最新の観てきた!クチコミ一覧

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ボリショイ・ライフ

ボリショイ・ライフ

げんこつ団

駅前劇場(東京都)

2015/11/04 (水) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきました
観て、勿論面白くないわけはなかったんですが、なかなかすぐに感想を書けない昨今・・いや、勿論最高でした。

・・他にも感想書く時間が無かった作品が山のように・・(汗

初春花形歌舞伎

初春花形歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2016/01/03 (日) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

-
3時間45分、休憩3回。初春にふさわしい3作品で、歌舞伎っぽい歌舞伎だった。複雑さがなくて楽に楽しんだ。

逆鱗アンドロイド

逆鱗アンドロイド

ホチキス

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/14 (月)公演終了

満足度★★★

愛あふれる作品
今回は主役に客演を迎えての公演でしたが、やはりホチキステイストは健在。
ワハハと笑ってホッコリしてスッキリというパターンでした。
個人的には加藤さんの軍服がツボ。
次回公演は座・高円寺だそうですが、またエビス駅前バーみたいなちっちゃい所でも見たいなぁ。

Theater ZOU-NO-HANA 2015

Theater ZOU-NO-HANA 2015

象の鼻テラス

象の鼻テラス(神奈川県)

2015/12/04 (金) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

5日に・・
ツアーからクルーズ、スイッチとみてきました。山内健司氏の一日を通しての活躍に、ツアーの横浜の路上の詩人譚の話も含め深い感銘を受けました♨

深海大戦争

深海大戦争

パラドックス定数

上野ストアハウス(東京都)

2015/09/08 (火) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★

幕切れが衝撃的過ぎ
以下ネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

タイトルからいろんな内容を想像していたのですが、
まさかのタイトルそのままな内容でした。
クジラ、鯱、イカ、ペンギンが登場人物。
これは「トロンプルイユ」に通じるものがある?
冒頭の無言劇には少々驚きました。
前衛舞踏のような趣で、このまま台詞無しでいくのかと一瞬不安に思ったり。この部分、2回目の観劇時は劇中に出てくる伝説だとわかり、
また見え方が違いました。
台本では童話のようになっていて、それを読んでから見ると更に違って観えたんじゃないかと。
お互いを学名で呼び合うところがギリシャ悲劇っぽくて面白かった。
あと、諌山さんの動きのイカ感がすごかった!
開演前「氷山」を「ひやま」という人間の名前だと思っていたのはわたしだけだろうなぁ(爆)
物議を醸している結末(完結せず、後編へつづくことを野木主宰が話をして終演)については、今回だけでも充分面白かったので良いのですが、
やっぱり続きは気になります。なので、心の準備のために事前に告知できれば尚良かったかなとは思いました。
蛇足ですが、今回の一番のお気に入りの台詞は「ちくしょう、無用な殺生してぇなあああ」でした。
新年工場見学会2016

新年工場見学会2016

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2016/01/02 (土) ~ 2016/01/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

新春恒例
昨年は観ることができなかったが、相変わらずの気楽な新年公演。演劇ではずるい個所がところどころあるが、正月ぼけの頭にはちょうどよい。

ピエタ

ピエタ

ARMs

劇場MOMO(東京都)

2015/09/03 (木) ~ 2015/09/06 (日)公演終了

満足度★★★

キャスト違いも観たかった
久々のARMsでしたが、
坂口さんが上手くなっていて驚きました。
元々素晴らしい役者さんですが、
どんなにベテランになっても進歩できるんだとちょっと感動しました。

母と娘の葛藤は永遠の課題ですね。
隣で観劇してた娘がどう感じたのかが激しく気になるところです。

1980'

1980'

野生児童

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/08/27 (木) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★★

濃密な時間でした
つっこみどころはあれども見事にガッツリ持って行かれました。
鹿殺しっぽい所もあったり、音楽沢山だし殺陣も凄くて釘付けでした。
家族の日常と非日常について考えてしまいました。

くろねこちゃんとベージュねこちゃん

くろねこちゃんとベージュねこちゃん

DULL-COLORED POP

王子スタジオ1(東京都)

