
カーテンを閉じたまま
Ammo
シアター風姿花伝(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
支配者が周りを洗脳させていく、テレビで見たオウムの映像が頭のなかを過る。生の舞台でそれをとても感じることができた。ゾッとするような演技の連続で胸が抉られるような二時間。だけど微笑ましいところも所々に仕掛けられていて最高でした。

わかろうとはおもっているけど
劇団 贅沢貧乏
BUKATSUDO HALL(神奈川県)
2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
贅沢貧乏さんは初観劇。
とても重たい内容を軽やかに笑いも交えて。
メンタルの不調も相俟って自分でも気づいてなかった感情がじわっと滲み出てきた感じ。
ジェンダーなんて言葉一般的では無かったしね。
まあ、結局は性別だけではなく個体差なのだろうけど。
「話は聞くから」という言葉に闇を見ましたよ。
これは誰がということではなく、可愛い島田桃子ちゃんが発しても同じだった。
まさにタイトルの『わかろうとはおもっているけど』なんだよね。
これからの時代、個々が尊重されて生きやすいことを祈るよ。←自分も含めてね。
メイド二人の存在が唐突すぎて面白い。彼女たちは何かのメタファーなのかな?
女優陣が激しく好み。英語字幕があるからなのか、珍しく場内が国際色豊かだった。
上演中に携帯のバイブが鳴ったのは残念。仕事帰りにさくっと観られるボリュームも好印象。上演時間約70分。

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/18 (月) 15:30
【百花チーム・2ステージ目】
谷さんによれば「狂っている」、モビルスーツ/モビルアーマーに喩えればザクレロだという百花チーム、ファンシーでポップなねこちゃんパートが物語のビターさを緩和しているといったところか。

幕が上がるなら
演劇商店 若櫻
ひつじ座(東京都)
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/21 (木)公演終了

花火鳴らそか ひらひら振ろか
劇団銅鑼
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了
満足度★★★★★
なぜ今のこの時期にやるの? 真冬でなく、お盆に観たい。そんな穏やかな気持ちにさせてくれる芝居でした。舞台上にも余計な物がなく、サッパリしていて美しい。何よりも俳優が上手い。松本祐子の台本・演出も冴えています。安心して観ることが出来ました。

あの頃私は、スマートだった。
シタチノ
アトリエヘリコプター(東京都)
2019/02/08 (金) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/10 (日) 19:00
若松春奈さんを通してシタチノの存在を知りました!旗揚げ公演という新たな劇団の始まりをこの目にすることができて、そして、シタチノに出会えて、本当に幸せだ!っと思える作品でした☆
過去の自分から、今の自分へ…そして、未来の自分へと繋がる、スマートな思い。大切にしないといけないものは何なのか…心から素直に、笑顔になれる作品でした!

ボーダーライン
ジャグリング・ユニット・フラトレス
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
普段はあまり観劇はしないのですが、ジャグリング繋がりで観に行くことにしました。
あっと驚くパフォーマンスショーの舞台という感じではなく、ジャグリングを知らない方でも楽しめる内容でした。
〜感想〜
1つ1つの動作・セリフ・感情・情景をとても上手くジャグリングで表現していて感動しました。(この言い方が正しいかはわかりませんが)
私はシガーボックスが好きなので、今回の公演でもシガーボックスに注目していました。他では見れないような動きの美しさがありとても良かったと思います。
何度かこの団体の公演を観ていますが特に今回は1つ1つのセリフが心に残るというか余韻が残りました。
公演後1つの場面を取り上げて感想を友達と話すと、個々で身振りや表情等々気づいたところがあり
そう言った話をするのも楽しかったです。
これからも公演があれば必ず観に行きたいと思います。

花火鳴らそか ひらひら振ろか
劇団銅鑼
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了

花火鳴らそか ひらひら振ろか
劇団銅鑼
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了

花火鳴らそか ひらひら振ろか
劇団銅鑼
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/19 (火) 19:00
座席1階
お盆に、亡くなった家族が帰ってくる。おじいちゃんの親友(故人)の孫が離れに住んでいるという設定。話はややこしく、それ故のドタバタ劇もあるが、涙も誘う物語だ。
お盆の時だけ帰ってくるとされる故人たちだが、この世に残っている人たちにとってはお盆の間だけでいいから話したいと切に願う。もし、話すことができたらこんなこともあるかな、という話が次々に出てくる。認知症のおじいちゃんの存在は、光っている。久しぶりに帰って来た息子が認知症の妄想だと考えて施設に放り込もうとする展開はあり得ると思ったが、息子の無理解の描き方はちょっと度を超している。
ドタバタ劇かと思いきやの感動舞台だった。真冬の今でなく、お盆の夏に見たい舞台だ。

