最新の観てきた!クチコミ一覧

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ラスボスのお城の前で

ラスボスのお城の前で

アナログスイッチ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★

タイトル通り
今回はタイトル通りで少し意外性が無かったですが笑える作品でした。
野口さんはいつも通りでした!

ストアハウスカンパニー『Remains』

ストアハウスカンパニー『Remains』

ストアハウス

上野ストアハウス(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

見巧者向けか...とりあえず感性で
タイ:B-floor 『Red Tanks』 、Democrazy Theatre Studio 『Hipster The King』
日本:ストアハウスカンパニー『Remains』 の3つのカンパニーの公演のうち、2本立。自分は日本:ストアハウスカンパニー、タイ:B-floor を観賞。

両方の公演は、その伝えたい枠組のみを提示し、外形の作り込みは観客に委ねる、そんな抽象的なものを感じた。その意味するところを正確に受け止めているか、その意を汲み取っているか、ということを考えた場合、随分と息苦しさを感じてしまう。観ている内容はそのまま無条件に受け入れる、という情報の垂れ流し的な思いで観るのも嫌になる。
人間の五感の演劇を見ているが、その大部分が視覚に頼っている。その(自由)に感じることの面白さは伝わる。

映画「イヌジニ」のコピーで、首輪をはめられることによって「自由」になれた、と言った趣旨のことがあったが、まさしく視覚に頼るだけ(それも大切)、そんなことを感じさせる深いイベント公演。

ネタバレBOX

日本:ストアハウスカンパニー『Remains』… 複数の登場者(キャスト)は、パンストのようなものを頭から被り全身を被っている。そして始めは全員が繋がり、前後・左右に歪になったりして形を変えながら進む。そのうち、その被りものを破き姿を現す。その後、舞台奥に積んである多くの衣類を散乱させ、または包まったり、高く投げたりする行為。登場者はそれらの動作を行うが、必ずしも揃っていない。基本的な動作であるが、その形容は自由。自分は、多くの卵の産卵、ふ化し、自由を謳歌するというイメージを持った。

タイ:B-floor 『Red Tanks』 … 一人の登場人物は、ランダムに置かれている赤いタンクの一つから出てくる。そのうち、タンクを並べたり、転がしたりして遊びだす。嬉しそうであるが、その行為は何時までたっても一人のまま。自分は孤独・断念・追想・死(赤=血)のイメージを持った。

日本、タイ両国の演技はどちらも表意があることは感じられるが、その表現は抽象的であり、自分には真意を汲み取ることは難しかった。

人の五感...風景は目で見、音は耳で聞く、鼻は匂いを嗅ぎ、舌で食事を味わう。そして物を触り感じる。五感は個別化して機能するのではなく、相互に密接な関わりを持ち外界と接している。

この公演は、それらの要素を超えた第六感、またはもっと違う何かで思い感じるもののようだ。その意味で無意識の”慣性”で観ている公演(芝居)とは一線を画し”感性”を豊かにして観るべきものかもしれない。

ちなみに、当日パンフの説明抜粋すると、
日本:「Remainsには、いわゆる一般的な演劇においていわれている「役」がありません。:Remainsは役を放棄し、あるいは奪われ、人間を徹底的に固体としてみることを強要します。それは自らを家畜化してしまった人間の感覚、感情ではなく、動物としての人間の感覚、感情を感じてみたいというRemainsの欲望に他なりません。Remainsの虚構の水準はそこにあります。」と結んでいる。

タイ:男はRed Tankに入れられた後、生き延び、忘れられない記憶と共に目を覚ました。Red Tanksは、違法であると当局に判断された犠牲者の物語である。これは40年前にタイ南部で実際に起こったできごとに触発されている。

次回公演を楽しみにしております。
  
縋り雨

縋り雨

牡丹茶房

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

てんこ盛り
テーマになっている母や家族以外にも現代的な要素が多く含まれているが違和感もなく綺麗に繋がった作品でした。
役者さんも役柄にあっており、あて書きされたようにマッチして素晴らしかったです。
最後に才能は怖いですね。