2015/08/26 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★

この劇団、もうちょっと早くから観ておけば良かった
親子どちらからの視点も持ち合わせている所為かいろんな感情や思いが自分の中に呼び起こされる。
確かに人は日常的に演技しているのかもしれない。
終演後の大戸屋で味噌汁飲んで何だかしみじみと考えてしまった。
演目の振れ幅が凄く、先週のゆめあとは全く違っていた。まるで違う劇団のよう。ネタバレ防止で避けていた感想ツイートを読んでいたら、
あまりにもバラバラで面白かった。
それぞれの視線でそれぞれの思い。谷さんの思うつぼなのかも。

ネタバレBOX

自然光の中での芝居は風琴工房のガラス張りのビル以来かな?
夜はまた違った感じなんだろうなぁ。
外から通りすがりに見えたらどう思われるのかなぁ。
15 Minutes Made Volume13

15 Minutes Made Volume13

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/25 (火)公演終了

満足度★★★

2ヶ月連続の公演
今回も6団体が名刺代わりの15分間の作品を上演。
前回のテーマは「盛夏」で、今回は「晩夏」。
色とりどりの盛りだくさんで感想が頭からこぼれ落ちそう。

各団体の内容はネタバレBOXで。

ネタバレBOX

①タイタニックゴジラ『ベンチ』 BGMと衣装で8割がたシチュエーションの説明が済むという省エネな感じ。みんながバカで面白かったです。←ほめてます。あのチームは絶対1回戦で負けるな(笑) 蛇足ですが劇団ロゴがなかなか可愛いですね。

②アナログスイッチ『停電の夜に魔が差して』 シチュエーションコメディは割りと苦手なことに最近気がついたのですが、今回は面白かったです。特に照明のアイデアが秀逸でした。パニック中の会話がもう少し好みだったらもっと面白かったかも。

③DULL-COLOERD POP『全肯定少女ゆめあ』 劇団の評判は以前から聞いてはいたのですが、今回初観劇でした。そしてやっぱり圧倒的でした。
・流し台から始まるシーンのインパクトすごい!
・名前に違わずPOPなビジュアル、POPな内容
・塚越さんのママがツボ。
・一色洋平くん、ひとりだけ歌が上手すぎてかえって笑える。

④Straw&Berry『ブルーベリー』 とても切ない良い話でしたが、個人的にはあまり響きませんでした。ゲームのシーンも少し冗長に感じました。

⑤ポップンマッシュルームチキン野郎『近すぎて遠い』 昨年のコメフェス以来2回目の観劇。今回もコメディかと思いきやちょっと意表をつかれました。とても面白かったのですが、細部が気になってちょっと集中できませんでした。こげパンってネーミングがツボでした。

⑥Mrs.fictions『ミセスフィクションズの祭りの後』 岡野さんのママがすごく良かったです!そして、前回公演の1番手『祭りの準備』と対になっているタイトル、Mrs.fictionsで始まりMrs.fictionsで終わるのも素敵でした。
東京裁判

東京裁判

パラドックス定数

俳優座劇場(東京都)

2015/10/22 (木) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

シンプルな舞台か らの熱量は凄まじい
今回でこの作品を観るのは3回目。
今までの2回はpit北/区域という観客の集中度が増すサイズと空間の劇場だったので、今回のような、“普通の”舞台で演じるときに、同じような感覚を得られるのか、あるいは演出を変えてくるのか、が興味の中心にあった。

ネタバレBOX

しかし、果たしてそんな事前の感情を吹き払うような、素晴らしい舞台だった。

劇場に入るとあえて舞台裏が見えるようになっている。
「虚構である」ことを意識させるためかなのか。
と思いもしたが、よくよく考えるとpit北/区域では観客の姿や気配を感じる舞台だったので、こうした「虚構である」という企みはすでにあったかもしれない。

先に書いたとおり、この作品を観るのは3回目だ。
それにもかかわらず、まるで初見のようにラストまでの1時間40分間、惹き付けられた。
改めて戯曲や役者の上手さ、演出の確かさを感じた。

舞台から届く緩急の波、熱量、役者の一体感が素晴らしい。

pit北/区域では表現しきれなかったであろう、微妙な照明変化もいい。
海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

わずか95分間に、人と人との間に立つ波を、見事に表現していた
青☆組を初めて観たときに、「なんて品のいい作風なんだろう」と思った。
まるでビロードか何かのような手触りがする、こんな作風は今まで観たことがなかった。

(ネタバレに長文書いてしまいました)