AFTER塩原JUNCTION
塩原俊之自主企画興行
イズモギャラリー(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
満足度★★★★
アガリスクエンターテイメントを休団中の塩原俊之氏による個人興行。
3本のオムニバスで、すべて再演。
「笑いの太字」を除く初見の2本は「雰囲気を楽しむ」感じで重さがなかったのが残念。
どちらか1本はもっと示唆に富んだり、胸を抉られるようなものだったりして欲しかったかな。

花火鳴らそか ひらひら振ろか
劇団銅鑼
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了

AFTER塩原JUNCTION
塩原俊之自主企画興行
イズモギャラリー(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/19 (火)公演終了

新国立劇場演劇研修所「るつぼ」
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/02/08 (金) ~ 2019/02/13 (水)公演終了
満足度★★★★★
「セールスマンの死」のアーサー・ミラーによる隠れた?名戯曲(少し前まで私はT.ウィリアムズ作と勘違い)。2012年の新国立劇場主催・池内博之主演の「るつぼ」は評判を耳にしたが、演出は今回と同じ宮田慶子(前芸術監督)。魔女裁判という日本になじみの薄い題材だが、現代の日本での上演に耐える作品である事が今回の上演でも証明された。最近やたらコールをしたがる風習に「右に倣へ」な雰囲気(長い拍手で役者を呼び出す理由は「そうしたほうが良い」空気だけ。みたいな。)を感ずるが、この舞台の役者らの奮闘には引っ張り出してでも拍手で応えたくなった。3時間超えの「るつぼ」を演じる俳優は俳優修業の成果発表にとどまらない鬼気迫る空気があった。
今の日本に置き換えるなら痴漢冤罪の被害(若い女性の心無い告発で無罪男性が服役した事例は一つに留まらないという)を連想させたが、真実は何によって明らかにされるものなのか、誤謬からやがて捏造された事実が真実となるこの芝居のような悪夢は今の日本と無縁の事柄とは思えない。
理不尽な状況の中でただ信仰厚く気高く死を受け入れる女性、高尚な死など似合わないと嘆きながら最後には自らの採るべき道を決断する男、彼の「心」に最後まで寄り添り彼の選択に心から安堵した妻・・一方で言いようのない愚かさを描きながら、一方で誇り高き生(死)を選んだ者らも群像として刻印した事がこの戯曲の名作たる所以である。千秋楽、この物語を「生きた」演者たちも誇らしく立っていた。

ドキュメンタリー
劇団チョコレートケーキ
ぽんプラザホール(福岡県)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
「キビるフェス2019」(福岡きびる舞台芸術祭)のチラシで劇団チョコレートケーキの公演が来るのを知り、すでに観た『遺産』に続いて観に行くことにした。
-その感染経路の一つは『薬』。-
1985年、後天性免疫不全症候群いわゆるAIDSの脅威が
日本の水面下に拡大しつつあった。とある製薬会社の社員の一人がジャーナリストに内部告発を行う。そしてジャーナリストと社員は日本医学界の深い闇を知る・・・(パンフより)
たった3人の役者で、歴史の中に埋もれた社会悪を描く力技とも思える手法だが、次第に解明される謎に、どきどきしながら食い入るように観た。フリージャーナリストの彼が聞き取り取材のために、調べておいた経緯をテープに吹き込む設定が、説明台詞を感じさせず、状況を上手く観客に伝えてくれる。
内部告発を決心した社員の動機に当事者にならないと、人の気持ちは揺れ動かないのだと気づかされる。
いかにも人の良さそうな小児科医を岡本篤が演じる。元製薬会社役員であり、戦時に人体実験を繰り返した医師である。
「人は医者の言うことは、信じますからね。」という台詞に愕然とした。信じなければ治療のために自分の体を委ねることができないではないか。真理の究明のためには人間は材料だ、なんて思われいるとしたら・・・。
怖くて医者にはかかれない。
3000人もの人体実験をした人間の手に、私たちの身体は委ねられてきたのだろうか。

