最新の観てきた!クチコミ一覧

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忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

めっちゃ素敵な時間です。
本日2回の観劇、充実した気持ちで一杯です。
初演の時と比べ全てにおいてスケールアップしていてかっこ良いです。
スタッフさんも素敵な方ばかり、最高のチームワークを観てきました。

水と油

水と油

不思議少年

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2015/02/06 (金) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★

最後に観えてた風景が変わる。
5人の勢いのある芝居に引き込まれるも、
途中から、・・?・・
この舞台の行き着く先は?
と少し途方に暮れるも、
最後に今まで観ていた風景がガラッと変わり、
物語は最後の最後を目指すも、
わたしの心はそこに無く、最初に向かって遡っていく。。

2回目だと違う風景が見えてたかも。

ネタバレBOX

いま思えば走馬灯を観ているようでした。
でも、そこに生が凝縮されてるというか。。。

あんなに緊張感のある暗転ははじめて。
ヘリカル~少女華の祭典~

ヘリカル~少女華の祭典~

劇団天動虫

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2015/03/10 (火) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

あて書きは成功?
 かなり戯画化された舞台で、説教くさいところもあるけれど、本当はスゴくまじめに自分を見つめる話なのだった。
 正直、最初はちょっとつきあいきれないという思いを抱いた。大道具も、衣装も、ああ若い子の世界なんだと思っていたら(なんたって60代)、アノ神様、勘弁ていう感じだった。
 でも、だんだん引き込まれていき、あの狭い空間で、いろんな役を演じ分けてた皆さん(特にジョニーさん)の熱のこもった演技には心打たれるものがあった。老婆心で言えばもう少し、整理されてた方が良かったが……。
 

lifetime go round

lifetime go round

tubbing

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2015/03/07 (土) ~ 2015/03/07 (土)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい、何度でも観たい舞台!
大沼優記さんの才能が如何なく発揮された作品です。
多様な声色、演技の幅広さはもちろんのこと、沼さんの書かれる作品の面白さ、儚さ、切なさ、楽しさが本当に素晴らしいです!

たくさんの登場人物が出てくるので(しかもきちんと演じ分けされているので)、とても一人芝居とは思えません!
普通のドラマや舞台のようです。
コメディは、四コマ漫画のアニメ化っぽくひたすら笑えましたし(漫画でわかる心療内科や、月刊少女野崎くんなどがお好きな方は間違いなく好きだと思います(笑)、切ないものは、胸が締め付けられ、涙腺が崩壊します。
特に四話目は、泣けるだけでなく、とても心温まる話です。
愛おしい、という言葉がぴったりのお話です。

個人的に、二話目の笑顔なのに何処か冷たい顔をする役が、ずっと観てみたいと思っていた役だったので嬉しかったです。
色んなタイプの笑顔を浮かべられる方なのだと再確認しました。
本当にすごかったです!

感情のデトックスに、ここまで最適な舞台ははじめてです!
観ないと損しますよ、と色んな人に言っています(笑)

ウエディングドレス 2015

ウエディングドレス 2015

TAIYO MAGIC FILM

ウッディシアター中目黒(東京都)

2015/03/05 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いにうるうる  
1番前で  観劇
静かな中に笑いにうるうる、引きこまれてしまいました

ウエディングドレス 2015

ウエディングドレス 2015

TAIYO MAGIC FILM

ウッディシアター中目黒(東京都)

2015/03/05 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いにうるうる  
1番前で  観劇
静かな中に笑いにうるうる、引きこまれてしまいました

ご来場ありがとうございました!!   アイ・ハヴ・ア・ドリーム

ご来場ありがとうございました!!   アイ・ハヴ・ア・ドリーム

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

心に響く
ミュージカル座さんの作品は初めて観ました。
予備知識も何もなく観に行ったのですが、とてもわかりやすい内容で、観ている側が置いていかれることもなく、ずっと集中して見ていられました。歌って踊ってと、ミュージカルミュージカルしていて、楽しむことができました。
心にぐっと刺さる言葉がたくさんあって、客席からはすすり泣く声が多く聞こえました。どんな人がどんな角度から見てもきっと何か響くところがある、素敵な作品だと思います。

