
三編の様々な結末
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了
満足度★★★★★
本当に面白かった。
ちょっとないほど、面白かった。
セットも衣裳もメイクもなし。
あるのは、物語に寄り添うように演奏される、エレクトーンのナマ音だけ。
きちんとしたものがあれば、それだけでいいんだよね。
でも、その、きちんとしたものを、つい見失いがちなんだよね。

三編の様々な結末
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了
満足度★★★★★
朗読劇はたまに見るのだけれど、開演前にはいつも「聞くだけなら、ラジオでもテープでもよいのではないのかな」などと思いながら、毎回その舞台性に負けて(つまるところ、舞台の役者と観客が向かい合い、反応し合うことの醍醐味に快感を覚える)帰宅の途に着く。
今回も同様だ。
役者は衣裳も来ていないし、舞台装置もない。でも、存在するという、ごく単純な事実が声に身体性を持たせて、その都度異なる感情のハーモニーを作るのだなあ、と思う。
特に今回は、それを強く思った。

66-ロクロクー星が丘編
東山遊園株式会社
星ケ丘ボウル内特設会場(愛知県)
2017/10/13 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
名古屋でロクロク観れました☆
観客席があっただけで劇場っぽいと思ってしまうのは相当円盤ライダーに毒されているからでしょうか(爆)
そこは流石円盤ライダー、劇の中で流れる音楽もライトも何もなく俳優さんの身体のみで熱い体験をさせて貰えました!

ノー・サイド NO SIDE
トツゲキ倶楽部
小劇場 楽園(東京都)
2017/09/12 (火) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/12 (火) 19:30
価格3,800円
SF編、人情編、コメディ+総括編という構成の妙により体感時間は90分程度。で、個人的には1編目の眼からウロコでありながら「それを言っちゃあおしまいだよぉ」な理屈(ネタバレBOX参照)に大いにウケる。「あーごもっとも!」と同時に「そこは見て見ぬふりをしてよぉ!」みたいな……(笑)
次回公演は初の原作もので江戸川乱歩に挑むそうでどんなアプローチをするのか今から楽しみ。

【残席僅か!】ドラマトライアル
Prayers Studio
Prayers Studioアトリエ(東京都)
2017/09/29 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

三編の様々な結末
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了
満足度★★★★
最近にしては珍しく、最後のあいさつでSNSでの拡散についての言及がなかった。
座長の久間勝彦さんも観客も高齢なことが理由だろうと思っていたがcorichにはすでにたくさんの感想が書かれていた。
老人畏るべし!
朗読劇は(私も含めた)老人にとって子供に戻ってお母さんに本を読んでもらうようなものなのだろう。お母さんとしての理想は観客が全員寝付いてしまうことかもしれない(笑)。
第一声をどのくらいの音量で始めるかはリハーサルで決めているのだろうが観客が入ると違ってくるし、天候にも左右される。今回はちょっと小さすぎた(静かにさせる作戦なのかもしれないが)。徐々に大きくなっていったと思ったがこちらの耳が慣れたのかもしれない。
また「まんが日本昔ばなし」のおばあさんのような調子には違和感があった。
完全に独立した話ではあるが
第1話は観客が求めるところをちょっと外したもの、
第2話は雰囲気重視で少しもやもやの残るもの、
第3話は100%腑に落ちるもの
という構成になっているのではないだろうか。
第3話はちょっとまとまりが悪いと思った。2バージョンあって、ギリギリで長い方を採用したのかと想像してしまった。お話は王道もので終演後気持ちよく家路につけた。有田佳名子さん演じる女子中学生が彼女のピュアなイメージにピッタリ重なって、見とれ聴きほれてしまった。
全3話を通じて長野耕士さんの存在感は圧倒的だった。バリトンボイスには痺れてしまった。ただ、他の方も含めときどき語尾が怪しいところがあったかな。
一色知希さんのピアノの磨かれた音の粒は朗読の言葉の隙間を埋めるように流れていた。BGMの抑えた演奏なのだが詩的で知的なところはBill EvansかKeith Jaretteを思い起こさせる(ちょっと盛ってます)。早速家に帰ってEvansの"My Foolish Heart"を聴いて心を満たした。
もっとも初回なので何か所か言葉とぶつかるところがあったが、達人はすでに楽譜に修正を書き込んでいるはずだ。

