
「エターナルチルドレン」「ツキカゲノモリ」
片岡自動車工業
駅前劇場(東京都)
2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「ツキカゲノモリ」「エターナルチルドレン」の順で、両方観ました。
脚本がツキカゲのほうは外部ってことで、繋がってる作品というわけでも無いのだけど。
両方観ると、同時にした意味がなんとなく。共鳴する部分が感じられた。
ツキカゲのほうが割と暗めの話なんだけど、最後に救済があるハッピーエンドに感じた。
エターナルチルドレンのほうが、片岡さんらしい派手で陽性ではちゃめちゃなんだけど、最後は閉じたバッドエンドに思えました。
そこらは観る人の価値観にもよるのかなって。
両方ともメリーバッドエンドって言えるのかも。
美術はほぼ共通なんですが。
プロジェクターをかなり効果的に使っていて、悪くなかったです。

今すぐ素敵な座標へ進んで
システム個人
シアター711(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

わがことなかれ
海ねこ症候群
シアター711(東京都)
2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
シャッフル公演1を観劇。
全体的にはとても好感が持てたし、以前観たこちらより、格段に良くなっていたなって手応えでした。
ちょっと欲張りすぎ、広げすぎな感じはあって。
そのあたりが細部の甘さ、全体の粗さになっていた印象ですが。
それでも、誠実に見上げた空に向けて、描いたものが集約されていたのは良かったです。

蜥蜴の夜は虹色
MCR
OFF OFFシアター(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
カラい満足度評価にしておりますが、観ている間の満足度は5つ星です。
相当に引き込まれたのですが、ここからってところで性急に畳まれて終わり、打ち切り漫画のような後味になったのが惜しい。
もっともっと観ていたかったってことなんですが。
相手を心配することと支配すること。そのあたりの境界線の綱渡り。
期待に応えようとすることは悪いことじゃないけど、過剰適応の残酷さ。
ちょっと、世紀末のころの、自分探しというか。あの閉塞感も思い出したり。
MCR(櫻井智也)節で、濃厚に描かれていて、そこはもう救済無くても十分だっとは思うのだけど。
役者陣も舞台に立ってるだけで面白いお馴染みの方々で。
ただ、最後にひとエピソード、ひと山作って見せてほしかったなって思いが残りました。

檻の中の微睡み
NICO×frogs produce #関西の役者が踊ってみた
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最高でした‼️初演よりブラッシュアップされててもはや別物🎵「シン.檻の中の微睡み」って感じ🎶衣装の美しさやダンスなど表現の華やかさもあり正直朗読である意味あるんかな?と感じるも、いやこの物語は「言葉で伝える事の大切さ」を学ぶ演目やから朗読やからこそ感動するんやん‼️と納得しました🐸
主催.植松ゆきさんのアフイベも超オモロかった🤣植松さんはお笑いの才能もあってピンでTHE Wイケるし竹村さんとコンビでM-1もイケる👍🤗劇場入ってから出るまでずーっとワクワクしっぱなしでした🥳ただ一つチンジャオロースの「おめえらに食わせるタンメンはネェ🍜」が聞きたかったなー😉

なんでもないトマトなのに
miwa produce。
πTOKYO(東京都)
2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
どんな内容なのか前知識なく観劇。どろどろのサスペンス。だけど笑えるところもある。100分が長すぎず短すぎずちょうど良い。難しくなくてスッと物語に入っていける。今まで見たことのない推しの姿に驚き! まさか生きているうちにこんな推しを見ることができるなんて感無量。