黒塚

黒塚

木ノ下歌舞伎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京公演はアゴラで3/22まで!
再演ってやっぱりいいです。厚みが増して、ドシリと重みのあるものを、丁寧に見せていただけました。不要な危うさがなくなり、舞台で自由に遊ぶ余裕も伝わってきました。対面客席で私のお薦めは奥側最後列。ただ、花道のそばがスリリングで良かったというご感想もあり。全席自由ですのでお早目にどうぞ。初日は拍手鳴りやまずカーテンコールが3回。

ネタバレBOX

東北のお話なんですよね。鬼婆の岩手の恨み、悲しみは、やはり黒塚にあり続けるんだろうなと感じました。
ドロップキック・シスターズ

ドロップキック・シスターズ

DOOR

中崎町 common cafe(大阪府)

2015/03/13 (金) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

裏切られた。
説明を読んだ時点では笑える会話劇のコメディを期待していました。確かに出だしは笑えるシーンもあり、スベッたりもしていました。ところが、三女さつきさんの真実が明らかになるあたりからシリアスな感じになりだして涙がこぼれそうになるシーンもありました。ヤバイヤバイ(笑)。劇場の階段をあがるころには心がホッコリとなっていました。上がりきると女優陣のお見送り!長女の初江さんの横をスレ違う時口の中でつぶやいた「面白かった」は雑踏の中届いたのでしょうか?

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演は進化の可能性!!
本作品については初演を観ていた為、
物語の展開にも「あっと驚く」という事はないかな、
と観劇前から思っていました。

今回特に期待していたのは以下の点でしょうか。
・ あの人のあの役再演
・ 「ヤングチーム」側がボクラ団義その他
  ベテラン役者陣チームと比べ、どれだけ
  「まだまだ役者としてのレベルが足りないと感じるか」
  「逆にフレッシュな情熱を感じさせる事ができるか」


劇場で舞台セットを見て、
センターの高台が以前より高い事や
舞台セット全体があざやかになっている事など、
そういう面を強化しての再演なのかな?
とも感じました。


実際舞台が始まって、まず映像面での強化
(ここ数年ボクラ団義公演を観るごとに
OP映像などが格段に強化されている)について、
最前列だった事もあり全体を視野に捉える事が出来なかった為、

「これは生舞台で観るよりもDVD/ブルーレイなどの
映像媒体化されるのを待って楽しむべきなのだろうか?」など、

今回(序盤は)「生の迫力」を楽しむよりも
そういった一歩引いた気持ちで観劇していたような気がします。

その後、お芝居が進む中でも
一部役については初演のキャストとの見比べで
「発声などは初演時のキャストの方が良かったかな?」
など色々思いながら観劇しましたが、

途中途中で以前にはなかった「アレ?」と思う事がありました。

以前は物語の途中途中に
「なんでこの時この人はこの行動を取ったのだろう?」など、
説明不足や設定不足(あるいはわざと隠した)などによる「疑問点」が、

叙述トリックの名手であるボクラ団義主催にして
脚本/演出家久保田唱の舞台では常につきまとっていたのですが
(そのし掛けを「良い」と思うむきも
「トリックに走る為にこじつけている」と思うむきもありました)、

今回物語の流れが「かなり自然である」と感じました。


「こういう理由だからこういう行動を起こした」など、
初演では見えなかった「何故?」の穴が全て埋められていたように感じます。

そういった物語面の補正(進化といっていい?)のおかげで、
物語自体に仕込まれたさまざまなトリックについて、
そのほぼ全てに「こういう理由があったのか」のように納得しつつ、
見入る事が出来ました。


そして、物語がクライマックスに向かうにつれ、
序盤台詞回しに少々難を感じていたキャスト達も
皆お芝居にのめり込むように集中し、
最後には涙腺に来るものまでありました。


「再演」(Play Again)は、
1度脚本/演出し上演した舞台について、
更なる進化をとげるチャンスでもあるんだな、
という事を強く感じさせられました。


早くヤングチーム公演と見比べて見たいですね。

ネタバレBOX

【思った事】
・ 以前は森田涼花さんが務めた下忍の妹役を
  今回は今出舞さんが務められていましたが、
  序盤発声/滑舌に難があるように感じ、
  「初演の方が(森田さんも声は小さかったですが)良かったかな?」
  とも思いましたが、
  後半に入るにつれて演技がみるみるうちに
  良くなっていくように感じました。