ネタバレBOX

時に、「昭和」を意識させるような時代背景が、その作風にマッチしていたりする。
見終わったあとに、心地良さと、先ほどまで舞台の上にあった物語とその背景や前後を、反芻して帰宅する楽しさもある。

しかし単に品がいいだけの作品ではなく、観客の心にさざ波を立てる(大波ではなくて)、センスの良さが憎いのだ。
それを「切なさ」としか言えないボキャブラリーの少ない自分が情けないが、とにかくそうしたものが私の心を乱すのだ。
しかもそれだけで終わらず、「未来」の「光」をキラリとラストに見せる上手さがある。
それが、「いかにも」な感じだったり「取って付けたよう」な感じではないところに、吉田小夏さん戯曲の非凡さ、つまり、「品の良さ」を感じる。

台詞で多くを語らせずに、登場人物たちの心情の有り様や、変化を感じさせるのは、戯曲の良さもあるし、演出の上手さもある。
もちろんそれを体現する役者の技量もある。
「語りすぎない」ところの「隙間」の具合があまりにも良いのだ。
そこに観客の「想い」や「経験」が見事にはまるから、作品はさらに豊かになる。

今回の作品は、「切なさ」が「苦しい」。「痛さ」もある。

話は少々脇道に逸れるが、青☆組の看板女優とも言える福寿奈央さんが、実は少し苦手だ。
それは、作ったような笑顔や表情が上手すぎて、観ているのが苦しいからだと今回の作品で思い当たった。

女の人は、忍耐強いと思う。
忍耐強くて、少し無理をしてしまうことがある。
そんな表情を、的確に、福寿奈央さんはしてしまうのだ。

そんな表情をさせてしまうことが苦しいのだ。
恋人とか妻とかそんな身近な女性にそんな表情をさせてしまう自分がいる。
それがわかったところで、例えば、「大丈夫?」と聞けば、「大丈夫」と答えるのがわかっているだけに苦しい。

だから、この作品の、劇中での「ごめんなさい」なんていう台詞は、とっても「苦しい」。
「ごめんなさい」のニュアンスの違いも上手い。
文字にすれば同じ言葉であっても、言葉の表情で、その言葉の持つ意味、重さが変わってくる。
そうした、微妙な差が、とても染みてくる。

この作品はどの立場で観ていても苦しいとか、痛いとか感じてしまうのではないか。

妻の典子にしても、夫の和彦にしても、典子が好きだった健介にしても、だ。

典子と健介は淡い関係で、典子は恋人の健介を捨てて和彦に走ったわけではない。
その「淡さ」ゆえの、「結ばれなかった」関係だからこそ、典子は、健介との「あったかもしれない世界」を心の中で育ててしまったのだということは、この年齢になるとわかってくる。

典子は夫である和彦に不満はないだろう。
しかし、「心の中で育ててしまった、健介への気持ち」を、(和彦との結婚までに)きちんと葬り去ることができなかったのはよくわかる。
結ばれることがなかったから(告白されて付き合っていないから)、きちんとした「別れ」がなかった。
単に距離が離れてしまっただけ、なのだから。

だからこそ、新婚旅行で距離が近づいたことで、育てていた心の中の気持ちが芽を出しそうになってしまったのだろう。

男は、とても未練がましい。
体験的に自分でもよくわかっている。
女性はそうではなく、スパッと切り替えることができるものだと実感していた。

しかし、実は人の気持ちはそんな簡単に切り替えることはできないのかもしれない、と、この作品を観て感じた。
それは、「切ない」より「苦しい」ことであり、かすかにでもそうしたことに身に覚えのある人は、身もだえしたのではないか。

そして、福寿奈央さんの、アノ表情である。
内に秘めて、いや、押さえ込んで、笑顔を「(今の)最愛の人(たち)」に見せる。

夫の和彦も、なかなか苦しい。
典子と健介の淡い気持ちを知りながらの、プロポーズであるし、海辺での典子と健介の邂逅も目にしてしまった。
なにより、「毎年(たぶん)、ミカンが送られて来る」ことで、健介が頭の片隅に居座っているのだ。
さらに、典子は自分(和彦)のことを忘れそうになっている。
自分(和彦)の代わりに、典子の頭の中には健介が今も、あの爽やかな姿でいるのではないか、と思うのも無理はない。