三編の様々な結末
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了
満足度★★★★★
朗読劇である。この所、朗読劇は当たりだ。今回は、短編小説を朗読劇として演出した「対の人形」が第1話。第2話「システム」と第3話「杉山さん」は、最初から脚本として書かれているが、何れの作品もその質の高さで群を抜いた作家の才能を示している。舞台はシンプルだが可塑性が高く、演出、役者陣の演技も良い。生演奏が効果的に用いられている。必見の舞台!(花5つ☆)

奇想の前提
鵺的(ぬえてき)
テアトルBONBON(東京都)
2017/07/21 (金) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/24 (月) 14:30
座席F列8番
価格4,000円
父・江戸川乱歩、母・鵺的の間に生まれた嫡男と言えるほどに両者の遺伝子を受け継いだ感覚。
月蝕歌劇団の新作(乱歩ネタ)のあらすじをTLで目にして「乱歩って作家を少年にするよなぁ」と思って間もなくのこれだったので「あ、高木さんも少年にされたな……」と。(笑)
序盤で二組の親子関係のねじれっぷりと「ある関係」で浮かんだことがアタリだったことがアフタートークで判明したり、あの人物はもしかして?というのも終盤でアタリだったり、「あるアイテム」が「やっぱりそれですか!?」だったりで頬が弛みっ放し。
終盤でのねじれた親子関係に関するちょっとした笑いの後の短い会話が「鵺的流親子関係」っぽくてこれにもニヤリ(ホロリ?)
高木さんによれば「江戸川乱歩の作品がすべて史実であった世界」の物語だそうだ。うん、なるほど。あ、あと「あの映画」も史実であった世界では?(広い意味ではその映画も「乱歩の世界」ではあるのだが)

スーパーストライク
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/25 (水)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/10/15 (日) 14:30
初めて 月刊「根本宗子」を観ました。ずっと興味はあったけど去年の本公演も観に行けず今年の本公演は必ず!と思って、スーパーストライク!フライヤーに書かれた紹介文読んだときは ほんとにそれこそ観たい!のスーパーストライクでした。
4人芝居観るのも初めて。ああいうセットの舞台を観るのも初めて。なにもかもが初めましてでした。
4人の登場人物全員が自分に重なったりするところもあって泣きそうになりました。感情が爆発してる舞台は観てる側の私の感情をも動かしてくれるからだいすき。2時間あっという間すぎて本当に本当に楽しくて切なくて面白い作品でした!!!
もう一回観たい!!!!

三編の様々な結末
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了
満足度★★★★★
2時間で三編の朗読劇。「運命」や「神の配剤」といったテーマを、TSTらしい温かい物語に仕上げており、朗読の上手さも相まって、大変面白かった。役者の表情を見るのも楽しいし、ピアノの生演奏も絶妙だった。

三編の様々な結末
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了
満足度★★★★
3作品とも優しさと悲しさのあふれる朗読劇でした。3つの作品の中で「杉山さん」が一番心に残りました。良い時間を過ごすことができ満足した気持ちで雨の中家路に向かいました。

死神と9月のベランダ
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

Re:quest!on
妖精大図鑑
シアターシャイン(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
少し長い船旅を経験したことがあるが、その期間、船内ではカードゲーム、ダンス、ミニシアターなど色々な催しがあったが、それを思い出すような宇宙(火星)旅行であった。
宇宙船の出発(兄と弟1)と到着(兄と弟4)を除くと、宇宙船内では20ステージ観られるというショートストーリーの綴り。ダンス、歌、コントが中心であるが、どれもエッジが利いており楽しめる。特にダンスパフォーマンス(被り物もあり)は新体操ならぬ”身体創”という造語が相応しいような、シーン毎に物語性を感じられる秀でたもの。
ちなみに、宇宙旅行は90分であり、上演時間そのものである。

aster
創作集団Alea
劇場HOPE(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★
映画「桐島、部活やめるってよ」を連想するような公演。
本公演は、少しずつ家族の微妙な関係に波紋が広がっていくさまを描いているよう。その生活に潜む歪さ、不穏な空気感を炙り出そうとしているが…。
(上演時間1時間45分)