・ 下忍仲間の「だんじょう?」(でしたっけ?)
  物語のキーマンとなるあの役、
  初演は塩崎こうせいさんが務められていたかと思いますが、
  今回のキャストの方も、
  ただ優しいだけでなくひとくせもふたくせもあるような
  「智者」的ないい雰囲気が出ていたと思います。
  (その分コスケ(?)が、情熱一本槍に
  つっぱしっているようにも見えてしまいますが)


・ ストーリーテラーとして常に舞台上で状況を見守っている3人
  (老人、若者、お江様)が、
  時に目の前で起こっている内容についてツッコミなどを入れたりと
  ただの傍観者、説明者ではなく、
  次元を越えて舞台に関わっていたのが良い演出だと感じました。

・ そして、沖野さんの織田信長について、
  初演では「ただただ狂気」という印象だったのに対して、
  今回は戦国時代の寵児として様々な苦難を乗り越え
  駆け上がっていく名将でもあり、

  そして「忍びを毛嫌い」し、
  後々「本能寺の変」を迎えるまでに(史実その他で)

  忍びの者および明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康それぞれに対して、
  これはあまりにも不遜にして非人、
  「恨みをかって当然だろう」と思わせる行動の数々が
  (初演よりも)今回強く描かれていたように感じます。

  だからこそ、この展開に至った、という事が納得できます。

  今回、本劇を観劇している中、「大筋を知っていた」がゆえか、
  結構目の前で演じられるお芝居自体には
  心を引っ張られる面が少なく感じていましたが、

  徳川、豊臣、明智の3者での会談の場面だったか(?)、
  明智が織田信長のあまりの非道ぶりに怒りを露わにする場面、
  そこで自分の涙腺に涙の火(?)が灯ったように感じました。

  そこからは前半に張りまくった伏線の回収について、
  かなり物語に引き込まれていきました。

  その上、ラストに至るまで、
  今回は色々「優しさ」的に心に触れるオチを
  追加しているのがなんともいい感じでした。
  (下忍仲間がみんな生きていたという設定や
  茶々様にも事実を告げて生きてもらおうと行動する所など)


・ 織田信長が「本能寺の変」にて死ななければならない理由、
  これが「初演時一番疑問視されていた点」だったと思いますが、
  これについて今回は「ただ暗殺するのではいけない事」、
  「秀吉がその後天下をとるにしろ、信長の系譜を終わらせる事」、
  など、ちゃんと狙いがあってそうしている、
  その為に暗殺後だんじょう?は信長の自決までを演じていた、
  という事がとてもよく理解できました。


・ ボクラ団義といえば3時間近い長編が主ですが、
  その間に休憩を入れてくれた事は良かったと思います。
  (初演でも入っていたかしら?)

  休憩直前に「盛り上がり場面」を入れた事、
  ブレイクタイムパンフレットとして現在までに
  分かった事などを示す事で、
  ・ 観劇者達を置いていかない工夫
  ・ 前半戦で物語に集中した気持ちを完全にリセットしてしまわない工夫
  がなされていたのがかなり効いていたかと。

  結構ボクラ団義の舞台感想といえば、
  「トリックの面白さ」か「2時間オーバーはツライ」かに
  二分されてしまう事が多かったように感じますが、
  今後もこのように、効果的に休憩時間を入れてくれると
  ボクラ団義お芝居のハードルが下がって、
  更なる観客が見込めるかも知れません。

  また、いつもなら観劇終了後のアフターパンフレットで
  「(本当の)事実」を改めて観客に理解させる」だけで
  終わっていましたが、
  ブレイクタイムパンフレットを使う事で、
  1.何も知らない状態
  2.今までに分かっている事
  3.真実
  のように、3段階で物語を楽しめるようになるかも知れません。