健介には落ち度がある。
家庭の事情で故郷に帰ったとしても、典子をつなぎ止めるために、手を尽くすべきだったと後悔をしただろう。
そして、それをまるで罰するように、彼は独身のままだったらしい(遺品整理は健介の姉が行ったことなどからそう判断した)。

典子が新婚旅行で健介の元に訪れたときに、一瞬火花が散るような感情が典子から現れたが、健介のそれとはシンクロしなかた。
そのズレこそが、彼らが一緒になれなかったことを大きく表しているのではないか。
そんな、ほんの小さなズレで、2人の人生は交差しても、結ばれることはなかったのではないか。
そこが、実は健介と和彦との大きな違いだったのではないだろうか。

2人が結ばれるときの「赤い糸」とよく言われるものは、実はそうしたタイミングとシンクロではないのか、と思う。

典子がそのまま砂浜に留まっても、健介はそばにいるだけで2人は何もなかったように思える。
時代背景がそうであるし、健介はそういう男であるように見えたからだ。

典子は和彦と健介という2人の男の間で、波を立てる。
いや、彼女自身が「波」だ。
波は寄せては返す。
波は男たちの足元を濡らし、大海原へ戻っていく。
次に寄せてくる波は、同じものではなく、波の形も力も男たちには絶対に読めない。
体内に海を持つ女性のことは、男には永遠にわからないのだ。

海は、世界のどことでも繋がっているだけでなく、どの人とも繋がっている。
海から生まれた生命は、いずれ大地へ空へ、海へと還っていく。

典子はそう遠くない日に海に戻っていくのだろう。
和彦は、それを感じながらも、(今まで通りに)生きていく。
それが、夫婦なのかな。

わずか95分間に、そうした人間模様と人の間に立つ波を、見事に入れたのは驚嘆してしまう。

海流のように、舞台の上を役者が流れて、舞台の空気を少しかき乱すの演出のうまさ。
さらにユーモアまであり、波のように舞台上を作品が動く。

今回感じたのは、視野の広がりだ。
青☆組作品の印象は、小津調とも言えるような、畳上からの視線だ。
しかし、今回は、海と空、飛行機雲と沖合の船を描写することで、登場人物の視線の先に広がりを見せた。
それが観客にも伝わった。

光を織ったような舞台装置が印象的だ。
舞台を邪魔することなく、煌めいていた過去の思い出や、キラキラ輝く海を想起した。

5人の登場人物、典子 和彦、美幸、春江、健介が、それぞれに五線譜になって、歌を奏でていた。

FUKAIPRODUCE羽衣の日髙啓介さんが、青☆組の舞台に出るということで期待していた。
ロックで哀愁がある素晴らしい役者さんだと思っていて、ガッツリなストレートプレイの舞台で拝見したいと思っていたからだ。

青☆組に登場する役者さんたちは、しょうゆ顔(笑)の印象がある。そこへ濃い日髙さんがどう絡むのかと思っていたが、見事にはまっていた。若い和彦さん役の荒井志郎さんとの対比だけでなく、後ろ姿がなんとも言えない。特に典子と海辺で会ったあとの姿がだ。日髙さんにしか出せない空気ではないかと思った。

藤川修二さんが、健介ではなく、和彦だったということがわかる瞬間は、上手い、としか言えなかった。藤川修二さんのあたふたする感じが、見た目の年齢も相まって伝わるものがあった。

典子は和彦とは違い、福寿奈央さんが1人で演じることで、昔に返ってしまった妻、それは年老いた和彦から見た姿であり、健介を思い起こさせる姿である、ということを見事に示していたと思う。
若い姿の妻・典子は、和彦にとって、(今を忘れて)昔の時間に盗られてしまうような恐怖であったのかもしれない。

改めてフライヤーを見ると写真が語っているな、と感じた。
新年工場見学会2016

新年工場見学会2016

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2016/01/02 (土) ~ 2016/01/05 (火)公演終了

満足度★★★

長過ぎる
5グループ、毎年のことながら、新年らしくユルーく面白いものをやってはいるのだが、いかんせん長過ぎる。休憩15分こみの、予定が3時間30分で実際は3時間45分は厳しい(^_^;)。昼の回にしてよかった。面白いんだけどね。

ネタバレBOX

獅子舞で見せた兵藤久美の人形振りは実に見事で、相当な見物だった。ポリスキルも毎年やっているけど、ポリスキル・ガールズがほぼみんな30代っていうのは驚いた。
消失

消失

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

外国作品のような日本作品
最初っから劇役名が気になってしまって、あまり深入りできず休憩へ。
休憩後はいろいろと休憩前の伏せんが紐解かれていくけど、そんなに複雑な感じもせずエンディングへ。

