最新の観てきた!クチコミ一覧

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ペーパーカンパニーゴーストカンパニー

ペーパーカンパニーゴーストカンパニー

OIL AGE OSAKA

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白すぎでした。前半は、松本さんの6番シードのスピード感のあるコメディで笑いっぱなしでした。物語が進むにつれ、後半こんなに泣ける芝居だったとは。来週は関西でも上演されます。絶対にオススメです。

るみ子のお酒~こだわり夫婦の一滴/満寿泉〜岩瀬を繋ぐ男

るみ子のお酒~こだわり夫婦の一滴/満寿泉〜岩瀬を繋ぐ男

Unit Blueju

西新宿ハーモニックホール(東京都)

2017/06/15 (木) ~ 2017/06/17 (土)公演終了

満足度★★★★

「日本酒ロマンシアター」というネーミングが言い得て妙な豪華2本立て。
どちらの主人公も自分の理想を追い続けた山あり谷ありの人生。
登場する固有名詞が実話としての説得力を持たせテレビのドキュメンタリー等よりずっと身近に物語を感じる事ができました。

「満寿泉」
アーティストの街づくりを保守的な北陸でよくぞ実現出来た!と感慨深いプロセスストーリー。
私自身、町おこし的な富山の団体さんから、もてなして頂いた事がありますが、仕事がらみとはいえ町の方々からは実に人情味ある実直なエネルギーを感じました。
富山県東岩瀬で頑張る方達の人柄、熱量に実際ふれあった作者さんの、その時心打たれたであろう“想い”がほんのり伝わってくる作品でした。

「るみ子の酒」
見よう見まねのスタートから「こだわりの一滴」に辿り着いた多難の人生。
日々の奮闘がミュージカルと融合し独自の世界観を醸し出していました。

密度の濃いふたつの人生。見ごたえがあります。

ペーパーカンパニーゴーストカンパニー

ペーパーカンパニーゴーストカンパニー

OIL AGE OSAKA

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/17 (土) 13:00

久々の「打ちのめされた感」SNSでスタンディングオベーションしたかった云々との書き込みを見たが「あれ見てそんな余力あんのか?」と観終わって思うほど。

ネタバレBOX

特筆すべきは最後には笑って終わる構成。
【第五回公演 美修羅~misyura~】

【第五回公演 美修羅~misyura~】

美修羅~misyura~

中野スタジオあくとれ(東京都)

2017/06/15 (木) ~ 2017/06/19 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/16 (金) 14:00

宵チームを観劇しました。女性陣の殺陣・ダンス・衣裳など、観応えがあり楽しめました。演技はもう少しかな?と感じる部分はありましたが、皆の一生懸命さが好印象でした。視覚的にも楽しめ、切なさも残るような、素敵な舞台でした。

Second of Life

Second of Life

劇団TipTap

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/06/15 (木) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★

《月組》観劇

ネタバレBOX

恋人の作った楽曲を売り込むために枕営業したことで精神を病んで多重人格になってしまったボーカルの女性を見守り、もう一度歌声を聞きたい気持ちはあるものの、歌うことを捨てた彼女を受け入れることにした男の話を描いたミュージカル。

歌は上手いのですが、やはり半音ずれた平板な楽曲があり、そんな箇所は無理に歌う必要もないと考えます。

基本、多重人格物は好きではありません。
キョーボーですよ!

キョーボーですよ!

劇団チャリT企画

新宿眼科画廊(東京都)

2017/06/09 (金) ~ 2017/06/13 (火)公演終了

満足度★★★★

タイトル「キョーボーですよ!」の通り、国会審議で注目されている「共謀罪」を扱った内容。それもストレートな描き方で法案そのものの問題性を浮き彫りにする作風である。
身近な市民サークルがいつの間にか…そんな怖い世の中になっている様を観せつける。物言えば唇寒し秋の風ではないが、批判めいたことは言えない時代になってしまう。ほんの少し先にあるような物語はタイムリーに選れ、話題性に勝れた公演。実に面白かった。
(上演時間1時間15分)