  今回は戦国時代の歴史を辿る流れがあったから
  こういう試みを行いやすかったのかも知れませんが、
  今後も続けていって欲しい試みだと思いました。


・ 本日3日目、との事でしたが、
  各役それぞれに長台詞が多い事もあり、
  ちょっと台詞トチリが多かったように感じました。

  噛みトチリぐらいは大した事ではないのですが、
  舞台自体の吸引力が落ちてしまうとツライものがあるかな、と。

  汗だくになって演じる役者皆様に「熱」は感じていたのですが、
  舞台上からの「吸引力」という感じ方はあまりしなかったんですよね。
  不思議だなあ。
  (知らず知らずのうちに客観視していたのかも知れません。)


・ 今後もどんどんPlay Againにて、
  進化した再演を期待したいと思います。


まあとにかく、二度観とヤングチーム公演が楽しみです。


PS.3月15日
どうしてここまで良く出来た舞台、役者の演技なのに
自分の感情引っ張られる力を感じたのは明智が「信長、討つべし!」と
立った場面からだったんだろう?
とずっと考えてましたが多分信長の暴虐武人ぶり、狂気
(裏では忍の画策あり)に見とれてしまっていて(客観視に近い?)、
感情ではその狂宴に母まで殺された明智が立つ瞬間に
気持ちがシンクロした、という感じだったのかしら?
あまり「見とれる」という感覚は持った事なかったので
「感情があまり引かれなかった」と捉えて、
☆4つにしてましたが
ネットでOP10分見ても「やはり秀作、名作」と思えたので
今さらですが☆5つに直しますm(._.)m
バリモア

バリモア

無名塾

シアタートラム(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

俳優としての生きざま
残念ながら映画版のほうは観ていません。

暗い内容を想像し、眠ってしまったらどうしようと心配しましたが、始まったらもう演技に釘付けで、すごく満足できました。

「仲代達矢を観る芝居」新聞の劇評にはそう書いてありましたが、まさにそのとおり。俳優としての生きざまをぶつけてくるようなお芝居でした。

私は仲代さんの旧作映画を映画館で観ない月はありません。毎月、何本かはちゃんと映画館で観ています。
映画では、演技の現場は観ることができませんが、私にとっては仲代さんと同じ空間の空気を吸えるだけで幸せというか・・・
次々、好きな俳優さんが亡くなられて、仲代さんには生きて演技していただけるだけでありがたいと思っています。

この作品は、今年の7月に再演されますので、見逃したり興味のある方はぜひご覧いただきたいと思います。

ネタバレBOX

仲代さんが「私が舞台に立って動いてしゃべってるところを見るだけでもいいというお客さんも来るかもしれないんだから」とバリモアの台詞を言うと場内割れんばかりの拍手で仲代さんが照れくさそうにクスッと笑う。それはアドリブなのかどうかわかりませんが。
シェイクスピア役者で映画俳優でもあった点、ジョン・バリモアは仲代さんと重なるようです。違うのはバリモアは名うてのプレイボーイで酒とドラッグにおぼれ、仲代さんは健康を厳しく保ち、愛妻家だったこと。
無声映画からトーキーに変わってからもスターの座を占めた点では田中絹代さんのエピソードを連想します。

劇中、何度も台詞として「それからみなさんもうお気づきかもしれませんが・・・・」と観客に語りかける場面があるのですが、これがまるで仲代達矢さん自身が語りかける自然な感じで、話にスーッと入っていけます。

落ちぶれてもスターの栄光が忘れられず、わがままなジョンですがどこかあ憎めない愛嬌もあり、仲代さんが最近演じる老人役とも重なります

演出もよかったと思います。

バリモアといってすぐ思い浮かぶのは私の場合、映画女優のドリュー・バリモアなのですが、ジョンの孫にあたるそうです。彼女も酒やドラッグに溺れ、そこからみごとに女優復帰して話題になりました。
バリモア家は俳優一家ですがドラッグ一家と言えるほど、ドラッグに溺れてきたんですね。根の深さを感じました。
でも、彼は才能ある家族をとても誇りに思っていたようです。
きっと、自分の人生が映画や芝居になって苦笑しながら観てるんじゃないかなと思います。
流星パラディーゾ【満員御礼!】

流星パラディーゾ【満員御礼!】

劇団ゴールデンタイム!