ホテル・ミラクル3

ホテル・ミラクル3

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日
オープニングが工夫されていて楽しかった。『愛(がない)と平和』が印象的だった。シリーズ中、最も直球のAV 感。これでもかとキスとSEXを見せつけられる。でも、後半の物語の転がり方は見事で、前半のどエロを忘れるほど引き込まれた。覚悟とサスペンス。●チタキヨの米内山陽子さん脚本の『後始末』は可笑しかった。あんな立場になったら恐ろしいけど笑ってしまう。能澤佑佳さんのアジアな女っぷりがツボ。AVかぶれのバカ男のSEXをディスるのが痛快ながら、オトコの愚かさとオンナのしたたかさを改めて知る。こえーよぉ。●今回はシチュエーションが面白い作品が多い。『エンドゲームスタディガール』もかなり可笑しい。いろいろユルイ女の行動検証する友人の前田友里子さんが見事。登場から笑いっぱなし。恋愛テクを指南する様…いや問題行動を指摘する様が最高。男と女の目を持つ感性に脱帽だな。●第1話『VIP』は、サスペンスという新境地を開拓した劇団競泳水着の上野友之さんの作品。武川優子さんの冷静さが物語とギャップがあって素敵。あの後の二人の展開はどうなるのだろう。そう、その後が一番気になる作品だった。一番ソフトな印象。第1話にふさわしかった。

赤い竜と土の旅人

赤い竜と土の旅人

舞台芸術集団 地下空港

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

象徴的な
舞台装置としての

ネタバレBOX

黒い椅子の意味を個人的には、認識、咀嚼できたように思う。
黒い椅子が後ろの黒い壁の前にあり、日常は対して白い椅子で
表現されている、というのが、今回の主題を暗示していると
感じた。
楽日で自分の答えを出そう。。。

ちなみに、釜の時の鎹さんの揺れ方が可愛くてツボでした。
対照的に、大塚さんの釜が、文字通り『揺れてる』が表現されていて素敵でした。
ラスボスのお城の前で

ラスボスのお城の前で

アナログスイッチ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★

揺ったりと・・・
全体的に可愛らしい芝居でした。
特に女優さんがみんな美形でした。

わが闘争

わが闘争

ハツビロコウ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルでの想像とは違いましたが・・
ストーリー展開が面白く、、
グイグイ引き込まれました。
良かったです!!!

煉獄

煉獄

一般社団法人 日本演出者協会

小劇場B1(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

迫力がありました。
でも、内容が少し分かりにくい気がしました。
(私の理解能力不足・・・)
字幕スーパーと役者さんの両方を見るのが
少し大変でした。

成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】

成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

開演前の解説は・・・
将棋がまっつたく解らない私には、とても有難かったです。
ストーリー展開もテンポ良くて、2時間がとても短く感じられました。
私にとって大好きな芝居の一つになりました。

「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

Théâtre des Annales

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

生。
テアトル・ド・アナール「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)凱旋東京公演@SPACE雑遊



ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン古河耕史さん
ヘルマン・スタイナー榊原毅さん
カミル・フリードリッヒ・ガリウス大原研二さん
ベルナルド・クント小沢道成さん
ミヒャエル・グルーム/デイヴィッド・ピンセント本折智史さん