ネタバレBOX

ほぼ素舞台で、真ん中にテーブルと相向かいに椅子があるのみ。普通の料理サークル(メンバー)がテロ集団と認定され、警察に事情聴取されることになる。身に覚えのない”一般市民”がいつの間にかテロ(準備)行為に看做されるという怖い世の中になっている。この公演では共謀罪が成立しており、憲法改(悪)定している前提である。憲法9条、国家斉唱、教育勅語など国民感情を逆なでするようなシーンの数々。その逆、表現の自由など、現憲法下にある保障などが危うくなっていることが伝わる。

この劇団の特長である、時事ネタや社会問題などのシリアスな題材を「バンカラ・ポップ」という独特なセンスで軽妙に笑い飛ばしたコメディ…その真骨頂を観させてもらった。問題意識はしっかり伝わる。内容の重大性からすれば硬質な演出にすることも可能であろうが、あえてコミカルなシーンを取り入れ芝居として観(魅)せる工夫は見事。

公演では、テロ集団であることの通報があったことから警察の事情聴取に至ったようだが、気にいらない人を陥れるために用いるような怖さも垣間見える。誣告(ぶこく)罪なんか関係なくなるのだろうな~。ちなみに通報の件は明らかにせず、追及しないで割愛したようだが、以外なオチがあったら印象的だったようにも思う。

ラスト…東京・有楽町で爆発音のような、そして”テロか”という台詞からは、共謀罪を肯定した?実にシュールな展開のようだ。
次回公演も楽しみにしております。
レクイエム

レクイエム

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2017/06/09 (金) ~ 2017/06/11 (日)公演終了

満足度★★★★

最後にものすごいホラーの結末にびっくりした!

こq『地底妖精』

こq『地底妖精』

Q

SCOOL(東京都)

2017/06/10 (土) ~ 2017/06/11 (日)公演終了

満足度★★★

■約95分■
幼女的万能感・唯我独尊感、さらには、その裏返しとしての排他主義・非社会性・他責的態度が強く打ち出されていた数年前の作品と比べ、世界に対して、社会に対して、一歩踏み込んでいた印象。

ネタバレBOX

妖精のお母さんと人間のお父さんの間に生まれた半端な妖精、言うなれば堕妖精を永山由里恵が演じ、ハンパ者の後ろ暗さから地下室にこもって独白を続けながら、時にモグラとからんだりする一人芝居。
“社会への踏み出し”を感じたのは、以下のようなセリフ。
たとえば、慰めてあげようと下心を秘めて抱きついてきたモグラを抱き返しながら、堕妖精は言う。
「優しさを求めるフリして、私はこの肌の下を流れる男の血の温もりに興奮している」(大意)
某恋愛マンガの主役の少年に憧れる堕妖精は、別の場面でこうも言う。
「マンガの主人公にいくら憧れても、子は成せない。子を成すためには、近所で噂の衣服切り裂き魔のような、生臭いオスの血の流れる男と交わらなければならない」(大意)
あげく、自らの被レイプ志向さえ打ち明ける堕妖精。
話を盛り上げるためかもしれないが、堕妖精のありようが“男にとって都合のいい女”像に重なるのが面白かった。
雨と猫といくつかの嘘

雨と猫といくつかの嘘

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2017/05/23 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★

■B(=『雨と猫といくつかの嘘』華やぎの香り、猫組ver.)鑑賞/約70分■
ストーリーも脚本も雨編に同じも、こちらのほうが座組は好み。
ところで、スタンプラリーはやる必要があったのか? 一回一回の景品はお菓子ひと袋、ならぬ一個きり。4演目を制覇しても台本、劇団Tシャツといった特別なプレゼントはなく、それまで通りお菓子一個がもらえるばかり。期待を大きく下回る景品に当惑しているのは、私だけではないように見受けられた。

ネタバレBOX

しかし吉田小夏という人は、何故こんなにも生々しく男のマザコン心を描くのか? 真に迫り過ぎていて、いくつか正視に耐えなかった場面も。
雨と猫といくつかの嘘

雨と猫といくつかの嘘

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2017/05/23 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★

■A(=『雨と猫といくつかの嘘』いぶし銀の味、雨組ver.)鑑賞/約70分■
老境の孤独と郷愁を情緒豊かにきめ細かく描いているが、逆に言うと、それ以上の広がりがない小品。