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい
初日なので(?)台詞のぎこちなさや全体を通しての硬さが目に付いたが、ストーリーそのものは良く出来た内容。伏線の張り方が絶妙で、その回収がまた二段階になっていて関心した。楽日に観れば満足度もさらにアップするかも。できれば初日から・・・。開演時間、上演時間ともにアナウンスどおりで、気持ちよかった。

妄想家の弟子

妄想家の弟子

劇団ガクブチ

pit北/区域(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

完成された協奏曲のような
役者の動き、台詞、間など、一挙手一投足が演出の指揮のもと、統率された動きでガンガン動きます。
テーマの掛け合わせも面白い、オススメです。

ネタバレBOX

途中、少し中だるみしますけど、後半に近づくにつれて動きが減り、徐々に静かに役者に迫るような内容にシフトしていきます。
それのクロスフェードが非常に良い。
ただ、一から十一まで説明されてしまうので、少し丁寧すぎる感もありますが、それが逆にいい面でもあるのかもしれません。
そこは完全に好みの問題ですが…。

あと、客席狭い&暗いので足元にお気をつけて…。
死の舞踏

死の舞踏

ジェイ.クリップ

博品館劇場(東京都)

2015/02/17 (火) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

凄まじい夫婦
前日まで寝たきり生活だったので、観に行けたのは奇蹟というか・・・・(苦笑)。
仲代さんと白石さんのコンビで夫婦役とはぜがひでも観ておこうと珍しく去年のうちに予約しました。
実はリーディング公演と知らずにチケットを予約したのですが、そこは名優だけに普通の芝居に勝るとも劣らない楽しさでした。
演出が映画『日本の悲劇』で仲代さんの信頼も厚い小林政広監督なんですね。舞台の演出家ならまた違う雰囲気になってたかもしれませんが、白石さんの『百物語』もTV演出家の鴨下信一さんだったから、それはまぁ、いいのかな。私が観たのは2日目で、後半を観た記者によれば、仲代さんは後半からエンジンかかってきたとのこと。
台詞の多さに慣れているかただけに、仲代さんにリーディング初めてと言う不自然さは感じませんでしたが82歳でこのチャレンジ精神、頭が下がります。リーディング劇ですが、ラストにフィナーレというか、美しいコスチュームでのダンス場面がありました。

ネタバレBOX

暴君と悪妻、お互いに苦しめあうのが生きがいみたいな凄まじい老夫婦で、最初は夫が女優の妻の美しさに一目ぼれで結婚したようだが、ストレスを栄養にして生きてる様な異常さ。
妻は料理を拒否して、食材はゼロ、よく空腹に堪え、餓死しないなと感心する(笑)。
夫妻は自尊心が異常に強く意地悪で島の嫌われ者らしく、常に他人を見下し、夫妻はコミュニティの中で孤立している。
毒舌を吐き意地悪をしあいながらも、話し相手はほかにいない。

二人の住む島に益岡徹演じる妻のイトコが赴任してきて、空気が微妙に変わってくる。
イトコは二人の間を右往左往してきりきり舞いさせられる。イトコは妻と離婚し娘も手放し独身だが、イトコの妻に離婚をそそのかし、イトコに娘を手放すように仕向けたのもこの夫で、しかもイトコの妻と男女関係があったと知った、人の好いイトコは絶望し、激怒する。
老妻は時にはイトコに気のあるそぶりをみせ、自分の味方に引き入れようとするがそれさえも気分転換に過ぎないと思えてしまう。

益岡徹は無名塾で仲代の弟子にあたり、自然に出る夫婦との距離感のようなものがこの役にはふさわしいともいえるのだが、やはり若さが出て、白石が演じる妻と幼なじみで、仲代演じる夫とも同等に話せる男には見えない。

エンディングのダンス場面でも示唆されるように、険悪な老夫妻は憎みあいながら離婚はぜず、水も漏らさぬ奇妙な連帯感や愛情で結ばれている。この夫にはこの妻、この妻にはこの夫しかいないのであろう。愛憎相半ばと言うにはあまりにも激しい夫婦だが。
二人ともワルだけど、この勝負、最終的にはやはり妻のほうが上手(うわて)だったということになるのだろうか。

コロニー

コロニー

自由劇場

シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)

2015/03/06 (金) ~ 2015/03/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

美しい殺陣シーン。
ジゲキファンですが、今回特に殺陣シーンが美しく素晴らしかった。
たくさん稽古したのでしょうね。
多くの戦闘シーンがありましたが、飽きることなく見入ってしましました。

そして、物語にはしっかりと「愛」が紡がれていました。

2回観たけど、アドリブシーンも微妙に変えていたりして配慮されていた。
素晴らしいお芝居でした!

