』ですべてが集約され、繋がった感がある。
魂を植物に宿したであろう研究者が残した花は薔薇。
もしかしたら始まりの薔薇も、そうして生まれた薔薇なのかな、とも思う。
全話通して「生きている」「生きていく」「生きる」とは何かということを考えさせられる話だったように思う。
白ベースの衣装と舞台美術がとても合っていてきれい。
その中に、黒い衣装とあかい紅を纏った女優の異質感がまた美しい。
石化して白くならない、という意味もあるんだろうか。
それぞれが求めていたことや起こした行動を書き起こして、繋がりをもう少し振り返ってみたい。
2014/08/14 04:10
とうや様の記憶にいつまでも残る芝居になれば幸いです。