生きていた。



昨年も、観劇している舞台ではあったが、今日、時間を経て、観たら、より、

5人が目の前で「自分の言葉を話し、息をし、熱をもって、生きていた」と感じた。



劇中の5人が、生き生きと、より、生身感を感じさせていた。

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン役の古河耕史さん。

眼が、違っていた。

何故だろう。確かに昨年観た時も、素晴らしかったが

今回雑游で観た眼の力が数段あがっていたように感じられた。

ある種、「狂気」。凡人には、一瞬、身を引いてしまう

そのオーラが増長されていた。



ヘルマン・スタイナー役の榊原毅さん。

隊長の劇中での空気を変えてくれる役柄に幾度ともなく

救われた。



カミル・フリードリッヒ・ガリウス役の大原研二さん。

昨年、観た時もとても、切なく、辛い、観ていて、誰かが

救ってくれないだろうかと祈っていた。



だから、最後のカミルの死が訪れると、観ている自分も自然と神に祈りを捧げてしまっていた。

ベルナルド・クント役の小沢道成さん。

昨年観た時は「光り」だと思った。

「希望」があの戦場において、とても、明確に描かれていたから。



ミヒャエル・グルーム/デイヴィッド・ピンセント役の本折智史さん。

二役の今作は、本当に力量が無いと演じる事が難しいと思った。

「静」と「動」の演技。

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインにとっての、「光り」だったデイヴィッド・ピンセントの時の柔らかな包み込むような演技は、素敵だった。





「演劇」らしい「演劇」だと、今一度観劇して、感じた。

「演劇」は「作り物」なのか?

そうではないと、強く、思えた。

台詞という言葉が、演技という動きが、あの薄暗い空間を確かに、切り取っていた。

面白い。



昨年、他の方に感想は?と聞かれ「演劇だ!」と答えたのが思い出される。



演劇だからこそ、あの空間が、あの匂いが、あの音が、あの暗闇が、あの光が、生まれるのだなと。便利な世の中の今。

あえて、足を運ぶ意味があると改めて感じだ舞台だった。



そして、雑感。

ふと、今回は受付順の入場だった理由はあの場所だからなのかと考えた。

前回はチケットに整理番号があった。

新宿の往来がある街中のSPACE雑游だから、あえて、意図的にしたのか。

行列が出来ていたら、「なんだ?」って知らない人も興味湧く。

正義のみかた。

正義のみかた。

インプロカンパニーPlatform

ワーサルシアター(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★

スポーツ戦隊!
ゴリン(五輪)ジャー!!対するは悪のウンチ(運動音痴)団。

インプロは苦手で(と言うかどちらかと言うと嫌いかも)3、4団体くらいしか知りませんが、その中ではこちらが1番好きです。前回見て面白かったので、今回も行ってみようと思いましたから。その日のお客さんのお題で決まると言う戦隊とヒーローの中身やら武器やらは「えっ!そんなものでどうやって戦うの?」と言う感じなのですが、それでもなんとかしてしまうのが凄いです。テレビの番組と言う設定なので、毎回お姉さんが次週のお知らせをして、そのタイトルも客への質問で決まります。(以下ネタバレへ)

終演後のイベントではPlatform創設メンバーのパフォーマンスを見る事ができて、この日1番笑いました。司会の方がお客さんの出したお題の「スーツアクター」を「スーツを着てアクションをする人ですね」と言ったのは受け狙いだったのでしょうか?

ネタバレBOX

すると次回はそのタイトルに沿った内容になって行くのですが、敵のアジトに潜入するとか大まかなところは決まっているようです。最後はお客さんに預けておいた封筒の中身のジャンケンマークが戦隊と敵の勝敗の決め手になるのですが、お客さんの裏切り(笑)や単にジャンケンが弱いのか、私が見た回ではレンジャーチームが負けてしまいました。
縋り雨

縋り雨

牡丹茶房

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

闇の奥
「牡丹茶房」初見です。私には「恐怖」でした。役者皆さん好演。

ネタバレBOX

心に闇を抱える3人が出逢い、救いを求めて本音を吐露した時。「家族再生的な良い話になるのかなあ」と思い気や、さらなる絶望に向かい加速する展開は非常に面白かった。
赤い竜と土の旅人

赤い竜と土の旅人

舞台芸術集団 地下空港

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

もっと毒を盛っても良かったかも?
 赤い竜は、なにを象徴しているか? 考えながら見ると面白かろう。土が何を象徴しているかは明らかだろう。食と住処、飲料水など生きてゆくための必要条件だ。