ネタバレBOX

福寿さんも藤川さんも、子供演技が上手い。
雨と猫といくつかの嘘

雨と猫といくつかの嘘

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2017/05/23 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★

■D(=『幸福の王子・野ばら・あおぐみライブ』)鑑賞/約70分■
短くはない人生、それなりに辛酸も舐めてきたろうに、なぜ主宰の吉田小夏は他の同世代女性のように世間ズレせず、こんなにも明るく健やかでいられるのか? その思いを強くした公演。あおぐみLIVEでは目をキラキラさせて楽しげにしゃべり、歌い、リーディング劇『幸福の王子』からは、万民がしあわせで笑いの絶えない世界の到来を主宰が本気で願っていることがひしひしと伝わってくる。かわいいユーモアを織り交ぜて生き生きと演じられるこの青☆組版『幸福の王子』は子供にも楽しめるはず。この演目を引っさげて学校巡業を行えば、きっと上々の反応が得られるのではないだろうか? 
ただ、前述のあおぐみLIVEは内輪ノリが強く、あるていど距離を置いてこの団体に接している私には楽しみきれなかった。

ネタバレBOX

リーディングは2作とも上出来。大人の男性俳優二人による、重厚な『野ばら』も良かった。
雨と猫といくつかの嘘

雨と猫といくつかの嘘

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2017/05/23 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★

■C(=『時計屋の恋』リーディング)鑑賞/約85分■
タイトルからハートウォーミングな物語を想像してたら、案外ヤバめな話で面白かった。
リーディング劇としてはト書きが長く、それを追うのにひと苦労。ト書きの一部をうまいこと会話に置き換えるとか、何らかの工夫ができなかったものか?

ネタバレBOX

男やもめの実直そうな時計屋が恋心を寄せる相手が、まさか息子の嫁だったとは…。吉田小夏という人は、こういう昼メロじみた、妖しいお話も書くのだな。昼メロと違うのは、禁忌な物語の中に、純愛モノのような初々しさも嗅ぎ取れるところ。過剰にドロドロしないのは、吉田小夏という劇作家の資質というべきか?
ずぶ濡れのハト

ずぶ濡れのハト

劇団未来

未来ワークスタジオ(大阪府)

2017/06/16 (金) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/06/16 (金)

大型ショッピングセンターの出店に怯え、その影響をもろにうけたスーパー。このバックヤードで展開されるドラマです。出演者の人柄なのか、終始朗らかに観劇できました。

るみ子のお酒~こだわり夫婦の一滴/満寿泉〜岩瀬を繋ぐ男

るみ子のお酒~こだわり夫婦の一滴/満寿泉〜岩瀬を繋ぐ男

Unit Blueju

西新宿ハーモニックホール(東京都)

2017/06/15 (木) ~ 2017/06/17 (土)公演終了

満足度★★★★

 酒にまつわる話2編。休憩あり、試飲もある。(追記2017.6.20)2編合わせての評価は花四つ☆。

ネタバレBOX

「満寿泉~東岩瀬を繋ぐ男~」
裏日本の地方都市から更に奥に入った過疎化に見舞われた集落の造り酒屋に生まれた現社長の八面六臂な活躍に振り回されながらも、その発想の壮大、忌憚の無い物言い、その発言の底にある真の優しさ、ヴィジョンの明確さとブレの無さから他の人々のインセンティブと真の能力を引き出し、常に前向きに進んでゆくパワーと大らかさが作り出す人間の絆の靭さと、本気を出すことで得られる可能性の大きさを示して圧巻。モデルになった社長さんは作品に描かれたキャラクターのような人だと言う。実際にお会いしたい人物である。
 何より、ものを作り出す人間の心を深く理解し、為すべきことを明確に見極めて、一所懸命に進んでゆくところが素晴らしい。5つ☆
「るみ子の酒」
 先代が脳梗塞で倒れ、造り酒屋を継ぐことになったるみ子、旦那の理解とママ友、倒れはしたものの、大した後遺症も残らずに済んだ父、優秀な杜氏らに助けられどうにか3年を過ごしたが、自分で納得のゆく酒が造りたいという心のせいで、経営はじり貧、このまま続ければ一家心中も考えねばならない窮地。一世一代の賭けに出たが、周りの多くの人々の助けもあり、一旦窮地を脱することはできたものの、品質のみで売れるのではなく、洒落たラベルや、一躍有名になったことによる集客効果で売れるようになったことで杜氏以下、酒蔵を支えてきてくれた人々が一斉に辞めた。
こちらは、酒造りとしてはトーシローだった夫婦が、これでもか、と言うほどの試練を越えて独自の味わいを持つ純米酒を作り上げてゆく話だが、酒のテイストについての面白さでは、試飲させて頂いた「るみ子の酒」は格別であった。然し、演劇としてはリアリティーは感じるものの、飛躍の度合いがやはりリアルで演劇の持つ魔法のレベルに届いていたとは思えなかった。それで4つ☆であるが、真面目に酒造りに取り組み、出来上がった酒は見事なものであった。また、飲みたい!
音楽劇「ピアノのへや」

