菊五郎と天狗の冬 公演情報 劇団 枕返し「菊五郎と天狗の冬」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/01/31 (土) 13:00

    不良中年がいい味出してるのと、天狗の優しさにグッとくる。
    冬彦、この冬大きく成長したんだね。

    ネタバレBOX

    大音量のBGM、小さな赤ん坊を無理やり取り上げられて追いすがる若い母親…。
    冒頭のこのシーンが、思いがけなく深い秘密を持っていたとは、この時はわからなかった。

    赤ん坊を連れ去ったのは真っ赤な顔で長い鼻をもった天狗。
    天狗のもとには春・夏・秋・冬の名前を持つ4人の子どもがいて、修行中だ。
    そのひとり、冬彦が「東京のお母さんに会いに行く」と言い出して
    不良中年菊五郎が連れていくことになったのだが、
    この菊五郎が、中学生からカツアゲするようなしょうもない男。
    なんだけど見事なダメっぷりで一気にキャラが立ち上がる感じで素晴らしい。

    冬彦を取り巻くほかの子ども3人の中で突出してユニークなキャラ、秋○(男?夫?彦?)が秀逸。演じる役者さんが丁寧に作りこんでいて巧い。
    性別不明の自由人でそれを自然に受け入れている天狗と仲間の懐の深さが心地よく、
    冬彦の境遇が決して不幸ではないことが感じられる。
    不良中年が、ちゃらんぽらんだが大事なものは守るいいヤツで、
    終盤冬彦のけなげな成長を見守り受け止めるところがとてもよかった。
    大きな9歳が泣くところ、本当に子どもが泣いていた。

    雪女の哀しい運命や、天狗の密かな企てなど、切なく温かなエピソードが重要なカギだ。
    これがとても素敵なエピソードなのにさらっとしすぎてもったいない気がした。
    どん!とメリハリつけてもっと揺さぶって欲しかったというのは私のわがままか。

    馬とか車とか綿あめとか、超アナログな演出がおかしくて妖怪ものに似つかわしい感じ。
    頸椎捻挫も芝居に取り込み、真っ赤な顔のまま平然とほかの役もこなす、
    そーゆーところ、結構好きです。



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    2026/01/31 21:51

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