高知パルプ生コン事件
燐光群
「劇」小劇場(東京都)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/08 (土) 14:00
座席1階
高知市のパルプ工場が引き起こした、廃液による深刻な環境汚染をテーマにした意欲作。タイムリープという演劇しかできない仕掛けを使って、PFASなど現代の汚染問題と共通する視点をわかりやすく提示したのはよかった。
燐光群の舞台らしく、坂手洋二の丁寧な取材ぶりが物語を支えている。勉強不足でこの高知パルプ生コン事件は知らなかったが、罪になることを認めながら、周辺住民への損害を最小限にする計画を立てて実力行使に出たという事実を知った。警備が緩かった当時の時代背景もあるだろうが、このような人たちがいたことを学べたのはよかった。
さらに、事件後の経緯や裁判の行方などもきちんと追ったのはいいと思う。ただ、そのために2時間半という長尺になったということもあるが。燐光群にはありがちだが、もっとシャープな作りにしてくれると客席には優しい演劇となるだろう。
この舞台が示したように、利益追求の企業と行政が住民の生活を破壊する構図は今も同じだ。企業活動は経済的には重要だが、地球を破壊する権利はなく、何より人間や自然の持続可能性を阻害しては元も子もない。このような視点を軽視する米政権とそれに追随する我が国への強烈な意義もうしたてになっている。タイムリーな舞台だった。

そびれるしま
立ツ鳥会議
アトリエS-pace(大阪府)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
良かった!!
家族の絆 そこに割り込む他人(配偶者を亡くした父のガールフレンド?)そして幼い時の引きこもりを克服し、彼女と実家に来たその時…
時間軸が何処に有るかが分からないと…
刺さりました

人斬りと呼ばれた男達
辰月 SHINGETSU
SPACE9(大阪府)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

夏の砂の上
劇団大阪
谷町劇場(劇団大阪アトリエ) (大阪府)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
良かった!!以外は無いです…
親に翻弄される子供
子供を亡くした夫婦
地元ととのしがらみ
地方あるある
主演女優はめちゃくちゃ上手かったです!

蜥蜴の夜は虹色
MCR
OFF OFFシアター(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/07 (金) 19:00
お気に入り劇団の新作は、笑えて切ない。(3分押し)81分。
高校生の奥田(奥田洋平)は同級生のヤリマン徳橋(徳橋みのり)に告白するが、その理由は…、から始まる物語。他人を嫌な気持ちにさせないために自分を押さえる…、みたいなことって誰でも有るのだと思うが、それを極端にするとどうなるか、の思考実験のようにも思える芝居だった。途中で櫻井が笑い出したときには驚いたが、続いて堀も、で思わぬ展開もあり、面白く観た。それにしても澤は犯罪者の役を降られることが多いが、本当にそう見えるところがなかなか。
上手のライトがチカチカしていたが、何かの不調だったのだろうか。

雷ノ鳥
劇団カルタ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
まさに空間の魔術師です。劇場全体を自由に使い場面展開が秀悦。迫力ある演技で素晴らしい舞台でした。個人的には業を昇華するかのようなチカナの人生がもの悲しかったです。

蜥蜴の夜は虹色
MCR
OFF OFFシアター(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/12 (水)公演終了

冬物語
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いつも乍ら学生演劇とは思えないレベルの高さ、大学がバックアップしていることもあり、舞台美術の壮麗、衣装の豪華なことは特筆に値する。無論、肝心要の脚本も翻訳を学生が担っているが、翻訳の難しさは単に訳される言語だけではなく、訳された言語(シェイクスピア作品の英語から、相応しい日本語へ)双方への深い知識と素養・理解が必要な点である。これは重要なことだ。どちらか一方が欠ければ決して満足な翻訳にはならないからだ。まして戯曲の翻訳となれば言葉のリズムにも留意せねばならぬ。いくら役者陣が活舌を鍛えていても台詞のリズムが悪ければ覚えにくいし、観客にとっても不快になる。殊更、革新的な効果を狙うのでない限り、リズムを大切にすべきは常道であろう。この点に於いても翻訳がこなれていることは見事である。演者達の役作り、発声、挙措も手際の良い演出の効果もあり見事な出来、無論、歳老いた役柄を演ずるに当たっては、よる年波に相応しい姿・身体能力の衰えと経験に裏打ちされた表情を自然に表現するのは極めて難しいが。通常の学生演劇を凌駕する豪華絢爛とスタンダードな創りは、矢張り特筆すべきであろう。スタッフの対応も合理的で而も親切、感謝する。