音楽劇「ピアノのへや」

空間製作社

TACCS1179(東京都)

2017/06/14 (水) ~ 2017/06/19 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/06/15 (木)

2014年の『YMCA~八巻モーターチアリーディングアクターズ~』を皮切りに『HOME COMING』『お誂え四十七士』と拝見してきた空間製作社さんの舞台『ピアノのへや』(2時間35分、途中休憩10分含)、15日のソワレを観て来ました。

ネタバレBOX

再々演となる3話オムニバスの音楽劇は、脚本も(そして恐らく)演出も、より一層の磨きをかけた、団体さんにとっての珠玉の作品なんだろうなと、ひしひしと感じさせる緻密な構成。丁寧に描かれた早瀬家三世代の家族史、観る側もじっくりと腰を据えて拝見させて頂きました。

ただ気になった点が二つ。
まず第一に、戦前、自宅にピアノがある程の裕福な家庭ならば、すべからく礼儀作法にもうるさいはず。でぇ、外部の人間とはいえ、カステラを掴んだ手のままで(手を拭くシーンはなかったかと)、ピアノの鍵盤を触ろうとするのを見過ごすかなぁ?
それから「野村紫衣」の作劇上の処理。当日パンフで明示された「中田瑠璃の孫」という設定、それを匂わせる劇中の伏線もありながら、結局、「孫」の設定はおはなしの上では何の影響ももたらさなかった…再演を重ねるうちに「中田瑠璃の孫」であることの意味合い、そぎ落としてしまったのかな?
『あゆみ』『TATAMI』

『あゆみ』『TATAMI』

劇団しようよ

アトリエ劇研(京都府)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/15 (月)公演終了

満足度★★★

「想像力」を生み出すことへの果敢な挑戦を重ねた意欲作でした。
そもそもこの戯曲を選ぶこと自体が、大きな挑戦だったと思います。この世に生まれ、自らの足で立ち、歩む。そしてまた、新しい世代が誕生し、立ち、歩んでいくだろう……という内容は普遍的かつ感動的でもありますが、ともすれば「一人ずつの男と女が子供を産み育てることこそ正しい」という価値観の称揚につながりかねません。また、ごくシンプルな言葉と動きで巧みに普遍性を醸成する柴作品は、作家による演出と不可分のものにも思えます。
しようよ版『あゆみ』は、こうした課題に「男だけで演じること」「戯曲外のエピソードを引用すること」を持って応えようとしていました。男性のみのキャスティングは、柴戯曲の女性キャラクターにおいて強調されがちなイノセンスへの違和感を感じずに済むという意味でも、性差とその役割をめぐる価値観をいったん保留できるという意味でもよく機能していたと思います。また、(多少内向きではありますが)出演者や劇場をめぐるエピソードを劇の冒頭と終わりに持ってきたこと、途中(多少唐突ではありますが)ルーマニアでの女子大生殺害事件が持ち出される部分などにも、この劇を単なる命/家族礼賛に終わらせない、より広い「想像力」へのきっかけにしようという意欲を感じました。
とはいえ、円環状につくられた演技スペースは、(命のリレーの意味では理解できるものの)かえってその中央で展開される結婚・出産・育児といった幸せな家庭の風景を際立たせてしまうきらいもあると感じました。もっともこれは、主人公の女の子の両親を演じた金田一央紀さん、門脇俊輔さんのチャーミングさに惹かれてしまったせいなのかもしれませんが。