死神と9月のベランダ
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
映画音楽「唐獅子牡丹」…♪義理と人情を秤にかけりゃ 義理が重たい男の世界♪と歌われていたが、本公演、自分では理屈と感情を秤にかけたら”感情”の揺さぶりの方が上回った。
演劇らしい現実離れした設定であるが、人が持っている優しさ、厭らしさが端的に伝わる公演である。タイトルから明らかなように死神は登場するが、「死神」と「死に神」という表記では印象が違ってくる。物語は人と死に神の関係の変化、地域という風景の移ろいが感じられるヒューマンドラマである。1997年から2017年という20年間に亘る時間軸の長い物語であるが、時代を区切り(演出の工夫)分かり易く観せている。
(上演時間1時間50分)

ユリディス
劇団Player's World
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
J.アヌイ原作のユリディスだが、翻訳物の厭らしさは余り感じない良い訳だし、兎に角、長い作品なのである程度カットせざるを得ない部分をカットして齟齬の無い脚本に仕上がっていたとは思う。

柿喰う客フェスティバル2017
柿喰う客
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/10/04 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/15 (日) 12:00
座席1階A列
価格5,800円
柿喰う客フェスティバル2017は
「流血サーカス」「八百長デスマッチ」「無差別」「極楽地獄」の4作品。
1ヶ月のロング公演で現時点で土日は完売の日も多く、この日はチケット発売日に
速攻ゲットした最前列の「極楽席」で「無差別」を観劇。
ちなみに極楽席は特典で缶バッチと出演者1名の直筆メッセージ入りのポストカードが付く。
初柿喰う客だったが、評判のいい人気劇団らしく80分という短い時間に凝縮された
素晴らしい内容でした。
初劇団なので、毎回こうなのかは知らないのですが、カーテンコールがなく、
終演のアナウンスが流れパラパラ拍手という流れが少し拍子抜けでした。

瘡蓋の底(かさぶたのそこ)
タカハ劇団
小劇場B1(東京都)
2017/09/27 (水) ~ 2017/10/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/01 (日) 14:00
座席1階B列
価格4,000円
ロ字ックの小野寺ずるが出るというだけの理由で観に行った初タカハ劇団。
密航船の中で心理戦を切り返す5人の男。
母の還暦祝いの事で争いを繰り返す3姉妹。
この2場面が交互に繰り返される展開だが、この2場面が最後に1つにつながる
内容は正直、途中で読めてしまった。
それでも、十分に面白かったし、何より役者さん1人1人が素晴らしかった。

ユリディス
劇団Player's World
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
冒頭、オルフェがヴァイオリンを弾くシーンが数回あり、吹き替えでの音楽が流れましたが、実際にヴァイオリンを弾かなくても、もう少しヴァイオリンの演奏が流れるといいのに感じました。
やっぱり外国物ですね、日本人の感覚とはかなり違いますね。
ユリディスが何回も生き返る感覚にはついていけませんが、すごい恋愛ですね。
セリフの語りや演技はみなさん上手ですね。
あっという間の2時間30分、楽しませていただきました。

ユリディス
劇団Player's World
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
声優事務所所属の俳優さん中心の劇団だそうですが、さすがにいい声の台詞だなあとハッとするような箇所が随所に。オルフェとユリディスの物語は、昔見たコクトーの映画や『黒いオルフェ』『地獄のオルフェ』なんかが頭に残っていて、このアヌイ版を観るときに、その記憶がちょっと邪魔になった感も。