ネタバレBOX

 確証破壊の痕、後にヒトが人らしく生きたいという望みを最終部に描いている点に救いがあると同時に人間的である。

By the way,
 ヒトは制御できない技術を使うべきでもなければ持つべきでもない。作・演出の伊藤氏は、イギリス、ウェールズ国立劇場の日本人招聘プログラムに初めて選出された人物だ。学生時代から11か国を回ったという。当然、国際的視野は持ち合わせているから、セラフィールド、ラアーグの核燃料再処理工場の海洋汚染の凄まじさや、近隣で発生している癌、白血病他の健康被害についても良く知っていよう。核物理学に疎い日本人の多くは、原発での核利用と兵器としての核利用に本質的違いがあると勘違いしているようだが、核燃料の純度をどのくらいにするかという点だけが大きく異なっているのと兵器にすることを目的に作られているかいないかという差があるだけで核技術そのものと核物質を燃やすことで起きる弊害に於いて、総ての生命を危険や死に晒すという意味で大差はない。何故なら、命の設計図であるDNAや細胞同士がくっつきあう力に対して、放射性核種が発するエネルギーは桁違いに大きく、総ての生命の基本構造に大打撃を与えるからである。このことが、この段落の最初に挙げたヒトは制御できない技術を使うべきでもなければ持つべきでもない、という主張の意味する所である。而も、現在地球上に生息する生き物の食物連鎖最上位に位置する我々、ヒトは他の総ての生命に対する責任を負っている。更に核技術はヒトが開発した技術だから猶更なのである。
成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】

成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです
開演前に将棋のルールを説明してくれた事で、よりお芝居に引き込まれました。
最後は、えっ?どういうこと?と思い、頭をフル回転させました。

「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

Théâtre des Annales

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演
とても激しいお芝居で、暗闇の中では恐怖すら感じ、ドキドキしました。

池袋モンパルナス

池袋モンパルナス

劇団銅鑼

俳優座劇場(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

夢は受け継がれて・・・・。
第二次世界大戦直前の池袋に集う若い芸術家たち、中でも若い前衛画家にスポットを当てたこの物語、演じる若い役者さんたちの夢と役の彼らの夢が交差するような気がしました。夢半ばで、その夢を取り上げられた芸術家たちを力の限り、瑞々しく見せてくれました。
あの時代の無情さ、残酷さに胸がくるしくなりました。
陸軍幹部の三田さんがうまい!彼の顔つき、目つきにこの状況下の世間を見た気がしました。非常に怖かったです。

惜しむらくは、やはりベテラン役者さんのよく通る台詞に対して、若い役者さんたちの台詞があまり通らなくて、聞き取りにくい部分があったことです。
これからの課題でしょうか。

カサブタかきむしれっ!

カサブタかきむしれっ!

演劇ユニット3LDK

ザ・ポケット(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

深くてズッシリしたメッセージを伝える、笑える面白い作品でした!!
深くてズッシリしたメッセージを伝える、笑える面白い作品でした!!
震災から5年になり、被災地に心を寄せる機会が減ってしまったいまだからこそ観るべき作品です!!

いつかの膿

いつかの膿

VAICE★

駅前劇場(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

「若者の等身大」に飽きた向きに是非
さながら、滋味のある素材を生かしつつ、ちょっとだけ手を加えた北海道料理みたいな作品でした。
暗転の音楽がぴりっと効いて気に入りました。
やっぱ小劇場最高!と思って家路につきました。

ネタバレBOX

タイトルや設定から、着地点は予測できなくはないのですが、それだけに役者の力量を存分に楽しめる作品でした。
役者さんたちのそれぞれの持ち味がそのまま生かされていた。驚きは少ないけど、安心して観られました。そんななか、白川さんや林さんの役は急に変貌するというか、そこが膿をだしているところなんでしょうけど、難しい役どころだなぁと思いました。
みんながうろうろとサマヨウ中、真ん中にいる省吾さんのかわらなさ。劇中、笑いがとまらない場面でした。
シェアハウスの話です、とならないところが、若すぎなくてよかった。
クラッシュ・ワルツ

クラッシュ・ワルツ

刈馬演劇設計社

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/02/26 (金) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★