ネタバレBOX

詳しくはブログに書きました。

http://ameblo.jp/gooharuhide/entry-12001045243.html

わりと激しくゆっくりと

わりと激しくゆっくりと

劇団イナダ組

シアターサンモール(東京都)

2015/03/10 (火) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛の再生
昨年6月に札幌で初演されたイナダ組の「わりと激しくゆっくりと」は、水曜どうでしょうの名物ディレクター藤村忠寿の役者初挑戦の作品として注目を浴びた。
あれから9ヶ月。満を持しての東京公演である。
藤村Dの話題ばかりが先行する作品であるが、武田晋、山村素絵のイナダ組が誇る名優が脇を締め、若手俳優が活き々とした演技で盛り上げる、素敵な芝居だ。
注目の藤村の演技は、水曜どうでしょうで見せる豪快なイメージとは正反対の小心で情けない役どころ。このギャップを知る人間には藤村の意外な一面を見たような錯覚を起こし、嬉しくなってしまう。藤村が台詞を口にするたびにニヤニヤと笑ってしまっている自分に気づく。
ストーリーは、子連れの再婚どうしの家族に別れた亭主が現れて、家族が崩壊のピンチを迎えるというもの。
ストーリーの底に流れるのは、お互いがお互いを気遣う優しさ。しかし、その優しさは本当の優しさなのか。単に自分が傷つきたくないだけの偽善なのではないか。そして気遣いという名の自己愛は崩壊する。
武田演じる「せいちゃん」と藤村演じる「青柳」。ふたりの正反対な「父親」は私のような50代の父親にグサグサ突き刺さる。自分はどちらの父親なのか。ああいう父親になりたいか。うらやましいか。
水曜どうでしょうのディレクターが出演しているからではなく、純粋に作品として面白く、役者藤村のポテンシャルにも驚かされた「わりと激しくゆっくりと」。必見である。

十一月新派特別公演

十一月新派特別公演

松竹

新橋演舞場(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/25 (火)公演終了

満足度★★★★

貴重な二本立て
昨年秋から体調を崩して最近まで病人生活だったのと、コリッチがアクセスできなかったりで、すっかりごぶさたしてしまいましたが、観劇数は少ないながらぼちぼち備忘録がてら挙げたいと思います。
『鶴八鶴次郎』は昔に観た先代八重子と17代目勘三郎の舞台が印象に残っていますが、成瀬巳喜男監督の映画版も好きで特に山田五十鈴には惚れ惚れします。『婦系図』でも共演した長谷川一夫との息がピッタリなのです。芝居でも観たいと思っていた矢先に、中村屋兄弟が初演するというので行くことにしました。
従来の新派公演ならこの二つの演目は昼夜に分けて上演するでしょうが、二つの芸道ものを堪能できる貴重な機会でした。
最近の客席は世代交代したせいか、新派の演目自体知らずに観に来ている年配客もいるようで、名場面にもキョトンとして拍手も来なかったりするので時代の流れを感じさせられました。

ネタバレBOX

冒頭の楽屋での喧嘩で、七之助は腹の虫が収まらず口の中でブツブツ言うところ、このイキが山田五十鈴を思わせ、まだ若いのに感心しました。
実の兄弟だけに呼吸は合うと思う役どころで楽しませてもらいました。ある新聞の劇評では勘九郎は奔放に演じた父に比べ、芝居が理に傾くが彼なりの良さが出たと書かれていました。まだ余裕のなさはいなめませんがこの役は融通のきかなさもある男で、勘九郎は父とはまた違う表現が今後できていくのではと期待しています。
七之助は玉三郎と共通する新派の女形としての可能性を感じさせてくれました。
芸人の悲哀を語る終幕は若い勘九郎にはまだ実感が出せないであろう、というか歌舞伎俳優は盛りを過ぎても名優は人間国宝などになり、哀しい末路は迎えないですむ境遇なので、難しい台詞だとは思います。
ただ、この芝居で感動させられるのは「名人の芸もお客様あってこそ」という川口松太郎の名台詞。最近、この生原稿の写真を見ましたが川口松太郎氏が大切にしていた思いだという。近頃は腕の未熟さを棚にあげ、観客に毒づく若い演劇人にも接するだけに、若い演劇人にも観てほしい芝居です。