闇を蒔く~屍と書物と悪辣異端審問官~
虚飾集団廻天百眼
ザムザ阿佐谷(東京都)
2019/02/03 (日) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/02/05 (火) 19:00
エログロ少な目、怪物大決戦多め、そして血糊噴出は超多め。
前説の時は劇場を出ており、血糊の件を聞いておらず、いつもは安心・快適な3列目中央寄りに着席。
しかし、お陰様で2列目の方と私の隣の方がバッチリと被弾してくれて、被害は最小限で済みました。
お2人とも、とんでもないことになっていましたが。
でも、顔にちょっと被弾した血糊がなかなか取れなくて、駅のトイレでは苦戦しましたが。
テッサリアの修道院内のヒェーラルキーがちょっと見えづらく、冒頭からすっと入って行けなくて、やや難儀しました。ラストのどんでん返しは、見事でした。けれど、登場人物の思惑や立場をもう少し整理されたら、よろしかったのでは。

稽古場公演2019「野鴨」
無名塾
無名塾 仲代劇堂(東京都)
2019/02/08 (金) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/16 (土) 13:00
仲代劇堂の地図はちょっと判りづらいので、初めての方は時間に十分余裕を持って行ってくださいね。
「野鴨」の舞台を観るのはこれで2回目だが、やはり演出の仕方でかなり違う印象を受けるものだ。
実のところ、前回の舞台では、グレーゲルスとヤルマールの印象だけが強く残っており、他の登場人物はまるで舞台装置のように、物語を進める上での存在でしかないように感じた。ヘドウィックの死さえ、この2人に振り回された不条理なものに思われ、釈然としない気持ちのまま終劇を迎えたと記憶している。
グレーゲルスとヤルマール双方に、嫌ーな苦々しい思いを抱いた。
しかし、今回の舞台は、登場人物個々が非常に際立っており、登場人物全てにある種の純粋さが存在していることに胸を打たれる。ヘドウィックの死も、野鴨よりも大事なものを代償にするといった清廉さをもって受け取れる。そして、暗示される最後のヴェルレの行為にも。
グレーゲルスの理想追及にも、青年期の稚拙さや無謬性が感じられ、偽善や自己正当化を感じることなく、ラストの悲劇を際立たせていたように思う。
よくできた舞台だった。

紡ぐ。
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/18 (月)公演終了

悪童日記
サファリ・P
横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/17 (日) 14:00
山口さんが、この小説を写実化するのではなく、文体自体を舞台で立ち上げたいとおっしゃっていたが、その試みは十分に成功していると思う。
60分と言うと短めの舞台だが、おそらくここまでのパフォーマンスを実現するには十分に長く複雑だ。
この公演のために、どれほどの稽古を積んできたのだろうと考えると、眩暈をしてしまいそうだ。
体力的な負担も、ただごとではない。(舞台上の5台のテーブルはかなり重いらしいが、これを終始動かし、積み上げる)セリフなど軽く飛びそうな気もするのだが、登場する5人に一切の淀みはない。そして5人で登場人物30名以上を演じ分けるのである。
「財産没収」とはまた異なるコンセプトで、素晴らしいものを見せてもらった。
佐々木ヤス子さん、力持ちだなあ。

ハイドロブラスト(太田信吾)「幽霊が乗るタクシー」
ハイドロブラスト
STスポット(神奈川県)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
舞踊や映像等形態を跨いだ表現を追求‥的な文句に惹かれ随分前から公演情報を待っていた。速報時点では確か公演名は「領土」。舞台を見た印象もそうだが、内容を絞り切れず変転した事が窺えた。幽霊とは津波の被災地東北のそれ。演出者が現地で聞いた幽霊に関する証言が映像にも出てくる。ドキュメントな映像には説得力があるが、この素材が生きるような舞台が作られたかった。
出演者に託したもの・・まず幽霊に関する基礎知識。円山応挙の絵が日本の幽霊のイメージを作ったが他国では違うといった導入や、災害当事者の証言、映像にあった死んだ娘の冥界からの言葉、僧侶の出立ちで「朝には紅顔・・夕には白骨・・」とある蓮如の御文、など。映像が代弁する現実に対し、舞台ではその解釈的な事柄が展開する。つまり「説明」となっている。最終的に亡くなった娘は「良い子」が言うような台詞を吐き、幽霊とは自分自身の投影であるとの解釈で結論づけられる。
これら全て、私には冗長で不要に思われた。恐らく映像が持つ性質と舞台の性質の違いを把握した上で組み合わせる技術を持たなかったためではないかと想像した。舞台の補助手段として映像がある、のでなく今回は映像を軸に舞台を構成しようとした、その順序であればそれは難しかった。舞台人の補助を必要とする映像作品はあまり観ない。舞台を引き立てる映像なら、今その使い手は増えている。