リアルとウェルメイド
贅沢なトークゲストが並んでいたが(当日は柴幸男+かもめんたる)、都合により退座(芝居を観れただけで御の字)。 芝居はナンセンス劇の始まりかと勘違い。次第にマジメにストレートプレイを仕上げているのだと、途中で修正した。 ただ、無理もない。 事故現場に花を供えているのを咎め、あるいは表札を見ていただけで泥棒と疑い、彼女らを家の中に連れ込んで、(セミパブリック空間でもない)「応接室」を人のクラッシュする場に設定しているからで。 どことなく不自然さが漂うので「不条理系?」とみても、罪はないと思う。
 息が詰まるようなやり取りがすったもんだあって、互いの不理解状態が、(隣家の下手なピアノのように)「少しずつ良くなって行ってる」と、芝居を観て実感されるかどうかだが、私は登場人物たちの心情を、終始「眺める」立場を離れずに終ったし、「よくなってる」と信じる気持ちにはあまりなれなかった(ならなくて良いとも言える)。 お話のほうは、謎かけ(伏線)を謎解くプロセスを飽きずに追えた。が、リアリティを逸脱する箇所がそこここにあり、解消しきれず残ったように思う。
 たとえば・・息子を轢き殺した加害女性を許さない父(元夫)が、実は相手をホテルに連れ込んでいた・・。また、女性の方は愛のないセックスで子を宿したが、毎月命日に花を捧げるうちに偏執的な愛を膨らませたか、子を産み育てたいと願い、一度も献花をしない母親を難じて自分のほうが彼を愛していると嘯く・・。など。
 最大の謎は、相手を「許したい」と言い出す妻が、なかなかその態度を示さず、恐縮し続ける加害女性をずっと眺め続け、どうにもサディズムを感じてしまう面。だが彼女は地味な服装や髪型に甘んじるその女性の人生を奪ったことを申し訳ないと、頭を下げて泣く。途方もない分裂があるが、それを自覚的に摘出しているとも見えない。
 最後のオチは如何にもウェルメイドだが、抑え目な演出でも、私は甘く感じた。沖縄行きの話をしながら泣くシーンは、「リアル」に重心を置くなら、最後までリアルを貫徹してほしかった。「踊り」はもっと「型」が決まっていて良いが、このあたりは好みの問題か・・

 演目は二年前の劇作家協会新人戯曲賞(最優秀)をとった作品で、作者本人の演出による再々演。この年の最終選考に残った5作に「東京アレルギー」「血の家」など、こまばアゴラで上演された作品があり、中々接戦だったのではないかと想像された。

ROMEO and TOILET

ROMEO and TOILET

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

見なきゃ分からない。
全身白タイツで何をやるのか・・なるほど。パフォーマンスとして、一つのコンセプトに貫かれた一まとまりの出し物を、提示されたスッキリした後味があった。衣裳は制服の意味を帯び、集団で動く場面では号令が飛び交う、そのおかしさの一方、ゆったりと一人で語るのも白タイツなのも笑える。 事前に想像したイメージを、大きく裏切る豊かな出し物だった。
 会場に赴くと、客席を取っ払ったトラムの広間に両サイドの階段で降りて行き、中央にドーンと置かれた白亜の直方体を立って見上げ、客が開始を待っている。正面奥にはトイペを縦に積み上げた城壁がそびえ、直方体の周囲にもトイペが取り囲んでいる。
 「 白くてぼやっとした物」達は、誕生の極大である銀河と、極小である精子のイメージの間を縦横無尽、様々な場面を繰り出す。床に下りて客に混じりながら流しのギター弾きをやったり、なぜかカレーの材料を探せ!と豚を追いかけて客の居る床で大騒ぎの捕獲劇を延々と続ける。ここでの「延々」は、すでに開始以来あの手この手でこのテーマを追っかけている「延々」の延長としてあるので、言うなればジャブが効きすぎて笑うしかない状態である。
 凱旋公演との事で、正面のサイドの壁面に英語字幕が出る。外国人客の姿も見えたが、大いに楽しんでみえた。 

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