ノーマークだった6人

ノーマークだった6人

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2017/06/15 (木) ~ 2017/06/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇団フルタ丸 十五周年記念公演『ノーマークだった6人』@下北沢 劇・小劇場

色々伝えたいけどひと言…あの愛すべき6人に会いに来て欲しい!
15年後と5年前は繋がったよ!>フルタ丸の皆さん

非常の階段

非常の階段

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2017/06/08 (木) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

テーマは私には心にあまり引っかからなかったです。
ここで?ってとこでちょくちょく聞こえた笑い声と隣の人の動きに気が削がれたのもあるかも。

役者さんがとても良かったです。

ボス村松の竜退治

ボス村松の竜退治

劇団鋼鉄村松

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2017/06/03 (土) ~ 2017/06/30 (金)公演終了

満足度★★★★

ボス村松作品は時として、詩心と回想シーンが入り組んで話が分かりにくいことがありますが、今回は比較的すっきりして初心者にも勧めやすかったです。
世界史っぽい中世ヨーロッパが舞台。当たり前のように竜が出てきますが、ファンタジー世界ではないんですね。
これは確かに、兎亭でセット無しで観客の心にゆだねるか、帝国劇場でフライングするかのどちらかです。
同じストーリーを別の切り口で「バブルムラマツの竜退治」でもいけるんじゃないかと思いました。

ネタバレBOX

騎士は姫に忠誠を誓い闘うもの。
姫は騎士に祝福を与え、信じて待つもの。国に身をささげるもの。
・・・という「物語」の役割をそれぞれがなぞって演じるからこそ、
元プロ野球選手は「騎士」、偽物の姫は「姫」でいられる。
一生懸命に自分の役割を演じると、相手の属性がより純粋に昇華される。
竜はそのための舞台装置にすぎないから、強ければ強いほどよい。実害など無くてよい。純粋に概念となった騎士は時空をも超える。

ということでしょうか。演劇内のメタ演劇を見るようで構造が面白かったです。

ラスト、父親が初めて「姫」ではなく「娘よ」と呼びかけるシーンは感動的ですが、
そこで娘が騎士と共に行くということは、最後まで姫としての役割に殉じるということで、皮肉なものです。
不忍池にて

不忍池にて

Theatre MERCURY

駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)

2017/06/16 (金) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/16 (金) 19:00

価格0円

無題2077(17-080)

19:00の回(曇)

18:20会場着、受付。18:30開場。

デフォルメしたような斜めになった美術。火の見櫓、シャッター、自動販売機...錆びつき、廃棄されたような舞台。

天井近くはThe Doobie Brothers「The Captain and Me」 のジャケット風、...よくできているなぁ~

こちらは初めて。東京大学と日本女子大学の学生さん中心とあり、「日本女子大学」はピアチェーレ(生田)を観ているのでこちらもと思い観に来ました。

この会場、最近では、先週、劇団綺畸「鴉神話」を観に。3月には、靴と観覧車「大人生」を観に来ました。過去公演を調べていると今気がつきました。杉原真優さん、田口桃子さん「大人生」にでていらしたのですね。

開場すると最前列一番奥に黒服の女性が座っていました。こういう場合、役者さんであることが多いのですが作・演出の赤峰ほたるさん(日本女子大)でした。

花道を挟んでの客席、パイプ椅子にクッション、前半はちょっと冷房が気になりました。

18:46/56、前説の方は舞台に上がる前に履物を脱ぎ、音楽は控えられ、さっと照明が当たっていましたがここまで丁寧に実施する方は滅多にいらっしゃらないので大いに感心。

19:02開演~20:19終演。客入れでかかっていたのは昭和の歌謡曲でしたが携帯がでてくる。いつごろのお話でしょう。猟奇的なお話だと思いますが、それほど過激ではありません。

記者の動機..にもっと掘り下げたものがあるとよかったと思いました。全員が負の輪に嵌っているような世界観。

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