このお話は11年ぶりの再演と言う事なので、当時観ていたらかなり印象違っていたと思う。

多分、この11年間に他の劇団や舞台で似たような話を観ていたので、本家の新鮮味が薄れてしまい、個人的にこんな印象になっているんだと思います。

でも、オリジナルキャストで観られたことは、とても幸運だったと思う。

墓場、女子高生

墓場、女子高生

ベッド&メイキングス

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

予想外に面白かった
結構、再演しているので、どうなのかなぁと思って観に行きましたが、普通に面白かったです。

でも役者の組み合わせによって結構変わりそうな演目なので、今回が良かっただけかもしれませんが。

夏目漱石とねこ

夏目漱石とねこ

DULL-COLORED POP

座・高円寺1(東京都)

2015/02/05 (木) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネコ
これは視線を楽しむ舞台だ。その一瞬に見たい場所、見たい演技、見たい俳優があり過ぎて困る、贅沢な作品。その場面のメインではない俳優さんの居かたが秀逸。一度ではなく、何回か観たくなる作品。3回の予定だが、足りるだろうか?ねこたちが猫だった。わたしはいつから猫語が解るようになったのだろう?ひみつのアッコちゃんがテクマクマヤコンで化けた白ネコのような美猫と、彼女にときめく黒ネコの会話が可笑しくて、笑いをこらえるのに困る。黒ネコのヤキモチが愛おしい。襖の使い方などに、『春琴』に通ずる美しさがあった。パペットと俳優の一体感に感心。オープニングの若林えりさんの猫っぷりが抜群。彼女のとがらせた「ほ」の口と表情を観ているだけで、物語の全てを読み取ることができるほどに雄弁だ。白ネコの中村梨那さんが妖艶でドキドキする。黒ネコを誘惑するような流し目に射抜かれた。黒ネコのときめきと切なさと嫉妬と絶望が痛いほどに解る。またあの鳴き声が反則。あっ、もしかしてあれが猫なで声というものか?オスならみんなイチコロだ。化け猫、いや意味が違うか…幽霊ネコの百花亜希さんの可愛いこと。そして漱石少年が素晴らしい。あの薄幸の空気感は、毎度のことながら唸らされる。指差す少年の、そうせねばならぬ境遇が痛い。客演されている青☆組の大西玲子さんが素晴らしい。その力量は劇団公演で充分に感じていたけれど、別の場所で観ると改めて認識させられる。張りがあってよく通る声は芸術品。乳母の醸し出す優しさは郷愁と涙を誘う。体温を感じた。暴力の連鎖は痛々しい。ある種の「血」とも言えるだろうか。幼少期の体験は、人間形成に大きな影を落とす。嫌悪する体験が、やがて芽を出し支配する恐怖。生きること死ぬこと、そしてその意味。ゆっくりと反芻してみることにしよう。▶2日目。開場から30分も黒ネコのひとり芝居を楽しむ。これ贅沢な時間。笑いを堪えきれず、ひとりで笑ってます。みなさん、是非とも開場時間に入ることをお薦めいたします。捨てちゃだめだ」が胸に刺さる。猫であって、ボクであって。猫にも人間にも愛情が必要なんだ。誰かの所有物ではないんだ。ちゃんと自分自身を生きなくちゃ。▶黒ネコちゃんのトキメキ、戸惑い、受容、嫉妬、諦め…声なき声が聞こえた。嫉妬からの「ごめんね」の切なさが刺さる。白ネコちゃんのツンデレぶりも、あの色っぽさなら仕方ないよね。漱石がきんのすけに寂しさはずっと続くと諭す件から、高村光太郎の「この遠い道程のため」という一節が、今日はふと思い浮かんだ。養父母を指差すきんのすけ。そうせざるを得ない悲哀を、感情を押し殺すことで漂わせた百花さんは流石。黒ネコちゃんと白ネコちゃん、黒ネコちゃんときんのすけ。若林えりさん、中村梨那さん、百花亜希さんの、劇団員の絡みはやはり感情の受け渡しの密度が格段に濃い。素晴らしいなぁ。次回公演まで、じっくり反芻しよう。