 『京舞』は昔、観に行こうと思っていたときに17代目勘三郎が休演したため行かず、生の舞台は今回初めて。前半は八重子の役者子供のようなわがままなおばあちゃまぶりが可愛らしく笑わせてくれるが、舞の場面では八重子と久里子それぞれさすがにきっちりと舞って見ごたえがありました。
『鶴八鶴次郎』では若さが出た感のある勘九郎が、不思議に久里子との夫婦役は違和感がなく、妻の芸を尊敬する夫の包容力が伝わってきました。二人のやりとりを聞いていると、同じく井上流家元と観世流能楽師である当代の八千代さんと暁夫さん(現観世銕之丞)ご夫婦の若いころをみているようでもあり。ほほえましい気持ちになりました。
晩年の毅然とした印象の先代八千代さんにもあんな時代があったんだなぁと。
本人不在殺人事件

本人不在殺人事件

劇団ピンクメロンパン

山王FOREST 大森theater スタジオ&小劇場(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

13日の金曜日
 殺害された死人が、捜査に当たる刑事に愚痴ったり、あれや、これやの注文をつけるのだが、捜査方針は怨恨と決め打ち。

ネタバレBOX

 無論、犯行当日の天候や犯行推定時刻、凶器の推定や被害者の死亡推定時刻なども分かっているが、はなから怨恨と決めて掛かっているシナリオでは、底の浅さが見えてしまう。決め打ちが余りに強烈なので、ドンデンは落差があるが、それより何より、侘しい被害者の姿が哀れな作品である。
ヒロロポンテ

ヒロロポンテ

時々自動

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/13 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1419(15-067)
19:30の回(晴)。18:50会場着、階段で受付~さらに下の受付でドリンク注文~会場へ下ります。もうお客さんが入っています。ステージ上には、数本のマイクと椅子、E.ギターとFenderアンプ。時々、爆音が鳴り響くそうで前方席のお客さんには「耳栓」の貸し出しがありました。

こちらは「動物たちの冬(2012/11@せんがわ)」が初めてで3作目になります。
19:43女性陣登場、「ヒロロポンテ」開演~、休憩(ステージ組換)、20:56~21:54ライブ終了。歌って、演奏して、パフォーマンスしてのライブ。

岡本さんがでる「ぱぷりか(2014/7@ゴールデン、旗揚げを観ました)」の公演に行く予定です。

ネタバレBOX

「ヒロロポンテ」では、舞台上部に映像が映り、上手に位置する演奏者たちは突然轟音を放ち、突然沈黙する。

ハモっているようで、心地いいのか/悪いのかよくわからない音階の歌。テロリストとか火炎瓶とか言ってる。

途中からコックが登場しケーキを作る、出来上がったケーキ、中央の「ドーム」を裂くと、オモチャの戦車、前列に位置する青系ドレスの3人はケーキにマイクを突っ込み、口にし、口の周りにケーキをつけたまま歌い続ける。

第2部のライブもいろいろな楽器を使い、観ていて楽しい。

終演後、「動物たちの冬」のDVDを(やっと)購入。
呑象DONSYOU 横浜公演

呑象DONSYOU 横浜公演

THE REDFACE

横浜市開港記念会館(神奈川県)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/12 (木)公演終了

満足度★★★★

吞象in横浜開港記念会館
ひさびさ演劇鑑賞をさせていただきまして、本当に楽しませていただきました。スペシャルゲストを配しての横浜ならではの設定で、笑いも多く、あっという間で時間が過ぎていきました。

主役の吞象と伊藤博文役の俊介さんの演技には引き込まれました。これからも是非この劇団を飛躍させてほしいと心から思いました。

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