「わたしの町」 公演情報 TRASHMASTERS「「わたしの町」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/02/01 (日) 14:00

    座席1階

    トラッシュが今回取り上げたのテーマは、過疎の町の再生。とりたてて特徴がなく、若者が流出するばかりの人口減少の町に、どう若者たちを定着させるのか。また、町外からの移住者をどう呼び込むのか。新しいテーマではないが、世代を超えた登場人物たちの群像劇を柱に据えることで、3時間近くの長編であることを忘れるくらいの見事な仕上がりとなっている。

    北海道の海辺の街。産業は漁業、農業、林業という一次産業で、どれも後継者不足で若者は出ていくばかり。地元高校の閉校が持ち上がり、子どもたちを巻き込んだまちづくりに向けて、大人たちの試行錯誤が始まる。
    実際に取材を重ねたとあって、登場人物の設定やエピソードはリアリティにあふれている。前半は教育現場が舞台。地元の子向けの農業などの体験ツアーが大失敗に終わったり、新しい取り組みを忌避する教育幹部の場面など、いかにもと思わせる。「若者が出ていくのは学校教育でなく社会のせいだ」と叫ぶ先生に、いつもの大人的思考を見せつけられる。

    舞台の特徴は、休憩を挟んで時の流れをくっきりとさせたこと。前編で町おこしに参加した子どもたちが大人になり、町の将来をデザインしていく。苦労してまいたタネが少しずつ花開いていく。
    後ろ向きになりがちなテーマだが、物語は常に前向きだ。これはけして過疎地だけの話ではない。人口減少社会の日本各地に対する、大いなるエールだ。見終わって勇気が湧いてくる、とてもいい仕上がりだった。

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    2026/02/01 17:40

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