15 Minutes Made Volume12

15 Minutes Made Volume12

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★

いまさらですが
書き忘れましたので

Mrs.fictionsさんの2か月連続復活公演の第一弾でしたが、第二弾の感想を先に書いてしまったので、結果分かってからのコメントですが、劇団の特色やレベルの差はあるにしろ、この企画をこの値段でやっていただけるのは、本当に有難くいい機会だと思います。

Volume12の6団体は、役者さんは観たことあっても劇団としてみるのは初めての団体さんが多かったので、とてもいい機会になりました。

継続するのは大変そうですが、出来るだけ頑張ってほしいと思います。

The River

The River

公益社団法人日本劇団協議会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/02/19 (木) ~ 2015/02/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

プレヴュー
スゴイものを観た。この興奮をどう伝えればいいだろうか。関越道を往復4時間かけての観劇。帰路はいつも仮眠をとるのだが、今日はドライブインで1時間超の休憩をしたものの、興奮していて仮眠できなかったくらいだ。今年、これを超える作品に出会えるだろうか。効果スタッフが超一級だ。まず音響の腕前に鳥肌が立つ。音のいいコンサートホールでも感じたことのない音だ。靄のかかったような籠った音。霧が晴れた後の抜けるような青空に通ずるクリアな音。それらはまさに、山間の清流にある音だ。あの音世界の中に身を委ねてみてほしい。照明も素晴らしい。公演フライヤーをよく見ておくことを薦める。それが目の前に現れる。大きな器に入った水を突き抜けて、天井で踊るいくつかの光の輪が幻想的な美しさにクラクラする。作品世界に倒錯していく感覚に陥る。モデルを怪しく照らすキャンドルの明かりも効果的だ。キャストは4名。でも観客の頭の中にはたくさんの美しい女性が浮かび上がる。男が釣り上げたのは鱒なのか、それともオンナなのか? 鱒を見事な手さばきで調理したように、オンナを調理しているのか? 猟奇的な物語なのか? よくある男女の駆け引きか? 目撃してほしい。ミステリアスで官能的。視覚的にエロティシズムを感じるわけではないが、エロティックで大人の作品である。オトコが磨き上げてきた罠。彼は何を求めているのか。オンナは罠にかかったのか。騙しているのはオトコかオンナか。オトコは餌を使わずに疑似餌で勝負する。釣るのは?岡本健一さんは本当に素晴らしい舞台俳優だ。初めて魚を釣った時の記憶の独り語りの熱量はハンパない。また女優陣の南沢奈央さん、鬼頭典子さん、森尾舞さんの美しさに見惚れる。そして青木豪さんの演出は、グリングの活動時よりもキレ味が増した気がする。

マーキュリー・ファー Mercury Fur

マーキュリー・ファー Mercury Fur

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2015/02/01 (日) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

白井マジック
死の恐怖と、生きる恐怖。絶望の淵で、もがき苦しむ。常に選択を迫られ、愛するが故に混乱する。人間は常に駆け引きの中に身を置き、欲望を満たすために罠を仕掛ける。汚れた場所と汚れた人間を焼き払って一掃することと、散らかった紙を掃除することが重なって恐くなる。こんなに舞台を広く感じたことはない。客席を使う演出はたくさん観ているが、物理的な劇場の壁の向こう側までがリアルな舞台として脳裏に立ち上がった。そして、自分がその舞台の中に作品の中にいることを感じさせられる。作品世界にあっという間に呑み込まれた。客席すべてを演技エリアにする白井晃さんの演出は、大好きな『4』でも観られた。あれも、ここシアタートラムで上演された作品。シアタートラムと白井晃さんの演出という組み合わせ、もう外すことは出来ない。

いつかエンドロールで

いつかエンドロールで

20歳の国

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2015/02/18 (水) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽
青臭い。その青臭さの安定値は裏切らない。得意のカラオケシーンがふんだんに盛り込まれていた。ずっと片思いしてた異性の友達と一線を越えるチャンスの葛藤。いい奴でいるためにとどまったのに疎遠になる切なさが痛い。名言「友情とは、愛情より確かめづらい」。頭の中は性でいっぱいの高校生。一緒にいるだけで楽しくて幸せという若さが羨ましい。ノスタルジックな甘酸っぱい作品だった。で、やっぱり湯口光穂さんがエロかわいい。

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