エキセントリックプラネットモデル
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
(笑えた度)5.15(今感)4.12(完成度)5.15(平均)5
ナンセンス吟遊詩人、関村さんによるあひるのロードムービー。
いや、良いっすわ。
あひるが埼玉を逃げ出して、東京で冒険し、埼玉に戻るまでのまったりとした時の流れ。
あひるの一人語りが真っ直ぐに胸に刺さって来て、脈拍があがりました。
危険だな。

ロックスターは死んだ
中央大学第二演劇研究会
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2025/11/06 (木) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

100億光年の記憶
幻想劇場◎経帷子
上土劇場(旧ピカデリーホール)(長野県)
2025/10/11 (土) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
まつもと演劇祭常連の地元劇団。アングラ風味少なめなのは珍しい気がします。60分。上土劇場。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/11/post-0e6018.html

堕落した夢はしばらく見ない
空想≠カニバル
信濃ギャラリー(長野県)
2025/10/11 (土) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
長野市の劇団で継続的にまつもと演劇祭に出ているカニバル。信濃ギャラリーはもう、もう一つのホームといってもいい60分。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/11/post-f7fc44.html

冬物語
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
とても良かったです。
時間をかけて一生懸命、丁寧に作られた舞台だと思います。
舞台自体も素晴らしいし、運営等の全てがプロの仕事という印象でした。
学生さん達、本当に素晴らしいと思いました!

高知パルプ生コン事件
燐光群
「劇」小劇場(東京都)
2025/10/31 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「劇」小劇場での燐光群は初だったが、ちょうど良い空間だったのではないか。スズナリは観客とステージとのベストな距離を与えてくれる劇場だが、横長で客席との距離がより近い方が「台詞を追うのが大変」で脳味噌フル稼働を要求する作品にはきっと良かった。
社会の重要案件を如何に咀嚼しやすい劇に昇華できるかに、恐らく坂手氏の舞台製作のベクトルは向いているが、坂手流フィクションを成立させるお膳立てのための?情報量は多大なため、二時間に収めた劇の密度は濃く、観劇側も大変だ。
過去の出来事の解説や土地の名産の紹介といった台詞は、何名かの登場人物に割り振られ、情報を与えるためだけの台詞に「日常会話」という心情の流れを付与しつつの発話の綱渡りがいつも大変そうだな、と思う。
それはともかく。大量の台詞と格闘する役者を通じて(「台詞に追われてる」感を一瞬も見せずに立ち通せたのは森尾舞、樋尾麻衣子くらい)、絶妙な構成でドラマの感動が生まれる坂手氏の面目躍如と言える作品であった。
高知の浦戸湾に排水汚染をもたらす公害企業と闘う住民運動がかつてあった。戦後間もないその当時へ、2022年の岡山の台風の最中「ある物」を目撃した父娘を作者はタイムリープさせる。二人の目に映る住民運動の顛末が、現代の環境問題(PFAS)と対峙する覚悟を促す展開が用意されているが、各場面の趣向が中々美味しい。住民運動の中心人物である山崎氏(猪熊恒和)の飄々とした佇まいと含蓄ある発言や行動が、史実をなぞって(恐らく)描かれている。悪臭と健康被害の実態の証言があり、労働運動の現場からの取り組みがあり、その延長で従業員の一人に「風船爆弾」(彼女が戦中体験した)の話も一くさり入る。現代から来た父は暫くの間記憶喪失状態となり、現地住民らと不思議な交流があるが、タイムリープを引き起こした「原因」であろう現代の岡山県のPFAS汚染へもやがて視線が向かう。2022年の大型台風時に櫓に上った二人はダムの上流に放棄された大量のフレコンバックを目撃したが、後日それは完全撤去されていた。父も娘も米国基準の百倍単位のPFAS蓄積が検出される。これらは今現在の当地の現実。殆どメディアに取り上げられないが。太鼓の伴奏で歌を歌い、おもちゃのピアノの伴奏でふるさとを歌う。概して躍動的な場面がちりばめられ暗く沈む事がない。運動を担った人々へのリクエストがそうさせているようでもある。ただ時間の複雑な構成、「仮想の過去」を入れ込む辺りは脳が追いつかず置いてかれそうになる。エンパワーのための演劇。各々の事情で動いていた人物らが最後は皆仲間に見えている。そして現代へと声援を送る姿が焼き付く。